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第3章 ~よう
どう②
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☆sideシン
オレの世界にリンが入ってくる。
それはいい
目を合わせての会話が…なぜか怖く、振り向けない。
〔……〕
「死んじゃうよ…」
〔大丈夫…まだ、大丈夫だよ〕
「そうは見えない」
〔…ははは…嘘は無理か……。ごめん…力不足で、どうしようもないみたいだ…〕
「わたしもいるよ…?」
苦しい。顔を伏せてしまう。
これまでの努力を…知られてはいけない
虚勢を張ろうとするが、うまくできるわけもなく、欠片の翳りを吐露する。
〔もちろん、リンも頑張って…オレが色んな世界線を視て、検証して……それでも、無理だったんだ…〕
「……」
〔…これ以上…どうすれば……〕
「………」
リンが無言であることで、少し冷静になる。こんな空気にさせたオレが悪い。
〔そう!情報量が足りなかったんだ…!〕
《本当にソウ思うか?》
「………」
〔策を練らないと…!〕
《勝てると思ってるのか?》<静かにしてくれ!!>
脳内にアピスがいるかのようにうるさい。完全にネガティブ思考から抜け出せなくなっている。
「お話し…しよ」
〔え……?〕
「シンはね、疲れてるんだよ」
〔そんなこと…〕
どうでもいいと思ってしまう。疲労をなくしたって世界は救えないし、『ザ・ワン』に勝てる可能性出てくるとは思えない。
トンッ
勢い付いて顔を上げた瞬間に、手の平が来る。
〔………〕
なんだコレ?
リンが頭に手を添えるせいか冷静になってくる。見た目だけで言ってしまえば、霊(半透明)を幼女が手で押さえてるような状態だ。
「こんなことあった?」
〈そりゃあないのだが!〉
〔…そもそもどうして?〕
〈どうして…ここに?〉
オレから世界線の話をすることがあっても、リンからこう聞かれるのは初だ。でも、話したことがないわけではない。話しても、リンの頭をもってしても、解法はなかった。
<だから…>
「意味ないかもね」
<はぁ???>
じゃあなんでという言葉よりも、驚きが先に来る。アピスからの虚の突かれ方は非常に気持ち悪いが、リンのはなんというか結論が先に来るせいで置いて行かれる。
********************
そこはホログラムのように青白く透明な立方体や地球儀を模した球体。ここは、リンの世界だと分かった。
「そ。わたしの世界」
リンは世界だと言ってくれる。憶えのある感覚だ。
「初めて会った時」
そうリンの視界がオレからも視えた。あれは偶々ではなかった……。
「【共有】って呼ぶことにした」
なんとなく状況が飲み込めてくる。リンがオレに何かを見せたいってことだろう。
[急がば回れ]
文字が浮かぶ。それに取ってつけたような絵を添えて。
<なにが言いたいんだ??>
[一般的に……急ぐなら、危険な近道より遠くても安全な道を通るほうが結局早い。安全で着実な手段を選ぼうという戒め]
「それもある」
〔……〕
「最短ルートでも、無駄が多いようにも見えることもある」
<つまり……?>
「お話ししよ!」
なんでそうなるんだ!という気持ちは、少し抑えられていた。この空間に来たからだろうか。気が楽になっている。このことが言いたかったのかもしれない。
〈さっきの状態だったら思いつかないことを空気を換えて考えようってことな〉
「ちょっと違う」
〔違うのかよ!〕
「…ちょっとね」
もっと詳しく教えてくれという前に、この世界は暗転していく。
********************
さっきの空間にいた作用か、気分が良い。
「【共有】でシンの気持ちを吐き出させた」
<それはマズいのでは……?>
「大丈夫。気持ちだけ。内容は聞いてない」
危ないどころの話ではない……。オレの記憶を少しでも覗こうものなら…リンは…出血どころで収まらない。それ以上は、明文化が阻まれる。リンは心を読むのだから。
「質疑応答タイム」
〔???〕
「性別ってあるの?」
〔ま、まぁ、男的な思考はしてるほぼ男だと思うぞ〕
「いつから自我があるの?」
〔…無の時から居たな〕
こういった質問で気を和らげようとしているんだ。そういうことだろう。
「…感覚はどうなの?」
〔感覚…というと?〕
「五感は、あるの?」
視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚…厳密には深部感覚とか色々あるが、要はオレがどう世界を感じ取っているかの話だ。
〔…リンの『流眼』に似てるよ。一般人並視覚を標準にして妖精が視えたり、ちょっと感情が混じったり、網膜があるわけじゃないから、周波数変えたら赤外線やX線とかも視えるようにフィルター変えることもできるし、顕微鏡みたくミクロを観察することもできるって感じだな……。聴覚も似たような感じで…、嗅覚はなんというか…見える化される〕
「見える化…」
〔視界に色が付いた煙のように確認できて、濃さで匂いの強さが分かるけど、視ないようにもできる。その点に関しては、ロボットみたいだよな〕
「面白い…」
リンの反応が少々変で話のリズムが崩れる。
〔面白い…かぁ?〕
「うん。続けて」
〔大した情報…もうないぞ?たぶん〕
「大きすぎる音、無音、無臭は?どう知覚するの?光がない時の視界は?」
リンが興奮気味に尋ねてくるから、宥めるよう立ち振る舞いになる。
〔落ち着いてくれ、リン。いっぺんに聞きすぎだぞ〕
「ごめん」
〔…大きい音でも音として認識できるし、再現もできるが言語化できるものじゃないな…。とはいっても、『流眼』使えるリンと見え方は変わらないと思うぞ。暗闇も。光がなくても視えるだろ?リンも〕
「うん」
〔そんな感じだ…。話が前後したけど、無音や無臭だったよな?〕
「お願い」
〔人間が聞こえないってだけで震えている音は拾えるさ。フィルター変えて、空気が振動してるか見てもいいしな。無臭に関しては感度上げたりってので人間よりは敏感になれるが、正直リンの【残留思念】で色が付く方が悪意とか意図が読めるから優秀だぞ?〕
「そっか…」
〔…まぁ主にその3つで外界を識別してるな〕
「味覚、触覚…?」
〔まぁ味覚は『霊体』とか『精神体』ってのに必要ないものだろ?感覚は理解し、『神子』を通して知ってはいるが、オレ自体には感じ取る能力はないな…〕
「そうなんだね…」
〔触覚は、ありはするけど…基本的に『霊体』とかに触れてくるやつなんていないからな。触れられたら不快感とか存在が消えそうだったら感覚が摩耗したりってぐらいだろ〕
「他に感覚ってなにかないの?」
〔まだ、やるのか??〕
充分リラックスできたと思ったから、突っ込む。
「ん。『急がば回れ』、これも意味がある」
〔…りょーかい〕
そこから長い質問攻めにあった。逆にオレから質問する時間すらあった。その間、リンは寝っ転がったり、宙に浮かんで絵を描いたり、自由にしていたが、質問は真摯に向き合っていた。分かったことは、知らないことだらけだった。
<リンがソウと友達だったなんて……>
「わたしも…知らないことがいっぱい……」
そして、情報として価値がないと除外したものにも、発展があった。
[・リンとの初対面でグルバン、ルコに殺されたアピスも、電波塔で自爆したアピスもどちらも『ネームド』ではない。
・『ネームド』は生き残りを目標としているが、『最強』はなにか忘却している]
<現状を打破する即効性なんてない。でも、少し前進かな?>
充分リラックスできた。もう向き合わなければならない。
「そうだね…」
立ち上がると同時に、覚悟を決めて前進する気合を感じられる呟き。…何をするのか読めない空気感があった。
「やっと……シンに【共有】できる」
〔待て待て待て…〕
それはダメだ
「断片でも、要点でもなくて…全部わたしが知らなきゃ…」
〔ダメだ!壊れてしまう…〕
廃人になってしまう。人間の耐えられるものじゃないから、オレが…隠れて…
「そのための質疑応答」
確かに、事前にオレの感覚、思い出、想いを把握していれば、負荷が軽減されるかもしれない。
いや…だとしても…
〔耐えられると思えない…〕
「メハの秘密は見てないけど……記憶は『封印』したり、解いたり、できる」
〔……!!〕
それは…革命的だ。だが!
〔『封印』しても、スペースはとるだろう?『封印』できる量にも限度がっ!〕
「大丈夫。そういう時こそ、異能があるから…」
まるで、抜け道。納得は、した。
ただ……それをしてもどうだ?
〈そもそも、【共有】して、何が変わる…?〉
「シンの本来の力…取り戻せるよ…」
確かに、全てが繋がる…。リンがオレの全てと【共有】して、異能が全開になれば…
〔勝てる……〕
ケイトが断言していたのも説明がつく。
「うん」
〔………〕
耐え切る確証なんてない。
「…わたしが神になったら、選択肢が増える」
〔……そう…だな…。そうだよな…〕
絶対じゃない…。リンに重荷を背負わせたくはなかった…。でも……、
「シンは…自主性を重んじるんでしょ?」
奇しくも場面が似ていた
リンとの初対面。この子に異能を託せば、アピスを倒せると確かに思った。リンはほぼ無関係なのに、火の海に飛び込むのは、あまりにも酷だと思ったから遠ざけようとした。
今は違う
余計なことこは言わなくていい。
〔…任せて…いいんだな?〕
これは賭けだ。この選択を後悔するかもしれない。
「任せて…」
結束、人望、能力、可能性…才気あふれるリンに……全てを委ねることを決意する。
オレの世界にリンが入ってくる。
それはいい
目を合わせての会話が…なぜか怖く、振り向けない。
〔……〕
「死んじゃうよ…」
〔大丈夫…まだ、大丈夫だよ〕
「そうは見えない」
〔…ははは…嘘は無理か……。ごめん…力不足で、どうしようもないみたいだ…〕
「わたしもいるよ…?」
苦しい。顔を伏せてしまう。
これまでの努力を…知られてはいけない
虚勢を張ろうとするが、うまくできるわけもなく、欠片の翳りを吐露する。
〔もちろん、リンも頑張って…オレが色んな世界線を視て、検証して……それでも、無理だったんだ…〕
「……」
〔…これ以上…どうすれば……〕
「………」
リンが無言であることで、少し冷静になる。こんな空気にさせたオレが悪い。
〔そう!情報量が足りなかったんだ…!〕
《本当にソウ思うか?》
「………」
〔策を練らないと…!〕
《勝てると思ってるのか?》<静かにしてくれ!!>
脳内にアピスがいるかのようにうるさい。完全にネガティブ思考から抜け出せなくなっている。
「お話し…しよ」
〔え……?〕
「シンはね、疲れてるんだよ」
〔そんなこと…〕
どうでもいいと思ってしまう。疲労をなくしたって世界は救えないし、『ザ・ワン』に勝てる可能性出てくるとは思えない。
トンッ
勢い付いて顔を上げた瞬間に、手の平が来る。
〔………〕
なんだコレ?
リンが頭に手を添えるせいか冷静になってくる。見た目だけで言ってしまえば、霊(半透明)を幼女が手で押さえてるような状態だ。
「こんなことあった?」
〈そりゃあないのだが!〉
〔…そもそもどうして?〕
〈どうして…ここに?〉
オレから世界線の話をすることがあっても、リンからこう聞かれるのは初だ。でも、話したことがないわけではない。話しても、リンの頭をもってしても、解法はなかった。
<だから…>
「意味ないかもね」
<はぁ???>
じゃあなんでという言葉よりも、驚きが先に来る。アピスからの虚の突かれ方は非常に気持ち悪いが、リンのはなんというか結論が先に来るせいで置いて行かれる。
********************
そこはホログラムのように青白く透明な立方体や地球儀を模した球体。ここは、リンの世界だと分かった。
「そ。わたしの世界」
リンは世界だと言ってくれる。憶えのある感覚だ。
「初めて会った時」
そうリンの視界がオレからも視えた。あれは偶々ではなかった……。
「【共有】って呼ぶことにした」
なんとなく状況が飲み込めてくる。リンがオレに何かを見せたいってことだろう。
[急がば回れ]
文字が浮かぶ。それに取ってつけたような絵を添えて。
<なにが言いたいんだ??>
[一般的に……急ぐなら、危険な近道より遠くても安全な道を通るほうが結局早い。安全で着実な手段を選ぼうという戒め]
「それもある」
〔……〕
「最短ルートでも、無駄が多いようにも見えることもある」
<つまり……?>
「お話ししよ!」
なんでそうなるんだ!という気持ちは、少し抑えられていた。この空間に来たからだろうか。気が楽になっている。このことが言いたかったのかもしれない。
〈さっきの状態だったら思いつかないことを空気を換えて考えようってことな〉
「ちょっと違う」
〔違うのかよ!〕
「…ちょっとね」
もっと詳しく教えてくれという前に、この世界は暗転していく。
********************
さっきの空間にいた作用か、気分が良い。
「【共有】でシンの気持ちを吐き出させた」
<それはマズいのでは……?>
「大丈夫。気持ちだけ。内容は聞いてない」
危ないどころの話ではない……。オレの記憶を少しでも覗こうものなら…リンは…出血どころで収まらない。それ以上は、明文化が阻まれる。リンは心を読むのだから。
「質疑応答タイム」
〔???〕
「性別ってあるの?」
〔ま、まぁ、男的な思考はしてるほぼ男だと思うぞ〕
「いつから自我があるの?」
〔…無の時から居たな〕
こういった質問で気を和らげようとしているんだ。そういうことだろう。
「…感覚はどうなの?」
〔感覚…というと?〕
「五感は、あるの?」
視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚…厳密には深部感覚とか色々あるが、要はオレがどう世界を感じ取っているかの話だ。
〔…リンの『流眼』に似てるよ。一般人並視覚を標準にして妖精が視えたり、ちょっと感情が混じったり、網膜があるわけじゃないから、周波数変えたら赤外線やX線とかも視えるようにフィルター変えることもできるし、顕微鏡みたくミクロを観察することもできるって感じだな……。聴覚も似たような感じで…、嗅覚はなんというか…見える化される〕
「見える化…」
〔視界に色が付いた煙のように確認できて、濃さで匂いの強さが分かるけど、視ないようにもできる。その点に関しては、ロボットみたいだよな〕
「面白い…」
リンの反応が少々変で話のリズムが崩れる。
〔面白い…かぁ?〕
「うん。続けて」
〔大した情報…もうないぞ?たぶん〕
「大きすぎる音、無音、無臭は?どう知覚するの?光がない時の視界は?」
リンが興奮気味に尋ねてくるから、宥めるよう立ち振る舞いになる。
〔落ち着いてくれ、リン。いっぺんに聞きすぎだぞ〕
「ごめん」
〔…大きい音でも音として認識できるし、再現もできるが言語化できるものじゃないな…。とはいっても、『流眼』使えるリンと見え方は変わらないと思うぞ。暗闇も。光がなくても視えるだろ?リンも〕
「うん」
〔そんな感じだ…。話が前後したけど、無音や無臭だったよな?〕
「お願い」
〔人間が聞こえないってだけで震えている音は拾えるさ。フィルター変えて、空気が振動してるか見てもいいしな。無臭に関しては感度上げたりってので人間よりは敏感になれるが、正直リンの【残留思念】で色が付く方が悪意とか意図が読めるから優秀だぞ?〕
「そっか…」
〔…まぁ主にその3つで外界を識別してるな〕
「味覚、触覚…?」
〔まぁ味覚は『霊体』とか『精神体』ってのに必要ないものだろ?感覚は理解し、『神子』を通して知ってはいるが、オレ自体には感じ取る能力はないな…〕
「そうなんだね…」
〔触覚は、ありはするけど…基本的に『霊体』とかに触れてくるやつなんていないからな。触れられたら不快感とか存在が消えそうだったら感覚が摩耗したりってぐらいだろ〕
「他に感覚ってなにかないの?」
〔まだ、やるのか??〕
充分リラックスできたと思ったから、突っ込む。
「ん。『急がば回れ』、これも意味がある」
〔…りょーかい〕
そこから長い質問攻めにあった。逆にオレから質問する時間すらあった。その間、リンは寝っ転がったり、宙に浮かんで絵を描いたり、自由にしていたが、質問は真摯に向き合っていた。分かったことは、知らないことだらけだった。
<リンがソウと友達だったなんて……>
「わたしも…知らないことがいっぱい……」
そして、情報として価値がないと除外したものにも、発展があった。
[・リンとの初対面でグルバン、ルコに殺されたアピスも、電波塔で自爆したアピスもどちらも『ネームド』ではない。
・『ネームド』は生き残りを目標としているが、『最強』はなにか忘却している]
<現状を打破する即効性なんてない。でも、少し前進かな?>
充分リラックスできた。もう向き合わなければならない。
「そうだね…」
立ち上がると同時に、覚悟を決めて前進する気合を感じられる呟き。…何をするのか読めない空気感があった。
「やっと……シンに【共有】できる」
〔待て待て待て…〕
それはダメだ
「断片でも、要点でもなくて…全部わたしが知らなきゃ…」
〔ダメだ!壊れてしまう…〕
廃人になってしまう。人間の耐えられるものじゃないから、オレが…隠れて…
「そのための質疑応答」
確かに、事前にオレの感覚、思い出、想いを把握していれば、負荷が軽減されるかもしれない。
いや…だとしても…
〔耐えられると思えない…〕
「メハの秘密は見てないけど……記憶は『封印』したり、解いたり、できる」
〔……!!〕
それは…革命的だ。だが!
〔『封印』しても、スペースはとるだろう?『封印』できる量にも限度がっ!〕
「大丈夫。そういう時こそ、異能があるから…」
まるで、抜け道。納得は、した。
ただ……それをしてもどうだ?
〈そもそも、【共有】して、何が変わる…?〉
「シンの本来の力…取り戻せるよ…」
確かに、全てが繋がる…。リンがオレの全てと【共有】して、異能が全開になれば…
〔勝てる……〕
ケイトが断言していたのも説明がつく。
「うん」
〔………〕
耐え切る確証なんてない。
「…わたしが神になったら、選択肢が増える」
〔……そう…だな…。そうだよな…〕
絶対じゃない…。リンに重荷を背負わせたくはなかった…。でも……、
「シンは…自主性を重んじるんでしょ?」
奇しくも場面が似ていた
リンとの初対面。この子に異能を託せば、アピスを倒せると確かに思った。リンはほぼ無関係なのに、火の海に飛び込むのは、あまりにも酷だと思ったから遠ざけようとした。
今は違う
余計なことこは言わなくていい。
〔…任せて…いいんだな?〕
これは賭けだ。この選択を後悔するかもしれない。
「任せて…」
結束、人望、能力、可能性…才気あふれるリンに……全てを委ねることを決意する。
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