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第3章 ~よう
塵モ⑧
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☆sideシン
アピスは余裕見せびらかすに気持ちを、非言語的に伝えてくるだけでなく、プラスで煽る。
「何ができるかなんて、もう手が見え見えだけど…ターンを譲ろう」
アピスは手札を一枚だけ残して、ターンを終える。
「設置[兵糧ぜ]」
「スパイ、自爆」
リン 8000
リンが耐久値を2000削って出した[兵糧攻め]をあっけなく破壊する。
<正直痛い…>
リンが[塵も積もれば]を進軍させたがために、[兵糧攻め]は射程圏内となり破壊された。それとは別に、リンの現状は一切プラスにはならないが、オレの思考のピースが増える。
<リンはやはり、アピスから来たスパイに[追悼]は使っていない……でも、結局何にどう使ったのかは分からない…>
「[神童]。AI破壊」
守りとして優秀な[守護学習AI]をここで潰せるのはでかい。が、死線を感じる。
〈なんで、こうも気味が悪い?勝ち筋がない?〉〈相手は[戦車]が敵の前衛。[改革者]が敵の後衛。に対してリンは自陣の後衛に[神童]がいるだけ〉〈リン8000 アピスは6000〉〈劣勢ではあるが、まだ負け確定ではない〉〈アピスの手札が一枚だから?〉
何故かは分からないが、心臓をナイフで撫でらるようなそんな感覚が場を支配していた。
「俺のターン」
<アピスも手札は一枚だけ!さっき使わなかったってことは魔法カードの可能性が高い。なら、8000もいきなり溶かされることはない!>
「魔法[捨てる神あれば拾う神あり]」
「……」
リンは涼しい顔をしている。オレは気づいてしまう。[捨てる神あれば拾う神あり]では、山札を四枚墓地へ送り、墓地から一枚を手札に、山札からも一枚手札に加える。
<あいつなら、[またとなきこの日に]を加える…>
それはもはや確信。
次のあいつターンはヤバイ。
「魔法[決意の魔法]」
<は?>
「魔法[またとなきこの日に]」
ヤバイ。それしかわからなかった。理解が追いつかない。
抽選結果:2ターン追加
「[戦車]で[神童]を破壊」
「……」
魔法はもう、ない。アピスの兵もいない。このターンは、これで…
「まだいるぜ~~。俺が4ターン目に[塵も積もれば]を出したの忘れてるだろ?」
<……う、うそだろ…>
「チリツモ、[子ドラ]破壊」
パネルでは、自陣後衛に突如現れた[塵も積もれば]が[子ドラ]に剣を突き刺す瞬間だった。
「まだ……[神霊の加護]」
リンは魔法を発動する。[神霊の加護]ならば、破壊は回避できる。だが…一度だけ。
次はない
<…やられた……。伏せで接近されてたんだ…途中伏せ警戒で除去られても、さほど痛くないが、ここまで攻め込まれて、次もアピスのターン。[塵も積もれば]の動き自体は、まるで『と金』。『歩』だったはずが、ここまで凶悪に使ってくるとは……>
ターンが終わった。酸欠した脳が息継ぎをする。
〈手札がゼロになってから、こんな最悪のタイミングで[決意の魔法]を引き当てるか?いや、それ以上に、十億分の一だぞ!!〉〈細工はされてない??〉〈6000削れるぞ…!!ヤバイヤバイ〉
一息に思っていた不満をぶちまける。アピスは悠々と次のターンを始める。
「設置[高みの見物]」
高みの見物により、手札も丸見えになった。
「どっちもで、城を殴る」
リン 5000 アピス 5000
城の耐久値は同じだ。だが、盤面が天と地だ。追加ターンの1ターン目が終わる。次も、アピスのターン。
「魔法[怨霊]」
墓地の枚数*500相手の耐久値を減らす[怨霊]は強力だ。だが、
「お祓い」
リンは一度山札に戻した[お祓い]で凌ぐ。そう、これでリンの手札は枯れる。山札のワンドローに全てをかけることになる。何と言っても、アピスのターンはまだ終わらない。
「[戦車]で[子ドラ]を」
もう守ることはできない。大人しく墓地へ送る。
「[塵も積もれば]で城を」
リン 4000
<次のターン。それさえ耐えればまだあり得る>
祈るように、待つ。リンの手札はもうないんだから…。
アピスは余裕見せびらかすに気持ちを、非言語的に伝えてくるだけでなく、プラスで煽る。
「何ができるかなんて、もう手が見え見えだけど…ターンを譲ろう」
アピスは手札を一枚だけ残して、ターンを終える。
「設置[兵糧ぜ]」
「スパイ、自爆」
リン 8000
リンが耐久値を2000削って出した[兵糧攻め]をあっけなく破壊する。
<正直痛い…>
リンが[塵も積もれば]を進軍させたがために、[兵糧攻め]は射程圏内となり破壊された。それとは別に、リンの現状は一切プラスにはならないが、オレの思考のピースが増える。
<リンはやはり、アピスから来たスパイに[追悼]は使っていない……でも、結局何にどう使ったのかは分からない…>
「[神童]。AI破壊」
守りとして優秀な[守護学習AI]をここで潰せるのはでかい。が、死線を感じる。
〈なんで、こうも気味が悪い?勝ち筋がない?〉〈相手は[戦車]が敵の前衛。[改革者]が敵の後衛。に対してリンは自陣の後衛に[神童]がいるだけ〉〈リン8000 アピスは6000〉〈劣勢ではあるが、まだ負け確定ではない〉〈アピスの手札が一枚だから?〉
何故かは分からないが、心臓をナイフで撫でらるようなそんな感覚が場を支配していた。
「俺のターン」
<アピスも手札は一枚だけ!さっき使わなかったってことは魔法カードの可能性が高い。なら、8000もいきなり溶かされることはない!>
「魔法[捨てる神あれば拾う神あり]」
「……」
リンは涼しい顔をしている。オレは気づいてしまう。[捨てる神あれば拾う神あり]では、山札を四枚墓地へ送り、墓地から一枚を手札に、山札からも一枚手札に加える。
<あいつなら、[またとなきこの日に]を加える…>
それはもはや確信。
次のあいつターンはヤバイ。
「魔法[決意の魔法]」
<は?>
「魔法[またとなきこの日に]」
ヤバイ。それしかわからなかった。理解が追いつかない。
抽選結果:2ターン追加
「[戦車]で[神童]を破壊」
「……」
魔法はもう、ない。アピスの兵もいない。このターンは、これで…
「まだいるぜ~~。俺が4ターン目に[塵も積もれば]を出したの忘れてるだろ?」
<……う、うそだろ…>
「チリツモ、[子ドラ]破壊」
パネルでは、自陣後衛に突如現れた[塵も積もれば]が[子ドラ]に剣を突き刺す瞬間だった。
「まだ……[神霊の加護]」
リンは魔法を発動する。[神霊の加護]ならば、破壊は回避できる。だが…一度だけ。
次はない
<…やられた……。伏せで接近されてたんだ…途中伏せ警戒で除去られても、さほど痛くないが、ここまで攻め込まれて、次もアピスのターン。[塵も積もれば]の動き自体は、まるで『と金』。『歩』だったはずが、ここまで凶悪に使ってくるとは……>
ターンが終わった。酸欠した脳が息継ぎをする。
〈手札がゼロになってから、こんな最悪のタイミングで[決意の魔法]を引き当てるか?いや、それ以上に、十億分の一だぞ!!〉〈細工はされてない??〉〈6000削れるぞ…!!ヤバイヤバイ〉
一息に思っていた不満をぶちまける。アピスは悠々と次のターンを始める。
「設置[高みの見物]」
高みの見物により、手札も丸見えになった。
「どっちもで、城を殴る」
リン 5000 アピス 5000
城の耐久値は同じだ。だが、盤面が天と地だ。追加ターンの1ターン目が終わる。次も、アピスのターン。
「魔法[怨霊]」
墓地の枚数*500相手の耐久値を減らす[怨霊]は強力だ。だが、
「お祓い」
リンは一度山札に戻した[お祓い]で凌ぐ。そう、これでリンの手札は枯れる。山札のワンドローに全てをかけることになる。何と言っても、アピスのターンはまだ終わらない。
「[戦車]で[子ドラ]を」
もう守ることはできない。大人しく墓地へ送る。
「[塵も積もれば]で城を」
リン 4000
<次のターン。それさえ耐えればまだあり得る>
祈るように、待つ。リンの手札はもうないんだから…。
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~このお話はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係なく、すべて空想です~ 敬語や言葉選びはよく考えてはいるつもりだが、拙い文は長い目で見てやって欲しい。更新は調整中だが、頑張って完結予定。 X始めました!!! →https://x.com/kahiketu 世界観は独特で人を選ぶかもだけど、結構ジャンルは荒ぶると思う。ただ、単純にホラーとミステリーは得意じゃないから触れないかも。好きなのは、ファンタジー、異能、神、科学、記憶、(デス)ゲームなど。幽霊や呪いも使いはする(ホラーにはならないはず)。 辻褄を合わせたがるので、凝り性。設定チュウ(毒) 得意でないのは、恋愛やミステリー(=謎解き)、あとハーレムとか、R18系は基本無理。
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