解放

かひけつ

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第3章 ~よう

始め

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《☆sideシン
ある時、オレはリンに聞いた。何度も声にならずに消えた問いを聞くことにした。苦行が始まる前にせめてご褒美が欲しいが故に。

 〔リン……調子はどうだ?〕

 「万全」

惜しい。リンの身体をいじったせいで、オレがその身体を気にしてるように思われたようだ。それも当然と言えた。

 〔その、メンタル面はどうかなってさ〕

 「……失敗する気はない」

 〔したら……?〕

 「諦める」

 〔っ...〕

 「生き物に、死が訪れるのは、必然」

何も考えていない目をしていた。感じるものが何もない。無機質。そう例えるのが的確なまでに生命力を感じられなかった。

 「……」

 「…?」

ルコが何も言わずにリンの手を握りしめる。オレはただただ見守るのに徹した》



☆sideシン
電波塔の前にオレ達はいた。電波塔の周りには警備員が複数名おり、巡回している。昨日の作戦会議でルコ達と予想した通りだった。

 《メハがいる可能性が高いメインサーバーまでソッコーで行きたいけど、建物の中心部にあるからショートカットとかは特にないね》

そこで出た案が変装か迷彩。変装は言うまでもなく変装で、迷彩は透明人間を装うということであった。

 <アピスが電気を供給しているのか電気回路に関渉しにくい。あいつのことだから、サーモグラフィーや重量測定器などされてもおかしくない>

満場一致で変装することとなった。リンの背が伸ばし、少々筋肉質にさせてもらった。また、警備員の中には女性もいて、特に問題もなく・・・・・・・中に侵入する。侵入であり、下手に大人数を相手にしたくないのでなるべく慎重に動く。

 「おい、火事が起きたぞ!」

電波塔の傍にある森に火を放ったのだ。手を付けられておらず、誰にも見つからずに火をつけれた。リンにさせることもできず、グルバンにしてもらった。

 「消火器探してきます」

 「あ、あぁ頼む」

リンの変装に『声』を付けるだけでさらに深部へと侵入していく。警備員の動きはそこまでパニックにならずに冷静さ、なにか他のことを警戒しているのが印象的だった。大方、アピスが警備員に入れ知恵したのだろう。

 「……」

リンが静かなのがメハのために目の前に集中してるのか。それとも……。オレは深く考えることを止めて、昨日の件を思い出す。
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~このお話はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係なく、すべて空想です~                                                    敬語や言葉選びはよく考えてはいるつもりだが、拙い文は長い目で見てやって欲しい。更新は調整中だが、頑張って完結予定。 X始めました!!! →https://x.com/kahiketu                                                   世界観は独特で人を選ぶかもだけど、結構ジャンルは荒ぶると思う。ただ、単純にホラーとミステリーは得意じゃないから触れないかも。好きなのは、ファンタジー、異能、神、科学、記憶、(デス)ゲームなど。幽霊や呪いも使いはする(ホラーにはならないはず)。 辻褄を合わせたがるので、凝り性。設定チュウ(毒)                                                    得意でないのは、恋愛やミステリー(=謎解き)、あとハーレムとか、R18系は基本無理。
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