生き抜き

かひけつ

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世の仕組み(色眼鏡)

運ゲーだらけ、こどもの通り道

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生まれた家庭環境や隣人環境、先天的才能、症状など、言ってしまえばすべて運で決まってしまうものだ。
これはどうすることもできない、対処できない、「仕方ない」状態である。
個性の普遍化、そして、アイデンティティの危機などが起こるのは、2つ要因がある。

1つは、考えてしまうから。
昔のそれこそ中世のヨーロッパの奴隷が「無個性だ!」なんて考えるはずがない。それは自分のことで精一杯だし、劣等感は感じても、独創性を求めることはない。私が言いたいのは、ブラックな環境やゆとりない生活は、精神的に成熟できる状態でない。

 忙しい人は悩んでる暇がない。(悩みが出る機会が、向き合う余裕がない)

良くも悪くも、自分の時間がどこかでできると、人はきっと考えてしまうのだ。
「人は言い訳の神様だ」といわれるほど否定的ネガティブに考えると、自分の醜いところが見事に露呈ろていされるのは時間の問題である。それはきっと人間なら誰しもが経験するかもしれない。
自己肯定ができるなら、いいのだ。それがその人の幸せであるのだから(公共の福祉を気にしてほしいのだが、それをここで強く言うのは無粋かな)

 問題なのは、大部分が劣等感に苦しむのだ。

上が見え過ぎてしまうのが、自分の首を絞めることになっている。(もちろん、下ばかりみるのもどうかとは思うが……)どこを見ても自分の上位互換しかいないと、自分にいくらでも代えが利くと思い込む人は大勢いるはずだ。これもまた、「仕方ない」ことである。これだけ人類が繫栄し、いろんな先達がいれば簡単に『新しいもの』や『特異性』を得る方が難しいのだ。「上には上がいる」って大抵がそうだったりするのだ。スペック的にダブったり、下位互換がいるのは当たり前なんだよ。

 それが高層化された社会の文化である。後追いがどんどんきつくなる。世の定めなのだと思う。

1つ目の要因をまとめると、考えれば考えるほど、厳しい社会現実が無力感を突き付けてくるのだ。精神だって病んでもおかしくないし、虚無感に苛まれるのも致し方ないのだと思う。

もう1つは、社会(が生む風潮、制度、弱肉強食など)だ。
これはある種の皮肉だが、そもそも、学歴は個性がない、才能がない人のために生まれたものであるべきだった。それは、才能がない人がどれだけ努力したかを推し量る制度、つまり、ツールであった。しかし、会社や研究では第一関門が学歴となっているのは事実。かつ、学習にすら才能があってしまったんだ。
全くやらなくても100点とか、どれだけ時間かけても赤点とかいう極端なパターンは珍しいかもしれない。が、これは強く言い張れる。

 学習能力における才能は、癖と吸収性が人によってほとんど違う。

そうなると、当初の目的であった、努力の指標としての精度は落ちるのだ。だから学歴やテスト、面接などだいたいの採用試験は妥協案に思考停止で肯定するのは悪い風潮だと思う。



学歴やアイデンティティなど10代でそうした悩みに苦しむのに、その時にしている生活の半分以上は学校で縛られている。確かに本当に好きなものがある人は隙間時間も活かすだの外野は言うのだが、学校の本来の対象を忘れ、そこに個性を求めるのは間違っている。



なぜ学校に行くのか?それは親からそれが当たり前だと言われてきたから。つまり、才能がないための保険なのである。親として、そうした保険が欲しいのは、よく分かる。親が学歴を重視するのは学歴至上の社会であり、学校の制度が正当化されるのもまた、親から求められるからである。



私にとっての結論はこうだ。
完全に教養がないのは世界を味わう上で、「もったいない」と思うからこそ最低限の教養は覚えておきたい。そして、学校の教科書、基本的に押さえておきたい常識は学び、それ以外の時間は割と自由にさせていいかなって思う。

 独りの時間を必ず作りなさい、それとは逆に、誰かといる時間も組み込みなさいと、その2つは徹底する。

自分のしたいことを、守りたいものを作ったらきっと人生を楽しめると思うから。
(補遺①:具体的に言うと、授業はちゃんと受けよう。空いた時間は自分のために使いなさいというだけだよ。
キチキチのカリキュラムなんて個性や感情、思考力を捨てて学力を上げるという中々の最終兵器であるため容易に勧めるのは非推奨。ただ、「自分のために使える時間を無駄にして後悔するのはあんただよ」って脅迫するのはありかもね)



(補遺②:個性について悩んでいる方は(近日公開)『個性の見つけ方~特権はここに~』を見ると新たな視野が拓ける可能性大)
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