ひどくされても好きでした

白い靴下の猫

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1. ※痛くしていい?

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痛くて、つらくて、我慢できないお仕置きをするといったのに、シェドは、私を気持ちよくし始めた。

力の入らなくなった私の上半身を起こして、背中の後ろに座ったシェドにもたせ掛けて。
背中がとても温かい。

両手で、乳房をすくいあげて、揉んだりたぷたぷさせたり、胸全体を撫で撫でしてくれるから、すごく優しいきもちいい、が、体を包む。
背中越しに、耳を食まれながら、ミケ、ミケ、って何度も呼ばれる。すごく求められている、って感じる声。その声が、かわいいって、すきだって、言ってくれるの。
溶けます。

シェドが、他の男にひどくされる方が気持ちいいの?って、試したい気持ちになるのって、パチドの時の記憶のせいかなぁ。えへへ、ちょっと執着系?

あの時は、パチドを見る度に、この世から消えてしまったと思っていたシェドの気配に酔えたから。
叩かれてさえ、子宮が、ぎゅうってなったもの。痛かろうが蔑まれようが、触れてくれるだけで、もう死んでもいいやって位嬉しいとか。傍から見たら、痴女化デビューだよ、淫乱ど真ん中だよ。

だから、できるなら、挽回したいし。本当に、嫉妬、とか、してくれるなら、ひどくされて、執着?みたいなの、感じたいな、なんて、思う。

も、そうなると、心的にはフルオープンです。何されても幸せだし。
体の方だって、壊れちゃっても、死んじゃっても、本当は幸せで。あ、もちろん、シェドが悲しむから、バレたらだめなのだけど。

胸を気持ち良くしてくれていたシェドの手が、足の間に降りて、ぴちゃぴちゃ音を立てながら、泳ぐ。
ズクズクがひどくなって、じっとして居られず、顎をあげて、シェドとくっつく面積を増やした。そうすると、耳にシェドの息があたるし、背中にシェドの胸板を感じるし、腰にシェドの硬いのがあたった。

「ミケ、お仕置き前なのに、トロトロ、だよ?うんとつらくされるのに、嬉しいの?」

「うん、シェドにされるの、うれ、しい」

シェドのモノが、ピクンと動く。
シェドも気持ちいいといいんだけどな。

「ちょっとまっててね」
すこしだけ背中の熱が消えて、シェドはベッドの下から、よいしょと箱を二つ引っ張り上げる。
ひとつは、見かけ化粧道具、の筆と数穂とたくさんの陶器瓶のセット。小さくて目立たなかったけれど、細いゴムはこの中にあったみたい。

もう一つは、ビリビリ震える鉄の玉がいろんな形の棒や張り型や吸盤や鰐口にくっついてごちゃっと入った箱。さっき泣かされたμの字型もこの箱出身。

絶対泣けます、とおもう小道具の山だけど、とりあえず、でこぼこ球の擽り具がなくてほっとする。あれは苦しかった。

シェドは、箱を横に置いたまま、また乳房を優しく揉んだり捏ねたり、すこし絞ったりしてくれて、自分の吐く息が甘くなった気がする。
乳首も触って欲しいな。

背中側から前に回ってきたシェドの手には、鉄の玉が点々とはまった張り型が握られていた。
い、挿れるの?ちょっと、こわいかたちなのですが・・・

とろとろの蜜口に、上下に擦り付けられて、声が、でる。
とても見ていられなくて、顔を背けて足をすり合わせようとすると、シェドが首筋を舐めた。

「ミケ、まだ、痛くしてないよ、力抜いて?」

そして、シェドの手に操られたそれは、ずぶ、ずぶぶって、体の中を滑って来る。

「あ、んん―――、いっぱいになっちゃう」

「きもちいい?」

「・・・今度は、シェドカウント?」

シェドはちょっと笑って、俺のはこっち、って、腰にあたったモノをピタピタさせた。

そろそろと抜き差しされると、胎内の壁が勝手に絡んで、動かされる場所が多くなっていく。

「ナカが、擦れてる・・」

「スイッチ、入れて欲しい?」

スイッチ入れたら、はめ込まれた鉄の玉が震えるの?何個もはめ込まれていて、ナカの壁に押し付けられているのに?

「い、いれなくていい」

そう答えると、シェドは、乳首をぱさぱさの筆で、掃き始めた。

「うう、くすぐったい、もっと、ちゃんと、触って欲しいよ・・」

「そんなことしたら、ミケまた気持ちよくイっちゃうでしょ?つらいお仕置きに、ならないからだめ。張り型、俺じゃないって思ったら、また我慢してくれる?ミケのああいう顔、エロ大爆発ですごく好き」

シェドの手は、大きいのに、とてもしっとり動く。硬い剣だこが一杯なのに、とても柔らかく動く。
背中側に座ったシェドに、開かれたまま膝をあげさせられて、両方の太腿をもって、ぐっと引き寄せられると、シェドにぴったりくっついて、今は革手錠の鎖はどこにもつながっていないのに、梱包されたみたいに動けなくなる。

そのまま張り型をずるずる出し入れされながら、耳を虐められたり、乳房をゆるゆる撫でられたり、筆でぱさぱさされたり。
シェドの胸で温かい背中は、じわじわした幸せな気持ちいいを主張するのに、足の間は『俺じゃない』っていわれちゃったから、すこし冷たい。

シェドは、張り型のスイッチを短い時間だけ入れて、すぐに切る、というのを、2、3回繰り返した。『怖くない?痛く無い?お腹は苦しくない?』って聞いてくれるシェドの声はすごく優しい。

すぐに切ってもらえるなら、μの字に花芯を挟んでブルブルされた時より体は楽だけれど、シェドの体温とかシェドの息が近い分、ナカにいるのがシェドじゃないって言われると、切ないというか足りない感じがひどい。

こんなにナカが一杯なのに、シェドが足りなくて、もっと欲しくて腰が揺れる。シェドはそれがわかっているように、張り型をいっぱい動かしてくれた。気持ちいい。シェドが足りないのに、気持ちいい。
自分の唇を舌で湿らせながら、シェドって何回も呼んで我慢する。

「ミケ、俺じゃないの、気持ちよさそう。悔しいから、痛くしていい?」

うんうん頷く。既に余裕ないし、ひょっとすると良くないのかもしれないけれど、このままじゃイっちゃうし。痛くするのでもシェドが増えるのは嬉しいし。

シェドは陶器瓶のセットから、緑色と黄色をだした。緑は、ロイさんに虐めてもらった痛いやつだ。

「あのね。緑より、黄色の方が、早く効果切れます。でも、重ね塗りしていくと、だんだん効果が切れにくくなっていきます。すごく痛いけど、少なくても1回目は、数秒で切れるから、パニックしないでちょっと我慢。OK?」

ご丁寧な説明ありがとう。でも、やっぱりロイさんの方が色っぽいかもとか、思った途端に、シェドの目が胡乱になる。
え、うそ、バレたの?魔素でびしょぬれにすればともかく、魔力で頭の中って読めないよねぇ?!

黄色の液体でふっくらになった筆が二本近づいて来て、両方の胸の、乳輪のちょっと外側からくるくる上って乳首の先までぬりぬりぬり。

シェドは、筆をおいて、私を後ろから抱きしめるみたいにして、動けなくした。

「あっ、あっ、あっ」

乳輪がものすごく熱くなって、その後ズーンと体の奥まで突き通るような痛みが両乳首を襲う。

「ん゛ん―――!!」

息が詰まって、背中が反り返って、足が勝手にバタバタする。

「んくっ、んくっ」

数秒すると、ジワジワする余韻を残しながら、激烈な痛みが嘘のように引いて行く。
転んで怪我をしても、葉っぱで手を切っても、痛いことが起こればそれは一定時間続くのが当たり前で。

それが、こんなに痛いのに、急に跡形がなくなると、体の方が驚いて、表皮も神経も痛みの痕跡を探すようにぎゅいっと暴れて、それなのに筋肉のほうは痛みが消えた途端安心しきって弛緩して、すごくへんな感じがする。

私が、その、へんな感じ、に呻きはじめると、シェドの両腕が緩んで、ひょいと抱えられて横にされた。

「暴れちゃうと危ないから、手錠、繋いじゃうね」

右手は右の柱に、左手は左の柱に。
ベッドに磔にされたみたいに両手が引っ張られて、横を向けなくなる。

それから、シェドは、劇痛の余韻でジワジワ言っている乳首を細いゴムで弾いた。

「んあ―――ッ!」

「痛すぎ?」

痛いは痛いけれど、それよりも感電したみたいにバチバチして感じるのが堪らない。
痛すぎ、ではないから、首を横に振ったら、シェドは、意地わるく両方の乳首をいじめた。

細いゴムは、Y字型の糸ようじに、糸のかわりに細いゴムが張ってあるみたいな形をしている。ゴムのところだけ乳首に当ててコロコロされてもゴムはぴんぴん弾いてくるけれど、Y字の部分で乳首をぎゅってくびり出して、手でゴムを引っ張ってばちん、ってひどく弾くこともできた。

乳首がYで縊り出されて、シェドの手でばちん、ばちんされる。

「あうっ、ひんっ、きゃうっ」

それから、しばらくお休みだった張り型をゆるゆる動かされると、ジワジワが連動して、すごく感じてしまう。

もっと動かしてほしくて、張り型を動かしてくれるシェドの手に合わせて腰が動く。

「んふぅ、あん、シェドぉ」

「なぁに?もっとお仕置き、欲しい?それともスイッチを入れられたい?」

ほしいような、ほしくないような・・?
結局、両方、された。

はじめのうちは、おっぱいが虐められるのは、劇痛が引いた後の、ジンジンいっている時だけだった。
ゴムで弾かれる刺激が凄くて、胎内がぎゅいぎゅい言うから。張り型のスイッチが入れられて震えると、すぐにイキそうになって、シェドに虐められる。俺じゃないのにな、って言いながら、何度も絶頂を取り上げられて、お仕置きされた。

イきたくて、どうしようもなく我慢できなくなって、自分からイこうとすると、黄色い液を塗るお仕置きが追加される。

ものすごく痛いけれど、初めのうちはシェドが体を抱きしめるみたいにして、痛い時間を抱きしめてくれていたから。両手以外の動く場所全部で、シェドに泣きながらすがって、甘えて、甘えて、乳首の劇痛をやり過ごす。

でも、そうすると、次からの我慢が、もっとつらくなるのがわかってしまった。シェドが甘やかしてくれた後なんて、めろめろで、どこを触られてもイきそうになる。

「や、もう我慢、いやぁ。できないよ、イカせてぇ!」

「だぁめ。できるようになるまで、お仕置きするよ?ほら、キスしてあげるから我慢して?」

ひどいよ。シェドのキスは、公妾の日々に夢で見たとおりに、あまくて、気持ちよくて、私を溶かすのに。

ぶるぶる震える張り型で、ナカを捏ね回されて、花芯は優しく撫でられた。

「無理・・あう、撫でちゃ、だめぇっ、イクぅ!」

張り型のスイッチが止まり、それでもナカが勝手にぎゅいぎゅいねじりあがるから、そのままでもいけそうで、腰を振る。

「だめだよ、ミケ。そんなだと痛くするよ?」

パチッ
パチン

「ああっ、あああっ、いやーっ」

花芯にゴムを打たれて、泣き悶える。尖り切っているから、なにも塗られていなくても充分に痛い。
強引な取り上げられ方をした絶頂感は、諦めきれないとばかりに体の中を暴れ回った。

くるしいよ。イキたいよ。シェドに気持ちよくされたいよ。

「つらいの、足りない?んじゃ、この筆に黄色い液がついているって、想像して。で、反省しろって言われながら、こんな風に、虐められる」

そう言いながら、シェドは筆で花芯を嬲った。自分の蜜で重たくなった筆が、剥き出しの突起をこれでもかと掘り起こす。

これが黄色い液だったら?
きっと息もできないほどに痛くて、まだジワジワに変わる前の苦しんでいる途中に、シェドにゴムで何度も、ぱちんってされる。反省が足りないねって、言われて、泣いても泣いても許してもらえない。どんなになってしまうだろう。

そんなことを想像していたら。
張り型は、スイッチを切ったまま、残酷なぐらいゆっくり動かされただけなのに、鉄の玉がごろっとずれて。

本当にあっけなく、我慢する暇もなく、下肢が痙攣した。

「うあっ、うぁぁ、あぎー―――!」

ギューッと足の先まで伸びて、内側に向いた膝が、ガクガクガク。

シェドは花芯の上に筆を滑らせながら、私の痙攣を、みていた。

「・・・イっちゃったの?ミケ」

花芯の上を動かされる筆の感覚がつら過ぎて、やっとイってしまったのだと自覚する。

「あう、うう、あうう」

シェドは、私の顔を覗き込んだ。

「すっごく可愛い。でも他の男は見たのに、俺に見せてないこと、まだあるよね?一杯イき続けていたときとかどんなだった?全部見せてくれたら、もう虐めないよ?ゆっくり寝てから、ピクニックに行こう?」

それは、無理です。イき続けるとか、頭が麻痺している時のただの副作用だもの。

首を横に振りたかっただけなのに、とても体が重くて、シェドから顔を背けたみたいになってしまった。

シェドは、すこし私に腹をたてたのかもしれない。
はふ、っと、ため息をついて、私の頭をちょっと乱暴になぜた。

「ミケ、強情すると、まだまだ終わらないよ?もっとつらくして、ミケを気絶させちゃおうか」

怖い声でそう言って、また黄色い液を筆ですくった。



黄色い液を何度もつけられたから、痛みは、もう、我慢できないくらい長く続くようになっていた。
痛みが引いた時には、呻くしかできなくなって、体中の力ががっくり抜けおちる。

体が弛緩してしまって防御ができなくなるから、乳首をゴムでひどく叩かれても、張り型を振動させられても神経がそれを直接拾ってしまって、ぐじゃぐじゃになる。

それなのに、見なくてもわかってしまうほど、愛液がいっぱい出て、蜜口も中もびくびっくいって、シェドに張り型を動かされると、だらしない喘ぎ声が止まらなくなった。

「ミケ、すごいびちゃびちゃ。痛いのがすき?もっとひどくされたい?」

「好きじゃない、もう我慢できないよぉ、ゆるしてよぉ」

言ってる端から、張り型のスイッチを入れられて、嬲られる。すぐ、イっちゃうとおもったのに、黄色い液が、またおっぱいに足される。

「うう――ッ、痛い、ああっ、痛いよぉ、うあああんっ」

泣き狂っている私の横に来て、シェドは、ビンビンに立ち上がった乳首をさらにYで挟んだ。

「や、やめてぇ、我慢できないよ、おねがい、ゆるしてぇ!あ、ぎゃぁああああっ!」

ばちーん、ばちーん

細いゴムで叩かれたとは思えない激痛が、脳天を突き抜ける。

「ぐーーーっ、あぐぐーーっ!」

ぷしゃ

張り型が震えるままの蜜口からシェドが潮と呼んだ液体が出て。体が痙攣したみたいにガタガタ震える。

「ミケ、ほら、我慢できなくなったときは、どうするの?見せて」

いや、いや、絶対嫌・・

劇痛が終わらない。おかしくなってしまいそう。
痛くて、歯がガチガチなって。

そんな中で、

ばちーん、ばちーん

反対側の乳首もお仕置きされて、絶叫をあげる。

頭を振りたて、足の裏をシーツにこすりつけながら、大の字に広げられた腕を、必死で引っ張って涙を飛び散らせた。
朦朧として、麻痺をやって見せろと責め立てるシェドの声が、頭をぐらぐらと揺らす。

ひどいジワジワを残して、激痛が引き始めると、すでに自分の体が絶頂に駆けのぼろうとしているのに気づく。

だめなの、張り型でイったら、もっとお仕置きされちゃうよ、シェドじゃなくてもいいっておもわれちゃうよ。

唇をおもいきり噛んで、手も足も力いっぱいグーパーして、我慢しようとする。

そうしたら、シェドの手が、頤に伸びて、ぐっと顎を押した。

「ミケ、唇噛んだらだめ!イって大丈夫だから!ミケ!」

ものすごく、あわてたシェドの声がする。
イかないもん。

体にうんと力を入れたところで、急に張り型が抜かれた。

「んんんーっ」

それは、奈落の底に突き落とされたみたいな、ものすごくつらい喪失感を連れて来た。
我慢しようと思っていた決意なんて、一瞬で崩壊する。

「ああっ、ごめんなさい、ごめんなさい、イきたいの、お仕置き、つらいよぉ」

ズクンズクンするカラダの隙間が我慢できずに、泣き悶えると、シェドが私の体を押さえつけた。どんなに酷く虐められるのだろうと思って体を固くすると、シェドのモノが、すごくすごく感じたかった本物のシェドの楔が、ゆっくりと私の中に入って来たのだ。

「ミケ、ミケ、お願いだから、唇、噛まないで。イって大丈夫だから、ミケが他でおんなじなんて思わないから」

まだ、黄色い液の劇痛が去ったばっかりで、全身ジワジワが凄くて、我慢して我慢して、直前の限界で張り型を抜かれて。気が狂いそうにつらいのに、体は弛緩してしまって、泣きながら許しを請うて。

そんな時に、シェドが入ってきてくれて、ゆるしてもらったら。決壊するに、決まっている。
頭も体も、シェドでパンパンだったから、シェドが動くとどこもかしこも火花が散るようだった。

「いっ、ぃ!!」

あっという間に体も心ももっていかれて、登り切り、ばらばらに突き落される。

「うく――ッ」

体に雷が落ちた、とおもう。

絶頂の余韻に体をわななかせながら、かすむ目で一生懸命シェドの視線をさがす。
怒って、いないだろうか。幻滅して、いないだろうか。

イってしまっても、シェドは怒らなかった。
両手の革手錠を外してくれて、抱きしめながら、イってしまったことではなくて、唇に跡がのこったと、ぶーぶー言った。
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