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132. ※他の男カウント

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筆に、温めたもたもたの液体をいっぱいつけて、シェドが私の体をペタペタする。
怖い薬じゃなくて、ソナ開発のロクト村の増粘剤。
たぶん、シェドとしては、途中だけど、一休みして、お話ししましょうモードなのだと思うけど、私の方はあんまり休まらない。

「ミケは、さ、嫉妬とか、してくれないの?俺が、リンナのショーを見た、とか、知らない女と結婚させられそう、とか、さ」

温かくて花酒入りとろとろ液を、胸とか下腹とかに筆でペタペタされるのは、ポカポカして気持ちがいい位なはずなに、さっきまで頭が真っ白刷る程一杯舐められていたから、全部シェドの舌みたいで、体がよじれるみたいに落ち着かない。

「結婚、しちゃうの?・・・私とは、結婚『式』、だけで、うそっこ?私、隠れたほうがいい?」

「うっわ、冷た!ミケ以外とは結婚も結婚式もしません!何つーこと考えるかな!」

シェドは私をまっすぐ見て、ペタペタの間に、キスもいっぱいしてくれる。
んー、これで、どう嫉妬しろと?

「今は、シェドを、好きでいられたら、満足。嫉妬は、いつか、してみたい、かな。『仕事と私とどっちが大事なの?きぃ!』 とか?」

「なんか違う・・。俺は、ロイでも、ライヒでも、フェルニアやムーガルの上層部でも、ミケを気持ち良くした奴ら全部に嫉妬して、苦しいよ」

ロイさんは、気持ち良いに、入るかもだけど、シェドに感じるみたいな気持ち良いは、王城の離れや監禁所では、存在しないから、反応に困る。

「嫉妬の嫌な気分、治す方法、ある?気持ちよくなかったって、わかったら、大丈夫とか、ないかな」

まぁ、パチドの記憶があるものね。そう思われても仕方がないかぁ。シェドだけが特別です、って言っても、なんか信じてもらえなそうだ。

「他の人は、気持ちよく、なかったの?」
そう言って、シェドは、筆を足の間に集中させ始め、鉄の玉の仲間の箱から、μの字に曲がった棒の内側に、鉄の玉が離れて二つついた小道具をだした。

μの棒は、滑りを良くした私の蜜口に嵌められてしまった。
鉄の玉が付いている場所は、μの上側の先端近くの内側だから、外と中と両側から花芯を挟めてしまって、花芯とその周りに、怖くなるほど強くぎゅっとくっつき、さらに柄の部分が胎内の壁に圧力をかける。

ひょっとして、これ、ぶるぶる揺れるの?

括られてない左手で邪魔しようとしたら、シェドにだめだよって、指を絡められた。

「この道具は、シェドじゃないから、他の男にされても、一緒、だよね?いっぱいいじめようかな?我慢できる?」

ちがう、ちがう、ぜんぜん、ちがう!シェドが居たら、小道具だろうが大道具だろうが、『気持ちいい』が機械的じゃなくなっちゃうし、こんなに心が解け切っていたら、イっちゃうに決まっている。

「やめて、だめ、ちがうの。シェドのときとは全然違うから。信じて・・・」

「どうしても、我慢できなくなったら、俺にバチって、して?」

そう言って、指を絡めていた手を、首輪に触れさせる。酷い、酷い!絶対できないって知っているくせに。

シェドは、頬を撫でたり、耳にキスしたり、胸をもたもたの筆でくるくるしたり、優しくしながら、ミケ好きだよ、って言ったくせに、スイッチを、入れた。

「うあ、あああっ、駄目ぇ!」

上からも裏側からもぎゅうぎゅうに押付けられたまま、足先まで痺れる程の振動が響く。
その振動は花芯とその裏側には、残酷なほどにきつい振動で、とてもじっとして居られない。
一方で、玉以外のμの柄は、隘路に差し込まれたまま広がって、ビリビリと震える。そのビリビリは控えめだけれども隘路の壁全体がむず痒くなるような耐えがたい刺激を、胎内に伝えて来る。

「いっぱい、イっても、いいよ?他の男だと、どうなのかな、って知りたいだけだから」

なんで、今が他の男カウントなの?シェドの声を聴きながら、シェドにつけられてスイッチ入れられた道具に責められるのを、シェドにみられているのに。

とても我慢できる刺激ではなくて、それでも、シェドに、他の男カウントで誤解されたくなくて、一生懸命、我慢しようとしてみる。

恥骨まで震える程しっかり挟まれてしまっているから、体をくねらせて、体をベッドに打ち付けるようにして感じすぎる場所から、すこしだけ鉄の玉を逃がす。
体をうちつけると、球を支える柄の部分が、ビンビン震えるから、花芯のかわりに、ナカが虐められる。

そんな思いをして、やっとの思いで花芯から少しだけずらせても、それで稼げる時間なんて、10秒ないくらい。1センチとかの幅を、左右交互に逃げても、響く範囲はどんどん広がるだけで、休める場所がない。

「んんっ、ああ、は、外して、おねがいっ、んくっ」

絶頂の寸前を自分ではぐらかして、一生懸命自分を虐めて。それでも遠からず、陥落してしまうことがわかる。

「ミケ?我慢してくれるの?俺のため?」

うん。他と一緒とか思われるのが嫌なの。
体も心も苦しくて、涙がでて、目の前が暗くなってくる。

「や、ん、ひ、だめ、シェド、特別、うう、くぅん」

「ミケ、我慢、つらそうだよ?」

シェドは、そう言って、鉄の玉の位置をずれないように、足の間にシェドの膝と太腿を入れて抑えてしまって、四つん這いみたいになって、私の真上にきた。

顔がちかくて、どうやっても全面シェドで。

「手伝ってあげるから、いっぱいイこうか」

そして、ぽてぽての筆を片手に、乳首を虐めはじめる。
我慢できるはずがなかった。
全面シェドで、全部シェドにされていて、どこにも逃げ場所がなくて。

「ひうっ、あふっ、あ――ッ」

私は悲鳴をあげながら、イった。限界まで我慢してしまったから、気持ちいいの塊が凶暴になって、全身を食いちぎるよう。

それなのに、シェドは道具を止めてくれない。

「も、やだぁ!しないで、できない、いやぁ!」
もう、中と外から花芯を挟んだ鉄の玉が、数秒あばれるだけで、体の中から蜜とは違う何かが絞り出されて止まらない。その何かを吹き出しながら、何度も小さな絶頂に駆け上がる。

「とめてぇっ。ああ、やめてよぉ、狂っちゃうよぉ!」

「あー、潮吹いちゃった。きもちいい?ミケ」

「あうう、くるし、よ、だめ、助けてぇ!」

「ちゃんと答えて、ミケ。きもちいいの?他の男の前でも、こんな風?こんなに感じやすい体で、よく十何人も相手して、耐えられたね?」

「ああっ、きもちいい!きもちいいからぁっ!ゆるしてぇっ!他とかないもん、シェドがきもちいいの、いや、いやぁ!」

「ミケ、こんな状態で、ライヒに、痛いこと、されて、気持ちいい、だったの?」

「ひっ、ちがっ、気持ちよくない!」
ライヒの時は、頭の中を触って麻痺にしていただけ。

「でも、いっぱいイケそう?シェドより、他の男を喜ぶミケの体に、痛いお仕置きする?それとも、我慢できるようになるまで、がんばってみる?」

「くひっ、ぐ――っ、あう――!怖い、こわいよぉ、も、いきたくないぃ!」

「ああ、いっ、痛いお仕置きにしてぇ!とめてぇ!お願い、おねがいぃーっ」

限界、だった。
泣き悶えて、懇願して。
シェドは、私を、押さえつけるように抱きしめて、やっとスイッチを切ってくれる。
それでも、体はビクンビクン震えて、涙も涎も流れ放題だ。

「ロイに痛いことされて喘いで、他の男にされる方が喜んじゃうカラダのお仕置きだったら、俺、ミケが我慢できない位、痛くするかもよ?それより、気持ちいい方が良くない?いっぱいイっても、どんなふうになるのかちゃんと見せてくれたら、怒ったりしないよ?」

苦しくて、もう、体が言うことを聞かなくて。それでも、よそでこんな風に、なるって、思われるほうが耐えられない。

シェドが、押さえつけていた体をどけて、両手を離すなり、体は勝手に横をむいて、両膝を曲げてお腹側に引き寄せた。
体が苦しくなると、勝手にとってしまう、お腹を守るポーズ。

「・・・ミケ?お腹痛いの?」

「痛く無いし。今のが、よそなら、痛いのしてくれないと、やだけど、ごめんなさい、おなかは虐めないでゆるして、しぇどにされたらほんとに死んじゃう」

「お腹虐められるのが、嫌なの?ライヒにされたやつ?」

「ちがう・・父さんと、母さんが・・監禁所に・・お腹を鞭で打って躾けろって」

いきなり監禁所に来た、父さんと、母さんが、躾けるなら腹を鞭で叩くのがいいって、弱点だから、すぐ効くって言い始めて。父さんと一緒にいた男と、それを見ていた男たちに、いっぱい、いっぱい、叩かれた。まるで、クラムルがたくさんいたみたいだった。

お腹を叩かれている間は、どれだけ痛くても、頭を麻痺にする気にならなかった。今思うとフロラインが嫌がったからだとおもう。

痛くて、痛くて、お腹以外に鞭がうつると、すぐ麻痺にした。そうすると、神経を削る痛みが消えて、心が安心して、防御がなくなって、反動みたいに蜜がたくさん出た。
男たちは、それを面白がって。お腹を打つと仕置になって、お尻を打つと悦ぶのだと言ったのだ。

「っ、くそ親・・・わかった、お腹は、絶対虐めない」

「約束よ?それなら、痛くして。私、麻痺なしでも、いっぱい我慢できるよ」

「うんと痛いと、麻痺に、するの?どんなの?やってみせて?」

シェドがそばにいるのに、頭に麻痺なんて、絶対に嫌だ。怒られるとかでなくても、もったいないから。多分死ぬ前に、あの時麻痺しなければ、あと何時間分、多くシェドを感じられたのにって、後悔する。

「・・・教えない」

「教えてくれないと、ほんとうに、痛くて、つらくて、我慢できないお仕置き、するよ?言って、ミケ」

「いや」

怒る癖に、怒る癖に、怒る癖に。絶対言わない。
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