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119. ※乗っ取られタイム
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「う、んん。あふぅ」
立ったままで、もうどれくらい、触れられているだろう。
乳房も、背中も、首筋も、胸も。もっと触って欲しくて、ほどけてシェドの指にくっついて行ってしまうのではないかと心配になる程だ。
シェドは少し屈んで、左右のお尻のふくらみや腰や脇腹も、さわさわと、時たま、きゅっともみ込むようにしながら、触っていく。
ミケの唇はとっくに開いてしまって、一生懸命キスを強請る。かなえられないと、一番近くにあるシェドの二の腕や、頑張れば届きそうな胸板に向かって舌を伸ばした。
シェドはそれを見て、ミケの口に指を入れてくれた。切ないのが少しマシになる気がして、必死でしゃぶる。
シェドは、唇にキスをくれなかったかわりに、ミケの胸の先を口に含んで、やわらかい舌で、まぁるくなんども撫でた。
記憶にある限りだと、胸の先がシェドの口に吸い込まれた時は、乳首を吸ったり噛んだり転がしたり、しびれる程いじってくれたのに。
今日は、舌までまわりをなぜるだけで。体の奥までじわじわして、どうしていいかわからない。
口から指が抜かれて、抱き寄せられて。背中側から足の間に回った指が、やさしく割目をなぞった。
「んうぅ。しぇ、どぉ。ひうっ、ああっ」
名前を呼んだら、そのまま足の間にあった指が、ぐって押し込まれてきて。本当に入り口だけなのに、喘ぎ声が、止まらない。
フロラインはミケの体を強引に引きずって、シェドの寝込みを襲ったくせに、喘ぎ声とかは私任せだ。お互いに不自由。逃げるのも、事情を説明するのも、無理そうだ。
私はベッドに移動することすらできずに、シェドにひっついているしかできなかった。
頬をシェドの胸に押し付けるようにして、お尻を突き出して、少しでもたくさんさわってもらおうと身をよじる。
それでもシェドの指が当たる部分はなかなか増えない。
蜜口に触れている指を曲げ伸ばしされただけで体が震えてきたころ、シェドは、抱きしめてくれていた左手も、入り口で意地悪をしていた右手も、ミケから離してしまった。
きゃうん。
ミケはへなへなと絨毯の上にしゃがみ込んだ。
フロラインめ。筋肉自慢なんだから、ベッドまでこの体引きずって行ってよね。
そう思うのに。
「ベッドじゃなくて、ここがいいの?小道具の側だから?」
しゃがんで目をあわえて聞いてきたシェドの問いかけに、フロラインが思いっきり頷きやがった、この莫迦~!
何を期待しているのか知らないけれど、シェドは、鞭で打ったりしないわよ?
さっきだって、小道具の中から真っ先に避けていたの、見たもの。
「じゃ。座椅子でいっかぁ」
シェドはそう言って、ミケの座椅子を引き寄せる。
ミケの部屋は、基本的に床に近い。テーブルはそこら辺の切株で。椅子は、足が延ばせて、頭ものっけられる、ヘッドレストのついた長めの座椅子。背もたれをばたんと180度まで倒せば、お昼寝もできる優れものだ。
シェドは背もたれを120度位に調節して、ミケを座らせた。
裸で座ると結構恥ずかしい。
「このカバー、洗える?」
こくこく。クッションごと洗えます。
「抱き枕もこないだ、洗っていたよね?かりるよー。」
そう言うと、シェドは、5,6歳の子ども位の大きさはゆうにある抱き枕を二つ折りにして、タオルでぐるりとまいてから、ミケのお尻の下に敷いた。
高さがそこそこあるから、足が閉じていられなくなった。
その足先をお尻側に折り曲げられると、開いた正座というか、くずれた膝立ちというか、なかなかひどい恰好になった。
「自分の手で、足首を持てる?」
そりゃ可能か不可能かと言われれば、可能ですけれども。
右手で、右足首、左手で左足首を持つことになるから、胸と股間を晒したちょっとひどい三角形になります・・・よ?
ミケが半ベソになっている間に、フロラインは、自分から膝を割るようにして足首を掴んだ。てめー、金のシェドとしかその手のことしたことないくせに、ずいぶん思い切るじゃないの!
シェドは、一番近くにあった箱を引き寄せて、すべすべの布袋から白い粉を掬い取って、ミケの首とか上半身になすりつけ、胸から下は直接振りかけて行く。とても粒子が小さくて、片栗粉みたいだから、多分むせたりしないように気を使ってくれたのだと思う。
膝の裏とか、ふくらはぎとか、足の裏まで、うっすら白くなって。
天ぷらになりそう、とか色っぽくないことを考えているうちに、シェドは大ぶりな刷毛みたいなものを握っていた。
「この粉をかけるとね。汗かいても滑りが悪くならなくて、くすぐったさがつづくって。やってみる?」
ぜ、ぜったい、やだ!
シェドに、脇の下擽られて泣いたことあるもん、多分5才くらいの頃。シェドの書いたものが欲しくて、大事なノートとっちゃって、仕返しされた。数秒だったけど、めちゃくちゃ苦しかった。
パスパスパスって言っているのに!
「はい・・」
って、どの口が言うか!フロライン!
はじめは足の裏だった。
頭をヘッドレストに預けて、自分で足首掴んでしまっているから、上を向いた足の裏は逃げようもなくて。刷毛の短くて硬めの毛の1本1本が、まともにさわさわと足裏をこすり上げる。
「あっ、や、ううう。ひう。きゃわわ」
「苦しくなったら、手離せよ?」
そう言いながら、シェドは、もっと毛が柔らかくて小さい刷毛も出して来て、首や耳まで擽る。
「ひく、あく、いやぁあ!」
苦しいよ、お仕置きされているみたいで嫌だよ。
でも、泣きそうになると、キスをしてもらえた。
息が詰まりそうになると、しばらくの間、足裏ではなくて、胸とか、下腹部とか、体の奥にズクズクが溜まるところに刷毛が移動する。
そして少し呼吸がマシになると、刷毛はまた、くすぐったすぎてつらい所に戻っていくのだ。
ウエストの側とか、お臍の周りとか、膝裏とか、内股とかまで、刷毛が這いまわって、もう、どこを擽られているか訳が分からなくなって。
「あああ、も、やだぁ」
涙がボロボロ出て、いくらキスしてもらえても止まらなくなってしまう。
「なんで、手、離さないの?虐められたい気分?それとも、本当にナカの配置がかわるか実験したい?」
ちがうもん、この莫迦フロラインが頑固なだけだもん。
いつの間にか汗と、刷毛で掃かれてしまって、粉の白が目立たなくなっていて。シェドが刷毛を一休みしながらまた粉を振りかける。
もう我慢できないよぉ。
「この粉さ、刷毛より指で擽るほうがしんどいの、分るよね」
う。そうだとおもう。
シェドの肘とか、前が全部開いて、べろべろ揺れるシャツとかが肌をかすめるだけでわかる。摩擦の抵抗がものすごく少ないから、多分指なんて、ものすごく滑ってくすぐったい。
「あと、一番苦手な脇の下、まだなのも、気づいているよね」
う。それはもう。そこだけはやめてって、頭の中で、譫言のように繰り返しています。
「ミケ、どうされたい?足首から手を離したら、おつかれさまのマッサージをして、抱っこして一緒に眠るよ?」
うん、シェド。甘やかされて、抱っこされて、眠りたいよ。
じたばた、じたばた。頑張ってみるけれど、フロラインは、実は筋肉ダルマなだのろうか、びくともしない。
それどころか。
「虐めて」
おわった。
いっそ魔素関係なく気絶してやりたい。
長い台詞なら途中で止めてやれるのに。ミケが、自分の言葉を封じられて、ワタワタしている間に、フロラインが短い言葉をぶっこんで来る。
「そっか」
脇の下を、シェドの指が、舞った。
「きひーッ、うああッ、ああーッ」
座椅子とヘッドレストに支えられて、へしゃげた三角だったミケの体は、そのまま背中だけ弓なりに反り返って、斜めのDの字になって震える。
「ああっ、ああっ、いやーっ」
苦しい。助けて。シェド。
指は、数秒でとまって。
シェドが反った背中に手を回して、抱きしめてくれる。
「わっかんねー」
そりゃそうだと思う。かなり壊れているもの、フロライン。
それでも、わけわからなくても、意味わからなくても優しくしてくれるシェドとか。
もうそっちの方がミケ的にはダイレクトに子宮に来る。
シェドが好き、大好き、ものすごく好き。
覚悟していたよりすごく短い時間で、くすぐる指が止まったから、パニック寸前だった頭は驚くほど弛緩してしまって。
・・・内臓が動いて、治癒、できたら。結婚とか子どもとか、できたりするのだろうか、なんて。
結婚って、あの親たちが言うようなドロドロ慣習ではなくて、捨てないよ、って指切りするみたいな、そんな明るい感じのもあるのかな、なんて。
立ったままで、もうどれくらい、触れられているだろう。
乳房も、背中も、首筋も、胸も。もっと触って欲しくて、ほどけてシェドの指にくっついて行ってしまうのではないかと心配になる程だ。
シェドは少し屈んで、左右のお尻のふくらみや腰や脇腹も、さわさわと、時たま、きゅっともみ込むようにしながら、触っていく。
ミケの唇はとっくに開いてしまって、一生懸命キスを強請る。かなえられないと、一番近くにあるシェドの二の腕や、頑張れば届きそうな胸板に向かって舌を伸ばした。
シェドはそれを見て、ミケの口に指を入れてくれた。切ないのが少しマシになる気がして、必死でしゃぶる。
シェドは、唇にキスをくれなかったかわりに、ミケの胸の先を口に含んで、やわらかい舌で、まぁるくなんども撫でた。
記憶にある限りだと、胸の先がシェドの口に吸い込まれた時は、乳首を吸ったり噛んだり転がしたり、しびれる程いじってくれたのに。
今日は、舌までまわりをなぜるだけで。体の奥までじわじわして、どうしていいかわからない。
口から指が抜かれて、抱き寄せられて。背中側から足の間に回った指が、やさしく割目をなぞった。
「んうぅ。しぇ、どぉ。ひうっ、ああっ」
名前を呼んだら、そのまま足の間にあった指が、ぐって押し込まれてきて。本当に入り口だけなのに、喘ぎ声が、止まらない。
フロラインはミケの体を強引に引きずって、シェドの寝込みを襲ったくせに、喘ぎ声とかは私任せだ。お互いに不自由。逃げるのも、事情を説明するのも、無理そうだ。
私はベッドに移動することすらできずに、シェドにひっついているしかできなかった。
頬をシェドの胸に押し付けるようにして、お尻を突き出して、少しでもたくさんさわってもらおうと身をよじる。
それでもシェドの指が当たる部分はなかなか増えない。
蜜口に触れている指を曲げ伸ばしされただけで体が震えてきたころ、シェドは、抱きしめてくれていた左手も、入り口で意地悪をしていた右手も、ミケから離してしまった。
きゃうん。
ミケはへなへなと絨毯の上にしゃがみ込んだ。
フロラインめ。筋肉自慢なんだから、ベッドまでこの体引きずって行ってよね。
そう思うのに。
「ベッドじゃなくて、ここがいいの?小道具の側だから?」
しゃがんで目をあわえて聞いてきたシェドの問いかけに、フロラインが思いっきり頷きやがった、この莫迦~!
何を期待しているのか知らないけれど、シェドは、鞭で打ったりしないわよ?
さっきだって、小道具の中から真っ先に避けていたの、見たもの。
「じゃ。座椅子でいっかぁ」
シェドはそう言って、ミケの座椅子を引き寄せる。
ミケの部屋は、基本的に床に近い。テーブルはそこら辺の切株で。椅子は、足が延ばせて、頭ものっけられる、ヘッドレストのついた長めの座椅子。背もたれをばたんと180度まで倒せば、お昼寝もできる優れものだ。
シェドは背もたれを120度位に調節して、ミケを座らせた。
裸で座ると結構恥ずかしい。
「このカバー、洗える?」
こくこく。クッションごと洗えます。
「抱き枕もこないだ、洗っていたよね?かりるよー。」
そう言うと、シェドは、5,6歳の子ども位の大きさはゆうにある抱き枕を二つ折りにして、タオルでぐるりとまいてから、ミケのお尻の下に敷いた。
高さがそこそこあるから、足が閉じていられなくなった。
その足先をお尻側に折り曲げられると、開いた正座というか、くずれた膝立ちというか、なかなかひどい恰好になった。
「自分の手で、足首を持てる?」
そりゃ可能か不可能かと言われれば、可能ですけれども。
右手で、右足首、左手で左足首を持つことになるから、胸と股間を晒したちょっとひどい三角形になります・・・よ?
ミケが半ベソになっている間に、フロラインは、自分から膝を割るようにして足首を掴んだ。てめー、金のシェドとしかその手のことしたことないくせに、ずいぶん思い切るじゃないの!
シェドは、一番近くにあった箱を引き寄せて、すべすべの布袋から白い粉を掬い取って、ミケの首とか上半身になすりつけ、胸から下は直接振りかけて行く。とても粒子が小さくて、片栗粉みたいだから、多分むせたりしないように気を使ってくれたのだと思う。
膝の裏とか、ふくらはぎとか、足の裏まで、うっすら白くなって。
天ぷらになりそう、とか色っぽくないことを考えているうちに、シェドは大ぶりな刷毛みたいなものを握っていた。
「この粉をかけるとね。汗かいても滑りが悪くならなくて、くすぐったさがつづくって。やってみる?」
ぜ、ぜったい、やだ!
シェドに、脇の下擽られて泣いたことあるもん、多分5才くらいの頃。シェドの書いたものが欲しくて、大事なノートとっちゃって、仕返しされた。数秒だったけど、めちゃくちゃ苦しかった。
パスパスパスって言っているのに!
「はい・・」
って、どの口が言うか!フロライン!
はじめは足の裏だった。
頭をヘッドレストに預けて、自分で足首掴んでしまっているから、上を向いた足の裏は逃げようもなくて。刷毛の短くて硬めの毛の1本1本が、まともにさわさわと足裏をこすり上げる。
「あっ、や、ううう。ひう。きゃわわ」
「苦しくなったら、手離せよ?」
そう言いながら、シェドは、もっと毛が柔らかくて小さい刷毛も出して来て、首や耳まで擽る。
「ひく、あく、いやぁあ!」
苦しいよ、お仕置きされているみたいで嫌だよ。
でも、泣きそうになると、キスをしてもらえた。
息が詰まりそうになると、しばらくの間、足裏ではなくて、胸とか、下腹部とか、体の奥にズクズクが溜まるところに刷毛が移動する。
そして少し呼吸がマシになると、刷毛はまた、くすぐったすぎてつらい所に戻っていくのだ。
ウエストの側とか、お臍の周りとか、膝裏とか、内股とかまで、刷毛が這いまわって、もう、どこを擽られているか訳が分からなくなって。
「あああ、も、やだぁ」
涙がボロボロ出て、いくらキスしてもらえても止まらなくなってしまう。
「なんで、手、離さないの?虐められたい気分?それとも、本当にナカの配置がかわるか実験したい?」
ちがうもん、この莫迦フロラインが頑固なだけだもん。
いつの間にか汗と、刷毛で掃かれてしまって、粉の白が目立たなくなっていて。シェドが刷毛を一休みしながらまた粉を振りかける。
もう我慢できないよぉ。
「この粉さ、刷毛より指で擽るほうがしんどいの、分るよね」
う。そうだとおもう。
シェドの肘とか、前が全部開いて、べろべろ揺れるシャツとかが肌をかすめるだけでわかる。摩擦の抵抗がものすごく少ないから、多分指なんて、ものすごく滑ってくすぐったい。
「あと、一番苦手な脇の下、まだなのも、気づいているよね」
う。それはもう。そこだけはやめてって、頭の中で、譫言のように繰り返しています。
「ミケ、どうされたい?足首から手を離したら、おつかれさまのマッサージをして、抱っこして一緒に眠るよ?」
うん、シェド。甘やかされて、抱っこされて、眠りたいよ。
じたばた、じたばた。頑張ってみるけれど、フロラインは、実は筋肉ダルマなだのろうか、びくともしない。
それどころか。
「虐めて」
おわった。
いっそ魔素関係なく気絶してやりたい。
長い台詞なら途中で止めてやれるのに。ミケが、自分の言葉を封じられて、ワタワタしている間に、フロラインが短い言葉をぶっこんで来る。
「そっか」
脇の下を、シェドの指が、舞った。
「きひーッ、うああッ、ああーッ」
座椅子とヘッドレストに支えられて、へしゃげた三角だったミケの体は、そのまま背中だけ弓なりに反り返って、斜めのDの字になって震える。
「ああっ、ああっ、いやーっ」
苦しい。助けて。シェド。
指は、数秒でとまって。
シェドが反った背中に手を回して、抱きしめてくれる。
「わっかんねー」
そりゃそうだと思う。かなり壊れているもの、フロライン。
それでも、わけわからなくても、意味わからなくても優しくしてくれるシェドとか。
もうそっちの方がミケ的にはダイレクトに子宮に来る。
シェドが好き、大好き、ものすごく好き。
覚悟していたよりすごく短い時間で、くすぐる指が止まったから、パニック寸前だった頭は驚くほど弛緩してしまって。
・・・内臓が動いて、治癒、できたら。結婚とか子どもとか、できたりするのだろうか、なんて。
結婚って、あの親たちが言うようなドロドロ慣習ではなくて、捨てないよ、って指切りするみたいな、そんな明るい感じのもあるのかな、なんて。
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