119 / 141
119. ※乗っ取られタイム
しおりを挟む
「う、んん。あふぅ」
立ったままで、もうどれくらい、触れられているだろう。
乳房も、背中も、首筋も、胸も。もっと触って欲しくて、ほどけてシェドの指にくっついて行ってしまうのではないかと心配になる程だ。
シェドは少し屈んで、左右のお尻のふくらみや腰や脇腹も、さわさわと、時たま、きゅっともみ込むようにしながら、触っていく。
ミケの唇はとっくに開いてしまって、一生懸命キスを強請る。かなえられないと、一番近くにあるシェドの二の腕や、頑張れば届きそうな胸板に向かって舌を伸ばした。
シェドはそれを見て、ミケの口に指を入れてくれた。切ないのが少しマシになる気がして、必死でしゃぶる。
シェドは、唇にキスをくれなかったかわりに、ミケの胸の先を口に含んで、やわらかい舌で、まぁるくなんども撫でた。
記憶にある限りだと、胸の先がシェドの口に吸い込まれた時は、乳首を吸ったり噛んだり転がしたり、しびれる程いじってくれたのに。
今日は、舌までまわりをなぜるだけで。体の奥までじわじわして、どうしていいかわからない。
口から指が抜かれて、抱き寄せられて。背中側から足の間に回った指が、やさしく割目をなぞった。
「んうぅ。しぇ、どぉ。ひうっ、ああっ」
名前を呼んだら、そのまま足の間にあった指が、ぐって押し込まれてきて。本当に入り口だけなのに、喘ぎ声が、止まらない。
フロラインはミケの体を強引に引きずって、シェドの寝込みを襲ったくせに、喘ぎ声とかは私任せだ。お互いに不自由。逃げるのも、事情を説明するのも、無理そうだ。
私はベッドに移動することすらできずに、シェドにひっついているしかできなかった。
頬をシェドの胸に押し付けるようにして、お尻を突き出して、少しでもたくさんさわってもらおうと身をよじる。
それでもシェドの指が当たる部分はなかなか増えない。
蜜口に触れている指を曲げ伸ばしされただけで体が震えてきたころ、シェドは、抱きしめてくれていた左手も、入り口で意地悪をしていた右手も、ミケから離してしまった。
きゃうん。
ミケはへなへなと絨毯の上にしゃがみ込んだ。
フロラインめ。筋肉自慢なんだから、ベッドまでこの体引きずって行ってよね。
そう思うのに。
「ベッドじゃなくて、ここがいいの?小道具の側だから?」
しゃがんで目をあわえて聞いてきたシェドの問いかけに、フロラインが思いっきり頷きやがった、この莫迦~!
何を期待しているのか知らないけれど、シェドは、鞭で打ったりしないわよ?
さっきだって、小道具の中から真っ先に避けていたの、見たもの。
「じゃ。座椅子でいっかぁ」
シェドはそう言って、ミケの座椅子を引き寄せる。
ミケの部屋は、基本的に床に近い。テーブルはそこら辺の切株で。椅子は、足が延ばせて、頭ものっけられる、ヘッドレストのついた長めの座椅子。背もたれをばたんと180度まで倒せば、お昼寝もできる優れものだ。
シェドは背もたれを120度位に調節して、ミケを座らせた。
裸で座ると結構恥ずかしい。
「このカバー、洗える?」
こくこく。クッションごと洗えます。
「抱き枕もこないだ、洗っていたよね?かりるよー。」
そう言うと、シェドは、5,6歳の子ども位の大きさはゆうにある抱き枕を二つ折りにして、タオルでぐるりとまいてから、ミケのお尻の下に敷いた。
高さがそこそこあるから、足が閉じていられなくなった。
その足先をお尻側に折り曲げられると、開いた正座というか、くずれた膝立ちというか、なかなかひどい恰好になった。
「自分の手で、足首を持てる?」
そりゃ可能か不可能かと言われれば、可能ですけれども。
右手で、右足首、左手で左足首を持つことになるから、胸と股間を晒したちょっとひどい三角形になります・・・よ?
ミケが半ベソになっている間に、フロラインは、自分から膝を割るようにして足首を掴んだ。てめー、金のシェドとしかその手のことしたことないくせに、ずいぶん思い切るじゃないの!
シェドは、一番近くにあった箱を引き寄せて、すべすべの布袋から白い粉を掬い取って、ミケの首とか上半身になすりつけ、胸から下は直接振りかけて行く。とても粒子が小さくて、片栗粉みたいだから、多分むせたりしないように気を使ってくれたのだと思う。
膝の裏とか、ふくらはぎとか、足の裏まで、うっすら白くなって。
天ぷらになりそう、とか色っぽくないことを考えているうちに、シェドは大ぶりな刷毛みたいなものを握っていた。
「この粉をかけるとね。汗かいても滑りが悪くならなくて、くすぐったさがつづくって。やってみる?」
ぜ、ぜったい、やだ!
シェドに、脇の下擽られて泣いたことあるもん、多分5才くらいの頃。シェドの書いたものが欲しくて、大事なノートとっちゃって、仕返しされた。数秒だったけど、めちゃくちゃ苦しかった。
パスパスパスって言っているのに!
「はい・・」
って、どの口が言うか!フロライン!
はじめは足の裏だった。
頭をヘッドレストに預けて、自分で足首掴んでしまっているから、上を向いた足の裏は逃げようもなくて。刷毛の短くて硬めの毛の1本1本が、まともにさわさわと足裏をこすり上げる。
「あっ、や、ううう。ひう。きゃわわ」
「苦しくなったら、手離せよ?」
そう言いながら、シェドは、もっと毛が柔らかくて小さい刷毛も出して来て、首や耳まで擽る。
「ひく、あく、いやぁあ!」
苦しいよ、お仕置きされているみたいで嫌だよ。
でも、泣きそうになると、キスをしてもらえた。
息が詰まりそうになると、しばらくの間、足裏ではなくて、胸とか、下腹部とか、体の奥にズクズクが溜まるところに刷毛が移動する。
そして少し呼吸がマシになると、刷毛はまた、くすぐったすぎてつらい所に戻っていくのだ。
ウエストの側とか、お臍の周りとか、膝裏とか、内股とかまで、刷毛が這いまわって、もう、どこを擽られているか訳が分からなくなって。
「あああ、も、やだぁ」
涙がボロボロ出て、いくらキスしてもらえても止まらなくなってしまう。
「なんで、手、離さないの?虐められたい気分?それとも、本当にナカの配置がかわるか実験したい?」
ちがうもん、この莫迦フロラインが頑固なだけだもん。
いつの間にか汗と、刷毛で掃かれてしまって、粉の白が目立たなくなっていて。シェドが刷毛を一休みしながらまた粉を振りかける。
もう我慢できないよぉ。
「この粉さ、刷毛より指で擽るほうがしんどいの、分るよね」
う。そうだとおもう。
シェドの肘とか、前が全部開いて、べろべろ揺れるシャツとかが肌をかすめるだけでわかる。摩擦の抵抗がものすごく少ないから、多分指なんて、ものすごく滑ってくすぐったい。
「あと、一番苦手な脇の下、まだなのも、気づいているよね」
う。それはもう。そこだけはやめてって、頭の中で、譫言のように繰り返しています。
「ミケ、どうされたい?足首から手を離したら、おつかれさまのマッサージをして、抱っこして一緒に眠るよ?」
うん、シェド。甘やかされて、抱っこされて、眠りたいよ。
じたばた、じたばた。頑張ってみるけれど、フロラインは、実は筋肉ダルマなだのろうか、びくともしない。
それどころか。
「虐めて」
おわった。
いっそ魔素関係なく気絶してやりたい。
長い台詞なら途中で止めてやれるのに。ミケが、自分の言葉を封じられて、ワタワタしている間に、フロラインが短い言葉をぶっこんで来る。
「そっか」
脇の下を、シェドの指が、舞った。
「きひーッ、うああッ、ああーッ」
座椅子とヘッドレストに支えられて、へしゃげた三角だったミケの体は、そのまま背中だけ弓なりに反り返って、斜めのDの字になって震える。
「ああっ、ああっ、いやーっ」
苦しい。助けて。シェド。
指は、数秒でとまって。
シェドが反った背中に手を回して、抱きしめてくれる。
「わっかんねー」
そりゃそうだと思う。かなり壊れているもの、フロライン。
それでも、わけわからなくても、意味わからなくても優しくしてくれるシェドとか。
もうそっちの方がミケ的にはダイレクトに子宮に来る。
シェドが好き、大好き、ものすごく好き。
覚悟していたよりすごく短い時間で、くすぐる指が止まったから、パニック寸前だった頭は驚くほど弛緩してしまって。
・・・内臓が動いて、治癒、できたら。結婚とか子どもとか、できたりするのだろうか、なんて。
結婚って、あの親たちが言うようなドロドロ慣習ではなくて、捨てないよ、って指切りするみたいな、そんな明るい感じのもあるのかな、なんて。
立ったままで、もうどれくらい、触れられているだろう。
乳房も、背中も、首筋も、胸も。もっと触って欲しくて、ほどけてシェドの指にくっついて行ってしまうのではないかと心配になる程だ。
シェドは少し屈んで、左右のお尻のふくらみや腰や脇腹も、さわさわと、時たま、きゅっともみ込むようにしながら、触っていく。
ミケの唇はとっくに開いてしまって、一生懸命キスを強請る。かなえられないと、一番近くにあるシェドの二の腕や、頑張れば届きそうな胸板に向かって舌を伸ばした。
シェドはそれを見て、ミケの口に指を入れてくれた。切ないのが少しマシになる気がして、必死でしゃぶる。
シェドは、唇にキスをくれなかったかわりに、ミケの胸の先を口に含んで、やわらかい舌で、まぁるくなんども撫でた。
記憶にある限りだと、胸の先がシェドの口に吸い込まれた時は、乳首を吸ったり噛んだり転がしたり、しびれる程いじってくれたのに。
今日は、舌までまわりをなぜるだけで。体の奥までじわじわして、どうしていいかわからない。
口から指が抜かれて、抱き寄せられて。背中側から足の間に回った指が、やさしく割目をなぞった。
「んうぅ。しぇ、どぉ。ひうっ、ああっ」
名前を呼んだら、そのまま足の間にあった指が、ぐって押し込まれてきて。本当に入り口だけなのに、喘ぎ声が、止まらない。
フロラインはミケの体を強引に引きずって、シェドの寝込みを襲ったくせに、喘ぎ声とかは私任せだ。お互いに不自由。逃げるのも、事情を説明するのも、無理そうだ。
私はベッドに移動することすらできずに、シェドにひっついているしかできなかった。
頬をシェドの胸に押し付けるようにして、お尻を突き出して、少しでもたくさんさわってもらおうと身をよじる。
それでもシェドの指が当たる部分はなかなか増えない。
蜜口に触れている指を曲げ伸ばしされただけで体が震えてきたころ、シェドは、抱きしめてくれていた左手も、入り口で意地悪をしていた右手も、ミケから離してしまった。
きゃうん。
ミケはへなへなと絨毯の上にしゃがみ込んだ。
フロラインめ。筋肉自慢なんだから、ベッドまでこの体引きずって行ってよね。
そう思うのに。
「ベッドじゃなくて、ここがいいの?小道具の側だから?」
しゃがんで目をあわえて聞いてきたシェドの問いかけに、フロラインが思いっきり頷きやがった、この莫迦~!
何を期待しているのか知らないけれど、シェドは、鞭で打ったりしないわよ?
さっきだって、小道具の中から真っ先に避けていたの、見たもの。
「じゃ。座椅子でいっかぁ」
シェドはそう言って、ミケの座椅子を引き寄せる。
ミケの部屋は、基本的に床に近い。テーブルはそこら辺の切株で。椅子は、足が延ばせて、頭ものっけられる、ヘッドレストのついた長めの座椅子。背もたれをばたんと180度まで倒せば、お昼寝もできる優れものだ。
シェドは背もたれを120度位に調節して、ミケを座らせた。
裸で座ると結構恥ずかしい。
「このカバー、洗える?」
こくこく。クッションごと洗えます。
「抱き枕もこないだ、洗っていたよね?かりるよー。」
そう言うと、シェドは、5,6歳の子ども位の大きさはゆうにある抱き枕を二つ折りにして、タオルでぐるりとまいてから、ミケのお尻の下に敷いた。
高さがそこそこあるから、足が閉じていられなくなった。
その足先をお尻側に折り曲げられると、開いた正座というか、くずれた膝立ちというか、なかなかひどい恰好になった。
「自分の手で、足首を持てる?」
そりゃ可能か不可能かと言われれば、可能ですけれども。
右手で、右足首、左手で左足首を持つことになるから、胸と股間を晒したちょっとひどい三角形になります・・・よ?
ミケが半ベソになっている間に、フロラインは、自分から膝を割るようにして足首を掴んだ。てめー、金のシェドとしかその手のことしたことないくせに、ずいぶん思い切るじゃないの!
シェドは、一番近くにあった箱を引き寄せて、すべすべの布袋から白い粉を掬い取って、ミケの首とか上半身になすりつけ、胸から下は直接振りかけて行く。とても粒子が小さくて、片栗粉みたいだから、多分むせたりしないように気を使ってくれたのだと思う。
膝の裏とか、ふくらはぎとか、足の裏まで、うっすら白くなって。
天ぷらになりそう、とか色っぽくないことを考えているうちに、シェドは大ぶりな刷毛みたいなものを握っていた。
「この粉をかけるとね。汗かいても滑りが悪くならなくて、くすぐったさがつづくって。やってみる?」
ぜ、ぜったい、やだ!
シェドに、脇の下擽られて泣いたことあるもん、多分5才くらいの頃。シェドの書いたものが欲しくて、大事なノートとっちゃって、仕返しされた。数秒だったけど、めちゃくちゃ苦しかった。
パスパスパスって言っているのに!
「はい・・」
って、どの口が言うか!フロライン!
はじめは足の裏だった。
頭をヘッドレストに預けて、自分で足首掴んでしまっているから、上を向いた足の裏は逃げようもなくて。刷毛の短くて硬めの毛の1本1本が、まともにさわさわと足裏をこすり上げる。
「あっ、や、ううう。ひう。きゃわわ」
「苦しくなったら、手離せよ?」
そう言いながら、シェドは、もっと毛が柔らかくて小さい刷毛も出して来て、首や耳まで擽る。
「ひく、あく、いやぁあ!」
苦しいよ、お仕置きされているみたいで嫌だよ。
でも、泣きそうになると、キスをしてもらえた。
息が詰まりそうになると、しばらくの間、足裏ではなくて、胸とか、下腹部とか、体の奥にズクズクが溜まるところに刷毛が移動する。
そして少し呼吸がマシになると、刷毛はまた、くすぐったすぎてつらい所に戻っていくのだ。
ウエストの側とか、お臍の周りとか、膝裏とか、内股とかまで、刷毛が這いまわって、もう、どこを擽られているか訳が分からなくなって。
「あああ、も、やだぁ」
涙がボロボロ出て、いくらキスしてもらえても止まらなくなってしまう。
「なんで、手、離さないの?虐められたい気分?それとも、本当にナカの配置がかわるか実験したい?」
ちがうもん、この莫迦フロラインが頑固なだけだもん。
いつの間にか汗と、刷毛で掃かれてしまって、粉の白が目立たなくなっていて。シェドが刷毛を一休みしながらまた粉を振りかける。
もう我慢できないよぉ。
「この粉さ、刷毛より指で擽るほうがしんどいの、分るよね」
う。そうだとおもう。
シェドの肘とか、前が全部開いて、べろべろ揺れるシャツとかが肌をかすめるだけでわかる。摩擦の抵抗がものすごく少ないから、多分指なんて、ものすごく滑ってくすぐったい。
「あと、一番苦手な脇の下、まだなのも、気づいているよね」
う。それはもう。そこだけはやめてって、頭の中で、譫言のように繰り返しています。
「ミケ、どうされたい?足首から手を離したら、おつかれさまのマッサージをして、抱っこして一緒に眠るよ?」
うん、シェド。甘やかされて、抱っこされて、眠りたいよ。
じたばた、じたばた。頑張ってみるけれど、フロラインは、実は筋肉ダルマなだのろうか、びくともしない。
それどころか。
「虐めて」
おわった。
いっそ魔素関係なく気絶してやりたい。
長い台詞なら途中で止めてやれるのに。ミケが、自分の言葉を封じられて、ワタワタしている間に、フロラインが短い言葉をぶっこんで来る。
「そっか」
脇の下を、シェドの指が、舞った。
「きひーッ、うああッ、ああーッ」
座椅子とヘッドレストに支えられて、へしゃげた三角だったミケの体は、そのまま背中だけ弓なりに反り返って、斜めのDの字になって震える。
「ああっ、ああっ、いやーっ」
苦しい。助けて。シェド。
指は、数秒でとまって。
シェドが反った背中に手を回して、抱きしめてくれる。
「わっかんねー」
そりゃそうだと思う。かなり壊れているもの、フロライン。
それでも、わけわからなくても、意味わからなくても優しくしてくれるシェドとか。
もうそっちの方がミケ的にはダイレクトに子宮に来る。
シェドが好き、大好き、ものすごく好き。
覚悟していたよりすごく短い時間で、くすぐる指が止まったから、パニック寸前だった頭は驚くほど弛緩してしまって。
・・・内臓が動いて、治癒、できたら。結婚とか子どもとか、できたりするのだろうか、なんて。
結婚って、あの親たちが言うようなドロドロ慣習ではなくて、捨てないよ、って指切りするみたいな、そんな明るい感じのもあるのかな、なんて。
0
お気に入りに追加
30
あなたにおすすめの小説
廃妃の再婚
束原ミヤコ
恋愛
伯爵家の令嬢としてうまれたフィアナは、母を亡くしてからというもの
父にも第二夫人にも、そして腹違いの妹にも邪険に扱われていた。
ある日フィアナは、川で倒れている青年を助ける。
それから四年後、フィアナの元に国王から結婚の申し込みがくる。
身分差を気にしながらも断ることができず、フィアナは王妃となった。
あの時助けた青年は、国王になっていたのである。
「君を永遠に愛する」と約束をした国王カトル・エスタニアは
結婚してすぐに辺境にて部族の反乱が起こり、平定戦に向かう。
帰還したカトルは、族長の娘であり『精霊の愛し子』と呼ばれている美しい女性イルサナを連れていた。
カトルはイルサナを寵愛しはじめる。
王城にて居場所を失ったフィアナは、聖騎士ユリシアスに下賜されることになる。
ユリシアスは先の戦いで怪我を負い、顔の半分を包帯で覆っている寡黙な男だった。
引け目を感じながらフィアナはユリシアスと過ごすことになる。
ユリシアスと過ごすうち、フィアナは彼と惹かれ合っていく。
だがユリシアスは何かを隠しているようだ。
それはカトルの抱える、真実だった──。
とまどいの花嫁は、夫から逃げられない
椎名さえら
恋愛
エラは、親が決めた婚約者からずっと冷淡に扱われ
初夜、夫は愛人の家へと行った。
戦争が起こり、夫は戦地へと赴いた。
「無事に戻ってきたら、お前とは離婚する」
と言い置いて。
やっと戦争が終わった後、エラのもとへ戻ってきた夫に
彼女は強い違和感を感じる。
夫はすっかり改心し、エラとは離婚しないと言い張り
突然彼女を溺愛し始めたからだ
______________________
✴︎舞台のイメージはイギリス近代(ゆるゆる設定)
✴︎誤字脱字は優しくスルーしていただけると幸いです
✴︎なろうさんにも投稿しています
私の勝手なBGMは、懐かしすぎるけど鬼束ちひろ『月光』←名曲すぎ

勇者の隣に住んでいただけの村人の話。
カモミール
ファンタジー
とある村に住んでいた英雄にあこがれて勇者を目指すレオという少年がいた。
だが、勇者に選ばれたのはレオの幼馴染である少女ソフィだった。
その事実にレオは打ちのめされ、自堕落な生活を送ることになる。
だがそんなある日、勇者となったソフィが死んだという知らせが届き…?
才能のない村びとである少年が、幼馴染で、好きな人でもあった勇者の少女を救うために勇気を出す物語。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
子育てが落ち着いた20年目の結婚記念日……「離縁よ!離縁!」私は屋敷を飛び出しました。
さくしゃ
恋愛
アーリントン王国の片隅にあるバーンズ男爵領では、6人の子育てが落ち着いた領主夫人のエミリアと領主のヴァーンズは20回目の結婚記念日を迎えていた。
忙しい子育てと政務にすれ違いの生活を送っていた二人は、久しぶりに二人だけで食事をすることに。
「はぁ……盛り上がりすぎて7人目なんて言われたらどうしよう……いいえ!いっそのことあと5人くらい!」
気合いを入れるエミリアは侍女の案内でヴァーンズが待つ食堂へ。しかし、
「信じられない!離縁よ!離縁!」
深夜2時、エミリアは怒りを露わに屋敷を飛び出していった。自室に「実家へ帰らせていただきます!」という書き置きを残して。
結婚20年目にして離婚の危機……果たしてその結末は!?
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

王子殿下の慕う人
夕香里
恋愛
【本編完結・番外編不定期更新】
エレーナ・ルイスは小さい頃から兄のように慕っていた王子殿下が好きだった。
しかし、ある噂と事実を聞いたことで恋心を捨てることにしたエレーナは、断ってきていた他の人との縁談を受けることにするのだが──?
「どうして!? 殿下には好きな人がいるはずなのに!!」
好きな人がいるはずの殿下が距離を縮めてくることに戸惑う彼女と、我慢をやめた王子のお話。
※小説家になろうでも投稿してます
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる