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80. ※大義名分といちゃ度アップ

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ど、ど、ど、どうしよう。
ミケは、そろそろとシェドを見上げる。

シェドはにっこり。
「風呂、あるぞ。冷えただろ」

ひぃー!

そして連行。

ミケがもっていた3点セットごと、シェドは、ドボンと湯船に投げ入れてしまった。

そして、ミケは上下とも薄い下着だけに。シェドは、「風呂に入るんだから、全部脱いだ方が良くないか?」と聞いてきたけれど、検証するだけだからと断固拒否した。

ふーん、と言いながら、シェドは、ぜ、全部脱いだ!
パチドじゃなくて、シェドなのに?!

「こ、れは、すごいな」

いわないでー。
湯気と革袋の液体で、下着は半透明に透けてはりつき、乳首も下の方も、どこに何があるか丸わかりで。
シェドに見られると、何も着ていないよりよっぽど恥ずかしい気がしてきた。

しかもこの液体ときたら、温めると香りと酒精が強くなって、塗られた体中が火照ったようにポカポカする。

シェドと?と思うだけで、触れられてもいないのに、頭がしびれて、声が出そうになって。何度も唇をなめて我慢する。

湯船で、両手を温めたシェドが、革袋の中身を肌の上にこぼしながら、ミケの剥き出しの両肩を撫でた。

「ふ・・・は・・」

メンタルもだけど、物理として、ま、摩擦力が変!

シェドは、自分の前面にもたっぷりと液をこぼして、後ろからミケを抱きしめるみたいに、自分の体を押し付けて、すこしだけ揺れた。

「あ、あ、あ」

ちゅるり、ちゅるん
シェドの、胸の凹凸が、背中を擦る感覚が、ものすごい疼きを引き出してくる。

きっと、自分のからだが、このとろとろの液体に溶けているんだ。
何日も水につけられていた石鹸みたく、ふにゃふにゃのやわやわになってへにょりと折れそう。

胸は、下着の上から休みなくすべすべされて。はっきりわかってしまう乳首の場所を、下着の上から何度もつままれる。
当然滑る。何度も滑る。
つるつるぷちん、とてとてぷちん。
えーん、神経触られているみたいにじっとして居られない感じがしますが?!

「ふぇーん、しぇどぉ」

なんかもう、口が閉じない。

「ん?あんまり慣れてないから、希望はちゃんとおしえてな?気持ちいい?それともイマイチ?」

「へ、へんな気分」

肌に指が引っかからなくて、ゆっくりさわられると、どこでもくすぐったくって、でも、我慢できない程ではなくて、どこでも気持ちがいい。

「はう、あう、んんんうう」

シェドの手が、脇をかすめ、そのあと、ちょっとだけ強めにぐりぐりとさわられた。

「うくーっ」

ここだけは、耐えられない程くすぐったいのに、でも、なんか、逃げたくないと言うか、触られた後のじわじわが凄くて。

息を乱しながら、必死で後ろにいるシェドに手を伸ばす。
あ、すごい、シェド、つるつる。
触りたい、もっと触りたいよ。

聞こえたみたいに、シェドは私をくるっと回して、胸と胸を合わせる抱っこでキャッチした。

わ、まさつが消えて、今の私は、独楽みたいに簡単に回りそう。
ソナのやつなんてもの開発してくれるのよ!

その間にも、シェドが、私を抱きしめたまま揺れるから。
しぇどの裸の、その、ち、乳首が、私の胸のあたりを、絶妙の柔らかさでひっかく。

「ふぅ、ふぅ」

自分の腕をシェドの首にまわして、私も揺れてみる。
シェドの体全部で、わたしの体がこすられている実感。

「ミケ、めちゃくちゃ、色っぽい顔してる」

ぴぇーん。
たぶん、色っぽいって、だいぶ補正して言葉にしてくれている気がする。
自覚あるもん。これって、いわゆる発情している、ってやつだ。
顔なんて、絶対痴女化しているよ。

「見たら、やだ。ぜったい、みっともないかお」
「そんなことない。はじめて見せてくれるかお。すごく、嬉しい」

シェドの声が、優しかったから、安心していたら、行動はわりと非道で。
下の方の下着の上に、温まり切ったとろとろ液をたっぷりかけて触りまわした。

「んくーーーっ。ああっ、ひああっ」

それだけじゃなく、シェドの上に乗っかった私の両足をシェドの両手が開いてしまって。私の足の間にシェドが挟まった大開脚抱っこになって、何度も揺すり上げられた。

「ひうっ、あうぅ」

ありえない!
下着のまま、すべすべ滑って、足の間が、シェドでいっぱいこすられて、シェドのモノまで、つるつるぴたん、ぴくぴくちゅるんと、存在を主張してくる。

「これは、もう、とまれる男、いなくないか?ミケー、脱がせちゃっていい?」

首を、必死で横に振ったのは、脱がないとかじゃなくて、もうこれ以上、刺激が重なっていくのが怖くなっただけだったのだけれど。

シェドはわざとらしく、しょぼんとして、湯船に手を突っ込んだ。

ひきあげられたのは、3点セットの残り2点で。

「む、むり、もう無理」
あわてて、わたわたと、胸の前で両手を振る。

「でも、セット売りなんだよね?販路が約束されるって。抱き合わせ販売って、一緒に使うのに都合が良くないと嫌われない?」

なぜここで、ど正論をぶちかますのよぉ。
そりゃ、セットにはセットの理由がいるわよ。買う人にとっては金額がかさむわけだし、使い捨てにしなくていいものが入っていたら、減ったものだけ買い足させろ、ってなるに決まっている。

胸の前で、無理ですサインを出していた両手がぱたりと落ちる。

「つ、使ってみる」

「すごいな、大義名分・・」

そう言ってシェドは、お向かい抱っこのままちょっとだけ移動して、私の胸を隠してくれていた上の下着をどけてしまって。それから、私の後頭部と腰に手を当て、上半身だけをタオルを敷いた床に、ゆっくり降ろしたのだ。

え゛、この格好は無しでは?
だって、私の太腿とお尻は、シェドの上に乗っかったままなのに、頭とか肩とかは床に敷いたタオルって、高低差がある!
シェドを挟んだまま、仰向けに反って、足の間を上向きにさらけ出しているようなものなのですが!

シェドは、じたばたし始めた私の太腿を抑えながら、片手で、張り型に、とろとろをかける。

「あー、せかさないで、な」
って、せかしているわけじゃない!
いや、もう、いっそせかしたくなってきた!

とろとろまみれの張り型で、下着の上からでもはっきりわかるようになってしまった割れ目を、ゆっくりとなぞられる。
覆うものがなくなってしまった乳房と乳首も、とろとろをいっぱいつけたシェドの手が、触りに来る。

「う、あ、んむ、ぅー」
「あれ?気のせいか、この張り型、大きくなってない?ひょっとして、花酒のアルコール吸って膨らませるとか、できるの?」

って、さんざん往復運動して、私の頭をピンクにした後、難しいことを言いだす。

「でき、る」
水は吸わずに、アルコールとか油だけ吸う特殊なスポンジはある、けど、今理屈の説明はとても無理。

「これ、挿れても平気?体の中で、大きくなっちゃって、出せなくなったりしない?」

「へいき。やわらかいし膨張率はそんな大したことなくて、どっちかというと、錠前とかの型取りにつか・・・。げ。っあの、娘何てこと考えっ」

自分の口を押えた時には遅かった。こんな素材の張り型に花酒入りのとろとろ液をかけて体に入れたら、圧力が少ない処だけ大き目に膨らんだオーダーメードになっちゃう。

シェドが、なるほどぉ、と、ばかりに割目のなぞり上げを再開し、私が涙目になりかけたころを見計らって、下着をずらし、つるん、と張り型の頭を私の中に滑り込ませてしまった。そして、下着を結ぶようにして、張り型の後ろ側を、抑えてしまう。

「んぅううっ」

じわじわと、よく見ないとわからないぐらいのスピードで、張り型が押し入ってくる。
耐えがたくなって、力むと、余計に内側に滑ってくる。

「はぁ、はぁ。やだぁ。もうむりぃ」

じわじわ。じわじわ。
なんかもう、恥ずかしいし、切ないし。頭が、桃色にぐちゃぐちゃで。
助けてほしくてシェドを見たのに。

シェドは、棒付きの玉の検討に余念がなかった。

「あー、なるほど、そんなに長く動力が持たないのかな。柄は木製で・・うわ、この玉とれるんだ?釣り竿と浮きみたいに紐でつながって・・あらら、結構卑猥な感じ」

そして、私を見て、にこぉ。
やめて、やめてー。そんなに探求心旺盛な顔でこっちをみないでー。

きゅ。と、玉を柄にはめ戻して、シェドは、玉を私の胸に当てた。

「で、たぶん、こう」

シェドが、スイッチを入れると、カカカカカと軽い音を立てて、玉が震えた。

「きゅい。んんっ、ふあっ」

乳房とか、鎖骨のくぼみとか、脇の下まで、震える球でつつきまわされて、とろとろを塗りたくられた肌の上を、玉が滑り回って。喘ぎ声が止まらないし、その間にも、張り型は、進みを止めない。

「ふぃ、あふ、はうん。しぇどぉ。きもちいい。すごくへん。寂しいのに、足りなくて、気持ちがいいの」

「さみしいの?」
シェドが、私の顔を覗き込む。

「うん、さみしい。シェドが好き。好きすぎて・・寂しい」

シェドは震える球の柄を置いて、私の腰の下に手を差し入れて起こした。

ん、ちょっと、頭がくらくらするとか思っていられたのは体がシェドの方にずれる前だけで。
シェドとの間が縮まった瞬間、下着で抑えられて、もう半分以上体の中に入ってしまっていた張り型が、一気に体の中に押しこまれた。

「んぎーっ、あっ、んっ」

ぎゅうぎゅうに抱きしめられて、とろとろだけを挟んですりすり動かれて。
体の中は張り型でぱんぱんで。脳細胞がはじけちゃうよぉ。

「ミケ、大好き。足りなくて、気持ちがいいって、なに?俺と、こういうことするの、嫌?」

「嫌じゃない、嬉しい、きもちいい。好き、きもちいい。消えちゃう、怖い、さみしい」

もう、言っていることが文として意味をなしていない。単語の羅列。
寂しいって口に出したら、カラダが震えて来た。なるべくたくさん、シェドでくるまれるように体を寄せる。

シェドは、私をそのまま持ち上げて、一緒に湯船につかった。
温かい。360度シェドになったみたい。シェドは、私がさむがるとすぐにわかる。暑がってもすぐにわかる。さみしいのも、すごくよく、わかるのだ。

シェドが、キスをしてくれる。
張り型が、お湯の中で、シェドの手でいっぱい動かされた。お湯が、入っちゃう。

自分がどんどん大胆に貪欲にシェドを求めているのがわかる。
涎が流れるのもかまわずに、口が勝手にシェドを追い回すし、手もお湯のなかでもつるつる滑るシェドのモノを触りまわしてやめられない。

温かすぎる気持ちいいが、体の中を焼いて、やっと気づく。
私、花酒で酔ってる? 

私が、オカシクなったせいだと思う。
シェドが、ちょっとだけ変な顔をしている。

「ミケ、好きだよ。こんなになってくれるのに、寂しいの?お褥滑りって、なに?」

ふぇ。

口を開けずにいると、シェドが、ミケお願い、って、言いながら、鉄の玉を震わせてくる。
隠しているわけじゃない。むしろ聞いてほしいい。でも、どう伝えていいかわからない。

少なくとも私の幸せは、使うと減って、使い切ったら、終わってしまう。
私が、にせものだから。
幸せをもらう資格のある人の中に紛れ込んだだけの、にせものだから。

「ひああっ、くぅーっ」
鉄の玉が、花芯に押し付けられて、どうしていいかわからなくなる。
からだが勝手に暴れるのを、抱っこで抑えられて、頭の中が真っ白になっても離してもらえない。
何度も下腹に力が入って、カラダから零れた何かが、じゅわってお湯に溶けていく。

「んああっ、ああっ、うぁあああっ」
気持ちいいが大きすぎて、苦しくて、叫ばずにはいられない。
溺れちゃう。きっとお風呂に溺れちゃう。

「ミケ、おしえて。それとも、ずっと続ける?」

すっかり膨らみ切った張り型が、何度も突き込まれ、鉄の玉に震わされてもう無理と言うほど虐められている花芯が、中からも、震えに向かって、押し上げられた。

逃げようもなく、文字通り花芯が砕けるような絶頂が迫ってくる。

「っー!きぅーっ!かはっ、うう、けふっ」

張り型に、自分があさましく絡みつくのがわかる。でも、それは、容赦なく動かされ続けた。とろとろを吸ったせいで、どう力を入れようが、どんなに絡みつこうが、なんの障害にもならないようにミケの中を開き続ける。

花芯に当てられたままの鉄の玉が、振動で絶頂の欠片を割りまくって、スパークをまき散らす。
呼吸が短くなって、もう限界だって、自分でわかるのに。

「はく、ぐ、もっとして。しぇど、きもちいっ、きもちいいのっ」

シェドが好き。きもちいい、きもちいい。きっとこんなに気持ちよかったら。
シェドが好きって言ってくれる。嬉しい、嬉しい。きっと、こんな幸せだったら。

・・・すぐに、私に残された幸せは、きっとすぐに終わってしまう

嫌なの。さみしい。さみしい。怖い。ひとりに戻るのが怖い。
せめて私の命が、もう少しキレイだったなら。
こんなに汚れて人でなくなる前に、幸せになる資格がある人々の前に異形をさらす前に、死ねていたなら。
シェドに、私を忘れないでと、言えたのに。

「怖いよぉ。終わっちゃう。きっとすぐに、おわっちゃう。嫌、あんなのはもう嫌。今がいいの。このままがいい。シェド、しぇどぉ、今を、とめて」

今を、とめて。
酔っぱらっていても、このまま死にたいとかは、言えなかった。
パチドが、すごく気にしていたのだ。前に、私が、いっそ殺してと口走ってしまったこと。

「ぅーっ、んんんっ」

頭の中が、スパークして。体の痙攣みたいなのが、止らなくなった。

そうしたら。げ、自分の鼻から血が垂れてくる。
酔っぱらった挙句、のぼせて鼻血?!

シェドが大慌てで、いろんなものをほっぽり出して、私の鼻をつまんでくる。
息ができないよ、シェド。

うーん、はずかしーです。
も、体が動かないから、お世話されっぱなし。

でも、ちょっとだけ寂しくなくなった。
私があまりにもみっともないのに、シェドがあまりにも、綺麗、だからかなぁ。

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