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63. 共生結晶
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その日の夕方、ミケに渡したいものがあると、ルカが訪ねてきた。
こいつは、敵陣営だという自覚があるのだろうか。
現実的には、魔素回廊を自由に通れる段階で、防ぎようがない上に、あきらかにミケは嬉しそうで、見違えるように元気になっていったから。
なにより俺の方も、防ぎようがない敵が勝手に出入りしていると、ムーガルに告げた後の騒動が面倒でだまっている。
ルカがミケに危害を与える気がないのは明らかだったし、精霊が身内扱いしている人間とことを荒立てたくもない。
万一こいつの存在が公になった時、実力から考えて、どうせ対処するのは俺になるのだ。目の届きやすい所に出没してくれるだけましだと思おう。
「ミケは、体に他の男の魔力を入れて、体調を崩した」
という、パチドの説明をきいただけで、パチドが、ミケと他の男との逢瀬を疑った可能性に行きついたルカは、かなりカンが良いと言える。
「ちょおーーっと待てっ?あんた、ミケをおいつめたりしたか?!」
慌てたルカが、腕にはめた通信機を緊急通信にしてガンガン叩く。トイレ中でも出ろよの合図だ。
「タイキ、タイキいるか?」
『はい、大将!何事です?』
「事情があって、今からパチドにティムマインの件をばらす。拡散工作中の奴らをひきあげさせろ」
『はぁ?今?!さ、三十分ください!それまでは、絶対だめですからね、頼みましたよ!』
通信を切って、ルカは、唐突な行動にあっけにとられるパチドを向く。
「全部ゲロってやるから、30分は動くな、兵も動かすな。了解?」
パチドは首を縦にふった。
「あー、ティムマインが死んだとき、王の間から、とげとげの鉄の玉とカプセルみたいな魔道具、でたか?」
もう一度、パチドが首を縦にふる。
「調べた?」
「ああ。ライヒが特注で作らせていた、女の体を責める魔道具だな」
「げ、そうなの?ほんっと、終わっているな、あいつ」
「知らないで聞いたのか?」
「いや、使い方は知らないけど、俺がミケとでかけた日、ミケの手のひら抉りやがったのはとげとげの方。危なくてあかすりにも使えねーよ」
「あかすり用じゃない。ライヒは、女の胎内にあれを何個も押し込んで、膣壁だの子宮だのを甚振るのに使っていた」
ルカは、これ以上しかめられないほどのしかめ面になる。本当に知らなかったようだ。
「・・・嘘だろ?だって、あれ、ライヒの意志ひとつで鋼鉄のポップコーン並みにはね飛ぶんだぞ。腹ん中でスリングショット撃つのと変わんねーよ」
「ミケが、使われるのを、見たのか?」
「見たら俺がライヒを殺しているに決まってるだろ!ってか、すでに30分待てずに俺の方がライヒ殺しに行きそうだわ!」
ライヒとルカは、戦場でも鉢合わせている。あの頃のルカは、勝ったと言える状況さえ作れれば、すぐに退いていた。
敵の指揮官、ライヒの首なぞ見向きもしなかったのに。
「・・・あの日、ミケとフェルニア王を止めに行ったのか?それでライヒに鉢合わせて魔力を入れられた?」
「まぁ、はしょるとそんなとこ。ムーガルの紐付きになった元王なんてファルニア人に害しかないから、俺がミケに強引に頼んだ。ミケに腹を立てるのはやめてくれ」
これ以上、ミケに不利なことは言わない、という線引きが見えるようだ。
たまに、うらやましくなる。15の俺にルカ程のまっすぐさがあったなら、今のようになってはいなかった。
「使用人が、あの日、お前とミケを二人にした部屋で、ミケの喘ぎ声を聞いた」
ぼんっ
まさしくそんな音がしたかと思うほどの勢いで、ルカの顔が真っ赤になり、パチドの心臓は引き絞られるように痛んだ。
「・・・誤解だ」
「顔が、真っ赤なんだが?」
「しょーがねーだろ!ライヒが下半身で即動きしやがるからっ!あの足で走らせらんねーし!おんぶは、したよ!」
だが、ルカが口にしたのは若干ずれた方向で。
「・・・関係性が読めんぞ」
「あー、俺の方が質問して悪いんだが、カプセルみたいな方は何に使う?」
「動物を隷属させる魔道具の改造品だ。飲み込まされて、魔力を流されると、魔力の主を求めてやまなくなるそうだ」
「っ、・・・えげつねぇな」
「同感だ」
「ムーガルのあんたが本当にそう思えるのか?ミケへの処遇は、戦勝国だからで許される範囲をはるかに超えているぞ。あんたも充分麻痺しているよ」
「・・・・」
「あんたがそんなだから、ミケは自分が汚れているなんて言うんだ。喘ぎ声?使用人には俺があげたと言っとけ!ついでに、ミケがここで元気でいられないなら、新生フェルニアに連れて行くからな!」
すがすがしいほど欲にまみれていない啖呵に、横っ面をはられたような気分になる。
ルカの言うことは、極めてまともでそのルカは、ミケがまともであることも1mgたりとも疑っていない。
「みと、める。ミケに対するムーガルの非を、認める。そして、お前がここで話す内容を、ミケの不利になる場で絶対に漏らさないと誓う。だから、何があったか話してくれ」
「本当だな?今から話す内容に基づいては、俺の仲間も捕らえるなよ?」
「約束する」
ルカは、緊張したように唇をなめたが、迷うことなく核心から語り始める。
「ミケは、魔道具扱いが壮絶に上手い。弱ってさえいなければ、ライヒなんかよりずっと上手だ。あの日、ティムマインを狩りに行こうとした俺を、謀反に見えたら損だとミケが止めて、簡単に操れるやつがいるから、ムーガルにやらせばいいって。それがライヒ」
パチドの頭の中で、情報がつながっていく。
「っ、ミケが、呼んだのか」
「・・・あんな魔道具、逆用されても自業自得だろ。ミケは、カプセルを握った自分の手に喘ぎ声を送って『王様は嫌』って言っただけで、ライヒが勝手に手下連れて王城に乗り込んだ。ただ、その時にあいつの魔力が結構流れたらしくて、気持ち悪がっていた」
「逆用・・魔力を辿って魔素を流した?確かに壮絶な術だな。お前はそばにいて証拠を確保し、仲間が拡散中、か。ムーガルがあの場で王を殺すなど、普通に考えたら投降拒絶の意思表示だ。新生フェルニアは結束する」
実際にそうなりつつある。ムーガルは、ライヒの失態に怒り心頭しながら、策もなく手をこまねいている
「まあな。ムーガルは派手な墓穴を掘った。こっちの結束を覆したければ、俺の仲間捕らえて、この話を吐かすしかないだろ。だからあんたに言う前にひきあげさせた」
よく、しゃべってくれたものだと思う。ミケの名誉のために、新生フェルニアを賭けたようなものだ。
「・・・約束は、守る」
「そう思うよ。流石に仲間が拷問されるのがわかっていて売る程身勝手じゃないんでね。でも、ミケもぎりぎりな気がして、話した。ミケ、ものが喰えてないだろ。あんたに誤解されている余裕なんてないはずだ」
コロン
ルカが、ポケットから石を出して、テーブルに置いた。
曇りのない水晶と青い蛍石が共生結晶した、美しい石だった。
「ミケに、やりたくて持って来た。ミケは混じりけなしじゃないと綺麗じゃないと思っているみたいだったから。俺にとってのミケはこんな風にきれいだ。だから彼女にやってくれ」
そういって、ルカは屋敷を後にしたのだ。
こいつは、敵陣営だという自覚があるのだろうか。
現実的には、魔素回廊を自由に通れる段階で、防ぎようがない上に、あきらかにミケは嬉しそうで、見違えるように元気になっていったから。
なにより俺の方も、防ぎようがない敵が勝手に出入りしていると、ムーガルに告げた後の騒動が面倒でだまっている。
ルカがミケに危害を与える気がないのは明らかだったし、精霊が身内扱いしている人間とことを荒立てたくもない。
万一こいつの存在が公になった時、実力から考えて、どうせ対処するのは俺になるのだ。目の届きやすい所に出没してくれるだけましだと思おう。
「ミケは、体に他の男の魔力を入れて、体調を崩した」
という、パチドの説明をきいただけで、パチドが、ミケと他の男との逢瀬を疑った可能性に行きついたルカは、かなりカンが良いと言える。
「ちょおーーっと待てっ?あんた、ミケをおいつめたりしたか?!」
慌てたルカが、腕にはめた通信機を緊急通信にしてガンガン叩く。トイレ中でも出ろよの合図だ。
「タイキ、タイキいるか?」
『はい、大将!何事です?』
「事情があって、今からパチドにティムマインの件をばらす。拡散工作中の奴らをひきあげさせろ」
『はぁ?今?!さ、三十分ください!それまでは、絶対だめですからね、頼みましたよ!』
通信を切って、ルカは、唐突な行動にあっけにとられるパチドを向く。
「全部ゲロってやるから、30分は動くな、兵も動かすな。了解?」
パチドは首を縦にふった。
「あー、ティムマインが死んだとき、王の間から、とげとげの鉄の玉とカプセルみたいな魔道具、でたか?」
もう一度、パチドが首を縦にふる。
「調べた?」
「ああ。ライヒが特注で作らせていた、女の体を責める魔道具だな」
「げ、そうなの?ほんっと、終わっているな、あいつ」
「知らないで聞いたのか?」
「いや、使い方は知らないけど、俺がミケとでかけた日、ミケの手のひら抉りやがったのはとげとげの方。危なくてあかすりにも使えねーよ」
「あかすり用じゃない。ライヒは、女の胎内にあれを何個も押し込んで、膣壁だの子宮だのを甚振るのに使っていた」
ルカは、これ以上しかめられないほどのしかめ面になる。本当に知らなかったようだ。
「・・・嘘だろ?だって、あれ、ライヒの意志ひとつで鋼鉄のポップコーン並みにはね飛ぶんだぞ。腹ん中でスリングショット撃つのと変わんねーよ」
「ミケが、使われるのを、見たのか?」
「見たら俺がライヒを殺しているに決まってるだろ!ってか、すでに30分待てずに俺の方がライヒ殺しに行きそうだわ!」
ライヒとルカは、戦場でも鉢合わせている。あの頃のルカは、勝ったと言える状況さえ作れれば、すぐに退いていた。
敵の指揮官、ライヒの首なぞ見向きもしなかったのに。
「・・・あの日、ミケとフェルニア王を止めに行ったのか?それでライヒに鉢合わせて魔力を入れられた?」
「まぁ、はしょるとそんなとこ。ムーガルの紐付きになった元王なんてファルニア人に害しかないから、俺がミケに強引に頼んだ。ミケに腹を立てるのはやめてくれ」
これ以上、ミケに不利なことは言わない、という線引きが見えるようだ。
たまに、うらやましくなる。15の俺にルカ程のまっすぐさがあったなら、今のようになってはいなかった。
「使用人が、あの日、お前とミケを二人にした部屋で、ミケの喘ぎ声を聞いた」
ぼんっ
まさしくそんな音がしたかと思うほどの勢いで、ルカの顔が真っ赤になり、パチドの心臓は引き絞られるように痛んだ。
「・・・誤解だ」
「顔が、真っ赤なんだが?」
「しょーがねーだろ!ライヒが下半身で即動きしやがるからっ!あの足で走らせらんねーし!おんぶは、したよ!」
だが、ルカが口にしたのは若干ずれた方向で。
「・・・関係性が読めんぞ」
「あー、俺の方が質問して悪いんだが、カプセルみたいな方は何に使う?」
「動物を隷属させる魔道具の改造品だ。飲み込まされて、魔力を流されると、魔力の主を求めてやまなくなるそうだ」
「っ、・・・えげつねぇな」
「同感だ」
「ムーガルのあんたが本当にそう思えるのか?ミケへの処遇は、戦勝国だからで許される範囲をはるかに超えているぞ。あんたも充分麻痺しているよ」
「・・・・」
「あんたがそんなだから、ミケは自分が汚れているなんて言うんだ。喘ぎ声?使用人には俺があげたと言っとけ!ついでに、ミケがここで元気でいられないなら、新生フェルニアに連れて行くからな!」
すがすがしいほど欲にまみれていない啖呵に、横っ面をはられたような気分になる。
ルカの言うことは、極めてまともでそのルカは、ミケがまともであることも1mgたりとも疑っていない。
「みと、める。ミケに対するムーガルの非を、認める。そして、お前がここで話す内容を、ミケの不利になる場で絶対に漏らさないと誓う。だから、何があったか話してくれ」
「本当だな?今から話す内容に基づいては、俺の仲間も捕らえるなよ?」
「約束する」
ルカは、緊張したように唇をなめたが、迷うことなく核心から語り始める。
「ミケは、魔道具扱いが壮絶に上手い。弱ってさえいなければ、ライヒなんかよりずっと上手だ。あの日、ティムマインを狩りに行こうとした俺を、謀反に見えたら損だとミケが止めて、簡単に操れるやつがいるから、ムーガルにやらせばいいって。それがライヒ」
パチドの頭の中で、情報がつながっていく。
「っ、ミケが、呼んだのか」
「・・・あんな魔道具、逆用されても自業自得だろ。ミケは、カプセルを握った自分の手に喘ぎ声を送って『王様は嫌』って言っただけで、ライヒが勝手に手下連れて王城に乗り込んだ。ただ、その時にあいつの魔力が結構流れたらしくて、気持ち悪がっていた」
「逆用・・魔力を辿って魔素を流した?確かに壮絶な術だな。お前はそばにいて証拠を確保し、仲間が拡散中、か。ムーガルがあの場で王を殺すなど、普通に考えたら投降拒絶の意思表示だ。新生フェルニアは結束する」
実際にそうなりつつある。ムーガルは、ライヒの失態に怒り心頭しながら、策もなく手をこまねいている
「まあな。ムーガルは派手な墓穴を掘った。こっちの結束を覆したければ、俺の仲間捕らえて、この話を吐かすしかないだろ。だからあんたに言う前にひきあげさせた」
よく、しゃべってくれたものだと思う。ミケの名誉のために、新生フェルニアを賭けたようなものだ。
「・・・約束は、守る」
「そう思うよ。流石に仲間が拷問されるのがわかっていて売る程身勝手じゃないんでね。でも、ミケもぎりぎりな気がして、話した。ミケ、ものが喰えてないだろ。あんたに誤解されている余裕なんてないはずだ」
コロン
ルカが、ポケットから石を出して、テーブルに置いた。
曇りのない水晶と青い蛍石が共生結晶した、美しい石だった。
「ミケに、やりたくて持って来た。ミケは混じりけなしじゃないと綺麗じゃないと思っているみたいだったから。俺にとってのミケはこんな風にきれいだ。だから彼女にやってくれ」
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