49 / 141
49. うちの子
しおりを挟む
「うそだろ、なんで、いきなりフェルニアの南端・・・」
岩の隙間から体を引っ張り出したルカは、呆然と巨大な六角柱を見上げた。
柱状節理と呼ばれる特徴的な地形。
風が吹き上げてくるので恐る恐る覗くと、案の定、下は断崖絶壁。
ここは、魔の森だ。
いや、もと、魔の森、というべきか。
外交に行き詰ったフェルニアの王が、海をもつムーガルに出るために、ムーガルと戦をするために焼き払った聖地。
破壊の限りを尽くされた魔の森に、哀愁を感じないわけではないが、当面はどうやってここから脱出するかの方が大問題だった。
自分が出て来た亀裂は、かなり上方で、岩肌は固そうな上にすべすべしている。
何か足がかりはないかと乏しいながら歩きまわれる範囲を探索し始めたルカの耳は、あり得ない音を拾った。
「ちょっと、そこのあなた。フィールの縁でしょう。こっちをお向き!」
ぞわっ
女の声だ。
いや、無理だろ、こんなところに。
生きている人間がいるはずがない。
そう思いながらも、おそるおそる声の出どころを振り返る。
見とれずにはいられない金の髪と、飾りとしか思えない弱弱し気な透明の・・・羽根?
妖艶なと表現すべきか、可愛らしいと表現すべきか、なんとも印象の定まらない女が、岩に腰かけて足をぶらぶらさせていた。
絵本の知識が正しいとすれば、精霊、なのだと思う。
「あなたよ、あなた!」
状況が理解できずに時間が止まったルカに、精霊がたたみ掛ける。
「ここであったが百年目!うちの子の匂いをぷんぷんさせて・・・まぁ、今世もいい男ね。とりあえず、今世の名前と年齢!」
今世というのは、前世でも来世でもないという理解でいいのだろうか。
「・・・ルカ、15才」
女はふわりとルカの前に降りると、いきなりパーソナルスペースを割って、人差し指をルカの鼻にくっつけた。
「15ぉ?若いのにやるわね・・まぁ、いいわ、うちの子と寝たからには責任とってもらうわよ!」
おまけに、言っている内容たるや、どこの美人局に引っかかったかと思うようなもので。
魔素から来る幻覚にしてもぶっ飛んでいる。
「だれ・・・だ?」
「私?お母様ってやつよ!あんたが散々もて遊んでくれちゃってるミケが私の大事なムスメって寸法!」
「ミ・・ケ?え?ミケの母親ぁ?!」
この状況で、話の要旨をくみ取れたルカは、柔軟と褒められて良いと思う。
「分かったか、この放蕩ガキ!うちの娘と寝たわねぇ?あの子はどこ?!泣かせてないでしょうねぇ?さっさと教えないと、そこの崖から吊るすわよ!」
ガクガクガク
精霊に胸ぐらをつかまれて揺すられることはめったにあるまい。
頭を前後に揺らされながら、ルカは、腕のミサンガを突き出した。
「ちょ、待って下さい、って。ミケとは寝てません、ってかまだ誰とも寝てませんが?!」
精霊はルカを揺さぶるのをやめて、ミサンガを食い入るように見つめた後、手をぱっと離して恥じらった。
「あ、あらやだ、私としたことが。あの子の髪のミサンガなんてもらって、なに、両思いなの?シェドったら弟に負けちゃったのかしら。あー、お茶でも出すわね、うちにいらっしゃい。いいのよ、いいのよ、両想いなら、いくらでもイチャイチャしてくれて」
「してませんから~」
げんなりとしたルカの言葉が終わらぬうちに、ルカの精霊は手を引いて歩きはじめた。
あろうことか、空中を。
それから、驚いて固まるルカに、高い所が嫌いなのかと問いかける。
「い、え、好きとか嫌いとか、そういう問題ではなく、人は空を歩かないので・・」
「あー、現代っ子ね、魔力量は多いのに、足が弱いわ」
ちがう・・
ルカが反論する間もなく、ぐにゃりと景色が歪み、大雑把に槍が刺された花壇に出た。
周囲には若いながら青々とした葉を茂らせて空に向かう元気な木々と、庭にブランコのある小さな家と。
精霊は、にっこりとほほ笑んで、ルカを手招きした。
「長いこと寝ていたからちょっと家が荒れているけれど、歓迎するわ。あなたがどうやってここに来たか教えて?」
精霊は、チャド・フロラインと名乗り、ルカにシチューをご馳走しながら、話を強請った。
チャド・フロラインは、数年前に無理をしたせいで、いまは、魔の森を出る力がないそうだ。
魔の森は、とても小さく縮んでしまったし、せいぜい様子がわかるのも、もと魔の森だった範囲で精一杯、ということで、彼女は外界の情報に疎かった。
ルカがどうやってここに来たかや、ミケの様子、シェドという子を知っているかと、一生懸命に聞いてきた。
シェドという子は知らない、ミケの様子はなかなかに壮絶で、どう伝えてよいのか見当がつかない、という訳で、ルカは、どうやってここに来たかを話始める。
☆
ルカがここにいる直接的な原因は、新生フェルニアで、金山で岩盤をぶち抜いた途端、魔素が噴き出したからだった。
王城地下の迷宮と、魔素の谷と、ミケ本人と。
ルカが何度も助けられた、あの魔素だ。
ルカにとっては、馴染のともいうべき気配で、安心感すら与えてくれるものではあるが、周りの兵たちはそうもいかない。
多量の魔素に浸されれば、精神作用がでるからだ。人によって症状は異なるが、多いのは、意識障害や幻覚、 認知や感情の攪乱。
案の定、体格のいい屈強な兵たちが、蹲るわ、泣きだすわ、脱ぎだすわ。
「ち。おい、タイキ、無事だな?」
ルカの側近である数人だけは、かろうじてこの魔素に耐性がある。タイキやゴルドーと言った昔からの仲間はその筆頭だ。
ルカと共に王城の主砲を破裂させて新生フェルニアの盾を作り出し、ルカを王城から奪還するために魔素に沈んだ迷宮と魔素で埋まった谷を抜けて逃げた。
「そうでもありません」
ひげ面の巨漢に抱きつかれたタイキは、げんなりした声で応じる。
「贅沢言うな。タイキは脱出の指揮をとれ。あと、ゴルドー!俺が入ったら、そこの岩を崩して、この穴塞げ。まともそうなヤツを見つけたら手伝わせろ」
「はい!って、ここ塞いじまったら大将は?!」
心配そうに駆け寄ってくるゴルドーに、ルカは手首のミサンガをのぞかせた。
「何とかなる。最悪でも迷宮か谷にはつながっている。いいルートが探せたらこの先が相当楽になるだろ」
「ひとりで潜るんですか?!やめましょうよ!」
おろおろとルカの周りをまわるしかできないゴルドーに返事をしたのは、ルカではなく、タイキだった。
「とめても止まったことがないでしょうが、うちの大将は」
正気を失った筋肉自慢の男たちに、飴玉やら干し肉やらを見せながら、頭を撫でてやりながら、『酒があるぞー』とおかしな声音で叫ぶという、軍の指揮官とは思えない苦労をしながら兵を歩かせ始めていたタイキが、自分の水筒をルカに投げる。
ぱしっ、っと手に心地よく納まった水筒だけをもって、ルカは岩盤のあなに飛び込んだのだ。
そして、空間の歪んだ魔素迷宮を歩き回り、見慣れぬ亀裂から這い出したところ、今に至る。
岩の隙間から体を引っ張り出したルカは、呆然と巨大な六角柱を見上げた。
柱状節理と呼ばれる特徴的な地形。
風が吹き上げてくるので恐る恐る覗くと、案の定、下は断崖絶壁。
ここは、魔の森だ。
いや、もと、魔の森、というべきか。
外交に行き詰ったフェルニアの王が、海をもつムーガルに出るために、ムーガルと戦をするために焼き払った聖地。
破壊の限りを尽くされた魔の森に、哀愁を感じないわけではないが、当面はどうやってここから脱出するかの方が大問題だった。
自分が出て来た亀裂は、かなり上方で、岩肌は固そうな上にすべすべしている。
何か足がかりはないかと乏しいながら歩きまわれる範囲を探索し始めたルカの耳は、あり得ない音を拾った。
「ちょっと、そこのあなた。フィールの縁でしょう。こっちをお向き!」
ぞわっ
女の声だ。
いや、無理だろ、こんなところに。
生きている人間がいるはずがない。
そう思いながらも、おそるおそる声の出どころを振り返る。
見とれずにはいられない金の髪と、飾りとしか思えない弱弱し気な透明の・・・羽根?
妖艶なと表現すべきか、可愛らしいと表現すべきか、なんとも印象の定まらない女が、岩に腰かけて足をぶらぶらさせていた。
絵本の知識が正しいとすれば、精霊、なのだと思う。
「あなたよ、あなた!」
状況が理解できずに時間が止まったルカに、精霊がたたみ掛ける。
「ここであったが百年目!うちの子の匂いをぷんぷんさせて・・・まぁ、今世もいい男ね。とりあえず、今世の名前と年齢!」
今世というのは、前世でも来世でもないという理解でいいのだろうか。
「・・・ルカ、15才」
女はふわりとルカの前に降りると、いきなりパーソナルスペースを割って、人差し指をルカの鼻にくっつけた。
「15ぉ?若いのにやるわね・・まぁ、いいわ、うちの子と寝たからには責任とってもらうわよ!」
おまけに、言っている内容たるや、どこの美人局に引っかかったかと思うようなもので。
魔素から来る幻覚にしてもぶっ飛んでいる。
「だれ・・・だ?」
「私?お母様ってやつよ!あんたが散々もて遊んでくれちゃってるミケが私の大事なムスメって寸法!」
「ミ・・ケ?え?ミケの母親ぁ?!」
この状況で、話の要旨をくみ取れたルカは、柔軟と褒められて良いと思う。
「分かったか、この放蕩ガキ!うちの娘と寝たわねぇ?あの子はどこ?!泣かせてないでしょうねぇ?さっさと教えないと、そこの崖から吊るすわよ!」
ガクガクガク
精霊に胸ぐらをつかまれて揺すられることはめったにあるまい。
頭を前後に揺らされながら、ルカは、腕のミサンガを突き出した。
「ちょ、待って下さい、って。ミケとは寝てません、ってかまだ誰とも寝てませんが?!」
精霊はルカを揺さぶるのをやめて、ミサンガを食い入るように見つめた後、手をぱっと離して恥じらった。
「あ、あらやだ、私としたことが。あの子の髪のミサンガなんてもらって、なに、両思いなの?シェドったら弟に負けちゃったのかしら。あー、お茶でも出すわね、うちにいらっしゃい。いいのよ、いいのよ、両想いなら、いくらでもイチャイチャしてくれて」
「してませんから~」
げんなりとしたルカの言葉が終わらぬうちに、ルカの精霊は手を引いて歩きはじめた。
あろうことか、空中を。
それから、驚いて固まるルカに、高い所が嫌いなのかと問いかける。
「い、え、好きとか嫌いとか、そういう問題ではなく、人は空を歩かないので・・」
「あー、現代っ子ね、魔力量は多いのに、足が弱いわ」
ちがう・・
ルカが反論する間もなく、ぐにゃりと景色が歪み、大雑把に槍が刺された花壇に出た。
周囲には若いながら青々とした葉を茂らせて空に向かう元気な木々と、庭にブランコのある小さな家と。
精霊は、にっこりとほほ笑んで、ルカを手招きした。
「長いこと寝ていたからちょっと家が荒れているけれど、歓迎するわ。あなたがどうやってここに来たか教えて?」
精霊は、チャド・フロラインと名乗り、ルカにシチューをご馳走しながら、話を強請った。
チャド・フロラインは、数年前に無理をしたせいで、いまは、魔の森を出る力がないそうだ。
魔の森は、とても小さく縮んでしまったし、せいぜい様子がわかるのも、もと魔の森だった範囲で精一杯、ということで、彼女は外界の情報に疎かった。
ルカがどうやってここに来たかや、ミケの様子、シェドという子を知っているかと、一生懸命に聞いてきた。
シェドという子は知らない、ミケの様子はなかなかに壮絶で、どう伝えてよいのか見当がつかない、という訳で、ルカは、どうやってここに来たかを話始める。
☆
ルカがここにいる直接的な原因は、新生フェルニアで、金山で岩盤をぶち抜いた途端、魔素が噴き出したからだった。
王城地下の迷宮と、魔素の谷と、ミケ本人と。
ルカが何度も助けられた、あの魔素だ。
ルカにとっては、馴染のともいうべき気配で、安心感すら与えてくれるものではあるが、周りの兵たちはそうもいかない。
多量の魔素に浸されれば、精神作用がでるからだ。人によって症状は異なるが、多いのは、意識障害や幻覚、 認知や感情の攪乱。
案の定、体格のいい屈強な兵たちが、蹲るわ、泣きだすわ、脱ぎだすわ。
「ち。おい、タイキ、無事だな?」
ルカの側近である数人だけは、かろうじてこの魔素に耐性がある。タイキやゴルドーと言った昔からの仲間はその筆頭だ。
ルカと共に王城の主砲を破裂させて新生フェルニアの盾を作り出し、ルカを王城から奪還するために魔素に沈んだ迷宮と魔素で埋まった谷を抜けて逃げた。
「そうでもありません」
ひげ面の巨漢に抱きつかれたタイキは、げんなりした声で応じる。
「贅沢言うな。タイキは脱出の指揮をとれ。あと、ゴルドー!俺が入ったら、そこの岩を崩して、この穴塞げ。まともそうなヤツを見つけたら手伝わせろ」
「はい!って、ここ塞いじまったら大将は?!」
心配そうに駆け寄ってくるゴルドーに、ルカは手首のミサンガをのぞかせた。
「何とかなる。最悪でも迷宮か谷にはつながっている。いいルートが探せたらこの先が相当楽になるだろ」
「ひとりで潜るんですか?!やめましょうよ!」
おろおろとルカの周りをまわるしかできないゴルドーに返事をしたのは、ルカではなく、タイキだった。
「とめても止まったことがないでしょうが、うちの大将は」
正気を失った筋肉自慢の男たちに、飴玉やら干し肉やらを見せながら、頭を撫でてやりながら、『酒があるぞー』とおかしな声音で叫ぶという、軍の指揮官とは思えない苦労をしながら兵を歩かせ始めていたタイキが、自分の水筒をルカに投げる。
ぱしっ、っと手に心地よく納まった水筒だけをもって、ルカは岩盤のあなに飛び込んだのだ。
そして、空間の歪んだ魔素迷宮を歩き回り、見慣れぬ亀裂から這い出したところ、今に至る。
0
お気に入りに追加
29
あなたにおすすめの小説
絶倫彼は私を離さない~あぁ、私は貴方の虜で快楽に堕ちる~
一ノ瀬 彩音
恋愛
私の彼氏は絶倫で、毎日愛されていく私は、すっかり彼の虜になってしまうのですが
そんな彼が大好きなのです。
今日も可愛がられている私は、意地悪な彼氏に愛され続けていき、
次第に染め上げられてしまうのですが……!?
※この物語はフィクションです。
R18作品ですので性描写など苦手なお方や未成年のお方はご遠慮下さい。
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
公爵様、契約通り、跡継ぎを身籠りました!-もう契約は満了ですわよ・・・ね?ちょっと待って、どうして契約が終わらないんでしょうかぁぁ?!-
猫まんじゅう
恋愛
そう、没落寸前の実家を助けて頂く代わりに、跡継ぎを産む事を条件にした契約結婚だったのです。
無事跡継ぎを妊娠したフィリス。夫であるバルモント公爵との契約達成は出産までの約9か月となった。
筈だったのです······が?
◆◇◆
「この結婚は契約結婚だ。貴女の実家の財の工面はする。代わりに、貴女には私の跡継ぎを産んでもらおう」
拝啓、公爵様。財政に悩んでいた私の家を助ける代わりに、跡継ぎを産むという一時的な契約結婚でございましたよね・・・?ええ、跡継ぎは産みました。なぜ、まだ契約が完了しないんでしょうか?
「ちょ、ちょ、ちょっと待ってくださいませええ!この契約!あと・・・、一体あと、何人子供を産めば契約が満了になるのですッ!!?」
溺愛と、悪阻(ツワリ)ルートは二人がお互いに想いを通じ合わせても終わらない?
◆◇◆
安心保障のR15設定。
描写の直接的な表現はありませんが、”匂わせ”も気になる吐き悪阻体質の方はご注意ください。
ゆるゆる設定のコメディ要素あり。
つわりに付随する嘔吐表現などが多く含まれます。
※妊娠に関する内容を含みます。
【2023/07/15/9:00〜07/17/15:00, HOTランキング1位ありがとうございます!】
こちらは小説家になろうでも完結掲載しております(詳細はあとがきにて、)
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
前世変態学生が転生し美麗令嬢に~4人の王族兄弟に淫乱メス化させられる
KUMA
恋愛
変態学生の立花律は交通事故にあい気付くと幼女になっていた。
城からは逃げ出せず次々と自分の事が好きだと言う王太子と王子達の4人兄弟に襲われ続け次第に男だった律は女の子の快感にはまる。
【R18】助けてもらった虎獣人にマーキングされちゃう話
象の居る
恋愛
異世界転移したとたん、魔獣に狙われたユキを助けてくれたムキムキ虎獣人のアラン。襲われた恐怖でアランに縋り、家においてもらったあともズルズル関係している。このまま一緒にいたいけどアランはどう思ってる? セフレなのか悩みつつも関係が壊れるのが怖くて聞けない。飽きられたときのために一人暮らしの住宅事情を調べてたらアランの様子がおかしくなって……。
ベッドの上ではちょっと意地悪なのに肝心なとこはヘタレな虎獣人と、普段はハッキリ言うのに怖がりな人間がお互いの気持ちを確かめ合って結ばれる話です。
ムーンライトノベルズさんにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる