偏食王子は食用奴隷を師匠にしました

白い靴下の猫

文字の大きさ
上 下
92 / 93

92※幸せになろう

しおりを挟む
思考が、ほんのすこしサフラからそれただけでも彼は気づく。
実際は、それたわけじゃなくて、展開に圧倒されてぼひゃっとしてるだけなんだけど。

「ねぇ、お願いだから、他の事、考えないで。怖くなるから。・・・ああ、そうだ、前は何度も先っぽを弾いたらトロトロになったっけ。あれ好きだった?」

強引に、自分を向けと言わんばかりに、花芯が爪弾かれる。

ぴちっ、っぴん、ぴん。

「う、あ、ひうっ、んんっ」

びくん、びくっ
からだが、跳ねて、とまらない。

「からだじゅう、ピンクで、すごくきれい」

サフラは、私の膝の裏に手を当てて、太ももの内側にまで唇を滑らせながら、隅々まで、触れる。穏やかに、やさしく、愛しくてたまらないと言うように。

でも、足の間の、中心だけは、ちょっと・・複雑。
慚愧、かな。
線香花火みたいに、暗い焦りを垣間見せる。

ぴぴっ、ぎゅ、ぴりっ

「んうーっ」

「ごめん、痛いかな、他のところ、いっぱい優しくするから」

首筋に何度も舌が這う。
耳と、唇と、瞼に、飽きることなくキスが降る。
両手で、乳房をなでては、やさしく吸われては啄まれる。

そして、また、指が花芯に移る。
ゆっくりなのに、容赦のない彼の主張。

「逃げないで?」

少しでも体を退くと、剥きあげて、もういちど。
イキそうになると、花弁を閉じて、恥丘の上からお尻の方までやさしく擽られた。

自分の泣き声が、苦し気にはねあがっていくのに、足の間は蜜としか表現できない液体があふれてとまらない。

彼の体が覆いかぶさるように拘束してくるから、体をよじって快感を逃がすことすらできなくて、しがみついてしゃくりあげる。

「ああ、体がおかしいよ。サフラ、さふら」

足の間から、びゅびゅっ、っと、おかしな液体が吹きだすのが止められなくなって、ついに泣きを入れる。

「いっぱいさわっていいって言ったのに、もう終わり?」

そう言って、サフラは自分の体をコロンと横にずらした。サフラの体重で拘束されていた体が、ふわりと浮き上がるように楽になり、それから、頭をよしよしとなでられた。

「だって、も、我慢できないもん・・・おかしくなっちゃうよ」

がくがく言ってる体が、勝手に折れ曲がって、サフラの顔が見えなくなる。

「ね、こっち向いていて。爆発しそう・・」

「ばく、はつ・・・って、怒りが?焦り?それとも性欲?!」

体はがくがくでも口がまわるのは我ながら特技だ。

「あは、全部、かなぁ。僕って、わがままだったみたいです。自分で気づかないうちにユオに怒ってたりとか・・・」

「じゃ、じゃぁ、ぶちゃっていいからっ・・」

ぶっちゃっていいから、とりあえす、エッチの方をお休みしよう?そういいたかったのだけれど。

「え、やだ。僕、師匠にぶたれたことない。あ、擽られたことと、つねられたことと、デコピンはある・・・」

「うげ」

そのせいですか。この生殺し責めのラインナップは。自業自得だったとは気づきませんでした。

「仕方ないなぁ、じゃ、もう、いっちゃう?」

私を抱き寄せながら、サフラが聞く。

「いきたい。けど、いか、なくていい、も、怖い。やすむ」

気持ちいいの風船が膨らみすぎて、破裂させるのが怖い。高ぶった先の奈落が怖い。そう訴えているというのに。サフラはぷくっとふくれた。

「こんなに抱き着いておいて、用済みとか、ひどくない?」

いやいやいや。こんな状態ですねるほうがひどいと思う。

サフラが入ってくる。たくさん、たくさん。
サフラと密着する面積が増えて、もう自分の境界に自信が持てない。

追い詰めるように、何度も苦しさを調整されてるのに、なんでこんなに安心しているんだろう。

オキシトシン洪水かな。
意識がふわふわして、声が出ているのかどうかもわからない。

さふらが好き。

そばにいる。

全部は口に出していないはずなのに。

サフラが、泣いた。

そりゃもう、子どもの時から数えてもぶっちぎり一番の遠慮のなさで。

私が好きだと、サフラの涙がいう。

つぎからつぎに流れ出て、私が好きだという。

待たせたんだなぁって。

へへ。すごく気持ちいいや。
サフラとくっついているのは好き。サフラと生きるのも好き。

ごめんね。待たせて。

ありがとう。待っていてくれて。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

とある高校の淫らで背徳的な日常

神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。 クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。 後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。 ノクターンとかにもある お気に入りをしてくれると喜ぶ。 感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。 してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。

淫らな蜜に狂わされ

歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。 全体的に性的表現・性行為あり。 他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。 全3話完結済みです。

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

巨乳令嬢は男装して騎士団に入隊するけど、何故か騎士団長に目をつけられた

狭山雪菜
恋愛
ラクマ王国は昔から貴族以上の18歳から20歳までの子息に騎士団に短期入団する事を義務付けている いつしか時の流れが次第に短期入団を終わらせれば、成人とみなされる事に変わっていった そんなことで、我がサハラ男爵家も例外ではなく長男のマルキ・サハラも騎士団に入団する日が近づきみんな浮き立っていた しかし、入団前日になり置き手紙ひとつ残し姿を消した長男に男爵家当主は苦悩の末、苦肉の策を家族に伝え他言無用で使用人にも箝口令を敷いた 当日入団したのは、男装した年子の妹、ハルキ・サハラだった この作品は「小説家になろう」にも掲載しております。

イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。

すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。 そこで私は一人の男の人と出会う。 「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」 そんな言葉をかけてきた彼。 でも私には秘密があった。 「キミ・・・目が・・?」 「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」 ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。 「お願いだから俺を好きになって・・・。」 その言葉を聞いてお付き合いが始まる。 「やぁぁっ・・!」 「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」 激しくなっていく夜の生活。 私の身はもつの!? ※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 では、お楽しみください。

処理中です...