51 / 93
51☆キルヤ参戦
しおりを挟む
キルヤがクェリテに到着したのは、数か月前。
大音量のユオの悲鳴で引き寄せられた魔獣が暴れる、まさに直前だった。
中央軍が王権をちらつかせて強引な出入りを繰り返したせいで、クェリテに入るのも、ガーディアンを抱える上層部を引っつかまえるのも苦労しなかった。
いや、むしろ、市長のコウラのほうから飛びついてきた。
キルヤとて、クェリテの秘密主義は十分理解していたから、最初からサフラに会わせろと喚いたわけではない。
ユオが手土産に置いていった酒盗の瓶・・『ピノアさんの息子さん』がやっている発酵食品会社の看板商品だ・・を引っ提げ、ユオがフェイクに運んでいたサフラに擬態された元の気を辿ったせいだと思われる。
キルヤが発酵食品のお店にたどり着いた時には、すでにほかの客は帰された後で、静かにシャッターが下ろされ、カウンターの中も、レジの前も、クェリテの上層部とその自警団に入れ替わっていた。
「どなたを、おさがしでしょうか。お持ちの瓶は、カイ派の重鎮が興味を持つには、少々B級品気味かと存じますが」
コウラが市長とは思えない腰の低さで聞いてくる。
「本気で土産物売りつける気かよ。ピノアさんという方に会いたい。テストが必要なら、ユオの作った計算問題でももってこい」
駆け引きをするつもりは毛頭ない。
特殊系能力者こそいないものの、こんなに狭い一般店舗に、王都の軍属でもめったに見ない高レベルな攻撃系能力者が4人。立派すぎるお出迎えだ。
「ご用件は」
「俺の親族を含む中央のアホどもが、サフラをあぶりだそうと、虐殺されたユオの悲鳴をここで流すそうだ。そいつらが殺されても自業自得だが、ユオに死なれたサフラがそれで止まると思えないから来た」
「・・うげ」
高尚とは言えない返事で、キルヤへの信頼をあらわしたコウラは、すぐに『ピノア女史を呼んで来い』と指示した。
部屋に戻ってきたばかりの若い自警団員・・律儀に、ユオの筆跡で書きたくられた計算用紙をにぎってきたらしい・・が、紙束を置いて駆け出していく。
当たり前だ。テストどころじゃない。
それでもユオの字が懐かしくて、キルヤはその紙の束をめくった。
汚い字だと、なんどもからかったけれど、毎度読めればよいのだと一括され、その汚さにも理由があると納得するほど筆記が早かった。
この文字もずいぶん急いで書いたのだろう。
「厄災の動きを予測する軌道計算?こんなことまでやってたのか、あいつらは」
「お読みに、なれるので?」
「あー、障りだけ・・」
答えかけたところで、すさまじい大音量が店をつんざいた。
戦闘の猛者が、一瞬耳を抑えて伏せるほどの震動。
キルヤがもたらした事前情報から考えれば、悲鳴、なのだろうと想像はつくが、トラップというより音響爆弾を疑う。
遅かった。
伝令は到底ピノアにたどり着いてはいないだろうし、ましてやその先のサフラのフォローなど夢のまた夢だ。
冷や汗が出るような数分ののち、異様な地鳴りが、建物を揺らし始めた。
・・・・・・・・
「おい、コウラ大将!凌げるのか?このままいくと、国境が何キロも後退するぞ」
聞いてはみたものの、現場を覗けばむつかしいことはすぐにわかる。
通常のスタンピードは、これほど雑多な種族が混ざって発生することはない。
津波のように一斉に押し寄せておきながら、一斉に叫び声をあげておきながら。
その構成主体は、火に弱い魔獣と、火を食べて成長する魔獣。水に弱い魔獣と水で大きく膨らむ魔獣。頭さえ落とせばよい魔獣と切るたびに増える魔獣。
これだけ混ざれば、有効な攻撃方法も防御方法もない。統一行動が無力だから、指示すら出せない。
魔獣の群れが内陸の都市に向かって敗走する中央軍を追えば、彼らが食い尽くされるまでの道のりすべてが人の住めない焦土と化す。いくつの都市が潰え、幾万の人命が消えるだろうか。
コウラが自分の唇を食い破り、全滅覚悟の一斉出撃を決意する段になって、キルヤは覚悟を決めた。
「おい、大将。非常事態だ。サフラが閉じ込めた厄災を使おう」
「大厄災、を、ですか?」
「他に手があるのかよ。まさかと思うが、サフラがこの悲鳴きいても人助けに励むと思うのか?この街の人間も、近場にいる魔獣も、何日も逃げきったんだろうが。信じろ。1度泳げた奴は2度目も泳げる!」
「しかし、サフラもユオもなしでは二度と閉じ込められんのです。ガーディアンの攻撃はすべて吸いとられました。総崩れになります!」
国境地帯をワープしまくり、精神攻撃をまき散らして死者を量産し、その死体を引き寄せて成長しまくった大厄災だ。
「ユオの計算書があるだろうが。この厄災は、国境と境界をおもに跳んできっかり2日と2時間で元の場所を通る。開け閉めだけなら俺でもなんとかなる」
藁にも縋る、って言葉を知らないのか、俺は立派な藁だぞ、とキルヤが主張するが、
「精神攻撃がひどいのです。開け閉め時だけでも、正気を保てる人間がこの国に何人いるか・・」
苦悩、という表情を隠そうともせず、コウラはうなだれた。
この時間がないのにうじうじしやがってとばかりにキルヤが自分の力を開放する。
「正気なんぞいくらでも保ってやるから、あの決死隊を下げさせて案内しろっ。本当に全滅するぞ!」
コウラの鼻先に突きつけたキルヤの指先から、青い気が揺らぎ出る。
「特殊系能力者?!・・っ。自警団、攻撃中止!代わりに大厄災の時の避難手法をアナウンスしろ!キルヤ様っ、ついてきてください」
急激に目に力が戻ったコウラを見て、超絶にキャッシュな奴だな、と思わなくはないが、この状況では有難い。
「おうよ」
どうやら、サフラたちは、優秀な仲間と楽しくやっていたらしい。
そして、1分後には。
鳴り響く警報とガーディアン達による状況説明の放送。
既に、バリケードは破られていたけれど、魔物たちはなぜだかユオの悲鳴を流したスピーカーの破壊に血道を上げていて。街中になだれ込む速度が一時的にゆるんでいた。
その隙間を塗って、ガーディアンたちの放送は、大厄災の時の避難方法で2日凌げ、かならずクェリテを取り戻すと繰り返す。
腹をくくったクェリテの在住者は、各自粛々と自宅に退避し、建物ごと水浸しの黄緑色の布で覆い、息を殺した。
それが前回の厄災で有効な退避方法だったから。あの大厄災を生き延びた誇りがあるから。
キルヤがその扉を開けるまで、10分とかからなかった。
青く透明な光がキルヤとコウラを分厚く覆って。
まがまがしく人を壊すはずの雄たけびが、猿轡でもされているかのようにくぐもって聞こえる。不格好なポンポンに突き刺さる死体の数々が、万華鏡の模様のように幾何学的だ。
飛び出した大厄災は、次第に大きく跳ね跳んだ。
それを見て、魔物だけでなく、鳥も虫も獣も、森に向かって大急ぎで引き返していく。人間と同じく、大厄災の対処法を覚えているのだ。スタンピードの狂乱が嘘のように冷静に、植生の多い湿地に潜み始める。国境を越えた森では、水浸しの黄緑に困ることはない。
・・・
そのまま対策本部と化した食品店では、自警団の猛者と合流したキルヤが、浴室でびちゃびちゃに濡らした黄緑の布にくるまったまま、外をのぞいていた。
死体が無数にささったトゲトゲの巨大ボールが、正気を保つのが難しくなるような波長をまき散らしながら、縦横無尽に飛び跳ねるのだ。
雪崩を打って転がり逃げる中央軍の兵が血肉をぶちまけながら、そのボールのトゲトゲへと変わっていく。厄災に取り込まれなかった千切れた死体の一部が、ふよふよと漂いながら、厄災の後をついて行く。
自分でときはなっておきながら、自他とも認めるぼんぼんなキルヤとしては胃液が上がってしかたがない。ゲロゲロに吐いてやろうかと思ったところで、コウラに引きずり戻される。
まったく。厄災は、いつからこんなにひどいレベルになった?
数年前までの厄災は、狂った魔獣と大差なかったと言うのに。
ユオとサフラは。国境街は。魔物に加えてこんなものまでを相手に戦っていたわけだ。
厄災の調査報告が抜けまみれだった理由も納得だ。
権力者たるもの、自分たちを圧倒的な強者に見せなければならないわけで。あっけなく踏みつぶされれば事実を隠したくもなる。ごまかしている間にも厄災のレベルは上がっていき、気づいた時には錯綜と蒙昧でぐっちゃんこだったろう。
そして、そのツケが今、雪崩を起こした。
大音量のユオの悲鳴で引き寄せられた魔獣が暴れる、まさに直前だった。
中央軍が王権をちらつかせて強引な出入りを繰り返したせいで、クェリテに入るのも、ガーディアンを抱える上層部を引っつかまえるのも苦労しなかった。
いや、むしろ、市長のコウラのほうから飛びついてきた。
キルヤとて、クェリテの秘密主義は十分理解していたから、最初からサフラに会わせろと喚いたわけではない。
ユオが手土産に置いていった酒盗の瓶・・『ピノアさんの息子さん』がやっている発酵食品会社の看板商品だ・・を引っ提げ、ユオがフェイクに運んでいたサフラに擬態された元の気を辿ったせいだと思われる。
キルヤが発酵食品のお店にたどり着いた時には、すでにほかの客は帰された後で、静かにシャッターが下ろされ、カウンターの中も、レジの前も、クェリテの上層部とその自警団に入れ替わっていた。
「どなたを、おさがしでしょうか。お持ちの瓶は、カイ派の重鎮が興味を持つには、少々B級品気味かと存じますが」
コウラが市長とは思えない腰の低さで聞いてくる。
「本気で土産物売りつける気かよ。ピノアさんという方に会いたい。テストが必要なら、ユオの作った計算問題でももってこい」
駆け引きをするつもりは毛頭ない。
特殊系能力者こそいないものの、こんなに狭い一般店舗に、王都の軍属でもめったに見ない高レベルな攻撃系能力者が4人。立派すぎるお出迎えだ。
「ご用件は」
「俺の親族を含む中央のアホどもが、サフラをあぶりだそうと、虐殺されたユオの悲鳴をここで流すそうだ。そいつらが殺されても自業自得だが、ユオに死なれたサフラがそれで止まると思えないから来た」
「・・うげ」
高尚とは言えない返事で、キルヤへの信頼をあらわしたコウラは、すぐに『ピノア女史を呼んで来い』と指示した。
部屋に戻ってきたばかりの若い自警団員・・律儀に、ユオの筆跡で書きたくられた計算用紙をにぎってきたらしい・・が、紙束を置いて駆け出していく。
当たり前だ。テストどころじゃない。
それでもユオの字が懐かしくて、キルヤはその紙の束をめくった。
汚い字だと、なんどもからかったけれど、毎度読めればよいのだと一括され、その汚さにも理由があると納得するほど筆記が早かった。
この文字もずいぶん急いで書いたのだろう。
「厄災の動きを予測する軌道計算?こんなことまでやってたのか、あいつらは」
「お読みに、なれるので?」
「あー、障りだけ・・」
答えかけたところで、すさまじい大音量が店をつんざいた。
戦闘の猛者が、一瞬耳を抑えて伏せるほどの震動。
キルヤがもたらした事前情報から考えれば、悲鳴、なのだろうと想像はつくが、トラップというより音響爆弾を疑う。
遅かった。
伝令は到底ピノアにたどり着いてはいないだろうし、ましてやその先のサフラのフォローなど夢のまた夢だ。
冷や汗が出るような数分ののち、異様な地鳴りが、建物を揺らし始めた。
・・・・・・・・
「おい、コウラ大将!凌げるのか?このままいくと、国境が何キロも後退するぞ」
聞いてはみたものの、現場を覗けばむつかしいことはすぐにわかる。
通常のスタンピードは、これほど雑多な種族が混ざって発生することはない。
津波のように一斉に押し寄せておきながら、一斉に叫び声をあげておきながら。
その構成主体は、火に弱い魔獣と、火を食べて成長する魔獣。水に弱い魔獣と水で大きく膨らむ魔獣。頭さえ落とせばよい魔獣と切るたびに増える魔獣。
これだけ混ざれば、有効な攻撃方法も防御方法もない。統一行動が無力だから、指示すら出せない。
魔獣の群れが内陸の都市に向かって敗走する中央軍を追えば、彼らが食い尽くされるまでの道のりすべてが人の住めない焦土と化す。いくつの都市が潰え、幾万の人命が消えるだろうか。
コウラが自分の唇を食い破り、全滅覚悟の一斉出撃を決意する段になって、キルヤは覚悟を決めた。
「おい、大将。非常事態だ。サフラが閉じ込めた厄災を使おう」
「大厄災、を、ですか?」
「他に手があるのかよ。まさかと思うが、サフラがこの悲鳴きいても人助けに励むと思うのか?この街の人間も、近場にいる魔獣も、何日も逃げきったんだろうが。信じろ。1度泳げた奴は2度目も泳げる!」
「しかし、サフラもユオもなしでは二度と閉じ込められんのです。ガーディアンの攻撃はすべて吸いとられました。総崩れになります!」
国境地帯をワープしまくり、精神攻撃をまき散らして死者を量産し、その死体を引き寄せて成長しまくった大厄災だ。
「ユオの計算書があるだろうが。この厄災は、国境と境界をおもに跳んできっかり2日と2時間で元の場所を通る。開け閉めだけなら俺でもなんとかなる」
藁にも縋る、って言葉を知らないのか、俺は立派な藁だぞ、とキルヤが主張するが、
「精神攻撃がひどいのです。開け閉め時だけでも、正気を保てる人間がこの国に何人いるか・・」
苦悩、という表情を隠そうともせず、コウラはうなだれた。
この時間がないのにうじうじしやがってとばかりにキルヤが自分の力を開放する。
「正気なんぞいくらでも保ってやるから、あの決死隊を下げさせて案内しろっ。本当に全滅するぞ!」
コウラの鼻先に突きつけたキルヤの指先から、青い気が揺らぎ出る。
「特殊系能力者?!・・っ。自警団、攻撃中止!代わりに大厄災の時の避難手法をアナウンスしろ!キルヤ様っ、ついてきてください」
急激に目に力が戻ったコウラを見て、超絶にキャッシュな奴だな、と思わなくはないが、この状況では有難い。
「おうよ」
どうやら、サフラたちは、優秀な仲間と楽しくやっていたらしい。
そして、1分後には。
鳴り響く警報とガーディアン達による状況説明の放送。
既に、バリケードは破られていたけれど、魔物たちはなぜだかユオの悲鳴を流したスピーカーの破壊に血道を上げていて。街中になだれ込む速度が一時的にゆるんでいた。
その隙間を塗って、ガーディアンたちの放送は、大厄災の時の避難方法で2日凌げ、かならずクェリテを取り戻すと繰り返す。
腹をくくったクェリテの在住者は、各自粛々と自宅に退避し、建物ごと水浸しの黄緑色の布で覆い、息を殺した。
それが前回の厄災で有効な退避方法だったから。あの大厄災を生き延びた誇りがあるから。
キルヤがその扉を開けるまで、10分とかからなかった。
青く透明な光がキルヤとコウラを分厚く覆って。
まがまがしく人を壊すはずの雄たけびが、猿轡でもされているかのようにくぐもって聞こえる。不格好なポンポンに突き刺さる死体の数々が、万華鏡の模様のように幾何学的だ。
飛び出した大厄災は、次第に大きく跳ね跳んだ。
それを見て、魔物だけでなく、鳥も虫も獣も、森に向かって大急ぎで引き返していく。人間と同じく、大厄災の対処法を覚えているのだ。スタンピードの狂乱が嘘のように冷静に、植生の多い湿地に潜み始める。国境を越えた森では、水浸しの黄緑に困ることはない。
・・・
そのまま対策本部と化した食品店では、自警団の猛者と合流したキルヤが、浴室でびちゃびちゃに濡らした黄緑の布にくるまったまま、外をのぞいていた。
死体が無数にささったトゲトゲの巨大ボールが、正気を保つのが難しくなるような波長をまき散らしながら、縦横無尽に飛び跳ねるのだ。
雪崩を打って転がり逃げる中央軍の兵が血肉をぶちまけながら、そのボールのトゲトゲへと変わっていく。厄災に取り込まれなかった千切れた死体の一部が、ふよふよと漂いながら、厄災の後をついて行く。
自分でときはなっておきながら、自他とも認めるぼんぼんなキルヤとしては胃液が上がってしかたがない。ゲロゲロに吐いてやろうかと思ったところで、コウラに引きずり戻される。
まったく。厄災は、いつからこんなにひどいレベルになった?
数年前までの厄災は、狂った魔獣と大差なかったと言うのに。
ユオとサフラは。国境街は。魔物に加えてこんなものまでを相手に戦っていたわけだ。
厄災の調査報告が抜けまみれだった理由も納得だ。
権力者たるもの、自分たちを圧倒的な強者に見せなければならないわけで。あっけなく踏みつぶされれば事実を隠したくもなる。ごまかしている間にも厄災のレベルは上がっていき、気づいた時には錯綜と蒙昧でぐっちゃんこだったろう。
そして、そのツケが今、雪崩を起こした。
0
お気に入りに追加
14
あなたにおすすめの小説

後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

できれば穏便に修道院生活へ移行したいのです
新条 カイ
恋愛
ここは魔法…魔術がある世界。魔力持ちが優位な世界。そんな世界に日本から転生した私だったけれど…魔力持ちではなかった。
それでも、貴族の次女として生まれたから、なんとかなると思っていたのに…逆に、悲惨な将来になる可能性があるですって!?貴族の妾!?嫌よそんなもの。それなら、女の幸せより、悠々自適…かはわからないけれど、修道院での生活がいいに決まってる、はず?
将来の夢は修道院での生活!と、息巻いていたのに、あれ。なんで婚約を申し込まれてるの!?え、第二王子様の護衛騎士様!?接点どこ!?
婚約から逃れたい元日本人、現貴族のお嬢様の、逃れられない恋模様をお送りします。
■■両翼の守り人のヒロイン側の話です。乳母兄弟のあいつが暴走してとんでもない方向にいくので、ストッパーとしてヒロイン側をちょいちょい設定やら会話文書いてたら、なんかこれもUPできそう。と…いう事で、UPしました。よろしくお願いします。(ストッパーになれればいいなぁ…)
■■
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
エリート警察官の溺愛は甘く切ない
日下奈緒
恋愛
親が警察官の紗良は、30歳にもなって独身なんてと親に責められる。
両親の勧めで、警察官とお見合いする事になったのだが、それは跡継ぎを産んで欲しいという、政略結婚で⁉

前世の記憶しかない元侯爵令嬢は、訳あり大公殿下のお気に入り。(注:期間限定)
miy
恋愛
(※長編なため、少しネタバレを含みます)
ある日目覚めたら、そこは見たことも聞いたこともない…異国でした。
ここは、どうやら転生後の人生。
私は大貴族の令嬢レティシア17歳…らしいのですが…全く記憶にございません。
有り難いことに言葉は理解できるし、読み書きも問題なし。
でも、見知らぬ世界で貴族生活?いやいや…私は平凡な日本人のようですよ?…無理です。
“前世の記憶”として目覚めた私は、現世の“レティシアの身体”で…静かな庶民生活を始める。
そんな私の前に、一人の貴族男性が現れた。
ちょっと?訳ありな彼が、私を…自分の『唯一の女性』であると誤解してしまったことから、庶民生活が一変してしまう。
高い身分の彼に関わってしまった私は、元いた国を飛び出して魔法の国で暮らすことになるのです。
大公殿下、大魔術師、聖女や神獣…等など…いろんな人との出会いを経て『レティシア』が自分らしく生きていく。
という、少々…長いお話です。
鈍感なレティシアが、大公殿下からの熱い眼差しに気付くのはいつなのでしょうか…?
※安定のご都合主義、独自の世界観です。お許し下さい。
※ストーリーの進度は遅めかと思われます。
※現在、不定期にて公開中です。よろしくお願い致します。
公開予定日を最新話に記載しておりますが、長期休載の場合はこちらでもお知らせをさせて頂きます。
※ド素人の書いた3作目です。まだまだ優しい目で見て頂けると嬉しいです。よろしくお願いします。
※初公開から2年が過ぎました。少しでも良い作品に、読みやすく…と、時間があれば順次手直し(改稿)をしていく予定でおります。(現在、142話辺りまで手直し作業中)
※章の区切りを変更致しました。(11/21更新)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる