41 / 93
41☆手紙におかえりというのなら
しおりを挟む
あの日、王都に10回目の報告に行く前。
ユオは、サフラに『今回は、結婚相手を探すから帰りが遅くなるかも~』と、告げて、サフラを壮絶に拗ねさせた。
世間的には、20をすぎたユオが結婚しても、何も不思議ではないけれど、サフラからしたら論外。ユオを他の男に取られるなんて耐えられない。
なんで、僕じゃダメなのかと騒ぎ散らすサフラを、
『サフラの年じゃまだ結婚できないんだから、仕方がないでしょ』なんて、理由になっていない単なる事実で誤魔化して。
サフラのほうは、本当に拗ねすぎで、どうにかなりそうで、頭から水をかぶっている間に、ユオは黙って出発してしまった。
その後は、ユオにひどく怒鳴ったから怒ったのかも、とか、本当に恋人ができてしまったらどうしよう、とか、悶々で。
報告日から10日たっても戻らなかったら探しに行くと決めて、まんじりともせずイライラと過ごした。
でも、報告日から10日目に届いたのは、中央で唯一連絡を許容しているキルヤ様からの、親族向けの訃報、だった。
なんの嫌がらせだと腹を立てる前に、それを見て真っ青になったピノアさんの『ユオ』というつぶやきが、僕の脳髄を殴打した。
何か手掛かりを残しているかと、ユオの部屋をあさると、簡単なメモがあった。
『ちょっとキルヤ様にあってきますね!あと、何もないと思うけど、もしのもしの万が一、私が帰らなければ。サフラは、トレーニング、禁止。OK?師匠の遺言だからね、守んのよ!行ってきます!』
もしもの万一?遺言?
ユオは、自分に何が起こるか、わかっていたのだろうか。
8年ぶりに、キルヤ様の元に跳んで、ユオが、何個も焼孔をあけられて、瀕死の状態で、次元の狭間に投げ込まれたのだと、聞いた。
威嚇と実益を兼ねて、大罪人の罰に使われる、狭間の洞穴。
魔物のいる次元や、僕らのいる次元や、そのほかのたくさんの次元の狭間。
どことどこの次元の狭間、とはっきりわかるなら、どんなことをしても僕が行った。でも、次元は相対的に動き続けていて、狭間に至っては不定形で無数で荒れ狂った乱数で。
探っても探っても世界のどこにもユオの気配が見つからない。
最近は。狭間の研究だとか言って、生贄的に人やら魔物やら動物やらが投げ込んでいたらしい。そして、人間だろうが魔物だろうが、この狭間に投げ込まれて出て来た生き物を、僕たちは知らない。
何を知っても、ユオは戻らないのに、思考がまとまらなくて。
ユオの処刑場の周りにいた中央の奴らを、ノミのようにぷちぷち潰しながら、ノミのアタマに入っているよりも少ない情報を漉しとった。
ユオを害した世界なんて、砕けてしまっても良かった。
でもたまに、やめろとか殺すなとか、ユオの声が頭に響くから。こんなに自分と世界が遠く離れても、ピノアさんとかキルヤ様とか仕事仲間とか、ユオと一緒に仲良くしていた人の声は聞こえるから。まだ、乳母の声が思い出せるから。
だから、息をしていた。なるべく人を殺さないように引きこもって。
怒りがすべての命を灰にしないように。喪失感がすべての光を飲み込まないように。
そおっとそおっと、息をしていた。
そんな、ときに。
ユオの手紙だという彼女が、ユオの気配を纏って、別次元からやって来た。
残像だとわかるユオの気配は、喪失感の導火線で。
彼女に目の前で逃げられた衝撃と、ユオに捨てられた鬱屈と、ユオを奪われた怒りと。そんなものが漣爆したと思う。
自分の正気を疑いながら。彼女の存在を疑いながら。下っ端の神・・ユオのいうところのクレーム係さんだ・・に傅いて、彼女を手にした。左手でできた人形。ユオが、荒れ狂う狭間のどこかで千切れた、証。
「おかえり、で、いいのかな・・」
我ながらかすれた声で、目の前の気配の薄いユオに、声をかけた。答えを期待していたのかどうか、自分でもよくわからない。
彼女は、ユオの声で、それなのに、どこか感情の足りない発音で、しゃべった。
「はじめまして、ユオの手紙のユオです。夜のお相手もできますよ?」
ユオが、言うはずもない台詞だった。
それどころか彼女の指は、まるで初心者の客引きのように分かりやすい誘い方で、僕に触れた。
人形なのだと、自分に言い聞かせたけれど、無駄だった。
ありえないセリフを口してすら、それでも、ユオが零れる。
今にも消えてしまいそうに揺らぎながらも、同じ造形で、僕に笑いかける。
こんなに弱々しい気なのに。
彼女の発する一言一言が、本物のユオではないのだと、殴りつけんばかりの勢いで主張してくるのに。
ぶちまけるように血を流しながらサフラから逃げた彼女と、原形もとどめない程に殴られて狭間に消えたユオと重なって。僕を狂わせた。
自分が既に狂っていて、彼女を胃袋に収めてしまおうとしているのではないかと、心配になるほど心がせいて、彼女を触りまわす。
ユオらしさを探しているのか、ユオではないことを確認しているのか。
僕が、何をしても彼女は、拒まない。
こんなの、ユオじゃない。いや、間違いなく、ユオだ。
ユオだったら、こんなに深く、触らせてくれるはずがない。
恋人ではなかったから。
僕が、彼女にとって、頼れる人間ではなかったから。
ユオ、ユオ、ユオ
なぜ、何も言ってくれなかった。
なぜ、あんな奴らに。
「教えて、ください。何が、あったのか」
じゃないと、狂ってしまう。狂って、彼女を食いちぎって、引き裂いて、一緒に沈んで。
幸せだった頃、ユオに深く触れる夢を、何度も見た。
ユオの男に、なる夢だ。
ユオに縋りつかれながら、あなただけだと、言ってもらう夢。
そんな夢を見た時は決まって有頂天だったのに。
なぜ今は、こんなにもあさましい気分なのだろう。
彼女に取りすがり、しゃぶりつくす餓鬼になり果てる。
彼女は、血の跡を残しながら、僕から逃げた。
逃がして、なるものか。もう二度と・・・
くふ
彼女の、苦し気な息づかいで、反射的に腕を緩めた。たったそれだけで。ユオが僕から離れていくようで、心臓が、体の奥が、冷たくなっていく。
「逃げない?」
こくこくこく
頷く彼女を、信じたいのに。
抱きしめて、抱きしめて、彼女の唇をなぞる。
ユオに、キスが、したかった。
昔のユオに、何度もトライして、何度もかわされて、そのたびに、ばか弟子って、いわれて、デコピンされて。
過去に引き込まれそうになる僕の指先が信じられない柔らかさをひろった。
彼女が、僕の指を、吸ったのだ。
頭が、どれだけ、彼女はユオではないと警鐘を鳴らしても、心臓が、ずくんずくんと波打って、ユオにされたのだと、ユオが、僕の指を吸ったのだと主張する。
溺れたと、おもった。
正気が、溺れたと。
「・・・誘われていると、思っ、うだろ・・・」
「もちろん、誘っていますとも」
願っても、祈っても、彼女がユオではないとわかる答え。
それなのに、彼女は、暖かい。
正気を失った僕に、好き勝手に触れられて、それなのに彼女は、僕に向かって、手を伸ばす。
彼女は、藁で、糸で、逃げ水だった。
渇きで、全身がひりつく。
ユオを掻き立て、ユオに飢えさせ、それでも、唯一ユオを感じさせてくれる彼女。
本当の、人形なはずがないのだと、当然感情だって痛覚だって、あるはずなのだと、何度自分に言い聞かせても、どうしても気遣えなくて。
一緒に沈んでくれと、そう願った。
ユオは、サフラに『今回は、結婚相手を探すから帰りが遅くなるかも~』と、告げて、サフラを壮絶に拗ねさせた。
世間的には、20をすぎたユオが結婚しても、何も不思議ではないけれど、サフラからしたら論外。ユオを他の男に取られるなんて耐えられない。
なんで、僕じゃダメなのかと騒ぎ散らすサフラを、
『サフラの年じゃまだ結婚できないんだから、仕方がないでしょ』なんて、理由になっていない単なる事実で誤魔化して。
サフラのほうは、本当に拗ねすぎで、どうにかなりそうで、頭から水をかぶっている間に、ユオは黙って出発してしまった。
その後は、ユオにひどく怒鳴ったから怒ったのかも、とか、本当に恋人ができてしまったらどうしよう、とか、悶々で。
報告日から10日たっても戻らなかったら探しに行くと決めて、まんじりともせずイライラと過ごした。
でも、報告日から10日目に届いたのは、中央で唯一連絡を許容しているキルヤ様からの、親族向けの訃報、だった。
なんの嫌がらせだと腹を立てる前に、それを見て真っ青になったピノアさんの『ユオ』というつぶやきが、僕の脳髄を殴打した。
何か手掛かりを残しているかと、ユオの部屋をあさると、簡単なメモがあった。
『ちょっとキルヤ様にあってきますね!あと、何もないと思うけど、もしのもしの万が一、私が帰らなければ。サフラは、トレーニング、禁止。OK?師匠の遺言だからね、守んのよ!行ってきます!』
もしもの万一?遺言?
ユオは、自分に何が起こるか、わかっていたのだろうか。
8年ぶりに、キルヤ様の元に跳んで、ユオが、何個も焼孔をあけられて、瀕死の状態で、次元の狭間に投げ込まれたのだと、聞いた。
威嚇と実益を兼ねて、大罪人の罰に使われる、狭間の洞穴。
魔物のいる次元や、僕らのいる次元や、そのほかのたくさんの次元の狭間。
どことどこの次元の狭間、とはっきりわかるなら、どんなことをしても僕が行った。でも、次元は相対的に動き続けていて、狭間に至っては不定形で無数で荒れ狂った乱数で。
探っても探っても世界のどこにもユオの気配が見つからない。
最近は。狭間の研究だとか言って、生贄的に人やら魔物やら動物やらが投げ込んでいたらしい。そして、人間だろうが魔物だろうが、この狭間に投げ込まれて出て来た生き物を、僕たちは知らない。
何を知っても、ユオは戻らないのに、思考がまとまらなくて。
ユオの処刑場の周りにいた中央の奴らを、ノミのようにぷちぷち潰しながら、ノミのアタマに入っているよりも少ない情報を漉しとった。
ユオを害した世界なんて、砕けてしまっても良かった。
でもたまに、やめろとか殺すなとか、ユオの声が頭に響くから。こんなに自分と世界が遠く離れても、ピノアさんとかキルヤ様とか仕事仲間とか、ユオと一緒に仲良くしていた人の声は聞こえるから。まだ、乳母の声が思い出せるから。
だから、息をしていた。なるべく人を殺さないように引きこもって。
怒りがすべての命を灰にしないように。喪失感がすべての光を飲み込まないように。
そおっとそおっと、息をしていた。
そんな、ときに。
ユオの手紙だという彼女が、ユオの気配を纏って、別次元からやって来た。
残像だとわかるユオの気配は、喪失感の導火線で。
彼女に目の前で逃げられた衝撃と、ユオに捨てられた鬱屈と、ユオを奪われた怒りと。そんなものが漣爆したと思う。
自分の正気を疑いながら。彼女の存在を疑いながら。下っ端の神・・ユオのいうところのクレーム係さんだ・・に傅いて、彼女を手にした。左手でできた人形。ユオが、荒れ狂う狭間のどこかで千切れた、証。
「おかえり、で、いいのかな・・」
我ながらかすれた声で、目の前の気配の薄いユオに、声をかけた。答えを期待していたのかどうか、自分でもよくわからない。
彼女は、ユオの声で、それなのに、どこか感情の足りない発音で、しゃべった。
「はじめまして、ユオの手紙のユオです。夜のお相手もできますよ?」
ユオが、言うはずもない台詞だった。
それどころか彼女の指は、まるで初心者の客引きのように分かりやすい誘い方で、僕に触れた。
人形なのだと、自分に言い聞かせたけれど、無駄だった。
ありえないセリフを口してすら、それでも、ユオが零れる。
今にも消えてしまいそうに揺らぎながらも、同じ造形で、僕に笑いかける。
こんなに弱々しい気なのに。
彼女の発する一言一言が、本物のユオではないのだと、殴りつけんばかりの勢いで主張してくるのに。
ぶちまけるように血を流しながらサフラから逃げた彼女と、原形もとどめない程に殴られて狭間に消えたユオと重なって。僕を狂わせた。
自分が既に狂っていて、彼女を胃袋に収めてしまおうとしているのではないかと、心配になるほど心がせいて、彼女を触りまわす。
ユオらしさを探しているのか、ユオではないことを確認しているのか。
僕が、何をしても彼女は、拒まない。
こんなの、ユオじゃない。いや、間違いなく、ユオだ。
ユオだったら、こんなに深く、触らせてくれるはずがない。
恋人ではなかったから。
僕が、彼女にとって、頼れる人間ではなかったから。
ユオ、ユオ、ユオ
なぜ、何も言ってくれなかった。
なぜ、あんな奴らに。
「教えて、ください。何が、あったのか」
じゃないと、狂ってしまう。狂って、彼女を食いちぎって、引き裂いて、一緒に沈んで。
幸せだった頃、ユオに深く触れる夢を、何度も見た。
ユオの男に、なる夢だ。
ユオに縋りつかれながら、あなただけだと、言ってもらう夢。
そんな夢を見た時は決まって有頂天だったのに。
なぜ今は、こんなにもあさましい気分なのだろう。
彼女に取りすがり、しゃぶりつくす餓鬼になり果てる。
彼女は、血の跡を残しながら、僕から逃げた。
逃がして、なるものか。もう二度と・・・
くふ
彼女の、苦し気な息づかいで、反射的に腕を緩めた。たったそれだけで。ユオが僕から離れていくようで、心臓が、体の奥が、冷たくなっていく。
「逃げない?」
こくこくこく
頷く彼女を、信じたいのに。
抱きしめて、抱きしめて、彼女の唇をなぞる。
ユオに、キスが、したかった。
昔のユオに、何度もトライして、何度もかわされて、そのたびに、ばか弟子って、いわれて、デコピンされて。
過去に引き込まれそうになる僕の指先が信じられない柔らかさをひろった。
彼女が、僕の指を、吸ったのだ。
頭が、どれだけ、彼女はユオではないと警鐘を鳴らしても、心臓が、ずくんずくんと波打って、ユオにされたのだと、ユオが、僕の指を吸ったのだと主張する。
溺れたと、おもった。
正気が、溺れたと。
「・・・誘われていると、思っ、うだろ・・・」
「もちろん、誘っていますとも」
願っても、祈っても、彼女がユオではないとわかる答え。
それなのに、彼女は、暖かい。
正気を失った僕に、好き勝手に触れられて、それなのに彼女は、僕に向かって、手を伸ばす。
彼女は、藁で、糸で、逃げ水だった。
渇きで、全身がひりつく。
ユオを掻き立て、ユオに飢えさせ、それでも、唯一ユオを感じさせてくれる彼女。
本当の、人形なはずがないのだと、当然感情だって痛覚だって、あるはずなのだと、何度自分に言い聞かせても、どうしても気遣えなくて。
一緒に沈んでくれと、そう願った。
0
お気に入りに追加
14
あなたにおすすめの小説

後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

できれば穏便に修道院生活へ移行したいのです
新条 カイ
恋愛
ここは魔法…魔術がある世界。魔力持ちが優位な世界。そんな世界に日本から転生した私だったけれど…魔力持ちではなかった。
それでも、貴族の次女として生まれたから、なんとかなると思っていたのに…逆に、悲惨な将来になる可能性があるですって!?貴族の妾!?嫌よそんなもの。それなら、女の幸せより、悠々自適…かはわからないけれど、修道院での生活がいいに決まってる、はず?
将来の夢は修道院での生活!と、息巻いていたのに、あれ。なんで婚約を申し込まれてるの!?え、第二王子様の護衛騎士様!?接点どこ!?
婚約から逃れたい元日本人、現貴族のお嬢様の、逃れられない恋模様をお送りします。
■■両翼の守り人のヒロイン側の話です。乳母兄弟のあいつが暴走してとんでもない方向にいくので、ストッパーとしてヒロイン側をちょいちょい設定やら会話文書いてたら、なんかこれもUPできそう。と…いう事で、UPしました。よろしくお願いします。(ストッパーになれればいいなぁ…)
■■
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
エリート警察官の溺愛は甘く切ない
日下奈緒
恋愛
親が警察官の紗良は、30歳にもなって独身なんてと親に責められる。
両親の勧めで、警察官とお見合いする事になったのだが、それは跡継ぎを産んで欲しいという、政略結婚で⁉

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041

前世の記憶しかない元侯爵令嬢は、訳あり大公殿下のお気に入り。(注:期間限定)
miy
恋愛
(※長編なため、少しネタバレを含みます)
ある日目覚めたら、そこは見たことも聞いたこともない…異国でした。
ここは、どうやら転生後の人生。
私は大貴族の令嬢レティシア17歳…らしいのですが…全く記憶にございません。
有り難いことに言葉は理解できるし、読み書きも問題なし。
でも、見知らぬ世界で貴族生活?いやいや…私は平凡な日本人のようですよ?…無理です。
“前世の記憶”として目覚めた私は、現世の“レティシアの身体”で…静かな庶民生活を始める。
そんな私の前に、一人の貴族男性が現れた。
ちょっと?訳ありな彼が、私を…自分の『唯一の女性』であると誤解してしまったことから、庶民生活が一変してしまう。
高い身分の彼に関わってしまった私は、元いた国を飛び出して魔法の国で暮らすことになるのです。
大公殿下、大魔術師、聖女や神獣…等など…いろんな人との出会いを経て『レティシア』が自分らしく生きていく。
という、少々…長いお話です。
鈍感なレティシアが、大公殿下からの熱い眼差しに気付くのはいつなのでしょうか…?
※安定のご都合主義、独自の世界観です。お許し下さい。
※ストーリーの進度は遅めかと思われます。
※現在、不定期にて公開中です。よろしくお願い致します。
公開予定日を最新話に記載しておりますが、長期休載の場合はこちらでもお知らせをさせて頂きます。
※ド素人の書いた3作目です。まだまだ優しい目で見て頂けると嬉しいです。よろしくお願いします。
※初公開から2年が過ぎました。少しでも良い作品に、読みやすく…と、時間があれば順次手直し(改稿)をしていく予定でおります。(現在、142話辺りまで手直し作業中)
※章の区切りを変更致しました。(11/21更新)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる