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しおりを挟む「え? 」
今考えてみればその時の俺は意外と冷静だったと思う。
普通に考えればそんなリアクションで済むはずはないのだし、もっと取り乱して
もいい場面ではあったと思うのだ。ただ、その時の俺は30を迎えたばかりであっ
たし、丁度賢者のような心持でいたからこそ冷静でいられたのだろう。
巷では童貞のままで30を迎えれば魔法使いになれるなんて都市伝説があるけれ
ど、まあそれは一種の優しさからきたものなのだろうし、それが嘘であったとし
ても誰も気にしたりはしない。そもそも本当なのだとしたらそれはそれでとても
素晴らしい事ではないだろうか。
誰しもが一度は憧れたであろう魔法ないし、それっぽいもの。そういうのが大好
きだった子供時代を過ごしていれば尚の事、わくわくが止まらない訳で――
俺だってそんな夢を見ていた子供時代があったのだから多少の期待をしていなか
ったとは言えない。
朝、起きた俺は少しばかりの期待外れに納得しつつ何も変わらない一日をスター
トさせた。別にそんなものであろう、世界にさして期待などしてはいないのだか
ら寝て起きたら世界が変わっているなんて事がある訳がない。当然のように今日
も家畜の様に会社に奉仕するのだろう。
★★★★★★★★★★★★
折角の記念日なのだしと何か特別な事をする気にはもうなれないけれど、それで
も今日も日課のように始めたのはオナニーだ。そこに理由なんてものはなかった。
ただただ快楽を貪るというだけのことで、他にするべき事など腐るほどあるのだ
ろうがそんな事は全てが終わってからでいいし、終わってからでないとやる気な
んて出るはずもない。
一人住まいの我が城で、主はただただ手を動かしていた。
今日も一日会社へ奉仕しただから、今度はチンポに対して奉仕をするべきなのだ。
シコシコシコシコシコともう慣れたものである。確かにマンネリ化して他の物へ
と浮気した事もあったが結局はマイハンドがベストパートナーである事に間違い
はなかった。ありがとうマイハンド、そしてこれからもよろしくマイハンド。
感謝と共に祝福のシャワーがどぴゅ~と舞う。
気持ち良かったか?
ああ、最高だった。
それはよかった。じゃあさっそくで悪いがキレイにしてくれないか?
「え? 」
謎の会話。
俺は一体誰と話しているのか?
ここには俺しか居ないはずなのにどうして俺以外の声がするのかと辺りを見渡せ
ばそこには居るはずのない奴がデデンと居座っていた。
そう、チンポ紳士である。
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