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◆閑話-×
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「……学園の怪異、か」
多くの怪異は、知識を持ち得ない人間が都合よく生み出した有象無象でしかない。それを信じるというのは、賭け事で勝つよりもはるかに確率の低い、ほとんど屑のようなものに縋っていることと同義だ。いかにも愚かな人間らしい判断と言える。
「だが意外と引き寄せるかもしれないな、あの女、リリアン・ノーブルは……」
果たしてどこまで耐えられるだろうか。人間のような脆い生き物の耐えられる範疇など高が知れるが、あの女は異質だった。あの女もそうだが、あの女の一族も興味深い。あそこまでに根深く強大な因果を背負える人間は類を見ないだろう。
……俺にとってはどうでも良い話だが。
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