30 / 50
第30話『YOLO!』
しおりを挟む
「ってな感じで、今はクラスメイトみんなでうまくやってるよ」
俺は『第2回ウクライナ語講座』のかたわら、雑談として学校での顛末を話していた。
あまり勉強の話ばかりでも疲れるだろう。ちょっとした息抜きだ。
>>解決してよかった
>>大人でも覚えるの苦労するのに、小学生すげーな
>>じつはイロハちゃんも小学生なんやでwww
「まぁ、わたしは特殊だからねー。大人代表である先生には、もうちょっと早く対応してもらいたかったけど」
>>先生より先生してて草
>>教師も時間足りない中でがんばっとるんや
>>残業代も出ないしなー
「なるほど。そう言われると感謝こそすれ、非難できる道理はないかも」
転校生が来るからって通常業務が減るわけじゃないだろう。
そんな中、仕事の合間を縫って手製のプリント作ってきてくれたわけだ。
「あれ? 普通にいい先生じゃね?」
>>教師って大変やな
>>転校生の受け入れってほかにもいろいろやらなあかんやろうし
>>しかも今回の場合、かなり急な受け入れだったっぽい?
「わたし、子ども側の視点でしか物事を見てなかった。今度、先生に『ありがとう』くらい言っとくか」
>>それは子どものセリフじゃねぇ!www
>>卒業式以外で、そんなの言われたことないなぁ
>>えっ、卒業式ですら言われたことないんだけど
「とまぁ、ずいぶんと話が逸れちゃったけど、今、日本でウクライナ語を使える人が圧倒的に足りてないんだよね。だからみんなも覚えてくれるとうれしいな。そして一緒にウクライナ圏VTuberの配信を見よう! ウクライナ圏VTuberを増やそう!」
ウクライナにも数は少ないがVTuberは存在する。
俺も「せっかく覚えたんだから」と元を取るつもりで、最近はそっち方面のVTuberを見て回っていた。
>>草
>>結局そこかwww
>>ウクライナ語できるけど、この授業タメになるわ
「お、すでに使える人も見てくれてるのか! そういう人は、よかったら翻訳の仕事引き受けてあげて。今、日本用の教材をウクライナ語に翻訳したものを作ってるんだって。少ないけどきちんと謝礼も出るから」
>>へぇ~
>>これがあれば転校生ちゃんが助かるわけか
>>イロハちゃんありがとう、そんなものがあるとはじめて知りました(烏)
転校生は通常の授業に加えて、日本語の勉強までしなくちゃいけない。
そうすると、どうしても通常の授業のほうに遅れが出る。
そこでウクライナ語版の日本用教材の出番だ。
ウクライナ語版と元教材を見比べながら授業を受けることで、なるべく通常の授業に遅れが出ないようにしつつ、日本語も並行して学んでいける、という算段。
実際にどれだけ効果が出るかはわからない。
しかし、それによって俺の手が空いて、休み時間に配信を見られる時間が増えるなら万々歳だ。
宣伝した理由はそれだけ。
ほかに理由なんかない。ないったらない。決して特定のだれかのためではない。
「というわけで今日の講義はここまで。”おつかれーたー、ありげーたー”」
>>おつかれーたー
>>おつかれーたー
>>おつかれーたー
配信枠を閉じ「ふぅ」と息を吐く。
新学期のドタバタも収まり、ようやく生活が落ち着いてきた。
「……さて」
そろそろ向き合わなければならないことがひとつある。
俺はスマートフォンを手に取り、とある人物へと電話をかけた。
「もしもしあー姉ぇ? 明日ってさ、時間ある?」
* * *
「お邪魔しまーす」
俺は慣れた足取りであー姉ぇの部屋へと足を踏み入れた。
あー姉ぇはいつもどおりのハイテンションで迎え入れてくれる。
「もー、どうしたのっ? イロハちゃんから電話なんて、珍しすぎてなにごとかと思っちゃったよ!」
言われてみれば、たしかに。
というか俺がイロハになってからははじめてだ。
いつだってあー姉ぇが引っ張っていく側で、俺は引っ張られる側だった。
けれどいつまでもこのままじゃいけない。
「あー姉ぇにこれを受け取って欲しい」
「えーっと、なぜに通帳を?」
そこにはVTuberとして得た収益が記帳されている。
俺にはチャンネルの視聴者にも言っていなかった、ひとつ決めていた収益の使い道がある。
それこそが借りを返すこと。
あー姉ぇは俺がVTuberとしてデビューするためにいろいろと出資してくれた。
元々は、俺があー姉ぇの配信に出演して稼いだ収益から出してるから気にしなくていい、と言われていた。
しかし……。
「VTuberとしてはじめて収益を受け取ってわかったよ」
たしかに当時、俺がきっかけでバズった。
だがどう計算してみても、それらで得られた収益はあー姉ぇが出資してくれた額にまったく届いていない。
というか、そもそもの話……。
「税金対策だなんだって言ってたけど、あれウソでしょ」
「あ~、バレちったか」
あー姉ぇは観念したように舌を出した。
やっぱりか。
「あ、でもまるっきりウソってわけじゃないよ! 多少、大げさに言っただけで。それと、やっぱり受け取れないかなー。これはイロハちゃんが稼いだお金だし」
母親といい、あー姉ぇといい。
俺の――わたしの周りの人間はどうしてこう、お金を受け取ろうとしないのか。
「……なんで」
「それはなにに対しての質問?」
「なんでわたしに出資したの? なんでわたしをVTuberとしてデビューさせようと思ったの?」
「そんなの単純明快だよ! あたしが”おもしろそう”って思ったから! ”もっと一緒に配信したい”って思ったから!」
じつにあー姉ぇらしい理由だった。
あー姉ぇはいつだって自分の欲望に忠実だ。
「あともうひとつ。心配だったから、かな?」
「心配?」
だから最後の理由は予想外だった。
俺はVTuberの配信が見れて、十分に満足していたはずだが。
「だってイロハちゃん、現実にあんまり興味ないーってカオしてたから。自分の人生もべつにどうでもいいーって感じで。それこそまるで”他人ごと”みたいに」
「……!」
「マイみたいに相手から積極的に絡んでこないかぎり、だれとも関わる気がなかったでしょ? というより、必要だと感じてないってほうが近いのかな。あたしのこともまるで”他人”を見る目だったよ。いや、ちがう……”道具”を見る目、かな」
「そ、それは」
たしかに俺は最初、あー姉ぇを利用しようとしていた。
プレミアム代を稼ぐためだけに。
そして現実に興味が薄かったのもそのとおり。
だってこれはわたしの人生だ。
「久々に会った友だちがそんな、まるで”別人”みたいな目してたんだよ? そんなのさー、心配しないわけないじゃん。あとは純粋に悔しかったし」
「悔しい?」
「そう!」
あー姉ぇは自信に満ち溢れた笑みを浮かべていた。
彼女は「だから決めたの」とまっすぐな視線で俺を射抜いた。
「あたしが教えてやる――『人生はこんなにもおもしろいんだぞ!』って」
俺は『第2回ウクライナ語講座』のかたわら、雑談として学校での顛末を話していた。
あまり勉強の話ばかりでも疲れるだろう。ちょっとした息抜きだ。
>>解決してよかった
>>大人でも覚えるの苦労するのに、小学生すげーな
>>じつはイロハちゃんも小学生なんやでwww
「まぁ、わたしは特殊だからねー。大人代表である先生には、もうちょっと早く対応してもらいたかったけど」
>>先生より先生してて草
>>教師も時間足りない中でがんばっとるんや
>>残業代も出ないしなー
「なるほど。そう言われると感謝こそすれ、非難できる道理はないかも」
転校生が来るからって通常業務が減るわけじゃないだろう。
そんな中、仕事の合間を縫って手製のプリント作ってきてくれたわけだ。
「あれ? 普通にいい先生じゃね?」
>>教師って大変やな
>>転校生の受け入れってほかにもいろいろやらなあかんやろうし
>>しかも今回の場合、かなり急な受け入れだったっぽい?
「わたし、子ども側の視点でしか物事を見てなかった。今度、先生に『ありがとう』くらい言っとくか」
>>それは子どものセリフじゃねぇ!www
>>卒業式以外で、そんなの言われたことないなぁ
>>えっ、卒業式ですら言われたことないんだけど
「とまぁ、ずいぶんと話が逸れちゃったけど、今、日本でウクライナ語を使える人が圧倒的に足りてないんだよね。だからみんなも覚えてくれるとうれしいな。そして一緒にウクライナ圏VTuberの配信を見よう! ウクライナ圏VTuberを増やそう!」
ウクライナにも数は少ないがVTuberは存在する。
俺も「せっかく覚えたんだから」と元を取るつもりで、最近はそっち方面のVTuberを見て回っていた。
>>草
>>結局そこかwww
>>ウクライナ語できるけど、この授業タメになるわ
「お、すでに使える人も見てくれてるのか! そういう人は、よかったら翻訳の仕事引き受けてあげて。今、日本用の教材をウクライナ語に翻訳したものを作ってるんだって。少ないけどきちんと謝礼も出るから」
>>へぇ~
>>これがあれば転校生ちゃんが助かるわけか
>>イロハちゃんありがとう、そんなものがあるとはじめて知りました(烏)
転校生は通常の授業に加えて、日本語の勉強までしなくちゃいけない。
そうすると、どうしても通常の授業のほうに遅れが出る。
そこでウクライナ語版の日本用教材の出番だ。
ウクライナ語版と元教材を見比べながら授業を受けることで、なるべく通常の授業に遅れが出ないようにしつつ、日本語も並行して学んでいける、という算段。
実際にどれだけ効果が出るかはわからない。
しかし、それによって俺の手が空いて、休み時間に配信を見られる時間が増えるなら万々歳だ。
宣伝した理由はそれだけ。
ほかに理由なんかない。ないったらない。決して特定のだれかのためではない。
「というわけで今日の講義はここまで。”おつかれーたー、ありげーたー”」
>>おつかれーたー
>>おつかれーたー
>>おつかれーたー
配信枠を閉じ「ふぅ」と息を吐く。
新学期のドタバタも収まり、ようやく生活が落ち着いてきた。
「……さて」
そろそろ向き合わなければならないことがひとつある。
俺はスマートフォンを手に取り、とある人物へと電話をかけた。
「もしもしあー姉ぇ? 明日ってさ、時間ある?」
* * *
「お邪魔しまーす」
俺は慣れた足取りであー姉ぇの部屋へと足を踏み入れた。
あー姉ぇはいつもどおりのハイテンションで迎え入れてくれる。
「もー、どうしたのっ? イロハちゃんから電話なんて、珍しすぎてなにごとかと思っちゃったよ!」
言われてみれば、たしかに。
というか俺がイロハになってからははじめてだ。
いつだってあー姉ぇが引っ張っていく側で、俺は引っ張られる側だった。
けれどいつまでもこのままじゃいけない。
「あー姉ぇにこれを受け取って欲しい」
「えーっと、なぜに通帳を?」
そこにはVTuberとして得た収益が記帳されている。
俺にはチャンネルの視聴者にも言っていなかった、ひとつ決めていた収益の使い道がある。
それこそが借りを返すこと。
あー姉ぇは俺がVTuberとしてデビューするためにいろいろと出資してくれた。
元々は、俺があー姉ぇの配信に出演して稼いだ収益から出してるから気にしなくていい、と言われていた。
しかし……。
「VTuberとしてはじめて収益を受け取ってわかったよ」
たしかに当時、俺がきっかけでバズった。
だがどう計算してみても、それらで得られた収益はあー姉ぇが出資してくれた額にまったく届いていない。
というか、そもそもの話……。
「税金対策だなんだって言ってたけど、あれウソでしょ」
「あ~、バレちったか」
あー姉ぇは観念したように舌を出した。
やっぱりか。
「あ、でもまるっきりウソってわけじゃないよ! 多少、大げさに言っただけで。それと、やっぱり受け取れないかなー。これはイロハちゃんが稼いだお金だし」
母親といい、あー姉ぇといい。
俺の――わたしの周りの人間はどうしてこう、お金を受け取ろうとしないのか。
「……なんで」
「それはなにに対しての質問?」
「なんでわたしに出資したの? なんでわたしをVTuberとしてデビューさせようと思ったの?」
「そんなの単純明快だよ! あたしが”おもしろそう”って思ったから! ”もっと一緒に配信したい”って思ったから!」
じつにあー姉ぇらしい理由だった。
あー姉ぇはいつだって自分の欲望に忠実だ。
「あともうひとつ。心配だったから、かな?」
「心配?」
だから最後の理由は予想外だった。
俺はVTuberの配信が見れて、十分に満足していたはずだが。
「だってイロハちゃん、現実にあんまり興味ないーってカオしてたから。自分の人生もべつにどうでもいいーって感じで。それこそまるで”他人ごと”みたいに」
「……!」
「マイみたいに相手から積極的に絡んでこないかぎり、だれとも関わる気がなかったでしょ? というより、必要だと感じてないってほうが近いのかな。あたしのこともまるで”他人”を見る目だったよ。いや、ちがう……”道具”を見る目、かな」
「そ、それは」
たしかに俺は最初、あー姉ぇを利用しようとしていた。
プレミアム代を稼ぐためだけに。
そして現実に興味が薄かったのもそのとおり。
だってこれはわたしの人生だ。
「久々に会った友だちがそんな、まるで”別人”みたいな目してたんだよ? そんなのさー、心配しないわけないじゃん。あとは純粋に悔しかったし」
「悔しい?」
「そう!」
あー姉ぇは自信に満ち溢れた笑みを浮かべていた。
彼女は「だから決めたの」とまっすぐな視線で俺を射抜いた。
「あたしが教えてやる――『人生はこんなにもおもしろいんだぞ!』って」
0
お気に入りに追加
255
あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

とある高校の淫らで背徳的な日常
神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。
クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。
後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。
ノクターンとかにもある
お気に入りをしてくれると喜ぶ。
感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。
してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。


学園の美人三姉妹に告白して断られたけど、わたしが義妹になったら溺愛してくるようになった
白藍まこと
恋愛
主人公の花野明莉は、学園のアイドル 月森三姉妹を崇拝していた。
クールな長女の月森千夜、おっとり系な二女の月森日和、ポジティブ三女の月森華凛。
明莉は遠くからその姿を見守ることが出来れば満足だった。
しかし、その情熱を恋愛感情と捉えられたクラスメイトによって、明莉は月森三姉妹に告白を強いられてしまう。結果フラれて、クラスの居場所すらも失うことに。
そんな絶望に拍車をかけるように、親の再婚により明莉は月森三姉妹と一つ屋根の下で暮らす事になってしまう。義妹としてスタートした新生活は最悪な展開になると思われたが、徐々に明莉は三姉妹との距離を縮めていく。
三姉妹に溺愛されていく共同生活が始まろうとしていた。
※他サイトでも掲載中です。
さくらと遥香
youmery
恋愛
国民的な人気を誇る女性アイドルグループの4期生として活動する、さくらと遥香(=かっきー)。
さくら視点で描かれる、かっきーとの百合恋愛ストーリーです。
◆あらすじ
さくらと遥香は、同じアイドルグループで活動する同期の2人。
さくらは"さくちゃん"、
遥香は名字にちなんで"かっきー"の愛称でメンバーやファンから愛されている。
同期の中で、加入当時から選抜メンバーに選ばれ続けているのはさくらと遥香だけ。
ときに"4期生のダブルエース"とも呼ばれる2人は、お互いに支え合いながら数々の試練を乗り越えてきた。
同期、仲間、戦友、コンビ。
2人の関係を表すにはどんな言葉がふさわしいか。それは2人にしか分からない。
そんな2人の関係に大きな変化が訪れたのは2022年2月、46時間の生配信番組の最中。
イラストを描くのが得意な遥香は、生配信中にメンバー全員の似顔絵を描き上げる企画に挑戦していた。
配信スタジオの一角を使って、休む間も惜しんで似顔絵を描き続ける遥香。
さくらは、眠そうな顔で頑張る遥香の姿を心配そうに見つめていた。
2日目の配信が終わった夜、さくらが遥香の様子を見に行くと誰もいないスタジオで2人きりに。
遥香の力になりたいさくらは、
「私に出来ることがあればなんでも言ってほしい」
と申し出る。
そこで、遥香から目をつむるように言われて待っていると、さくらは唇に柔らかい感触を感じて…
◆章構成と主な展開
・46時間TV編[完結]
(初キス、告白、両想い)
・付き合い始めた2人編[完結]
(交際スタート、グループ内での距離感の変化)
・かっきー1st写真集編[完結]
(少し大人なキス、肌と肌の触れ合い)
・お泊まり温泉旅行編[完結]
(お風呂、もう少し大人な関係へ)
・かっきー2回目のセンター編[完結]
(かっきーの誕生日お祝い)
・飛鳥さん卒コン編[完結]
(大好きな先輩に2人の関係を伝える)
・さくら1st写真集編[完結]
(お風呂で♡♡)
・Wセンター編[完結]
(支え合う2人)
※女の子同士のキスやハグといった百合要素があります。抵抗のない方だけお楽しみください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる