73 / 225
淫夢炎上 四
しおりを挟む
竹弥の中心をあらためて包みなおし、聖なる儀式のように、先ほどあれほど苛めた先端に口づけする。
「あ……! ああ!」
「いいぜ。色っぽいな。もっと色気が増すようにしてやるからな。これから、おまえのことを、苛めて、いや、うんと可愛がって、とことん感じさせてやるぞ。覚悟しろよ」
「はあ!」
男の熱い舌が、竹弥自身を攻撃する。
「うううううう!」
凄まじい責めだった。
激しく舌を上下、左右に動かし、先端に微妙、かつ絶大な刺激を与えてくる。
竹弥は腰の震えを止められなかった。
「や、やめ、やめろ! もう、やめろ! はぁ、ああっ、だめっ、だめだっ、そ、そんな、そんなとこ……あう!」
竹弥は気が狂いそうになった。
「畜生! ちくしょ……!」
地団太踏んで悔しがっても、身の内をじりじり熾火で炙られるような焦燥感からは逃げられず、男の舌に身体どころか、魂まで散々いいようにされ、もてあそばれてしまう。
「も……もぉ……!」
「まだだ」
男は、ズボンの尻ポケットからなにやら取り出して、竹弥の前に示してみせた。
ぼんやり涙でかすんだ目に映ったのは、紫色めいた塊りだった。
「美しいだろう。古代紫の色だ。おまえに似合うだろうよ」
それが丸打ち状の組み紐だと竹弥が気づいたのは、男の手によって、その紐がしゅるしゅると宙で波打ち、蛇のようにのたうつのを見たときだ。
「あっ……」
男は、器用な手つきで、その優美な小道具を、竹弥の男の象徴をくるむように巻き付けてしまう。
やっと、竹弥は男の意図するところを悟って、あらためて絶望と屈辱に歯ぎしりした。
「ああ……!」
紐で縛られることにによって、竹弥はますます自由を奪われ、ますます追い詰められていく。
「ふふふ……」
男は縛り終わると、立ち上がり、やや離れた。自分の煽った竹弥の内の火がしずまるのを待つつもりなのか、腕を組んで見ている。そうすることで竹弥をさらに炙ろうとしているのは一目瞭然だ。
「あ……! ああ!」
「いいぜ。色っぽいな。もっと色気が増すようにしてやるからな。これから、おまえのことを、苛めて、いや、うんと可愛がって、とことん感じさせてやるぞ。覚悟しろよ」
「はあ!」
男の熱い舌が、竹弥自身を攻撃する。
「うううううう!」
凄まじい責めだった。
激しく舌を上下、左右に動かし、先端に微妙、かつ絶大な刺激を与えてくる。
竹弥は腰の震えを止められなかった。
「や、やめ、やめろ! もう、やめろ! はぁ、ああっ、だめっ、だめだっ、そ、そんな、そんなとこ……あう!」
竹弥は気が狂いそうになった。
「畜生! ちくしょ……!」
地団太踏んで悔しがっても、身の内をじりじり熾火で炙られるような焦燥感からは逃げられず、男の舌に身体どころか、魂まで散々いいようにされ、もてあそばれてしまう。
「も……もぉ……!」
「まだだ」
男は、ズボンの尻ポケットからなにやら取り出して、竹弥の前に示してみせた。
ぼんやり涙でかすんだ目に映ったのは、紫色めいた塊りだった。
「美しいだろう。古代紫の色だ。おまえに似合うだろうよ」
それが丸打ち状の組み紐だと竹弥が気づいたのは、男の手によって、その紐がしゅるしゅると宙で波打ち、蛇のようにのたうつのを見たときだ。
「あっ……」
男は、器用な手つきで、その優美な小道具を、竹弥の男の象徴をくるむように巻き付けてしまう。
やっと、竹弥は男の意図するところを悟って、あらためて絶望と屈辱に歯ぎしりした。
「ああ……!」
紐で縛られることにによって、竹弥はますます自由を奪われ、ますます追い詰められていく。
「ふふふ……」
男は縛り終わると、立ち上がり、やや離れた。自分の煽った竹弥の内の火がしずまるのを待つつもりなのか、腕を組んで見ている。そうすることで竹弥をさらに炙ろうとしているのは一目瞭然だ。
0
お気に入りに追加
98
あなたにおすすめの小説

朔の生きる道
ほたる
BL
ヤンキーくんは排泄障害より
主人公は瀬咲 朔。
おなじみの排泄障害や腸疾患にプラスして、四肢障害やてんかん等の疾病を患っている。
特別支援学校 中等部で共に学ぶユニークな仲間たちとの青春と医療ケアのお話。


淫愛家族
箕田 はる
BL
婿養子として篠山家で生活している睦紀は、結婚一年目にして妻との不仲を悩んでいた。
事あるごとに身の丈に合わない結婚かもしれないと考える睦紀だったが、以前から親交があった義父の俊政と義兄の春馬とは良好な関係を築いていた。
二人から向けられる優しさは心地よく、迷惑をかけたくないという思いから、睦紀は妻と向き合うことを決意する。
だが、同僚から渡された風俗店のカードを返し忘れてしまったことで、正しい三人の関係性が次第に壊れていく――

ふたなり治験棟
ほたる
BL
ふたなりとして生を受けた柊は、16歳の年に国の義務により、ふたなり治験棟に入所する事になる。
男として育ってきた為、子供を孕み産むふたなりに成り下がりたくないと抗うが…?!

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる