139 / 183
侵入者 五
しおりを挟む
見たくはないが、アレクサンダーの目は、その高級そうな拷問具が形を変えていくのを見続けてしまう。
見事なつくりで、最初からひとつの物だったように、きっちりと二つの道具はおさまる。反対方向に鎌首をもたげた異形の双頭の蛇のように見え、おぞましさにアレクサンダーは顔色をうしなった。
「ほほほほ。翠と紅と、どちらがおまえは好きじゃ? おまえの好きな方を選ばせてやろう」
ピロテスの言わんとするところを悟って、アレクサンダーは総毛だった。
「よ、よせ!」
「ほほほほ、安心しろ、おまえの花は殿下のためにとっておくから、かわりに蕾を、な……」
アレクサンダーは恐ろしさに全身が硬直するのがわかった。
この悪魔はアレクサンダーの蕾を張型で犯し、その偽りの性器の片方でシャルロットを犯させようというのだ。
アレクサンダーは不自由な身体で必死にもがいたが、周囲から三人の私兵たちの腕がのびてきて、なすすべもない。
「よせ、よせ、いやだ! やめろぉ!」
死にもの狂いの抵抗もすべて徒労となり、額に汗を浮かべるだけでやがて終わった。
その間にアレシアは手品師のような仕草でいつの間にか手にしていた黒絹の幅広の帯で、シャルロットに目隠しをする。
「ああ……」
「見えない方が感じやすいんだよ」
闇に閉じ込められたことはシャルロットにとってはいっそ幸いだったのかもしれない。
嫌がる二人に行為を強いるには、三人の男たちの介添えが必要だった。
地下室の拷問部屋に、じつに奇妙で残酷、かつ淫蕩な嬲り絵図が展開した。
二人の白い身体は男たちの力によって接近させられ、互いの肌が触れあうところまできていた。
「い、いや……」
シャルロットはかぼそい声で抵抗を示したが、魔薬の効果は消えず、アレシアによってすでに準備をほどこされた身体はそれ以上あらがうこともできず、ただ本能的な恐怖にふるえていた。
見事なつくりで、最初からひとつの物だったように、きっちりと二つの道具はおさまる。反対方向に鎌首をもたげた異形の双頭の蛇のように見え、おぞましさにアレクサンダーは顔色をうしなった。
「ほほほほ。翠と紅と、どちらがおまえは好きじゃ? おまえの好きな方を選ばせてやろう」
ピロテスの言わんとするところを悟って、アレクサンダーは総毛だった。
「よ、よせ!」
「ほほほほ、安心しろ、おまえの花は殿下のためにとっておくから、かわりに蕾を、な……」
アレクサンダーは恐ろしさに全身が硬直するのがわかった。
この悪魔はアレクサンダーの蕾を張型で犯し、その偽りの性器の片方でシャルロットを犯させようというのだ。
アレクサンダーは不自由な身体で必死にもがいたが、周囲から三人の私兵たちの腕がのびてきて、なすすべもない。
「よせ、よせ、いやだ! やめろぉ!」
死にもの狂いの抵抗もすべて徒労となり、額に汗を浮かべるだけでやがて終わった。
その間にアレシアは手品師のような仕草でいつの間にか手にしていた黒絹の幅広の帯で、シャルロットに目隠しをする。
「ああ……」
「見えない方が感じやすいんだよ」
闇に閉じ込められたことはシャルロットにとってはいっそ幸いだったのかもしれない。
嫌がる二人に行為を強いるには、三人の男たちの介添えが必要だった。
地下室の拷問部屋に、じつに奇妙で残酷、かつ淫蕩な嬲り絵図が展開した。
二人の白い身体は男たちの力によって接近させられ、互いの肌が触れあうところまできていた。
「い、いや……」
シャルロットはかぼそい声で抵抗を示したが、魔薬の効果は消えず、アレシアによってすでに準備をほどこされた身体はそれ以上あらがうこともできず、ただ本能的な恐怖にふるえていた。
0
お気に入りに追加
124
あなたにおすすめの小説
魔族に捕らえられた剣士、淫らに拘束され弄ばれる
たつしろ虎見
BL
魔族ブラッドに捕らえられた剣士エヴァンは、大罪人として拘束され様々な辱めを受ける。性器をリボンで戒められる、卑猥な動きや衣装を強制される……いくら辱められ、その身体を操られても、心を壊す事すら許されないまま魔法で快楽を押し付けられるエヴァン。更にブラッドにはある思惑があり……。
表紙:湯弐さん(https://www.pixiv.net/users/3989101)
受け付けの全裸お兄さんが店主に客の前で公開プレイされる大人の玩具専門店
ミクリ21 (新)
BL
大人の玩具専門店【ラブシモン】を営む執事服の店主レイザーと、受け付けの全裸お兄さんシモンが毎日公開プレイしている話。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
【BL-R18】魔王の性奴隷になった勇者
ぬお
BL
※ほぼ性的描写です。
魔王に敗北し、勇者の力を封印されて性奴隷にされてしまった勇者。しかし、勇者は魔王の討伐を諦めていなかった。そんな勇者の心を見透かしていた魔王は逆にそれを利用して、勇者を淫乱に調教する策を思いついたのだった。
※【BL-R18】敗北勇者への快楽調教 の続編という設定です。読まなくても問題ありませんが、読んでください。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/17913308/134446860/
※この話の続編はこちらです。
↓ ↓ ↓
https://www.alphapolis.co.jp/novel/17913308/974452211
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる