14 / 186
婚前診断 十一
しおりを挟む
ステラの揶揄に笑い声でかえし、ヴルブナは上半身と同様に剥き出しになったアレクサンダーの脚を撫でる。
「太腿も女みたいに生白いな」
ぺちぺちと揶揄うように、ヴルブナは上官の太腿をたたいた。その侮辱的な態度に、アレクサンダーは罵声をあげることもできないでいる。
「さあて、お次はいよいよ、最後の砦をくずすか」
ヴルブナはアレクサンダーの下着を引っ張る。任務だと言いながら、あきらかに彼はこの状況を楽しんでおり、完全に悪のりしているようだ。
「ほうら……脱がしますよ、モール少佐。伯爵」
「あら、この人貴族なの?」
「そう。身分は伯爵さ。少佐にして伯爵」
「どうりで気品があると思ったわ」
ステラの納得したような感心したような声が今はアレクサンダーの耳に痛い。
「大佐の恥ずかしいところがレディたちに見られてしまいますよぉ。いいんですか?」
ステラの嬌声にまじってダールケ大佐の笑い声も響く。
部下の幼稚で愚劣な態度をいさめるどころか、この好色な男は、いっしょになって喜んでいるのだ。
ヴルブナは焦らすように、アレクサンダーの下着の端を少し引っ張っては、もとに戻す。
「神秘のヴェールの向こうにいるのは、男の子かな、女の子かな?」
アレクサンダーはいっそ意識が完全に消えていれば、と願った。
「ん、もう。もったいぶらないでよ!」
「それじゃ、おまえがやれよ」
「あら、それは……」
大佐の下種な笑い声が聞こえた。
「わかった。では、こうしよう。ヴルマン中尉とステラ嬢ふたりでやればいい。ヴルマンがそっちを持って、ステラ嬢がこちらをもって、私が合図をしたら、二人同時に思いっきり下着を引き下ろす。それでいこう」
「太腿も女みたいに生白いな」
ぺちぺちと揶揄うように、ヴルブナは上官の太腿をたたいた。その侮辱的な態度に、アレクサンダーは罵声をあげることもできないでいる。
「さあて、お次はいよいよ、最後の砦をくずすか」
ヴルブナはアレクサンダーの下着を引っ張る。任務だと言いながら、あきらかに彼はこの状況を楽しんでおり、完全に悪のりしているようだ。
「ほうら……脱がしますよ、モール少佐。伯爵」
「あら、この人貴族なの?」
「そう。身分は伯爵さ。少佐にして伯爵」
「どうりで気品があると思ったわ」
ステラの納得したような感心したような声が今はアレクサンダーの耳に痛い。
「大佐の恥ずかしいところがレディたちに見られてしまいますよぉ。いいんですか?」
ステラの嬌声にまじってダールケ大佐の笑い声も響く。
部下の幼稚で愚劣な態度をいさめるどころか、この好色な男は、いっしょになって喜んでいるのだ。
ヴルブナは焦らすように、アレクサンダーの下着の端を少し引っ張っては、もとに戻す。
「神秘のヴェールの向こうにいるのは、男の子かな、女の子かな?」
アレクサンダーはいっそ意識が完全に消えていれば、と願った。
「ん、もう。もったいぶらないでよ!」
「それじゃ、おまえがやれよ」
「あら、それは……」
大佐の下種な笑い声が聞こえた。
「わかった。では、こうしよう。ヴルマン中尉とステラ嬢ふたりでやればいい。ヴルマンがそっちを持って、ステラ嬢がこちらをもって、私が合図をしたら、二人同時に思いっきり下着を引き下ろす。それでいこう」
0
お気に入りに追加
125
あなたにおすすめの小説
ふたなり治験棟
ほたる
BL
ふたなりとして生を受けた柊は、16歳の年に国の義務により、ふたなり治験棟に入所する事になる。
男として育ってきた為、子供を孕み産むふたなりに成り下がりたくないと抗うが…?!
アダルトショップでオナホになった俺
ミヒロ
BL
初めて同士の長年の交際をしていた彼氏と喧嘩別れした弘樹。
覚えてしまった快楽に負け、彼女へのプレゼントというていで、と自分を慰める為にアダルトショップに行ったものの。
バイブやローションの品定めしていた弘樹自身が客や後には店員にオナホになる話し。
※表紙イラスト as-AIart- 様(素敵なイラストありがとうございます!)
pretty preschool teacher
フロイライン
BL
愛多幼稚園新人教諭の石川遥は、その美貌と優しい性格から、子供達は勿論のこと、その保護者からも圧倒的な支持が寄せられていた。
しかし、遥には誰にも言えない秘密があった…
少年ペット契約
眠りん
BL
※少年売買契約のスピンオフ作品です。
↑上記作品を知らなくても読めます。
小山内文和は貧乏な家庭に育ち、教育上よろしくない環境にいながらも、幸せな生活を送っていた。
趣味は布団でゴロゴロする事。
ある日学校から帰ってくると、部屋はもぬけの殻、両親はいなくなっており、借金取りにやってきたヤクザの組員に人身売買で売られる事になってしまった。
文和を購入したのは堂島雪夜。四十二歳の優しい雰囲気のおじさんだ。
文和は雪夜の養子となり、学校に通ったり、本当の子供のように愛された。
文和同様人身売買で買われて、堂島の元で育ったアラサー家政婦の金井栞も、サバサバした性格だが、文和に親切だ。
三年程を堂島の家で、呑気に雪夜や栞とゴロゴロした生活を送っていたのだが、ある日雪夜が人身売買の罪で逮捕されてしまった。
文和はゴロゴロ生活を守る為、雪夜が出所するまでの間、ペットにしてくれる人を探す事にした。
※前作と違い、エロは最初の頃少しだけで、あとはほぼないです。
※前作がシリアスで暗かったので、今回は明るめでやってます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる