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五
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やがて、トュラクスの昂りにはまだ及ばなかった若い貴族、リィウスも、徐々に追いついてきた。
「すげごいな……。おっ、こっちも立ってきたぞ」
「本当だ。見かけによらず好き者だな。見ろよ、お貴族様だけあって、綺麗な色をしているぞ」
卑しい男たちがリィウスを指差し笑う。隠すものもなく、リィウスの繊細な肉体は下品な男たちの視線にさらされ、昂ぶる身体のすべてを見られる羽目になった。
上気した頬の上で白く涙が光っている。羞恥に悶えるリィウスの身体とはうらはらに、哀愁に充ちたその気品のある横顔は、壮絶に美しく、例えようもなく淫らで、マヌグスをいっそう興奮させた。トュクラスも見ていたいが、リィウスも見たい。二匹の獲物をまえに迷う猛獣のように、目をあちらこちらへと向けた。
「んっ、うんん……」
リィウスが苦しげに首を横に振り、眉を辛そうに寄せる。ふたたび限界が迫ってきているようだ。
「可哀想に、辛いのだね。焦れったげな顔をして」
静かに傍観していたカニディアが、リィウスに近寄ってきた。
「しかし、目移りするね。どちらもずっと見ていたいものだ」
マヌグスとおなじ想いを口に出し、カニディアはリィウスのこわばった中心に触れようとする。
「駄目よ、ちゃんと最後まで自分たちでさせるのよ」
相変わらず厳しさをふくんだエリニュスの声こそ、この地下牢という名の小王国の法律だった。地下牢にかぎらず、彼女が姿を見せれば、その場はすべて彼女の領土であり、女帝の言葉に男たちが異議をとなえることなどできない。復讐の女神の命令に男たちは誰ひとり――ウリュクセスでさえ――逆らえなくなるのだ。
「はぁ、ああっ、あああっ!」
「あら、どうしたの、リィウス? 今日はおまえの方がけっこうおませさんね。ここを、こんなに……して」
「あっ、ああっ!」
エリニュスの指技にリィウスは悶絶する。すさまじい焦燥感に全身焼かれるようだ。
「すげごいな……。おっ、こっちも立ってきたぞ」
「本当だ。見かけによらず好き者だな。見ろよ、お貴族様だけあって、綺麗な色をしているぞ」
卑しい男たちがリィウスを指差し笑う。隠すものもなく、リィウスの繊細な肉体は下品な男たちの視線にさらされ、昂ぶる身体のすべてを見られる羽目になった。
上気した頬の上で白く涙が光っている。羞恥に悶えるリィウスの身体とはうらはらに、哀愁に充ちたその気品のある横顔は、壮絶に美しく、例えようもなく淫らで、マヌグスをいっそう興奮させた。トュクラスも見ていたいが、リィウスも見たい。二匹の獲物をまえに迷う猛獣のように、目をあちらこちらへと向けた。
「んっ、うんん……」
リィウスが苦しげに首を横に振り、眉を辛そうに寄せる。ふたたび限界が迫ってきているようだ。
「可哀想に、辛いのだね。焦れったげな顔をして」
静かに傍観していたカニディアが、リィウスに近寄ってきた。
「しかし、目移りするね。どちらもずっと見ていたいものだ」
マヌグスとおなじ想いを口に出し、カニディアはリィウスのこわばった中心に触れようとする。
「駄目よ、ちゃんと最後まで自分たちでさせるのよ」
相変わらず厳しさをふくんだエリニュスの声こそ、この地下牢という名の小王国の法律だった。地下牢にかぎらず、彼女が姿を見せれば、その場はすべて彼女の領土であり、女帝の言葉に男たちが異議をとなえることなどできない。復讐の女神の命令に男たちは誰ひとり――ウリュクセスでさえ――逆らえなくなるのだ。
「はぁ、ああっ、あああっ!」
「あら、どうしたの、リィウス? 今日はおまえの方がけっこうおませさんね。ここを、こんなに……して」
「あっ、ああっ!」
エリニュスの指技にリィウスは悶絶する。すさまじい焦燥感に全身焼かれるようだ。
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