135 / 360
十
しおりを挟む
それは幼子が、蝶をつかまえて羽をもぎたがったり、美しい純白の花を、あえてめちゃくちゃにちぎり、泥土の上に落としたがったりする気持ちに似ているのかもしれない。そしてこの時代、彼らにかぎらず人々は残酷な見世物が大好きだった。
今のリィウスはそんな獰猛な人種にとって、最高の見世物とされているのだ。
「私はいつまでも君の恥じらう姿を見たいが……。だが、悦ぶ顔も見たいな。怯えることはないよ。思う存分感じるがいい」
「ああ……! そんな……」
ひっく、と子どものようにリィウスは泣きじゃくった。
最後の理性の壁に皹が入っていく。
「も、もう……ああ!」
「よしよし、いい子だ」
ウリュクセスが、かわいた右手でリィウスの胸をなぶる。
「うう……!」
あわい紅色の先端を軽くつままれ、リィウスは悔しげに首を振る。
「ふむ」
蕾が開く瞬間を観察しようとする無邪気な少年のようにウリュクセスが目を凝らす。
「ウリュクセス様、片方だけでは可哀想。両方いつくしんであげたらいかが?」
タルペイアの提案にウリュクセスは頷いてみせる。
「こうかい?」
楽しげに両手の指でそれぞれ、両方の先端をつまみあげる。そんな動作はまるで少年のようだ。ある意味、快楽追及に一途で肉欲を解放することを純粋に喜んでいるのだ。
「ああ!」
しばしの静止のあと、今度は両の掌で、それぞれのあるかなしかのかすかなふくらみを包み込むようにした。男の身体には無いはずの乳房を、まるであるかのように、女相手にそうするかのように揉む。
実際、リィウスの胸は、タルペイアによって幾度となく調教されて感度を高められていたのだ。
「ああ……!」
リィウスは顔を熱く燃やしてのけぞった。だが、次の瞬間、女のように胸を揉まれて反応している我が身がたまらなく呪わしく、惨めさに啜り泣いた。
(ああ、どうしよう……!)
ウリュクセスの悪戯によって、今まで以上に火をつけられた身体は、もはやどうにもおさまらないところにまで来ていた。
「くくくくく」
ウリュクセスの笑声が、リィウスの官能を微妙に刺激する。
燃えたぎる肉体は、理性ではどうにもならないのだ。
今のリィウスはそんな獰猛な人種にとって、最高の見世物とされているのだ。
「私はいつまでも君の恥じらう姿を見たいが……。だが、悦ぶ顔も見たいな。怯えることはないよ。思う存分感じるがいい」
「ああ……! そんな……」
ひっく、と子どものようにリィウスは泣きじゃくった。
最後の理性の壁に皹が入っていく。
「も、もう……ああ!」
「よしよし、いい子だ」
ウリュクセスが、かわいた右手でリィウスの胸をなぶる。
「うう……!」
あわい紅色の先端を軽くつままれ、リィウスは悔しげに首を振る。
「ふむ」
蕾が開く瞬間を観察しようとする無邪気な少年のようにウリュクセスが目を凝らす。
「ウリュクセス様、片方だけでは可哀想。両方いつくしんであげたらいかが?」
タルペイアの提案にウリュクセスは頷いてみせる。
「こうかい?」
楽しげに両手の指でそれぞれ、両方の先端をつまみあげる。そんな動作はまるで少年のようだ。ある意味、快楽追及に一途で肉欲を解放することを純粋に喜んでいるのだ。
「ああ!」
しばしの静止のあと、今度は両の掌で、それぞれのあるかなしかのかすかなふくらみを包み込むようにした。男の身体には無いはずの乳房を、まるであるかのように、女相手にそうするかのように揉む。
実際、リィウスの胸は、タルペイアによって幾度となく調教されて感度を高められていたのだ。
「ああ……!」
リィウスは顔を熱く燃やしてのけぞった。だが、次の瞬間、女のように胸を揉まれて反応している我が身がたまらなく呪わしく、惨めさに啜り泣いた。
(ああ、どうしよう……!)
ウリュクセスの悪戯によって、今まで以上に火をつけられた身体は、もはやどうにもおさまらないところにまで来ていた。
「くくくくく」
ウリュクセスの笑声が、リィウスの官能を微妙に刺激する。
燃えたぎる肉体は、理性ではどうにもならないのだ。
0
お気に入りに追加
162
あなたにおすすめの小説


身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。

こども病院の日常
moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。
18歳以下の子供が通う病院、
診療科はたくさんあります。
内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc…
ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。
恋愛要素などは一切ありません。
密着病院24時!的な感じです。
人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。
※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。
歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。




ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる