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菫責め 三
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「んっ……んんん!」
ひととき醒めたように静まっていた観客たちも、アベルの変化を感じて、それぞれ相手にしていた侍女や美形の侍童のことを忘れて、寝台に寄ってきた。
皆、異国の誇り高い青年貴族が、色子の宦官たちに弄ばれている様子がおもしろくてならないようで、興味津々で見ている。
「だいぶ良くなってきたようですね。……エリス、アーミナ、今度は口で吸ってやるとよい」
「よ、よせ!」
アベルが辛そうに身をよじっても、背後からは巨大な宦官に抑えこまれ、両手を金の輪で戒められていては逃げられるわけもなく、二人の少年宦官の花びらのような唇を、そこに受けるしかない。
二人は同時に、焦らすようにゆっくり、そっと、それぞれにあてがわれた胸の突起に唇を寄せる。
チュッ……。
濡れたような、甘えたような吸い音が、やけに生々しく、屈辱のあまり意識も朦朧としているアベルの耳に響く。そして、じわじわと忍び寄ってくるような客の嘲笑。アベルの下肢は、おぞましいことに、宦官の手管にこたえはじめていたのだ。
「御夫君のまえだというのに、いけない花嫁だな」
誰かの、聞こえよがしの声と、それにつづく笑い声に、アベルは息が詰まりそうになる。
「くぅぅぅ! あ、い、いやだ……、よせ、やめろ、やめろ! あああ!」
吸うのに飽きたのか、エリスが赤い蛭のような舌を出して、巧みにアベルの右の乳首を舐めまわす。それを真似るようにアーミナも己の舌で左の乳首をつつく。
「うううう! うう! ううう!」
アベルが顔を真っ赤に燃やして、いや、いや、と身をよじるたびに、鎖が宙で悲しげに揺れる。
「おや、なんと、淫らな花嫁じゃ。濡らしておるぞ」
ハルムが目ざとくアベルの帯布がしめってきているのを見つけ、声高く告げるや、人々の失笑が広間に波のようにひろがる。
せめてもの抵抗で前かがみになって下肢の変化を隠そうとしたアベルを笑うように、背後の宦官が膝裏に手を入れた。
「あっ! ああっ!」
鎖が大きくしなる。アベルは背後の宦官によって、幼児が用を足すような姿勢を取らされてしまった。
「う、うわ! やめろ! こ、こんな……、許さぬぞ!」
その言葉に応えるかのように、背後の宦官が、いっそう手に力をこめ、両脚をひらけさせる。
「あ、ああ……!」
エリスとアーミナまでおもしろがって、加勢するようにそれぞれ左右の脚を大きく上げさせた。
ひととき醒めたように静まっていた観客たちも、アベルの変化を感じて、それぞれ相手にしていた侍女や美形の侍童のことを忘れて、寝台に寄ってきた。
皆、異国の誇り高い青年貴族が、色子の宦官たちに弄ばれている様子がおもしろくてならないようで、興味津々で見ている。
「だいぶ良くなってきたようですね。……エリス、アーミナ、今度は口で吸ってやるとよい」
「よ、よせ!」
アベルが辛そうに身をよじっても、背後からは巨大な宦官に抑えこまれ、両手を金の輪で戒められていては逃げられるわけもなく、二人の少年宦官の花びらのような唇を、そこに受けるしかない。
二人は同時に、焦らすようにゆっくり、そっと、それぞれにあてがわれた胸の突起に唇を寄せる。
チュッ……。
濡れたような、甘えたような吸い音が、やけに生々しく、屈辱のあまり意識も朦朧としているアベルの耳に響く。そして、じわじわと忍び寄ってくるような客の嘲笑。アベルの下肢は、おぞましいことに、宦官の手管にこたえはじめていたのだ。
「御夫君のまえだというのに、いけない花嫁だな」
誰かの、聞こえよがしの声と、それにつづく笑い声に、アベルは息が詰まりそうになる。
「くぅぅぅ! あ、い、いやだ……、よせ、やめろ、やめろ! あああ!」
吸うのに飽きたのか、エリスが赤い蛭のような舌を出して、巧みにアベルの右の乳首を舐めまわす。それを真似るようにアーミナも己の舌で左の乳首をつつく。
「うううう! うう! ううう!」
アベルが顔を真っ赤に燃やして、いや、いや、と身をよじるたびに、鎖が宙で悲しげに揺れる。
「おや、なんと、淫らな花嫁じゃ。濡らしておるぞ」
ハルムが目ざとくアベルの帯布がしめってきているのを見つけ、声高く告げるや、人々の失笑が広間に波のようにひろがる。
せめてもの抵抗で前かがみになって下肢の変化を隠そうとしたアベルを笑うように、背後の宦官が膝裏に手を入れた。
「あっ! ああっ!」
鎖が大きくしなる。アベルは背後の宦官によって、幼児が用を足すような姿勢を取らされてしまった。
「う、うわ! やめろ! こ、こんな……、許さぬぞ!」
その言葉に応えるかのように、背後の宦官が、いっそう手に力をこめ、両脚をひらけさせる。
「あ、ああ……!」
エリスとアーミナまでおもしろがって、加勢するようにそれぞれ左右の脚を大きく上げさせた。
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