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裏 あしながおじさまは元婚約者でした
甘くて深い (2)*
しおりを挟むバスタブの縁に掴まって、後ろからの衝撃に必死で耐えている。
――バックで挿入されるなんて初めて……
恥ずかしい。なのに朝哉に腰を抱えられパンパンと激しく打ちつけられると奥まで響き、歓喜の声をあげてしまう。
パチャン! バシャッ!……と湯が波立つ。
「あっ……あんっ、ああっ」
「ヒナっ、めちゃくちゃ、気持ち快い……っ!」
腰を叩きつけ、合間に奥を抉るようにグリグリと押し付けられる。
いつもと違う体勢と痴態に朝哉の興奮も高まっているようで、隘路をぴっちりと塞いでいる漲りはこれ以上ないくらいに膨張している。
羞恥よりも欲望が勝る。
雛子の身体は貪欲に快感を求め、知らずに腰が揺れていた。
「ヒナ、いいよ……もっと動いて」
朝哉の手に導かれるままに、腰をさらに突き出し、円を描くようにゆっくり回す。
「は……っ、ヒナ、気持ちい……」
背中から朝哉の漏らす色っぽい溜息が聞こえてきた。
自分の動きで彼が感じていることに歓喜する。
「あっ……ヒナ……はっ……すっげえ締まる…」
朝哉が腰を突き上げる。恥骨をぶつけては最奥をゴリゴリと抉り、また突き上げる。
「ふ……ああっ……朝哉っ、凄い……凄いっ…!」
ナカ一杯に膨らんで圧迫してくる漲りに、内側から擦られ掻き回されて、次々と愛液が溢れだす。
それは太腿を伝りながら、生温くなったお湯の中に溶けていく。
すっかり滑りの良くなったソコは硬い剛直を出し挿れされるたびに震え、浴室にはお湯の溢れる音と喘ぎ声と共に、グチュグチュと卑猥な音が響き渡る。
子宮からジワジワと快感の波が迫り上がってきた。
立っているのがやっとで、浴槽の淵につく手が震えている。
「とも……や…もうっ……駄目ぇ……」
「ヒナ、俺もっ……」
腰を抱く手に力が籠り、肌に指が食い込んでいく。
腰の動きが速くなり、フィニッシュとばかりに激しく打ち付けられた。
パンッ、パンッ……!
――もう駄目っ!
頭がのぼせて熱くなる。湯気の向こうの景色が霞んでぼやけて……
「やっ……あっ、あ……ああっ!」
「俺も、イクっ……うっ」
その瞬間に漲りが引き抜かれ、雛子の背中に温かいものが飛び散った。
朝哉は自分の分身を雛子の腰にグイグイ押しつけながら、長い間、白い精を吐き出し続ける。
ようやく落ち着くと雛子を支えて湯から出て、シャワーでサッと洗い流すと脱衣所に移動した。
「どうせ汗をかくから、このままでいいよな」
「えっ?……あっ!」
濡れた身体をそのままに、朝哉は雛子の膝裏に手を差し込み、そのまま抱えて歩きだす。
ベッドルームに入るとキングサイズのベッドに雛子をゆっくり下ろし、ギシッと音をさせながら自分も上がってきた。
濡れた髪を掻きあげるとブルッと頭を一振りし、朝哉が見下ろしてくる。
湯上りの火照った頬に手を添えて、啄むようなキスを全身に降らせる。
唇は少しずつ下へと移り、最後に雛子の膝を大きく開いて、その間の割れ目に舌を這わせた。
「は…っ……ココも熱いな。のぼせた?」
「もうっ、やだ、そういうことを言わないで……」
「俺はのぼせてるよ、ヒナの身体に。後ろもいいけど……やっぱりこっちはヒナのエロい顔が見れていいな」
「もう!……っ、あっ!……ああん」
文句を言う前にジュルっと蜜壺が吸い上げられ、言葉の代わりに喘ぎが漏れた。
朝哉はわざと大きな音を立てると肉厚の舌を挿し入れて執拗に攻め立てる。
ついさっきイったばかりの敏感なソコが、刺激をダイレクトに受け止める。舌の動きに合わせて蜜壺がキュッと締まった。
「はっ、こんなにヒクつかせて……やっぱりエロいな。こっちも舐めるよ」
朝哉は両手で繁みを掻き分けると、包皮に隠れていた小さな蕾を舌先でチロチロと丁寧に剥いていく。
ピンクの尖りが顔を出したところで満足げに瞳を輝かせ、先端にチュッと短くキスをした。
「ココも可愛い……」
ペロッと舐めた瞬間に雛子が腰を跳ねさせる。
その反応に気をよくして、今度はチューッと強く吸い上げられた。
「あっ、駄目っ、強いっ!」
「またイケばいい」
「やっ、本当にもう……っ、ああっ!」
あとはひたすら無言でしゃぶられ舐められ甘噛みされて……執拗に攻められ続けた蕾は大きく膨らみ真っ赤に熟れて……
最後はピクピクと痙攣を繰り返しながら、朝哉の唇の下で果てた。
まだ快感醒めやらぬうちに、今度は膝裏から脚を抱え上げられて、大きく開いた中心に朝哉の屹立が突き刺さる。
「ああっ!」
「はっ……ナカも熱いな……蕩けそう」
ゆるゆると腰を動かしながら、朝哉が満足げに深い息を吐く。
「はぁ……気持ちい……っ。ごめん、ヒナ……俺、優しくするって言ったのに……全然優しくできてない」
「ん……朝哉なら、いいの。どんなにされても、気持ちいい、から……シテ」
「くっ……ヒナっ!」
ズンッ!
奥まで深く突き上げられて、背中が仰け反った。
朝哉の太くて立派なモノが、子宮まで突き破る勢いで何度も突き立てられ、奥を抉る。
カチカチになった鈴口でイイところを引っ掻かれると、全身に電気が流れ、喉を晒して悲鳴をあげた。
「ああっ、イイッ、イイッ、もう……イっちゃう!」
「イって」
嬌声をあげながら、2人はほぼ同時に絶頂を迎え。
雛子の目の前で光が弾け、意識が白い靄の中に吸いこまれていく。
「ごめん、激しすぎたな……」
遠くでそんな声が聞こえて、雛子は必死で唇を動かす。
――ううん、朝哉はとても優しかったよ。
指先も唇も、身体を貫く朝哉自身でさえも……全身で愛していると伝えてくれた。
優しくて甘くて、深かった……。
「朝哉……好き……」
だけどそれが朝哉に聞こえたかもわからないまま、雛子は心地よい疲労感に包まれて、そのまま意識を手放した。
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