122 / 169
118、お願いなので結婚してください (1) *
しおりを挟む「キャアッ!」
太いモノがいきなりズン!と子宮まで突き当たり、腰が砕けるような衝撃と、意識がトびそうなくらいの快感が背中を突き抜けた。
達したばかりのナカに天馬の立派な滾りは刺激が強すぎる。既に肉壁がビクンビクンと痙攣している。
「うぁっ!千切れそうだ……凄いな…楓花、いつもより感じてる?」
「そんなの……分から……ああっ!」
--ダメ……こんなの…気持ち良すぎて……。
頭が沸騰して何も考えられない。
もう限界なはずなのに、下から天馬に小刻みに突き上げられると、愛液を溢れさせ、喜びの声をあげてしまう。
「いやっ、あっ!……あん!ああっ!」
「嫌じゃないだろ。こんなにギュンギュン締めつけといて。……ほら、自分でも動いて」
天馬に腕を取られ、その太い首にしがみ付いた。ギュッと抱きしめられると天馬の肌で乳首が擦れ、先端からジンジンと痺れが広がっていく。
痼ってきたそこをペロリと舐められると、ゾクッとして喉を晒した。
言われるままにゆるゆると腰を動かすと、天馬がその動きに合わせ、同じように腰を回す。
2人の動きがシンクロしながら速度を増して行くと、ナカの天馬自身が益々グンと大きくなり、内側から膣壁を押し上げてくる。イイところが擦られてゾクゾクしてくる。
「あっ……なんかクる……もう…もうっ……!」
「もう少し頑張って。今日は一緒にイきたいから」
「でも……あっ……ああっ……」
「分かった……俺も一緒に……イくからっ!」
言いながら楓花の腰を抱え、下からズンッ!と激しく突き上げる。
「イヤぁあっ!」
お湯が大きく波打ち、ザバンと溢れていった。
ズンッ! もう一回。
「ああっ、駄目ぇ!」
「俺もっ……もう……」
「イヤっ!ああっ、ああー-っ!」
「楓花っ……俺も……イくからっ!」
後はひたすら激しいピストン運動で攻められると、楓花は背中を大きく仰け反らせ、何度目かの絶頂を迎えた。同時に天馬の動きも止まり、楓花を抱きしめながら腰を押し付ける。
楓花の内側がビクンビクンと痙攣するたびにナカで天馬の漲りもビュッ、ビュクッと跳ね、何度かに分けて精を吐き出した。
お互いの身体をキツく抱きしめ合い、拍動を感じながら、甘い余韻に浸る。
荒い息が収まるのを待って漸くお互いの身体を離すと……天馬がギョッとして楓花を見た。
「楓花っ!」
天馬の腕の中で楓花がグッタリしている。のぼせたのだろう。顔が真っ赤だ。
--マズい!
天馬は慌てて楓花を抱え上げベッドに向かうと、白いシーツの上に彼女をゆっくり横たえた。
冷蔵庫からボトルの水を取り出し、キャップを開けて中身を口に含むと、楓花の顎を上げ口移しでそれを与える。
コクリ……と楓花の喉が動いた。もう一度水を口に含み口移しする。
「楓花?!」
フッ……と楓花の瞼が開き、大きく胸が上下した。大きく深呼吸するのを見て、漸く天馬も息を吐いた。
「楓花、俺が分かるか?」
「あれっ? 私また……気絶してた?」
「今回のはお風呂でのぼせたんだ。ごめん、俺がしつこくしたからだ」
ベッドの隅に腰を下ろし、楓花の額に水のボトルを充てながら申し訳なさそうに眉尻を下げると、楓花がフルフルと首を横に振る。
「違うよ、天馬のせいじゃない。なんだか気持ち良すぎて……いつもより興奮しちゃったんだね、恥ずかしい」
そう言って楓花が火照った頬に両手を当てた途端、今度は天馬が右手を口に当て、真っ赤な顔になる。
「えっ、ちょっと、天馬も顔が赤いよ。首を冷やすとかしたほうがいいんじゃない?」
「いやっ……大丈夫だ。それより、気持ち……興奮って……」
「天馬?」
「く~っ! もう辛抱たまらんっ!」
天馬はおもむろに立ち上がると、脱衣所からバスタオルやバスローブ、ドライヤーを持って来てベッドの上に並べ出した。
楓花の背中を支えてゆっくり起こすと、バスタオルで全身を丁寧に拭き、バスローブを着させる。
「はい、袖に腕を通して。次はこっち側」
前を合わせて腰で紐を結んでやると、今度はドライヤーの電源を入れて髪を乾かし始める。
至れり尽くせりだ。
「はい、つかまって」
「えっ?……きゃっ!」
髪を乾かし終わると再びお姫様抱っこ。
わけが分からず目を丸くしていると、窓際まで連れて行かれ足からゆっくりと下ろされた。
夜景の輝く大きなガラス窓の前に立つと、向かいあって見つめ合う。
「楓花……」
天馬が楓花の両手を取って口づけた。長い睫毛を伏せ、そのまま暫く唇を押し当てたままでいる。
「天馬?」
だけど天馬は何も語らず、手の甲から漸く唇を離すと、手を繋いだまま楓花の瞳を見つめている。
「……楓花」
数秒後に聞こえてきたのは、妙に緊張した 掠れ声。
天馬の喉仏がゴクッと動いた。
そして……
「楓花さん……俺と……僕と……結婚して下さい!」
10
お気に入りに追加
1,612
あなたにおすすめの小説
イケメンドクターは幼馴染み!夜の診察はベッドの上!?
すずなり。
恋愛
仕事帰りにケガをしてしまった私、かざね。
病院で診てくれた医師は幼馴染みだった!
「こんなにかわいくなって・・・。」
10年ぶりに再会した私たち。
お互いに気持ちを伝えられないまま・・・想いだけが加速していく。
かざね「どうしよう・・・私、ちーちゃんが好きだ。」
幼馴染『千秋』。
通称『ちーちゃん』。
きびしい一面もあるけど、優しい『ちーちゃん』。
千秋「かざねの側に・・・俺はいたい。」
自分の気持ちに気がついたあと、距離を詰めてくるのはかざねの仕事仲間の『ユウト』。
ユウト「今・・特定の『誰か』がいないなら・・・俺と付き合ってください。」
かざねは悩む。
かざね(ちーちゃんに振り向いてもらえないなら・・・・・・私がユウトさんを愛しさえすれば・・・・・忘れられる・・?)
※お話の中に出てくる病気や、治療法、職業内容などは全て架空のものです。
想像の中だけでお楽しみください。
※お話は全て想像の世界です。現実世界とはなんの関係もありません。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
ただただ楽しんでいただけたら嬉しいです。
すずなり。
お見合い相手はお医者さん!ゆっくり触れる指先は私を狂わせる。
すずなり。
恋愛
母に仕組まれた『お見合い』。非の打ち所がない相手には言えない秘密が私にはあった。「俺なら・・・守れる。」終わらせてくれる気のない相手に・・私は折れるしかない!?
「こんな溢れさせて・・・期待した・・?」
(こんなの・・・初めてっ・・!)
ぐずぐずに溶かされる夜。
焦らされ・・焦らされ・・・早く欲しくてたまらない気持ちにさせられる。
「うぁ・・・気持ちイイっ・・!」
「いぁぁっ!・・あぁっ・・!」
何度登りつめても終わらない。
終わるのは・・・私が気を失う時だった。
ーーーーーーーーーー
「・・・赤ちゃん・・?」
「堕ろすよな?」
「私は産みたい。」
「医者として許可はできない・・!」
食い違う想い。
「でも・・・」
※お話はすべて想像の世界です。出てくる病名、治療法、薬など、現実世界とはなんら関係ありません。
※ただただ楽しんでいただけたら幸いです。
※コメントや感想は受け付けることはできません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
それでは、お楽しみください。
【初回完結日2020.05.25】
【修正開始2023.05.08】
寵愛の檻
枳 雨那
恋愛
《R18作品のため、18歳未満の方の閲覧はご遠慮ください。》
――監禁、ヤンデレ、性的支配……バッドエンドは回避できる?
胡蝶(こちょう)、朧(おぼろ)、千里(せんり)の3人は幼い頃から仲の良い3人組。胡蝶は昔から千里に想いを寄せ、大学生になった今、思い切って告白しようとしていた。
しかし、そのことを朧に相談した矢先、突然監禁され、性的支配までされてしまう。優しくシャイだった朧の豹変に、翻弄されながらも彼を理解しようとする胡蝶。だんだんほだされていくようになる。
一方、胡蝶と朧の様子がおかしいと気付いた千里は、胡蝶を救うために動き出す。
*表紙イラストはまっする(仮)様よりお借りしております。
【R18】優しい嘘と甘い枷~もう一度あなたと~
イチニ
恋愛
高校三年生の冬。『お嬢様』だった波奈の日常は、両親の死により一変する。
幼なじみで婚約者の彩人と別れなければならなくなった波奈は、どうしても別れる前に、一度だけ想い出が欲しくて、嘘を吐き、彼を騙して一夜をともにする。
六年後、波奈は彩人と再会するのだが……。
※別サイトに投稿していたものに性描写を入れ、ストーリーを少し改変したものになります。性描写のある話には◆マークをつけてます。
性欲の強すぎるヤクザに捕まった話
古亜
恋愛
中堅企業の普通のOL、沢木梢(さわきこずえ)はある日突然現れたチンピラ3人に、兄貴と呼ばれる人物のもとへ拉致されてしまう。
どうやら商売女と間違えられたらしく、人違いだと主張するも、兄貴とか呼ばれた男は聞く耳を持たない。
「美味しいピザをすぐデリバリーできるのに、わざわざコンビニのピザ風の惣菜パンを食べる人います?」
「たまには惣菜パンも悪くねぇ」
……嘘でしょ。
2019/11/4 33話+2話で本編完結
2021/1/15 書籍出版されました
2021/1/22 続き頑張ります
半分くらいR18な話なので予告はしません。
強引な描写含むので苦手な方はブラウザバックしてください。だいたいタイトル通りな感じなので、少しでも思ってたのと違う、地雷と思ったら即回れ右でお願いします。
誤字脱字、文章わかりにくい等の指摘は有り難く受け取り修正しますが、思った通りじゃない生理的に無理といった内容については自衛に留め批判否定はご遠慮ください。泣きます。
当然の事ながら、この話はフィクションです。
好きすぎて、壊れるまで抱きたい。
すずなり。
恋愛
ある日、俺の前に現れた女の子。
「はぁ・・はぁ・・・」
「ちょっと待ってろよ?」
息苦しそうにしてるから診ようと思い、聴診器を取りに行った。戻ってくるとその女の子は姿を消していた。
「どこいった?」
また別の日、その女の子を見かけたのに、声をかける前にその子は姿を消す。
「幽霊だったりして・・・。」
そんな不安が頭をよぎったけど、その女の子は同期の彼女だったことが判明。可愛くて眩しく笑う女の子に惹かれていく自分。無駄なことは諦めて他の女を抱くけれども、イくことができない。
だめだと思っていても・・・想いは加速していく。
俺は彼女を好きになってもいいんだろうか・・・。
※お話の世界は全て想像の世界です。現実世界とは何の関係もありません。
※いつもは1日1~3ページ公開なのですが、このお話は週一公開にしようと思います。
※お気に入りに登録してもらえたら嬉しいです。すずなり。
いつも読んでくださってありがとうございます。体調がすぐれない為、一旦お休みさせていただきます。
【R18・完結】蜜溺愛婚 ~冷徹御曹司は努力家妻を溺愛せずにはいられない〜
花室 芽苳
恋愛
契約結婚しませんか?貴方は確かにそう言ったのに。気付けば貴方の冷たい瞳に炎が宿ってー?ねえ、これは大人の恋なんですか?
どこにいても誰といても冷静沈着。
二階堂 柚瑠木《にかいどう ゆるぎ》は二階堂財閥の御曹司
そんな彼が契約結婚の相手として選んだのは
十条コーポレーションのお嬢様
十条 月菜《じゅうじょう つきな》
真面目で努力家の月菜は、そんな柚瑠木の申し出を受ける。
「契約結婚でも、私は柚瑠木さんの妻として頑張ります!」
「余計な事はしなくていい、貴女はお飾りの妻に過ぎないんですから」
しかし、挫けず頑張る月菜の姿に柚瑠木は徐々に心を動かされて――――?
冷徹御曹司 二階堂 柚瑠木 185㎝ 33歳
努力家妻 十条 月菜 150㎝ 24歳
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる