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113、孕ませたい *
しおりを挟む「ふ……あっ……」
天馬は右手をキッチンカウンターに置き、左手で楓花の後頭部を抱え込むようにして激しく唇を貪ってきた。
楓花は天馬とカウンターに挟まれる形で逃げ場が無いまま、割り入ってきた天馬の舌を受け入れ、求められるままに自分のそれを絡ませていく。
「う……ぁ……楓花……楓花……」
ーーあっ……天馬のモノが……。
天馬がキスの合間にうわ言のように楓花の名を呼び、下半身をグリグリ押し付けて来た。
ソレは見なくても分かるくらいに硬く大きくなっている。
股の間を狙い撃ちして擦り付けられて、奥の方からジワッと濡れてきたのが分かった。
だけど自分が履いているジーンズの分厚い生地が焦れったい。
それは天馬も同じだったようで、カウンターについていた手を離して楓花のジーンズとショーツを脱がせると、自分のスラックスの前をはだけ、滾ったモノを取り出した。
ソレは既に血管が怒張して、先走りで先端を光らせている。
「そっちを向いて手をついて」
「えっ?」
クルリとカウンターの方を向かされて、膝を割り入れて脚を開かれた。
腰を抱き抱えられたと思ったら後ろにグイッと引かれ、お尻を突き出すような格好になる。
「あっ……!」
前に両手が回って来て、左手で花弁を大きく開かれた。そこに右手の指が伸びて来て、割れ目に沿ってヌルヌルと擦り始める。既に濡れているソコは、天馬の指をスムーズに滑らせる。
「あ……あっ……イイっ……」
「気持ちいい?」
「イイ……指で擦られて……気持ちいい……」
耳元でフッと息を漏らすのが聞こえて、
「もっとイイので擦ってやるからな」
そう言われた直後、今度は後ろからズリッと太いモノで擦り上げられた。
「ああっ!」
指で大きく開かれた場所に天馬の漲りがピッタリと嵌まり込み、ヌルヌルと往復を始める。さっきまでそこにあった右手の指はその上の蕾を捉え、キュッと摘んだり指の腹で捏ねたりを繰り返している。
「駄目…っ……刺激が……強過ぎる…!」
割れ目を開かれたままで執拗に擦られて、既に快感の波はすぐそこまで迫って来ている。
愛液が奥からどんどん溢れて来て、天馬自身の滑りをどんどん良くしていく。股の間でヌチャッと卑猥な音が聞こえる。
右手の指が蜜を掬い取り、蕾に塗り付けた。そのまま指の腹で表面をクルクルと丸く撫でると、薄い膜がめくれて剥き出しになっていく。ソコを軽いタッチでフルフルと揺すられて、悲鳴のような声が上がった。
「イヤ--っ! 駄目っ!もうダメっ!」
「もうイク?」
耳元で囁かれ、背筋から腰までゾクゾクッと痺れが突き抜ける。
顎を上げ、喘ぎながらコクコクと頷いた。
「よし……俺のでイかせてやるからな」
つぷっ……と太いモノが挿し入れられた。天馬の両手が腰を抱え、漲りがゆっくりと抽送を開始する。中を探るように隘路の中を掻き混ぜて、ザラリとしたところに触れると楓花の腰が跳ねた。
膣がキュッと締まるのを確認すると、天馬がニヤリと口角を上げ、ズルリと途中まで抜いてからイイ所をズッと擦りつつ奥へと突き刺す。
「やっ……ああーーっ!もう……もう…っ!」
「いいよ……俺も……もうすぐ…っ」
そのまま腰を激しく振り、一気に高みを目指すと、楓花がクイッと腰を引き、一足先に絶頂を迎えた。カウンターに額をつけ、快感の波に耐えている。
ナカが断続的にキュッと狭まって、天馬のモノを締め付けてきた。
「うわっ……凄っ……!」
直後に天馬もブルッと腰を震わせると、楓花のナカで達した。
何度もビュルッと精を放つのがゴム越しでも伝わって、その度に楓花が「ああっ!」と喜びの声をあげる。
耳元に唇が寄せられ、吐息がこそばゆくて肩を竦めたら、甘さを含んだバリトンボイスが鼓膜に響き渡った。
「楓花はもう俺のだ……。結婚するまでは我慢するけど……新婚初夜には生で俺のを思いっきりぶち込んで、妊娠するまで何度も何度も射精するからな」
ーーやだっ……その艶のある声でそんなことを言われたら…。
ナカがジワッと潤って、蜜口がキュッと締まった。
「うっ……!楓花、また締めつけて来た……」
途端に天馬のモノがグンと勢いづき、隘路いっぱいの体積となって中から楓花を圧迫してきた。
ーー嘘っ!今イったばかりなのに?!
天馬はゆるゆると腰を振り、
「ああ……今日から楓花が正式に俺のものだと思ったら、めちゃくちゃ興奮する……」
荒い息を吐きながら胸を揉みしだき、腰を押し付ける。
「ああ、早く結婚したい……孕ませたい……」
「まだっ……駄目だから……っ!」
「分かってる……分かってるけど……っ!」
言いながら腰を強く打ち付け、奥でグリグリと掻き回す。
「ああっ!ああ--っ!」
「楓花……俺のっ!」
再びピストン運動が激しくなり、パンッ!パンッ!と肌のぶつかる音が響く。
楓花が背中をのけ反らせて嬌声を上げると、今度は2人同時に絶頂を迎え、ズルズルと床にへたり込んだ。
キッチンの狭い床で足を前に投げ出してダランと力を抜くと、後ろから天馬に抱き締められる。
「楓花、大好きだ……俺のフィアンセ……」
髪に何度も口づけられながら、楓花の意識は白い光の中に吸い込まれていった。
だけど意識の途切れるその瞬間、身も心も満たされて、ぽおっと暖かくなっているのを感じた。
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