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37、次のステップに進んでもいいだろう? (4) *
しおりを挟む「手で…触る……。うん、分かった、手で握ればいいの?」
「おいおいおい、簡単に言うけど、男のを触ったこと無いんだろ? 本当にいいのか?」
「うん。お兄ちゃんのとかは絶対に無理だけど、天にいのなら大丈夫」
「うわっ、ここで大河の名前を出すのは勘弁してくれ。アイツの顔が浮かぶと萎える」
「ごめんごめん、それで……どうしたらいい?」
天馬は少し考えてからシャワーを止め、楓花に背を向けてバスチェアーに腰掛けた。
「お前って変なところで思い切りがいいなぁ……男のを触るテクニックは色々あるけれど……俺は楓花にプロになって欲しい訳じゃないし、今の状態だと、触れられただけですぐに暴発すると思う。だから、普通でいいから身体を洗ってくれるか? それで十分気持ち良くなれるから」
「そんなのでいいの?」
「そんなのって言うか……俺にとってはそれだけでも大サービスだからな」
なんだか拍子抜けしながらも、それで天馬が喜んでくれるならと、両手にボディーソープを伸ばして上から洗っていく。
首筋から両肩にツルリと手を滑らせ、腕、そして手首へ。
「それでは片方ずつ腕を洗っていきま~す」
そう宣言して両手で腕を挟んでヌルヌルと擦り、指の股には自分の指を絡めて洗っていく。
脇に触れたら「うわっ!」と身を竦めるのが面白くて、両脇に手を入れて脇腹の辺りまでしつこく上下させた。
「うわっ、そこはっ!あ……っ……」
思いのほか色っぽい声が聞こえて来て、なんだかお腹の奥がキュンとなった。
背中全体を撫でていたら、やっぱりさっきの艶のある声が聞きたくなって、もう一度脇腹を撫でてみる。
「あ…っ!……そこは……もういいから…っ!」
ーーちぇっ、残念。もっと声を出して欲しいのに……。
楓花はゴクリと唾を飲み込んで、天馬の背中にピッタリ抱きつくと、両手を前に回して突起物に手を伸ばす。
左手を天馬の胸に、右手をそそり立った漲りに添えると、自分がいつもシてもらっている行為を思い浮かべながら、ゆっくり両手を動かしてみた。
手のひらを回して胸をまさぐり、2本の指で乳首を挟んで弾く。
右手で太い竿を握り、上下に扱いていく。
ボディーソープのお陰でヌルヌル滑るから、動きはスムーズだ。
「うっ……あ…っ……!」
「気持ちいい?」
耳許で囁いたら、肉棒がグンと反り返り、手の中で膨らんだ。
ーー嬉しい。私の動きや声で天にいが喜んでくれているんだ……。
いつも天馬に翻弄されるばかりなのに、今は立場が逆転している。この色っぽい声を自分が出させているのだと思うとゾクゾクして、奥から愛液が湧いてくるのを感じた。
ーー嘘みたい。自分が触られてるわけじゃないのに、私の方がイっちゃいそう!
天馬のモノを扱きながら、彼の背中に胸を擦り付けてみた。こちらもボディーソープでヌルヌル滑る。上下させたら乳首が擦れて気持ちいい。
「あ……ん……」
思わず声が出る。
「楓花……イイよ……もっと胸を擦り付けて……」
その言葉に子宮がズクンと疼く。興奮して竿を扱くスピードがアップした。いつの間にか石鹸と天馬の我慢汁が混ざり合って、ネチョネチョと卑猥な音を立てている。
右手で作った輪っかがエラに引っ掛かると、血管が怒張して全体がビクンと大きく跳ねた。
「うわっ! 楓花、もう……イくっ!」
上擦った声が聞こえて来て、その直後に冬馬のモノがビクンビクンと上下に揺れた。ビュッと精が放たれたのが分かる。溢れたものが楓花の手にも垂れて来た。
ーー私の手の中で……天にいがイった……。
感動と幸福感に満たされて、後ろから肩越しにギュッと抱きついた。
天馬はその手を上から握り返す。
「天にい……良かった?」
「ああ、最高だった。こんな事をしてくれてありがとうな」
「うん、私も気持ち良かった。また今度してあげるね」
その途端、天馬が無言になり固まった。
「……天にい?」
「お前は……また……」
天馬は腰を浮かせてお尻の下のバスチェアーをガタンと横にどけると、バッと勢い良く振り返って楓花を抱き締めた。
「ほんっとに天然の小悪魔だな!今度は俺が楓花を隅々まで洗ってやる。奥まで指を突っ込んで掻き混ぜてやるっ!」
「えっ、嘘っ!きゃっ!」
天馬は胡座をかいてその上に楓花を横抱きにすると、身体の上に大量のボディーソープを垂らしてヌルヌルと全体に伸ばした。
丸く胸を捏ね回し、指の腹で先端をフルフルと揺らすと、すぐに痼ってピンと立ってきた。そこを摘み上げて指先で弾く。
「いやん!ああっ!」
大きな手のひらは滑らかに滑りながらヘソを通過し、内股を撫でて奥に入り込む。
グイッと脚を開かせると、中指が割れ目を数回ヌルヌルと上下してから、つぷっと蜜壺に沈んでいく。
「あ……っ!ん……」
最初はゆっくりと抽送を繰り返し、既に知り尽くしたイイところをザラッと擦り上げると、楓花が喉を晒して仰け反った。
「んっ!イヤぁ!」
溢れる蜜で更に指が滑りやすくなり、擦るスピードが上がった。グチュグチュと水っぽい音と楓花の嬌声がエコーとなって浴室に響き渡る。
「2本目だ」
「えっ?!」
「今、2本入ってる」
「嘘っ……あっ!…ん…」
指が追加されたことで隘路がギチギチで苦しい。だけどそれ以上に中が強く擦られる気持ち良さの方が勝っている。
「凄い締め付け……キツイな」
指の関節を曲げてクイッと内側を引っ掻かれると、ビリッと刺激が走って目の前がチカチカした。腰が震えてガクガクしてくる。
「凄いな……中がうねって指を呑み込んでく。もうイくか?」
「うん……もっ……もうイっちゃう!」
「よし」
2本の指が激しく抽送を繰り返す。ヌチュヌチュと膣内を滑り、ザラリと気持ちいいポイントを擦り上げられ……蜜口がキュッと締まり、腰がビクンと跳ねた。
「ああっ!あーーっ!嫌っ!」
天馬がゆっくりと指を抜くと、それをペロリと舐めて口角を上げた。
「ふっ……やっぱり甘いな」
その声を遠くに聞きながら、楓花はゆっくりと目を閉じた。
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