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31、初めてのデート (4) *

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「ホントごめん。ほんっとにゴメン!」
「うわっ、天にいのくせに2回も謝った」

「何回でも謝るし、なんなら土下座だってする。本当に悪かった!」

 天馬が運転する黒塗りのドイツ車は、名古屋駅方面に向かって高速道路を走行中だ。
 時刻は午後3時22分。時間を見れば分かる通り、これは『水族館帰り』なのでは無く、『水族館の駐車場』からそのまま元来た道を戻っているのである。


 天馬の懇願により駐車場で楓花を『味わった』後も、天馬の暴走は終わらなかった。
 楓花のブラウスとブラジャーをたくし上げて胸を揉みしだき、先端のピンクをいじり倒す。
 そしてベージュのテーパードパンツの前を開放して、興奮して収まりがつかなくなったモノを取り出すと、達したばかりの楓花の割れ目に擦り付け始めたのだ。

『イヤっ! イったばかりだから!』

 そう叫んで目に涙を浮かべているのも聞き入れず、彼女の膝裏を掴んで持ち上げ、揺れるお尻の丸みを眺めながらヌルヌルと滑らせ続けた。
 既に濡れそぼっていたところに天馬自身の先端から滲み出た透明な汁が混ざり、更に滑りを良くして行く。

 最初は苦痛で顔を歪めていた楓花が甘ったるい喜びの声を上げるようになると、天馬の興奮は最高潮に達した。鈴口の先端を楓花の蕾にグリグリと押し付け、再び激しく腰を振ると、「うっ……」という低い呻きと共に、白い精が楓花の上に放たれた。

……結果、お尻の下に敷かれる形になっていた巻きスカートがシワだらけになったばかりか、愛液と天馬の放ったもので汚されてしまい、とても水族館の中を歩ける状態ではなくなってしまったのだ。
 シミはトレンチコートで隠せなくはなかったけれど、これでは後ろが気になって心から楽しめないし、閉館時間も迫ってきていたため、結局今日の予定を変更することにした。



「楓花と付き合いだしてからの俺ってずっと暴走してるよな。ラブホの次は駐車場でって……サカりすぎもいいとこだな」

「ふふっ……私は天にいといられるのなら何でもいいよ。今日は出発も遅かったし、今度早い時間からゆっくり来よ」

「ああ……絶対に連れてく。今度は絶対に暴走しない」
「それは……別に…いいんだけど」

 楓花がポッと頬を赤らめると、天馬が左手で黒いハンドルを握りながら片手で楓花をビシッ!と指さして叫んだ。

「それっ!そういうところだよっ!」
「ええっ?!」

「お前ってそうやって何気に煽るだろ? 天然なのか計算か知らないけどさ、そういうとこ考えろよ。俺以外にやったら監禁するからな!」
「はあぁ?」

「無自覚で男をその気にさせるとか、いい加減にしろよ。お前は可愛いんだからさ、勘違いする男が現れたらどうすんだよ、マジで」
「大丈夫、勘違いするのは天にいくらいなものだよ」

「そういうところだって!全く……」

 付き合うと決めてからの天馬は、驚くほどに甘々だ。言葉でも表情でも、そして身体の触れ合いでも、楓花への愛情表現を隠そうともしない。

 ちょっと強引なところはあるけれど、本当に好きでいてくれるというのが伝わってくるから、多少乱暴にされても喜びとして受け止められるのだ。

 今だって……

 汚した服の代わりを買いに行こうと言う天馬の提案で、この車は駅前のショッピングモールに向かっている。
 連日の仕事で疲れているに違いないのに、こうして貴重な時間を費やして一緒に過ごしてくれるのがうれしくて仕方がない。

ーー本当に、一緒にいられるのなら、こうやってドライブするだけでも何でも構わないんだけどな。身体に触れられるのだって……。

 行きの車内での行為を思い出して顔をカッと赤くすると、それに気付いた天馬が、

「そういうエロい顔も俺以外に見せるなよ!ほんっと頼むよ」

 今度は眉尻を下げて懇願した。
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