31 / 169
31、初めてのデート (4) *
しおりを挟む「ホントごめん。ほんっとにゴメン!」
「うわっ、天にいのくせに2回も謝った」
「何回でも謝るし、なんなら土下座だってする。本当に悪かった!」
天馬が運転する黒塗りのドイツ車は、名古屋駅方面に向かって高速道路を走行中だ。
時刻は午後3時22分。時間を見れば分かる通り、これは『水族館帰り』なのでは無く、『水族館の駐車場』からそのまま元来た道を戻っているのである。
天馬の懇願により駐車場で楓花を『味わった』後も、天馬の暴走は終わらなかった。
楓花のブラウスとブラジャーをたくし上げて胸を揉みしだき、先端のピンクをいじり倒す。
そしてベージュのテーパードパンツの前を開放して、興奮して収まりがつかなくなったモノを取り出すと、達したばかりの楓花の割れ目に擦り付け始めたのだ。
『イヤっ! イったばかりだから!』
そう叫んで目に涙を浮かべているのも聞き入れず、彼女の膝裏を掴んで持ち上げ、揺れるお尻の丸みを眺めながらヌルヌルと滑らせ続けた。
既に濡れそぼっていたところに天馬自身の先端から滲み出た透明な汁が混ざり、更に滑りを良くして行く。
最初は苦痛で顔を歪めていた楓花が甘ったるい喜びの声を上げるようになると、天馬の興奮は最高潮に達した。鈴口の先端を楓花の蕾にグリグリと押し付け、再び激しく腰を振ると、「うっ……」という低い呻きと共に、白い精が楓花の上に放たれた。
……結果、お尻の下に敷かれる形になっていた巻きスカートがシワだらけになったばかりか、愛液と天馬の放ったもので汚されてしまい、とても水族館の中を歩ける状態ではなくなってしまったのだ。
シミはトレンチコートで隠せなくはなかったけれど、これでは後ろが気になって心から楽しめないし、閉館時間も迫ってきていたため、結局今日の予定を変更することにした。
「楓花と付き合いだしてからの俺ってずっと暴走してるよな。ラブホの次は駐車場でって……サカりすぎもいいとこだな」
「ふふっ……私は天にいといられるのなら何でもいいよ。今日は出発も遅かったし、今度早い時間からゆっくり来よ」
「ああ……絶対に連れてく。今度は絶対に暴走しない」
「それは……別に…いいんだけど」
楓花がポッと頬を赤らめると、天馬が左手で黒いハンドルを握りながら片手で楓花をビシッ!と指さして叫んだ。
「それっ!そういうところだよっ!」
「ええっ?!」
「お前ってそうやって何気に煽るだろ? 天然なのか計算か知らないけどさ、そういうとこ考えろよ。俺以外にやったら監禁するからな!」
「はあぁ?」
「無自覚で男をその気にさせるとか、いい加減にしろよ。お前は可愛いんだからさ、勘違いする男が現れたらどうすんだよ、マジで」
「大丈夫、勘違いするのは天にいくらいなものだよ」
「そういうところだって!全く……」
付き合うと決めてからの天馬は、驚くほどに甘々だ。言葉でも表情でも、そして身体の触れ合いでも、楓花への愛情表現を隠そうともしない。
ちょっと強引なところはあるけれど、本当に好きでいてくれるというのが伝わってくるから、多少乱暴にされても喜びとして受け止められるのだ。
今だって……
汚した服の代わりを買いに行こうと言う天馬の提案で、この車は駅前のショッピングモールに向かっている。
連日の仕事で疲れているに違いないのに、こうして貴重な時間を費やして一緒に過ごしてくれるのがうれしくて仕方がない。
ーー本当に、一緒にいられるのなら、こうやってドライブするだけでも何でも構わないんだけどな。身体に触れられるのだって……。
行きの車内での行為を思い出して顔をカッと赤くすると、それに気付いた天馬が、
「そういうエロい顔も俺以外に見せるなよ!ほんっと頼むよ」
今度は眉尻を下げて懇願した。
10
お気に入りに追加
1,612
あなたにおすすめの小説
イケメンドクターは幼馴染み!夜の診察はベッドの上!?
すずなり。
恋愛
仕事帰りにケガをしてしまった私、かざね。
病院で診てくれた医師は幼馴染みだった!
「こんなにかわいくなって・・・。」
10年ぶりに再会した私たち。
お互いに気持ちを伝えられないまま・・・想いだけが加速していく。
かざね「どうしよう・・・私、ちーちゃんが好きだ。」
幼馴染『千秋』。
通称『ちーちゃん』。
きびしい一面もあるけど、優しい『ちーちゃん』。
千秋「かざねの側に・・・俺はいたい。」
自分の気持ちに気がついたあと、距離を詰めてくるのはかざねの仕事仲間の『ユウト』。
ユウト「今・・特定の『誰か』がいないなら・・・俺と付き合ってください。」
かざねは悩む。
かざね(ちーちゃんに振り向いてもらえないなら・・・・・・私がユウトさんを愛しさえすれば・・・・・忘れられる・・?)
※お話の中に出てくる病気や、治療法、職業内容などは全て架空のものです。
想像の中だけでお楽しみください。
※お話は全て想像の世界です。現実世界とはなんの関係もありません。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
ただただ楽しんでいただけたら嬉しいです。
すずなり。
お見合い相手はお医者さん!ゆっくり触れる指先は私を狂わせる。
すずなり。
恋愛
母に仕組まれた『お見合い』。非の打ち所がない相手には言えない秘密が私にはあった。「俺なら・・・守れる。」終わらせてくれる気のない相手に・・私は折れるしかない!?
「こんな溢れさせて・・・期待した・・?」
(こんなの・・・初めてっ・・!)
ぐずぐずに溶かされる夜。
焦らされ・・焦らされ・・・早く欲しくてたまらない気持ちにさせられる。
「うぁ・・・気持ちイイっ・・!」
「いぁぁっ!・・あぁっ・・!」
何度登りつめても終わらない。
終わるのは・・・私が気を失う時だった。
ーーーーーーーーーー
「・・・赤ちゃん・・?」
「堕ろすよな?」
「私は産みたい。」
「医者として許可はできない・・!」
食い違う想い。
「でも・・・」
※お話はすべて想像の世界です。出てくる病名、治療法、薬など、現実世界とはなんら関係ありません。
※ただただ楽しんでいただけたら幸いです。
※コメントや感想は受け付けることはできません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
それでは、お楽しみください。
【初回完結日2020.05.25】
【修正開始2023.05.08】
【R18】優しい嘘と甘い枷~もう一度あなたと~
イチニ
恋愛
高校三年生の冬。『お嬢様』だった波奈の日常は、両親の死により一変する。
幼なじみで婚約者の彩人と別れなければならなくなった波奈は、どうしても別れる前に、一度だけ想い出が欲しくて、嘘を吐き、彼を騙して一夜をともにする。
六年後、波奈は彩人と再会するのだが……。
※別サイトに投稿していたものに性描写を入れ、ストーリーを少し改変したものになります。性描写のある話には◆マークをつけてます。
性欲の強すぎるヤクザに捕まった話
古亜
恋愛
中堅企業の普通のOL、沢木梢(さわきこずえ)はある日突然現れたチンピラ3人に、兄貴と呼ばれる人物のもとへ拉致されてしまう。
どうやら商売女と間違えられたらしく、人違いだと主張するも、兄貴とか呼ばれた男は聞く耳を持たない。
「美味しいピザをすぐデリバリーできるのに、わざわざコンビニのピザ風の惣菜パンを食べる人います?」
「たまには惣菜パンも悪くねぇ」
……嘘でしょ。
2019/11/4 33話+2話で本編完結
2021/1/15 書籍出版されました
2021/1/22 続き頑張ります
半分くらいR18な話なので予告はしません。
強引な描写含むので苦手な方はブラウザバックしてください。だいたいタイトル通りな感じなので、少しでも思ってたのと違う、地雷と思ったら即回れ右でお願いします。
誤字脱字、文章わかりにくい等の指摘は有り難く受け取り修正しますが、思った通りじゃない生理的に無理といった内容については自衛に留め批判否定はご遠慮ください。泣きます。
当然の事ながら、この話はフィクションです。
好きすぎて、壊れるまで抱きたい。
すずなり。
恋愛
ある日、俺の前に現れた女の子。
「はぁ・・はぁ・・・」
「ちょっと待ってろよ?」
息苦しそうにしてるから診ようと思い、聴診器を取りに行った。戻ってくるとその女の子は姿を消していた。
「どこいった?」
また別の日、その女の子を見かけたのに、声をかける前にその子は姿を消す。
「幽霊だったりして・・・。」
そんな不安が頭をよぎったけど、その女の子は同期の彼女だったことが判明。可愛くて眩しく笑う女の子に惹かれていく自分。無駄なことは諦めて他の女を抱くけれども、イくことができない。
だめだと思っていても・・・想いは加速していく。
俺は彼女を好きになってもいいんだろうか・・・。
※お話の世界は全て想像の世界です。現実世界とは何の関係もありません。
※いつもは1日1~3ページ公開なのですが、このお話は週一公開にしようと思います。
※お気に入りに登録してもらえたら嬉しいです。すずなり。
いつも読んでくださってありがとうございます。体調がすぐれない為、一旦お休みさせていただきます。
【R18・完結】蜜溺愛婚 ~冷徹御曹司は努力家妻を溺愛せずにはいられない〜
花室 芽苳
恋愛
契約結婚しませんか?貴方は確かにそう言ったのに。気付けば貴方の冷たい瞳に炎が宿ってー?ねえ、これは大人の恋なんですか?
どこにいても誰といても冷静沈着。
二階堂 柚瑠木《にかいどう ゆるぎ》は二階堂財閥の御曹司
そんな彼が契約結婚の相手として選んだのは
十条コーポレーションのお嬢様
十条 月菜《じゅうじょう つきな》
真面目で努力家の月菜は、そんな柚瑠木の申し出を受ける。
「契約結婚でも、私は柚瑠木さんの妻として頑張ります!」
「余計な事はしなくていい、貴女はお飾りの妻に過ぎないんですから」
しかし、挫けず頑張る月菜の姿に柚瑠木は徐々に心を動かされて――――?
冷徹御曹司 二階堂 柚瑠木 185㎝ 33歳
努力家妻 十条 月菜 150㎝ 24歳
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
【R-18】私を乱す彼の指~お隣のイケメンマッサージ師くんに溺愛されています~【完結】
衣草 薫
恋愛
朋美が酔った勢いで注文した吸うタイプのアダルトグッズが、お隣の爽やかイケメン蓮の部屋に誤配されて大ピンチ。
でも蓮はそれを肩こり用のマッサージ器だと誤解して、マッサージ器を落として壊してしまったお詫びに朋美の肩をマッサージしたいと申し出る。
実は蓮は幼少期に朋美に恋して彼女を忘れられず、大人になって朋美を探し出してお隣に引っ越してきたのだった。
マッサージ師である蓮は大好きな朋美の体を施術と称して愛撫し、過去のトラウマから男性恐怖症であった朋美も蓮を相手に恐怖症を克服していくが……。
セックスシーンには※、
ハレンチなシーンには☆をつけています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる