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29、初めてのデート (2) *
しおりを挟む「なんだ、もう濡れてるな。いつからこんなだったんだよ」
ショーツのクロッチに指先が届いた途端、天馬がからかうような口調でそう言った。
チラッと目が合えば、嬉しそうに目を細め口元をニヤニヤさせていて、いたたまれない気持ちになる。
「もうっ……もう嫌だっ!恥ずかしい!」
両手で顔を覆うと、耳許で吐息と共に「いいよ、もっと恥ずかしがれよ」
ゾクッとする程色気たっぷりの低音ボイスで囁かれて、腰がビクッと跳ねた。
フッ……と笑うように鼻から息を漏らして、クロッチの中心をスーッと指で撫で上げる。
「また奥から溢れてきたんじゃないか?」
そう言いながら布越しに蜜壺をグイッと押されて、「あっ……!」と鼻にかかった声が出た。
しばらくそこを人差し指でグリグリと押していたけれど、どうも焦れったくなったらしい。
「楓花、もうちょっとこっち。そう、ギリギリまで来てシートをもう少し倒して。脚は開いたまま」
天馬が細かく指示を出し始めて、楓花は言われるままに運転席側に腰をずらし、背もたれに傾斜をつけ、脚を開く。
恥ずかしいけれど、それよりもこれから天馬によって与えられるであろう快感への期待が勝る。
奥の疼きをどうにかして欲しくて、顔を真っ赤にしながらも股を開いた。
「よし、いい子だ」
巻きスカートの合わせ目からバッと布地をめくられ、はだけたそこから白い太腿と黒いレースのショーツが丸見えになった。
「うわっ、黒か。えっろ……」
大人の天馬に喜んでもらおうと新調した下着で興奮してくれている。それがとても嬉しく、シチュエーションと相まって、奥から更にトロリと溢れてくる感覚があった。
太腿の内側を撫でて付け根まで来ると、股ぐりからスルリと指が滑り込む。器用にクラッチ部分を横にズラし、花弁を割って割れ目に触れると、中指で上下に激しく擦った。
「ああん……あっ、ああっ!」
いきなり激しく擦られて、急激な刺激に腰が浮く。すぐにでも達してしまいそう。
「楓花は、ここに指を入れたことがあるの?」
「……えっ……ゆ…び…っ?」
一瞬何を言われたのか分からなかったけれど、自慰の事を聞かれているのだと気付いた。
「そんなの……入れた事なんて…ないっ!」
「そうか……それじゃそれは次のステップな。今はまだこっちの方が気持ち良くなれるかな」
言うが早いか指先で蜜を掬い、上の蕾をツルンと撫でた。
「んっ!……ふっ……」
既に興奮で勃ち上って敏感なそこは、一撫でされただけでビクンと反応し、ピクピクと震えだす。もう一撫で。そして指の腹で剥き出しの先端をフルフルと揺らされ、時折ツンツンと刺激されると、気持ちいいのか苦しいのか分からなくなって、大きな叫び声を上げた。
「嫌っ!もう駄目っ!やめてっ!」
「イったらやめてやる……イけ!」
2本の指で蕾をクニッとつねられたかと思うと、あとは愛液を塗りつけ、高速でクニクニと表面を擦られる。
トロトロと蜜が溢れ出し、蜜口がヒクヒク収縮する。身体の中心からゾクゾクと何かが迫り上がってきたかと思うと、目の前がパッと白くなって、「ああっ!」という叫び声と共に絶頂を迎えた。
「上手にイけたな……気持ち良かったか?」
黒い繁みをサワサワと撫でながら優しい声音で聞かれ、声を出すことも出来ず、肩で息をしながら頷いた。大きく開いていた太腿がつって痛い。
「エロい眺めだ……堪んないな」
天馬はフッと笑ってからショーツのクロッチを元の位置に戻し、スカートも元通りに整えてくれた。
「お疲れさま」
楓花の太腿をポンポンと軽く叩くと、漸く右手をハンドルに戻した。
運転しながら良くもあんな器用に片手を動かせるものだと思う。そしてそんな運転の片手間で弄られてあっという間に達してしまった私もちょろ過ぎる。
ーー今のでも気持ち良すぎて変になっちゃうのに、次のステップに進んだら一体どうなるの?!
高速道路を利用して30分弱で水族館が見えて来た。駐車場に乗り入れると土曜日だけあって既に沢山の車で埋まっていたけれど、建物から比較的近い場所に1つ空きを見つけた。
「天にい、あそこが空いてる」
「うん……」
天馬は楓花の言葉に曖昧に頷いたまま、さらに奥へと車を進める。
一番奥の目立たない場所に車を停めると、自分のシートベルトを外してから楓花のも外し、座席を倒した。
「天にい?」
「ごめん、舐めさせて」
ーーえっ?
「楓花のイき顔とヒクヒクしてるアソコを見たら、食べたくなった」
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