34 / 177
<< 妹と親友への遺言 >> side 大志
9、初体験
しおりを挟む俺の初体験は中2と中3の狭間の春休み。
ちょうど桜子の母親と俺の父親が再婚するちょっと前くらいだったと思う。
別に父親の再婚に反抗してとかグレたとかっていうのじゃないよ。
ちょうど性に興味津々なお年頃だった少年が年上のお姉さんに誘われたってだけの話。
友達のお姉さんに誘われて……とかって、エロゲの中だけの話だと思うだろう?
でも本当にあるんだよ。
春休みの塾帰りにハンバーガーショップで一息ついてたら同級生の姉が話しかけてきてシェイクを奢ってくれて、そのままホテル代も奢ってくれたっていう……。
ちょうど彼女のいない谷間の時期だった。
中学に入ってから彼女っぽい存在はいたけれど、それは本当に健全な、一緒に登下校するだとか、図書館で一緒に勉強するとかそんな類で、彼女に恋してたのか恋に恋してたのかも分からないような淡いもの。
別れも相手が勝手に焼きもちを妬いてギャンギャンうるさいから、じゃあ別れよう……みたいな感じで……。
友達の姉貴は読者モデルなんかもしてた大学生で、仲間内では綺麗なお姉さんとしてちょっとした有名人だった。
「前からカッコいいなって思ってたんだ。童貞なんでしょ? 私で卒業しちゃいなよ。後腐れないよ」
なんて言われてフラフラついてった俺も大概だけど、弟の友達の中学生に手を出しちゃう方も大概だと思う。
お姉さんの車でラブホに乗り入れて、彼女に全部教えてもらった。
初体験の感想は、『気持ち良かったしスッキリした』。
初めて咥えられた俺のモノはそこそこ大きかったらしく、お姉さんが大喜びで舐め回し、唾液をダラダラ垂らしてた。
いつも上品そうにニコニコしてた女が夢中になって俺のをしゃぶってる姿はなかなかクるものがあって、1発目は彼女の口の中であっという間だった。
その後で彼女が上に乗っかってきて勝手に腰を振り出して、それで2発目。
最後は彼女に導かれるままに挿入して夢中で腰を振って3発目で終了。
生まれて初めての女の中は暖かくてヌルヌルしていて、イく瞬間は背骨が溶けるかと思うくらい痺れた。
初めてが年上で遊びなれた女だったっていうのはラッキーだったと思う。
童貞バレしてたから無理に背伸びしようとか相手を気持ちよくさせようなんて考えなくて良かったし、何処をどうしたら女がヨガってどうしたら濡れやすくなるのかまで事細かくレクチャーして貰えたから。
「急に挿れちゃ駄目よ。しっかり前戯に時間をかけて、たっぷり濡れた後じゃないと痛がるから」
「挿れながら外を同時に弄ると気持ちいいの。そう、コッチを出し入れしながら、指でその粒を……ああっ、そう!とっても上手……気持ちイイ!」
「浅いところで掻き回して、その後一気に奥まで突き上げて!あっ、凄い!その大きいのでもっと突いて!」
お姉さんに教えてもらったテクニックで後に歴代の彼女を喜ばせることが出来たから、そこは本当に感謝している。
『後腐れない』と言ってたわりに、そのお姉さんにはその後も誘われて3回ほどお付き合いした。
自制心は結構ある方だったから、セックスを覚えて溺れてしまうということも無かったし、適度に抜いてもらってスッキリした頭で勉強に挑めて、逆に塾での成績が上がったくらいだった。
元々恋愛感情は無かったし、友達の姉っていうのはやはり気まずいものがあったから、春休みが終わる頃に自分から別れを切り出して、それっきり。
その後も彼女はいたし、身体のお付き合いもあったけれど、俺の興味の対象が桜子に集中していくのと相反して他への情熱が薄れていき、相手が変わるたびにお約束の
『私と妹さんとどっちが大切なの?』
を毎度毎度聞かされるのがウザくなった俺は、大学2年に上がる頃には彼女を作らなくなっていた。
結局そのあと死ぬまで女の中に突っ込まなかったわけだから、若い頃に散々やっておいて良かったな……とは思う。
自分でシコシコ慰めるのは哀しいものがあったけれど、桜子の裸や彼女とのセックスを妄想するだけですごく興奮したし、背徳感も相まって、何度でも達することが出来た。それだけで十分気持ちよくなれた。他の女に挿れるより何倍もイイ。
だけど、俺が培ったテクニックを桜子に使うことが出来なかったのは本当に心残りだ。絶対に喜ばせてやれたのに。
冬馬のもかなりデカいけど、俺のだって負けてないと思う。
俺の指と舌で身体中を愛撫して桜子を思いっきり啼かせてやりたかったし、トロトロになったところに挿れて擦って掻き混ぜて突き上げたかった。
中に何度も精を放って孕ませたかった。
俺がこんな事を考えてたって知ったら、桜子は軽蔑するのかな。俺のことを嫌いになるのかな。
いや、それとも……。
『いいよ、お兄ちゃんだったら……来て』
そんなことを夢想しながら、俺はまた股間に右手を伸ばす。
やっぱり桜子の身体が1番だ……。
10
お気に入りに追加
1,589
あなたにおすすめの小説
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
私のドレスを奪った異母妹に、もう大事なものは奪わせない
文野多咲
恋愛
優月(ゆづき)が自宅屋敷に帰ると、異母妹が優月のウェディングドレスを試着していた。その日縫い上がったばかりで、優月もまだ袖を通していなかった。
使用人たちが「まるで、異母妹のためにあつらえたドレスのよう」と褒め称えており、優月の婚約者まで「異母妹の方が似合う」と褒めている。
優月が異母妹に「どうして勝手に着たの?」と訊けば「ちょっと着てみただけよ」と言う。
婚約者は「異母妹なんだから、ちょっとくらいいじゃないか」と言う。
「ちょっとじゃないわ。私はドレスを盗られたも同じよ!」と言えば、父の後妻は「悪気があったわけじゃないのに、心が狭い」と優月の頬をぶった。
優月は父親に婚約解消を願い出た。婚約者は父親が決めた相手で、優月にはもう彼を信頼できない。
父親に事情を説明すると、「大げさだなあ」と取り合わず、「優月は異母妹に嫉妬しているだけだ、婚約者には異母妹を褒めないように言っておく」と言われる。
嫉妬じゃないのに、どうしてわかってくれないの?
優月は父親をも信頼できなくなる。
婚約者は優月を手に入れるために、優月を襲おうとした。絶体絶命の優月の前に現れたのは、叔父だった。
ヤクザと私と。~養子じゃなく嫁でした
瀬名。
恋愛
大学1年生の冬。母子家庭の私は、母に逃げられました。
家も取り押さえられ、帰る場所もない。
まず、借金返済をしてないから、私も逃げないとやばい。
…そんな時、借金取りにきた私を買ってくれたのは。
ヤクザの若頭でした。
*この話はフィクションです
現実ではあり得ませんが、物語の過程としてむちゃくちゃしてます
ツッコミたくてイラつく人はお帰りください
またこの話を鵜呑みにする読者がいたとしても私は一切の責任を負いませんのでご了承ください*
夫の心がわからない
キムラましゅろう
恋愛
マリー・ルゥにはわからない。
夫の心がわからない。
初夜で意識を失い、当日の記憶も失っている自分を、体調がまだ万全ではないからと別邸に押しとどめる夫の心がわからない。
本邸には昔から側に置く女性と住んでいるらしいのに、マリー・ルゥに愛を告げる夫の心がサッパリわからない。
というかまず、昼夜逆転してしまっている自分の自堕落な(翻訳業のせいだけど)生活リズムを改善したいマリー・ルゥ18歳の春。
※性描写はありませんが、ヒロインが職業柄とポンコツさ故にエチィワードを口にします。
下品が苦手な方はそっ閉じを推奨いたします。
いつもながらのご都合主義、誤字脱字パラダイスでございます。
(許してチョンマゲ←)
小説家になろうさんにも時差投稿します。
旦那の真実の愛の相手がやってきた。今まで邪魔をしてしまっていた妻はお祝いにリボンもおつけします
暖夢 由
恋愛
「キュリール様、私カダール様と心から愛し合っておりますの。
いつ子を身ごもってもおかしくはありません。いえ、お腹には既に育っているかもしれません。
子を身ごもってからでは遅いのです。
あんな素晴らしい男性、キュリール様が手放せないのも頷けますが、カダール様のことを想うならどうか潔く身を引いてカダール様の幸せを願ってあげてください」
伯爵家にいきなりやってきた女(ナリッタ)はそういった。
女は小説を読むかのように旦那とのなれそめから今までの話を話した。
妻であるキュリールは彼女の存在を今日まで知らなかった。
だから恥じた。
「こんなにもあの人のことを愛してくださる方がいるのにそれを阻んでいたなんて私はなんて野暮なのかしら。
本当に恥ずかしい…
私は潔く身を引くことにしますわ………」
そう言って女がサインした書類を神殿にもっていくことにする。
「私もあなたたちの真実の愛の前には敵いそうもないもの。
私は急ぎ神殿にこの書類を持っていくわ。
手続きが終わり次第、あの人にあなたの元へ向かうように伝えるわ。
そうだわ、私からお祝いとしていくつか宝石をプレゼントさせて頂きたいの。リボンもお付けしていいかしら。可愛らしいあなたととてもよく合うと思うの」
こうして一つの夫婦の姿が形を変えていく。
---------------------------------------------
※架空のお話です。
※設定が甘い部分があるかと思います。「仕方ないなぁ」とお赦しくださいませ。
※現実世界とは異なりますのでご理解ください。
過去1ヶ月以内にエタニティの小説・漫画・アニメを1話以上レンタルしている
と、エタニティのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にエタニティの小説・漫画・アニメを1話以上レンタルしている
と、エタニティのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。