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3、本当の初夜の話 (2) side冬馬
しおりを挟むーーうわっ、なんだコレ……
桜子の中に射し込んだ途端、暖かく柔らかいものに包まれ、ギュウッと強く締め付けられた。
「ヤバい……気持ちいい……持ってかれる」
ナマで挿入するのは生まれて初めてだった。
気持ちいいとは聞いていたけれど……これはそんな言葉では言い表せない程の衝撃だ。
全身が総毛立ち、腰が震える。桜子の中で自分のモノが大きく膨らみ圧迫しているのを感じる。
ーーまだ挿れたばかりなのに……!
桜子を喜ばせる前に果てたくない。みこすり半だなんて真っ平御免だ。
男のプライドが『まだ耐えろ』と引き止める。だけど今すぐに放出したい欲求が頭をもたげ、大波のように襲い掛かる。
ーーくっそ!
「桜子っ、ごめん!1回イかせてくれっ!」
桜子の腰を掴むと、ギリギリまで引き抜いてから思い切り奥まで突き上げる。
「あっ、ああーーっ!」
「くっ……イくっ!」
そのまま隘路を3往復もすると、先端から熱い迸りが放たれ、えも言われぬ快楽と開放感が襲ってきた。脳内がドーパミンで満たされて行くのを感じる。
桜子の中で俺自身がビクンビクンと断続的に跳ね、それはしばらくの間続いた。
漸く収まった後も離れがたく、射し込んだまま余韻に浸っていると、桜子が上気した顔をこちらに向けて、はにかみながら口を開く。
「なんだか……いつもより冬馬さんをハッキリ感じて……凄く良かった…ですね」
白い肌を晒して窓に手をつき腰を突き出して、ついさっき俺が注いだ液を太腿までトロリと垂らして……そんなエロい姿でこんなに可愛いことを言うなんて……反則だろう!
途端に血液が下半身に集まりだし、俺のモノがグンと勢いを取り戻したのが分かった。
「あっ……!」
中がキツくなったのを桜子も感じたらしい。締め付けが急にキツくなった。
「桜子……『凄く』どころじゃなくて、『過去最高に死ぬほどイイ』気分を味わわせてやるからな」
「えっ?」
俺は挿入したまま後ろから桜子を抱き締めて身体を起こすと、左手で彼女の花弁をクパッと大きく開き、右手の指で蕾を弄り出した。
腰を擦り付けゆっくり回しながら、蕾を撫でる指もシンクロさせて一緒に動かす。
「ん……っ…ああ.…ん……凄い…」
「桜子はココを弄られるのが好きだもんな」
「好き……っ!あっ、あーーっ!」
愛液をなすりつけて指の腹でヌルヌルと表面を撫でてやると、猫が鳴くような声で啼いて喉を晒す。
中でゴリゴリとイイところを擦りながら、前の粒を擦るスピードを上げ、途中でキュッと摘んでやると、ビクンと腰が跳ね、蜜口がキュッと締まった。中が断続的に収縮する事で、桜子が達したのだと分かる。
桜子は立っていることができず、崩れ落ちるように床に手をついた。俺も挿れたまま一緒に床に膝をつくと、四つ這いの桜子にバックで突っ込んでいる体勢になる。
ーーくっ……気持ちいい!
中がまだ快感の余韻で痙攣しているんだろう。
短い間隔で何度もキュッと締め付けられると、その度に俺のモノもピクンと喜ぶ。
「桜子……イけたか?良かった?」
桜子は四つ這いのまま頷いて、涙目でこちらを振り返る。
上気した頬と苦しそうな息遣い、そして潤んだ瞳が俺の嗜虐心を目覚めさせる。
「桜子、まだ途中だ。俺もまたイくからな」
「えっ?……あっ、嘘っ!……あんっ!」
もう一度グリグリと中を擦り上げてから腰を抱え、勢い良く後ろから突き上げた。
パンッ!パンッ!と肌がぶつかる音とグチョグチョという粘着質な音、そして桜子の嬌声が、だだっ広いスイートルームに響き渡った。
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