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第9話 矛盾と自由
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〈工場地域〉
暴動が起こった第15区へ応援として第17区憲兵隊250人と第18区憲兵隊140人が派遣され、彼らは奴隷達が最も多く集まる工場地域へと足を踏み入れた。
両隊は2手に分かれ、抵抗する者、逃亡する者を容赦なく射殺していった。
この時既に暴動から2時間が経過し、憲兵隊本部長ラスコーニ元帥は「誰1人として逃すな」との命令を出し、徹底的な、情け容赦の無い攻撃により投降する者もろとも薙ぎ倒されていった。
午前12時には完全に暴動を鎮圧し、アンカーらは戦闘に参加していたこともあり事情聴取を受けたがすぐに終わった。
両者共にリンラルク少尉、チャペン少尉の証言もとい援護射撃があった為である。
暴動を起こした奴隷達は現在確認出来ているだけで約1000人。
射殺、及び撲殺した数は300人以上。
憲兵隊や一般臣民の死傷者は100人を超え、王国史上最大の事件となった。
〈王都某地区〉
スラムの一角にある赤い屋根の家の暗い部屋の中に3人の男がいた。
1人は平民の格好をし、残り2人は汗だくの奴隷姿だったが目がそれらの身分の者ではなかった。
全員椅子に座り、1人はパイプをふかし、もう1人はカードをシャッフルしている。
そして最後の奴隷男は逃げて来たのか疲れ切っている様だ。
「しくじったなウォーレ」
平民の格好をした男が奴隷服を着た奴に一服しながら話しかける。
「うるさい。市場に化け物がいたせいだ…」
「化け物って?」
今度は女声で話す男が問いただす。
「左頬に切り傷の痕がある青年だよ」
「へぇ…。多分そいつは海軍中将アンカー・ラインだな。有名だぜ?」
「そぉね。アンカー・ラインで間違いないわねぇ」
「…チッ。知らなかったぜ。だが革命の邪魔立てをした奴は誰1人として忘れねぇぞ」
「その意気ねぇ」
パイプ男が立ち上がり、それに2人も続く。
「我らの革命は必ず成功させる。イーハラード!(革命万歳!)」
「「イーハラード!!」」
〈ライン家〉
朝の平穏な買い物が出来なかったことを残念がる余裕も無く、アンカーはイグロレと別れて帰宅するとちょうど出勤するラヴァリエと鉢合わせした。
疲れ切った体をさっさと休めたいので適当に頭を下げて玄関に入ろうとすると当然咎めらる。
「なんだその態度は。話は聞いているがその程度で疲れ果てるな!戦場に休みは無いのだぞ!」
正直今朝のこと思い出せと言いたかったがもう言い返す気力すら無かったので無視して部屋へ行った。
まだ下で何か喚いているが自室のドアを閉めるとだんだん聞こえなくなってくる。
どっと疲れが出てきたようで体が重い。
少し休もう。
そのままベッドに転がり込み、深い眠りに落ちた。
目が覚めた。
あたりは真っ暗だ。
どうやらかなり眠っていてしまったらしい。
起き上がり、顔を洗おうと1階に降りる。
だが。
「…おかしいな。人の気配を感じない」
あまりの静けさに不信感を覚えたので食堂、リビング、応接室、浴室、テラス、図書室、家族の部屋をくまなく調べたが誰1人としていない。
ラートすらいない。
執事やメイドの住む離れも見に行ったがいない。
「なんなんだ…?」
庭でひどく赤黒い夜空を見上げて、若干薄気味悪く感じた。
「外はどうだろう」
ライン家に人がいないなら街を探してみようと家を出る。
すると意識せずに市場へと足が進む。
本来なら長い時間をかけて歩くのに気づけばもう着いている。
なんだかおかしい。
「どうなってるんだ」
市場にも人がいない。
それどころか朝方の事件だったはずの現場が綺麗さっぱりになっている。
死体も血痕も空薬莢も無い。
流石に怖くなってきた。
すると後ろに人の気配を感じた。
家の中でなら「アンデルか?」と一言、言うところだったが今はそんな気分では無い。
恐る恐る振り返るとそこにはボロボロの服を着た男が立っていた。影で誰かわからない。
だが身分は察することが出来た。
奴隷だ。
「…だ、誰だ?」
普段とはかけ離れた、あまりにも滑稽な声色。震える肩。
アンカーの心は冷静さと謎の恐怖が拮抗していた。
何故だろう。俺はこの奴隷を知っている。
だれだ、こわい。
そう感じる。
しらない。
直感でそう思う。
きえろ。
やがて奴隷にかかる影が消え、顔を確認した時。
心は完全に恐怖が支配した。
その男は、アンカーがあの暴動で初めて殺した奴隷だったのだ。
「…なぜ」
「!!!」
喋りかけられただけなのに激しい恐れを抱く。
「…なぜ」
「なぜだ」
「どうして」
声が増える。
あたりを見渡すと人影が急に現れ出した。
「うわッ!?」
それはどんどん出現し始める。
と同時にこちらに近づきながらひび割れた声でブツブツと言ってくる。
「なぜ殺した」
「なぜだ」
「お前は嘘つきだ」
「嘘つき」
「人殺し」
「ちッ違う!人殺しなんかじゃない!俺は投降を呼びかけた!それを無視したのはお前達じゃないか!」
「理由付け」
「自分を守る気か」
「正当化するのか」
「罪を背負え」
「人殺し」
アンカーのまわりには数十という奴隷が現れていた。
それらが1人1人が心を蝕んでいく。
「人殺し」
「うるさい!!消えろ!失せろ!あれ以外にどうしろと!?お前達に何が分かる!?放っておけばこちらに死者がもっと増えた!方法が無かったんだ!!」
体に巻きついてくる奴隷達に飲まれながらアンカーは必死で抵抗する。
「たとえそうだとしても…」
「「「お前は俺達の自由と人生を奪った」」」
〈ライン家アンカーの部屋〉
「うわぁぁあああ!!!!!」
大声で叫びながらアンカーは起きた。
巻きつく奴隷達を押し退けようとする様に両手でもがきながら。
「…ハァッ!…ハァッ…」
荒く呼吸を続け、外を見る。
どうやら夕方らしい。
そして夢を見ていた様だ。
いや、悪夢か。
それとも、俺の罪か。
汗ぐっしょりになった服を着替えようとベッドから降りると同時にドアが思いっきり開かれ、大きな音を立てる。
「兄上!?ご無事ですか!!」
アンデル、ナースルをはじめとした家の者が勢いよく入ってくる。
「だ、大丈夫だ」
しかし皆はむしろ心配する様な顔つきになる。
「アンカー様、お顔が優れない様にお見受けしますが…」
ナースルの言葉にメイド達が相槌を打つ。
自分としても気分は良くないので汗を流そうと風呂に行こう。
彼らには寝言だ。とだけ伝えて部屋を出る。
「…アンデル。風呂、一緒に入らないか?」
「…もちろん」
元気の無い兄の声で何かを察したアンデルは素直に頷いてくれた。
悪夢の後、情けないことに1人で風呂に入る自信が無かったのである。
1階に降りて浴室へ向かう。
先に体を洗い始めた頃にアンデルが入ってくる。
無言で背中を流してくれるので、しばらく任せる。
そしてアンデルが何か言う前にはっきりと言った。
「俺は、今日。人を40人、いや50人以上殺した。この手で」
背中に当たる手が止まる。
しかし黙々とまた動く。
だが止まる。
また動く。
繰り返すこと5回。
その間にアンデルは答えを出した。
「兄上が人を殺したのは事実の様ですが…僕の兄上が意味の無い殺しなんかしないと信じてます」
たったそれだけだったが嬉しかった。
あの悪夢の中で否定しかされなかった反動か、目頭が熱くなる。
「ありがとう…アンデル」
アンカーは泣いた。
左頬の傷が出来て以来、初めて泣いた。
アンデルはそんな兄にゆっくりと背中を流してくれた。
風呂を上がって数分。まだ湯気が上がっている兄弟のもとに珍しく焦った顔のナースルが駆け寄ってくる。
「アンカー様!一大事です!先程海軍本部から通達が!」
「何があったんだ?」
「国王陛下が、カーリス皇国に宣戦を布告なされるそうです!」
暴動が起こった第15区へ応援として第17区憲兵隊250人と第18区憲兵隊140人が派遣され、彼らは奴隷達が最も多く集まる工場地域へと足を踏み入れた。
両隊は2手に分かれ、抵抗する者、逃亡する者を容赦なく射殺していった。
この時既に暴動から2時間が経過し、憲兵隊本部長ラスコーニ元帥は「誰1人として逃すな」との命令を出し、徹底的な、情け容赦の無い攻撃により投降する者もろとも薙ぎ倒されていった。
午前12時には完全に暴動を鎮圧し、アンカーらは戦闘に参加していたこともあり事情聴取を受けたがすぐに終わった。
両者共にリンラルク少尉、チャペン少尉の証言もとい援護射撃があった為である。
暴動を起こした奴隷達は現在確認出来ているだけで約1000人。
射殺、及び撲殺した数は300人以上。
憲兵隊や一般臣民の死傷者は100人を超え、王国史上最大の事件となった。
〈王都某地区〉
スラムの一角にある赤い屋根の家の暗い部屋の中に3人の男がいた。
1人は平民の格好をし、残り2人は汗だくの奴隷姿だったが目がそれらの身分の者ではなかった。
全員椅子に座り、1人はパイプをふかし、もう1人はカードをシャッフルしている。
そして最後の奴隷男は逃げて来たのか疲れ切っている様だ。
「しくじったなウォーレ」
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「うるさい。市場に化け物がいたせいだ…」
「化け物って?」
今度は女声で話す男が問いただす。
「左頬に切り傷の痕がある青年だよ」
「へぇ…。多分そいつは海軍中将アンカー・ラインだな。有名だぜ?」
「そぉね。アンカー・ラインで間違いないわねぇ」
「…チッ。知らなかったぜ。だが革命の邪魔立てをした奴は誰1人として忘れねぇぞ」
「その意気ねぇ」
パイプ男が立ち上がり、それに2人も続く。
「我らの革命は必ず成功させる。イーハラード!(革命万歳!)」
「「イーハラード!!」」
〈ライン家〉
朝の平穏な買い物が出来なかったことを残念がる余裕も無く、アンカーはイグロレと別れて帰宅するとちょうど出勤するラヴァリエと鉢合わせした。
疲れ切った体をさっさと休めたいので適当に頭を下げて玄関に入ろうとすると当然咎めらる。
「なんだその態度は。話は聞いているがその程度で疲れ果てるな!戦場に休みは無いのだぞ!」
正直今朝のこと思い出せと言いたかったがもう言い返す気力すら無かったので無視して部屋へ行った。
まだ下で何か喚いているが自室のドアを閉めるとだんだん聞こえなくなってくる。
どっと疲れが出てきたようで体が重い。
少し休もう。
そのままベッドに転がり込み、深い眠りに落ちた。
目が覚めた。
あたりは真っ暗だ。
どうやらかなり眠っていてしまったらしい。
起き上がり、顔を洗おうと1階に降りる。
だが。
「…おかしいな。人の気配を感じない」
あまりの静けさに不信感を覚えたので食堂、リビング、応接室、浴室、テラス、図書室、家族の部屋をくまなく調べたが誰1人としていない。
ラートすらいない。
執事やメイドの住む離れも見に行ったがいない。
「なんなんだ…?」
庭でひどく赤黒い夜空を見上げて、若干薄気味悪く感じた。
「外はどうだろう」
ライン家に人がいないなら街を探してみようと家を出る。
すると意識せずに市場へと足が進む。
本来なら長い時間をかけて歩くのに気づけばもう着いている。
なんだかおかしい。
「どうなってるんだ」
市場にも人がいない。
それどころか朝方の事件だったはずの現場が綺麗さっぱりになっている。
死体も血痕も空薬莢も無い。
流石に怖くなってきた。
すると後ろに人の気配を感じた。
家の中でなら「アンデルか?」と一言、言うところだったが今はそんな気分では無い。
恐る恐る振り返るとそこにはボロボロの服を着た男が立っていた。影で誰かわからない。
だが身分は察することが出来た。
奴隷だ。
「…だ、誰だ?」
普段とはかけ離れた、あまりにも滑稽な声色。震える肩。
アンカーの心は冷静さと謎の恐怖が拮抗していた。
何故だろう。俺はこの奴隷を知っている。
だれだ、こわい。
そう感じる。
しらない。
直感でそう思う。
きえろ。
やがて奴隷にかかる影が消え、顔を確認した時。
心は完全に恐怖が支配した。
その男は、アンカーがあの暴動で初めて殺した奴隷だったのだ。
「…なぜ」
「!!!」
喋りかけられただけなのに激しい恐れを抱く。
「…なぜ」
「なぜだ」
「どうして」
声が増える。
あたりを見渡すと人影が急に現れ出した。
「うわッ!?」
それはどんどん出現し始める。
と同時にこちらに近づきながらひび割れた声でブツブツと言ってくる。
「なぜ殺した」
「なぜだ」
「お前は嘘つきだ」
「嘘つき」
「人殺し」
「ちッ違う!人殺しなんかじゃない!俺は投降を呼びかけた!それを無視したのはお前達じゃないか!」
「理由付け」
「自分を守る気か」
「正当化するのか」
「罪を背負え」
「人殺し」
アンカーのまわりには数十という奴隷が現れていた。
それらが1人1人が心を蝕んでいく。
「人殺し」
「うるさい!!消えろ!失せろ!あれ以外にどうしろと!?お前達に何が分かる!?放っておけばこちらに死者がもっと増えた!方法が無かったんだ!!」
体に巻きついてくる奴隷達に飲まれながらアンカーは必死で抵抗する。
「たとえそうだとしても…」
「「「お前は俺達の自由と人生を奪った」」」
〈ライン家アンカーの部屋〉
「うわぁぁあああ!!!!!」
大声で叫びながらアンカーは起きた。
巻きつく奴隷達を押し退けようとする様に両手でもがきながら。
「…ハァッ!…ハァッ…」
荒く呼吸を続け、外を見る。
どうやら夕方らしい。
そして夢を見ていた様だ。
いや、悪夢か。
それとも、俺の罪か。
汗ぐっしょりになった服を着替えようとベッドから降りると同時にドアが思いっきり開かれ、大きな音を立てる。
「兄上!?ご無事ですか!!」
アンデル、ナースルをはじめとした家の者が勢いよく入ってくる。
「だ、大丈夫だ」
しかし皆はむしろ心配する様な顔つきになる。
「アンカー様、お顔が優れない様にお見受けしますが…」
ナースルの言葉にメイド達が相槌を打つ。
自分としても気分は良くないので汗を流そうと風呂に行こう。
彼らには寝言だ。とだけ伝えて部屋を出る。
「…アンデル。風呂、一緒に入らないか?」
「…もちろん」
元気の無い兄の声で何かを察したアンデルは素直に頷いてくれた。
悪夢の後、情けないことに1人で風呂に入る自信が無かったのである。
1階に降りて浴室へ向かう。
先に体を洗い始めた頃にアンデルが入ってくる。
無言で背中を流してくれるので、しばらく任せる。
そしてアンデルが何か言う前にはっきりと言った。
「俺は、今日。人を40人、いや50人以上殺した。この手で」
背中に当たる手が止まる。
しかし黙々とまた動く。
だが止まる。
また動く。
繰り返すこと5回。
その間にアンデルは答えを出した。
「兄上が人を殺したのは事実の様ですが…僕の兄上が意味の無い殺しなんかしないと信じてます」
たったそれだけだったが嬉しかった。
あの悪夢の中で否定しかされなかった反動か、目頭が熱くなる。
「ありがとう…アンデル」
アンカーは泣いた。
左頬の傷が出来て以来、初めて泣いた。
アンデルはそんな兄にゆっくりと背中を流してくれた。
風呂を上がって数分。まだ湯気が上がっている兄弟のもとに珍しく焦った顔のナースルが駆け寄ってくる。
「アンカー様!一大事です!先程海軍本部から通達が!」
「何があったんだ?」
「国王陛下が、カーリス皇国に宣戦を布告なされるそうです!」
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