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決戦の時
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セリーナは真っ白な世界を一人彷徨っていた。
誰か居ないか、ここは何処なのか知りたくて
歩き続けていると目の前に大きな川が流れていた。
ーーこの川は深いのかしら、流れは穏やかそう
少し怖いけど川を渡れば誰かいるかもしれない……。
川に足を踏み入れようとした瞬間。
《セリーナ、渡っては駄目!》
誰かに声をかけられて振り向くと、そこにはセリーナに似た真っ白いドレスを着た女性が立っていた。
ーー私に似ている……誰なのかしら?
突然の事で声も出せないセリーナに、その女性は
話しかけて来た。
《わたくしの名前はフェリア、聖女とも呼ばれていたわ。そして、貴女の遠い祖先よ》
「聖女様が私のご先祖様?あ、あの、フェリア様
ここは何処なのでしょう?」
「ここは、そうね。あの世とこの世の狭間……と言ったらわかりやすいかしら」
まさか、自分が死んでしまったとは思っていなかったセリーナは驚いて腰を抜かした。
たしかに、ディオンを助ける為に何を失ってもいいと神に願った。
その結果が命と引き換えであったのだとセリーナは
理解した。
ーーディオン様は無事で、公爵家の人々も助けられた
。それなら思い残す事はない、だけどマシューとアンナに最後に会いたかったな……。
セリーナは必死に自分を納得させようとした、でも
涙がとめどなく溢れて止まらなかった。
ーー私とディオン様は決して結ばれる事はない……。
だけどもし、思いを伝えられていたなら何か変わっていたかな。
「泣かないでセリーナ、大丈夫よ。ここは狭間だと言ったでしょう?貴女は力を使いすぎて命を守る為に
体が一時的に仮死状態になってここに迷い込んでしまっただけよ」
「ほ、ほんと……ですか?」
優しく頷くフェリアを見たセリーナは安心して
深い溜息を吐き、どうしたら仮死状態から目覚められるか聞くと、フェリアは表情を曇らせた。
辛い光景ではあるけど、これを見てと
言うとそこには神殿に攻め込もうとしている魔獣と
マシューとアンナが戦っていた。
「マシュー、アンナ!きゃあ、怪我をしてるわ!
フェリア様、私もすぐに二人の元に行かなくては
どうしたら戻れますか?」
すぐにでも駆けつけて、二人を助けたい。
もう今は、かすり傷程度しか治せなかったセリーナではない。泣きじゃくりながらフェリアにしがみついた。
「落ち着いてセリーナ。いい、あの魔獣を完全に倒すには特別な宝具が必要なの」
フェリアは語り出した、初めて瘴気を吐く魔獣が現れた時の事を。
瘴気の魔獣を殲滅した後、フェリアはグロンブナー公爵家とカレンデュラ国王の力を借りて魔獣の事を調べた。
魔獣の身体の中には宝石の様な核があって、それを完全に破壊しなければ、時間をかけて力を蓄えて
復活するという事が分かった。
魔獣の復活を阻止する為にフェリア達は核を集めて
破壊していったのだが、全て見つけるのは不可能だった。
「私達は、いつかまた復活する魔獣を完全に倒す為の
宝具を作った。そして、宝具を補完しておく神殿を作り代々伝えていく様に当時のカレンデュラ国王に託したのだけど……王家もシュペリアン家も長い年月で忘れ去られてしまったのね」
悲しい表情で語るフェリアにセリーナはなんと声をかければいいのか分からなかった。
「ごめんなさい……シュペリアン家は無くなってしまったんです。でも、フェリア様の血を引くシュペリアンの一族はみな善良で優しい人ばかりでした」
「えぇ……わかっているわ。
セリーナ、良く聞いて。目覚めたら神殿にいって。
神殿の奥にある祭壇を動かすと地下へ行く階段が現れるわ。
階段を降りるとシュペリアン家の家紋が彫られた石碑があるの、それに手をかざせば宝具が現れるわ
それを使えば魔獣を完全に倒す事ができる。
さぁ、時間が無いわセリーナ。
マシューとアンナを助けてあげて……」
フェリアは優しく微笑みセリーナを抱きしめた。
すると二人は光に包まれ体が透けていく。
「でも、神殿にはどうやっていけば……これだけの魔獣が居れば時間がかかってしまう」
「行き方はグロンブナー公爵に聞けばわかるわ。
大丈夫、貴女達三人ならきっとできるわ。
でも、一つだけ忘れないで。全てが終わったら
誰かの言葉に惑わされずに自分の幸せを見つけて
これはマシューとアンナにも必ず伝えてね」
「フェリア様、必ずやり遂げます!」
セリーナは力強くフェリアに約束した。
そしてゆっくりと覚醒していき目覚めると
ルーナとメリッサが部屋に入って来た。
「せ、セリーナ様?大変!」
「セリーナさまぁ、良かった。」
目覚めた事を喜び、二人は駆け寄るが
セリーナは急いでディオンを読んで欲しいと頼んだ。
ディオンは慌てた様子でセリーナに駆け寄る。
「セリーナ、大丈夫か……」
「ディオン様!お願いします、すぐに神殿に行かなきゃ
私の弟と妹が危険なんです」
セリーナは眠っている間の事を全て話し始めた。
只事では無い様子のセリーナにディオンは驚きながらも話を聞く事にした。
「信じてもらえないかもしれないけれど、本当なんです!お願い……ディオン様。力を貸して下さい」
ポロポロと泣きながら話すセリーナをディオンは
抱きしめた。
「泣くなセリーナ、大丈夫だ。
宝具の事はグロンブナー公爵家にも伝わっている。
すぐにでも神殿に迎えるが体は大丈夫か?」
「ほ、本当ですか?私は大丈夫です!」
ディオンは実は、既にカレンデュラ国に向かう準備をしていた。
カイルに兵士を集めるように指示を出し
黒い鎧に身を包みグロンブナー獅子の頭に王冠を戴く黄金の紋章を戴くマントを付けたディオンはセリーナと兵士達と共にグロンブナー公爵家の地下に向かった。
「これは……魔法陣ですか?」
セリーナはディオンが用意した、伝説級の防具である物理攻撃も魔法攻撃も跳ね返す、マントと
ボリュームを抑えた動きやすい白いドレスを着ていた。それは、まるでこの事態を予測していたかのようにセリーナにピッタリの防具だった。
「そうだ。言っただろ、グロンブナーに入れない場所などないと」
そう言って魔法陣の上に乗ると、パァッと光り輝くと一瞬で神殿に転移していた。
しかも、戦闘の最前線に。
「かかれ!」
ディオンが号令をかけると、転移してきたグロンブナー公爵家の兵士達が魔獣に挑んでいった。
驚いたのは神殿に居たマシューとアンナ達で
窮地に陥っていたのが嘘の様に形成が逆転した。
「え?マシュー、何、なに、どう言う事?」
「分からない、でも助かった」
そして、動揺している満身創痍の状態で戦っていたマシューとアンナ達の元に黄金色に輝く光が降り注いだ。
「これ、もしかして……」
「うん、アンナ。間違いない!」
二人が顔を見合わせると懐かしい声が聞こえた。
「マシュー、アンナ!」
「「お姉ちゃん!」」
久しぶりの再会を喜びあった三人だったが、危機的状況には変わりなく、セリーナは二人にフェリアから聞いた話を説明して、急いで神殿の祭壇に向かった。
緑で溢れ、大理石で作られた美しかった神殿は
見る影もなく荒れ果てていた。
セリーナ達はフェリアに言われた通り、祭壇の地下に向かった。
地下には、石造りの部屋の真ん中に紋章が彫られた石像がポツンとあった。
「ほ、本当にあった」
「これが……シュペリアン家の家紋なんだね」
マシューとアンナがシュペリアン家の屋敷で暮らしていたのはまだずっと幼い頃で紋章を見たのは初めてだった。
「……美しいでしょう、シュペリアン家の百合の紋章は。さぁ、急がなきゃ。二人とも紋章に手をかざして」
三人が手をかざすと、石像の紋章が光り輝くと
地下に沈んでいき、地下から弓と魔法の杖と錫杖が
競り上がってきた。
セリーナは錫杖を、マシューは弓を、アンナは魔法の杖をまるで呼ばれる様に手にした。
「すっ、すごい……ずっとアンナのものだったみたい」
「僕も弓は使った事ないのに、なんでだろ……懐かしい。これで終わらせられるんだね」
「えぇ、急ぎましょう!」
三人は急いで神殿の最上階に登った。
そして。何かに導かれる様に自然に体が動いた。
セリーナは錫杖に癒しと慈しみの心で祈りを込めた。
マシューはこの国の全てにこの矢が降り注ぎ魔を払えるようにと祈りを込め。
アンナは全ての人々に光と希望をと祈りを込めた。
「「「聖なる光よ、魔を薙ぎ払え!」」」
三人が叫ぶと、辺り一帯が眩い光に包まれた。
セリーナの癒しの光はこの国の人々全てに降り注ぎ
傷ついた体を癒した。
アンナが空に向かって大きな光の球を放つと、マシューはその光を矢で貫いた。
すると、貫いた一本の矢は無数の矢となり魔獣達を貫き跡形も無く消滅した。
誰か居ないか、ここは何処なのか知りたくて
歩き続けていると目の前に大きな川が流れていた。
ーーこの川は深いのかしら、流れは穏やかそう
少し怖いけど川を渡れば誰かいるかもしれない……。
川に足を踏み入れようとした瞬間。
《セリーナ、渡っては駄目!》
誰かに声をかけられて振り向くと、そこにはセリーナに似た真っ白いドレスを着た女性が立っていた。
ーー私に似ている……誰なのかしら?
突然の事で声も出せないセリーナに、その女性は
話しかけて来た。
《わたくしの名前はフェリア、聖女とも呼ばれていたわ。そして、貴女の遠い祖先よ》
「聖女様が私のご先祖様?あ、あの、フェリア様
ここは何処なのでしょう?」
「ここは、そうね。あの世とこの世の狭間……と言ったらわかりやすいかしら」
まさか、自分が死んでしまったとは思っていなかったセリーナは驚いて腰を抜かした。
たしかに、ディオンを助ける為に何を失ってもいいと神に願った。
その結果が命と引き換えであったのだとセリーナは
理解した。
ーーディオン様は無事で、公爵家の人々も助けられた
。それなら思い残す事はない、だけどマシューとアンナに最後に会いたかったな……。
セリーナは必死に自分を納得させようとした、でも
涙がとめどなく溢れて止まらなかった。
ーー私とディオン様は決して結ばれる事はない……。
だけどもし、思いを伝えられていたなら何か変わっていたかな。
「泣かないでセリーナ、大丈夫よ。ここは狭間だと言ったでしょう?貴女は力を使いすぎて命を守る為に
体が一時的に仮死状態になってここに迷い込んでしまっただけよ」
「ほ、ほんと……ですか?」
優しく頷くフェリアを見たセリーナは安心して
深い溜息を吐き、どうしたら仮死状態から目覚められるか聞くと、フェリアは表情を曇らせた。
辛い光景ではあるけど、これを見てと
言うとそこには神殿に攻め込もうとしている魔獣と
マシューとアンナが戦っていた。
「マシュー、アンナ!きゃあ、怪我をしてるわ!
フェリア様、私もすぐに二人の元に行かなくては
どうしたら戻れますか?」
すぐにでも駆けつけて、二人を助けたい。
もう今は、かすり傷程度しか治せなかったセリーナではない。泣きじゃくりながらフェリアにしがみついた。
「落ち着いてセリーナ。いい、あの魔獣を完全に倒すには特別な宝具が必要なの」
フェリアは語り出した、初めて瘴気を吐く魔獣が現れた時の事を。
瘴気の魔獣を殲滅した後、フェリアはグロンブナー公爵家とカレンデュラ国王の力を借りて魔獣の事を調べた。
魔獣の身体の中には宝石の様な核があって、それを完全に破壊しなければ、時間をかけて力を蓄えて
復活するという事が分かった。
魔獣の復活を阻止する為にフェリア達は核を集めて
破壊していったのだが、全て見つけるのは不可能だった。
「私達は、いつかまた復活する魔獣を完全に倒す為の
宝具を作った。そして、宝具を補完しておく神殿を作り代々伝えていく様に当時のカレンデュラ国王に託したのだけど……王家もシュペリアン家も長い年月で忘れ去られてしまったのね」
悲しい表情で語るフェリアにセリーナはなんと声をかければいいのか分からなかった。
「ごめんなさい……シュペリアン家は無くなってしまったんです。でも、フェリア様の血を引くシュペリアンの一族はみな善良で優しい人ばかりでした」
「えぇ……わかっているわ。
セリーナ、良く聞いて。目覚めたら神殿にいって。
神殿の奥にある祭壇を動かすと地下へ行く階段が現れるわ。
階段を降りるとシュペリアン家の家紋が彫られた石碑があるの、それに手をかざせば宝具が現れるわ
それを使えば魔獣を完全に倒す事ができる。
さぁ、時間が無いわセリーナ。
マシューとアンナを助けてあげて……」
フェリアは優しく微笑みセリーナを抱きしめた。
すると二人は光に包まれ体が透けていく。
「でも、神殿にはどうやっていけば……これだけの魔獣が居れば時間がかかってしまう」
「行き方はグロンブナー公爵に聞けばわかるわ。
大丈夫、貴女達三人ならきっとできるわ。
でも、一つだけ忘れないで。全てが終わったら
誰かの言葉に惑わされずに自分の幸せを見つけて
これはマシューとアンナにも必ず伝えてね」
「フェリア様、必ずやり遂げます!」
セリーナは力強くフェリアに約束した。
そしてゆっくりと覚醒していき目覚めると
ルーナとメリッサが部屋に入って来た。
「せ、セリーナ様?大変!」
「セリーナさまぁ、良かった。」
目覚めた事を喜び、二人は駆け寄るが
セリーナは急いでディオンを読んで欲しいと頼んだ。
ディオンは慌てた様子でセリーナに駆け寄る。
「セリーナ、大丈夫か……」
「ディオン様!お願いします、すぐに神殿に行かなきゃ
私の弟と妹が危険なんです」
セリーナは眠っている間の事を全て話し始めた。
只事では無い様子のセリーナにディオンは驚きながらも話を聞く事にした。
「信じてもらえないかもしれないけれど、本当なんです!お願い……ディオン様。力を貸して下さい」
ポロポロと泣きながら話すセリーナをディオンは
抱きしめた。
「泣くなセリーナ、大丈夫だ。
宝具の事はグロンブナー公爵家にも伝わっている。
すぐにでも神殿に迎えるが体は大丈夫か?」
「ほ、本当ですか?私は大丈夫です!」
ディオンは実は、既にカレンデュラ国に向かう準備をしていた。
カイルに兵士を集めるように指示を出し
黒い鎧に身を包みグロンブナー獅子の頭に王冠を戴く黄金の紋章を戴くマントを付けたディオンはセリーナと兵士達と共にグロンブナー公爵家の地下に向かった。
「これは……魔法陣ですか?」
セリーナはディオンが用意した、伝説級の防具である物理攻撃も魔法攻撃も跳ね返す、マントと
ボリュームを抑えた動きやすい白いドレスを着ていた。それは、まるでこの事態を予測していたかのようにセリーナにピッタリの防具だった。
「そうだ。言っただろ、グロンブナーに入れない場所などないと」
そう言って魔法陣の上に乗ると、パァッと光り輝くと一瞬で神殿に転移していた。
しかも、戦闘の最前線に。
「かかれ!」
ディオンが号令をかけると、転移してきたグロンブナー公爵家の兵士達が魔獣に挑んでいった。
驚いたのは神殿に居たマシューとアンナ達で
窮地に陥っていたのが嘘の様に形成が逆転した。
「え?マシュー、何、なに、どう言う事?」
「分からない、でも助かった」
そして、動揺している満身創痍の状態で戦っていたマシューとアンナ達の元に黄金色に輝く光が降り注いだ。
「これ、もしかして……」
「うん、アンナ。間違いない!」
二人が顔を見合わせると懐かしい声が聞こえた。
「マシュー、アンナ!」
「「お姉ちゃん!」」
久しぶりの再会を喜びあった三人だったが、危機的状況には変わりなく、セリーナは二人にフェリアから聞いた話を説明して、急いで神殿の祭壇に向かった。
緑で溢れ、大理石で作られた美しかった神殿は
見る影もなく荒れ果てていた。
セリーナ達はフェリアに言われた通り、祭壇の地下に向かった。
地下には、石造りの部屋の真ん中に紋章が彫られた石像がポツンとあった。
「ほ、本当にあった」
「これが……シュペリアン家の家紋なんだね」
マシューとアンナがシュペリアン家の屋敷で暮らしていたのはまだずっと幼い頃で紋章を見たのは初めてだった。
「……美しいでしょう、シュペリアン家の百合の紋章は。さぁ、急がなきゃ。二人とも紋章に手をかざして」
三人が手をかざすと、石像の紋章が光り輝くと
地下に沈んでいき、地下から弓と魔法の杖と錫杖が
競り上がってきた。
セリーナは錫杖を、マシューは弓を、アンナは魔法の杖をまるで呼ばれる様に手にした。
「すっ、すごい……ずっとアンナのものだったみたい」
「僕も弓は使った事ないのに、なんでだろ……懐かしい。これで終わらせられるんだね」
「えぇ、急ぎましょう!」
三人は急いで神殿の最上階に登った。
そして。何かに導かれる様に自然に体が動いた。
セリーナは錫杖に癒しと慈しみの心で祈りを込めた。
マシューはこの国の全てにこの矢が降り注ぎ魔を払えるようにと祈りを込め。
アンナは全ての人々に光と希望をと祈りを込めた。
「「「聖なる光よ、魔を薙ぎ払え!」」」
三人が叫ぶと、辺り一帯が眩い光に包まれた。
セリーナの癒しの光はこの国の人々全てに降り注ぎ
傷ついた体を癒した。
アンナが空に向かって大きな光の球を放つと、マシューはその光を矢で貫いた。
すると、貫いた一本の矢は無数の矢となり魔獣達を貫き跡形も無く消滅した。
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