ドタイプな完璧陛下の秘書辞めたいんです!

星華

文字の大きさ
上 下
11 / 12

妖精国

しおりを挟む
「フィー大丈夫か?」

「えぇ、船を降りたら良くなりました」

「そうか……良かった」

 デュランテ家の客室でお茶をしていたエルネストとフィオリア。
 船酔いをする体質なのか、フィオリアは船に乗って半日程経つと吐き気と眩暈に襲われて立っている事が出来なくなった。
 船で一気に王都に帰ろうとしていたが、一旦デュランテ家で休んでから馬車で王都に帰る事になった。

「心配かけてごめんなさい……あの、エルネスト様」

ーーあの事をちゃんと話しておかなきゃ……でも
、もし……エルネスト様がショックを受けたらどうしよう……。

 気持ちが通じ合い、今まで悩んでいた事が解消されたが、フィオリアが世継ぎを産めないかもしれない事はエルネストは知らない。
 このまま秘密にしておく事は出来ないが、どうしても勇気が出なかった。

ーー逃げていてはだめ……ちゃんと伝えなくちゃ。

「あの……大事な、とても大事なお話があるんです」

「どうしたんだ?何かあったのか……」

「実は私……」

「あーいたーやっと見つけたわ、本当に人間て失礼だわ、私が直直に探してあげたのに全然見つからないんだもの。本当、失礼しちゃうわ!」

 プンプンと怒りながら突然現れたのは、森で助けた妖精のティニーだった。

「貴女は、ティニー?」

「ちょっと、ティニー様!様をつけなさいよね
本当、人間て礼儀もなってないのかしら?
さぁ、さっさと行くわよ」

「行くって、どこに?」

「はぁ?フェアリンガムよ、あんたは連れて行っても大丈夫だから行くわよ」

「よ……妖精か?どうしてここに」

 エルネストの存在に全く気づいて居なかったティニーは急に除き込まれてパニックになった。

「ぎゃー!何、に、人間……きゃーお母様ぁー
助けてーー」
 
「フィーいつの間に妖精の知り合いが出来たんだ?」

 「ティニー様、落ち着いて!エルネスト様、こちらは妖精のティニー様です、偶然森で会ったんです!」

 パニックになって部屋中を飛び回るティニーを
必死にフィオリアは宥めた。

 妖精国は閉鎖的で人間嫌いな者が多くなかなか人間族と交流は無く、エルネストも妖精に会うのは初めてだった。

「やだやだ、怖い!もうこんな所やだー!」

 泣きじゃくりながら、転移魔法を使い光に包まれた次の瞬間、三人は森の中に居た。

「こ……ここは?」

「あぁー怖かった、ってぎゃー、しまった人間の男まで連れてきちゃった!」

「落ち着いてくれ、ティニー……様?
俺は君に危害は加えないから……それにしても
初めて妖精に会ったが、何とも美しい生き物だな」

 好奇心いっぱいで見つめられ褒められたティニーはまんざらでも無い顔をして落ち着きを取り戻した。

「ふ、ふん、当たり前でしょう。私を誰だと思っているのかしら?」

「いやぁ、凄い。透き通った羽は宝石の様だな」

「あ、あら……そう?ま、まぁ、人間も悪くないわね。し、仕方がないからお前も連れて行ってやるわ」

 褒められて機嫌を直したティニーはフィオリアとエルネストと周りを飛び回ると着いてこいと先頭を切って飛び出した。

「ティニー様、何処に向かわれてるんですか?」

「はぁ?あんたが言ってたエフィリア族の所よ」

「エフィリア族が……本当に?」

「フィー、エフィリア族って……どう言う事だ?」

 フィオリアはティニーにエフィリア族の事が分かれば教えて欲しいと頼んでいた事をティニーに着いて行きながら話した。

 見た事の無い植物や生き物が漂う原始の森を暫く歩いていると小さな村が見えて来た。

「あの村よ」

 ティニーが指差したのは、大きな木の子形をした家が立ち並ぶ村だった。

「あの1番大きな青色のカプラキノコの家が村長の家だから挨拶しなさい」

「まるで、おとぎ話の世界ですね……」

「あぁ、カプラキノコというのか……凄いな」

 妖精国では木の中に住む者や、木の子の中に住む者と色々な種族がいるとティニーが得意げに話す。
 村長の家に着いてティニーが声をかけると木の子が突然、口を開け食べられた。

「きゃー!」

「うっ!フィー、大丈夫……か?」

 食べられたかと思ったら三人は、人間達が暮らす部屋と変わらない机や食器、ソファーなどがある部屋の中に居て、ソファーにはフィオリアと同じ白い髪に青と緑のオッドアイの50代くらいの男が座っていた。

「やぁ、良く来たね」

「え?あの……お邪魔します」

「突然の訪問失礼した……村長殿ですか?俺の名前はエルネスト人間族だ。貴方は……エフィリア族ですか」

「そうよ、だから連れてきたのよ!
ランディ、喉が乾いたから蜂蜜ジュースとスミレの砂糖漬けちょうだい。あ、ランディあの本読んでてもいい?」

「どうぞ、すぐに準備しますティニー様。
皆さんもお疲れでしょう、ソファーに座って少し待っていて下さい」

「私はフィオリアと申します。あの、お手伝いします」

「大丈夫ですよ、久しぶりのお客様に特別なお茶をお出ししたいのでそちらのリビングで少し待っていて下さい」

 フィオリアは手伝いを申し出たが、ランディと呼ばれた男は優しく笑い、キッチンの方へ歩いて行った。
 少しするとランディは爽やかな香りのハーブティーをフィオリア達に振る舞った。

「さて……エフィリア族か、やぁ……久しぶりに
ティニー様からその名前を聞いて驚いたよ」

「ここには他にもエフィリア族が住んでいるのですか?私……どうしても聞きたい事があって」

「そうだね、ここは元エフィリア族が暮らしている村だ」

「元、とはどういう事でしょうかランディ村長」

「うん……君達になら話してもいいだろう」

 ランディは目を細めて、ゆっくりと語り出した。

「エフィリア族はどうして産まれたか知っているかい?」

「いえ……私は幼い頃に隠れ住んでいた村が焼かれて沢山の大人達が亡くなって……色々と調べたんですが資料が無くて」

「そうか……辛かったね……。
君達はチェンジリングという言葉は知っているかい?」

「チェンジリング?おとぎ話で読んだ事はありますが……どういう事でしょう」

 チェンジリングとは、取替え子と言われ悪戯好きな妖精が人間の子供を拐って代わりに妖精の子供を置いていくという話しである。

 大概は、言う事を聞かない子供に親が悪い子は妖精に連れて行かれると怖がらせる為によく言われていた。

「エフィリア族はね、妖精と人間族のハーフなんだ。人間でも妖精でも無いエフィリア族は半端者として妖精国で暮らす事も人間族として生きる事も難しくて常に追われている流浪の民だったんだ」

「人間と妖精のハーフ……ですか?」 

「あぁ、まぁ今人間族の国に住んでいるのはだいぶ血が薄れた者達だとは思うけれどたまにフィオリアさんと言ったかな……君みたいに先祖帰りみたいな子が産まれるんだ、オッドアイの子は妖精の血が強く出ている証拠なんだ」

「ランディ村長……私、あの……」

 生理の無い自分の身体の事を聞きたいが、男性に話していいのか中々言い出せないでいるとエルネスト達が居るリビングに優しげな顔立ちの白い髪に青と紫色のオッドアイの若い女性が入って来た。

「ランディ?あら、お客様がいらしてたのね。
こんにちは」

「お邪魔してます。ランディ村長こちらの方は?」

「私の妻のエリーヒャです。こちらはエルネストさんとフィオリアさんだ、フィオリアさん良ければエリーヒャとティニー様の様子を少し見てきてくれませんか?ティニー様は誰も見てないとお菓子を食べ過ぎてお母上に怒られてしまうので」

「え?はい……」

「あらあら、ごめんなさいね。
行きましょうかフィオリアさん」

 ティニーが居るというランディの書斎に行くとティニーは満腹で眠くなったのか本の上で眠っていた。

「あらまぁ、クスクス……眠ってらっしゃるわ」

 慣れた様子でエリーヒャは小さなベッドを棚から持って来て眠っているティニーを寝かせると書斎のテーブルセットのソファーに二人は座った。

「ティニー様はまだ赤ちゃんだから眠くて仕方ないのよね」

「え!ティニー様赤ちゃんなんですか?」

「えぇ、ティニー様はまだ産まれたばかりの妖精女王のご息女なのよ。
……私達は今の妖精女王に助けて頂いたの」

「どういう事ですか?」

 フィオリアの様に奴隷商人達に追われて行き場を失ったエフィリア族は、最後の望みをかけて妖精国に行き助けを求めた。

 以前の妖精女王はエフィリア族を毛嫌いしていたが、今の妖精女王は迫害されているエフィリア族を哀れに思い受け入れてくれたのだと言う。

「妖精国はね、普通の人間は生きてはいけないのよだからね……人間でいるか完全な妖精になるか選ばなけれはならないの。
ここにいるのは、皆んな人間である事を捨てて妖精になる事を選んだの。もし……フィオリアさんが人間族の国で暮らすのが辛ければこちらで暮らす事も出来るわ、ただ……人間の部分はなくなってしまうけれど」 

「私は……愛する人がいるんです、だからその人の側に居たい……だけど私、生理が無くて……その人の子供を産めないかもしれない事を言えなくて……」

「子供が産めない……そんなはずは、あぁ、わかったわ!フィオリアさんエフィリア族はね放浪してきた歴史から妖精の血が強い者は自分の身体をコントロールしていたの。
子供を産むのは危険が伴うでしょう?だから安心な場所で子供を産み育てる環境にならないと生理がこないのよ」

「そうなんですか……私、わたし……よかった……」

ずっと悩んでいた胸の支えがとれてフィオリアはボロボロと涙が流れて止まらなかった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?

gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。 そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて 「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」 もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね? 3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。 4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。 1章が書籍になりました。

【掌編集】今までお世話になりました旦那様もお元気で〜妻の残していった離婚受理証明書を握りしめイケメン公爵は涙と鼻水を垂らす

まほりろ
恋愛
新婚初夜に「君を愛してないし、これからも愛するつもりはない」と言ってしまった公爵。  彼は今まで、天才、美男子、完璧な貴公子、ポーカーフェイスが似合う氷の公爵などと言われもてはやされてきた。  しかし新婚初夜に暴言を吐いた女性が、初恋の人で、命の恩人で、伝説の聖女で、妖精の愛し子であったことを知り意気消沈している。  彼の手には元妻が置いていった「離婚受理証明書」が握られていた……。  他掌編七作品収録。 ※無断転載を禁止します。 ※朗読動画の無断配信も禁止します 「Copyright(C)2023-まほりろ/若松咲良」  某小説サイトに投稿した掌編八作品をこちらに転載しました。 【収録作品】 ①「今までお世話になりました旦那様もお元気で〜ポーカーフェイスの似合う天才貴公子と称された公爵は、妻の残していった離婚受理証明書を握りしめ涙と鼻水を垂らす」 ②「何をされてもやり返せない臆病な公爵令嬢は、王太子に竜の生贄にされ壊れる。能ある鷹と天才美少女は爪を隠す」 ③「運命的な出会いからの即日プロポーズ。婚約破棄された天才錬金術師は新しい恋に生きる!」 ④「4月1日10時30分喫茶店ルナ、婚約者は遅れてやってきた〜新聞は星座占いを見る為だけにある訳ではない」 ⑤「『お姉様はズルい!』が口癖の双子の弟が現世の婚約者! 前世では弟を立てる事を親に強要され馬鹿の振りをしていましたが、現世では奴とは他人なので天才として実力を充分に発揮したいと思います!」 ⑥「婚約破棄をしたいと彼は言った。契約書とおふだにご用心」 ⑦「伯爵家に半世紀仕えた老メイドは伯爵親子の罠にハマり無一文で追放される。老メイドを助けたのはポーカーフェイスの美女でした」 ⑧「お客様の中に褒め褒めの感想を書ける方はいらっしゃいませんか? 天才美文感想書きVS普通の少女がえんぴつで書いた感想!」

断る――――前にもそう言ったはずだ

鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」  結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。  周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。  けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。  他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。 (わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)  そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。  ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。  そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?

【完結】冷酷眼鏡とウワサされる副騎士団長様が、一直線に溺愛してきますっ!

楠結衣
恋愛
触ると人の心の声が聞こえてしまう聖女リリアンは、冷酷と噂の副騎士団長のアルバート様に触ってしまう。 (リリアン嬢、かわいい……。耳も小さくて、かわいい。リリアン嬢の耳、舐めたら甘そうだな……いや寧ろ齧りたい……) 遠くで見かけるだけだったアルバート様の思わぬ声にリリアンは激しく動揺してしまう。きっと聞き間違えだったと結論付けた筈が、聖女の試験で必須な魔物についてアルバート様から勉強を教わることに──! (かわいい、好きです、愛してます) (誰にも見せたくない。執務室から出さなくてもいいですよね?) 二人きりの勉強会。アルバート様に触らないように気をつけているのに、リリアンのうっかりで毎回触れられてしまう。甘すぎる声にリリアンのドキドキが止まらない! ところが、ある日、リリアンはアルバート様の声にうっかり反応してしまう。 (まさか。もしかして、心の声が聞こえている?) リリアンの秘密を知ったアルバート様はどうなる? 二人の恋の結末はどうなっちゃうの?! 心の声が聞こえる聖女リリアンと変態あまあまな声がダダ漏れなアルバート様の、甘すぎるハッピーエンドラブストーリー。 ✳︎表紙イラストは、さらさらしるな。様の作品です。 ✳︎小説家になろうにも投稿しています♪

ただの新米騎士なのに、竜王陛下から妃として所望されています

柳葉うら
恋愛
北の砦で新米騎士をしているウェンディの相棒は美しい雄の黒竜のオブシディアン。 領主のアデルバートから譲り受けたその竜はウェンディを主人として認めておらず、背中に乗せてくれない。 しかしある日、砦に現れた刺客からオブシディアンを守ったウェンディは、武器に使われていた毒で生死を彷徨う。 幸にも目覚めたウェンディの前に現れたのは――竜王を名乗る美丈夫だった。 「命をかけ、勇気を振り絞って助けてくれたあなたを妃として迎える」 「お、畏れ多いので結構です!」 「それではあなたの忠実なしもべとして仕えよう」 「もっと重い提案がきた?!」 果たしてウェンディは竜王の求婚を断れるだろうか(※断れません。溺愛されて押されます)。 さくっとお読みいただけますと嬉しいです。

脅迫して意中の相手と一夜を共にしたところ、逆にとっ捕まった挙げ句に逃げられなくなりました。

石河 翠
恋愛
失恋した女騎士のミリセントは、不眠症に陥っていた。 ある日彼女は、お気に入りの毛布によく似た大型犬を見かけ、偶然隠れ家的酒場を発見する。お目当てのわんこには出会えないものの、話の合う店長との時間は、彼女の心を少しずつ癒していく。 そんなある日、ミリセントは酒場からの帰り道、元カレから復縁を求められる。きっぱりと断るものの、引き下がらない元カレ。大好きな店長さんを巻き込むわけにはいかないと、ミリセントは覚悟を決める。実は店長さんにはとある秘密があって……。 真っ直ぐでちょっと思い込みの激しいヒロインと、わんこ系と見せかけて実は用意周到で腹黒なヒーローの恋物語。 ハッピーエンドです。 この作品は、他サイトにも投稿しております。 表紙絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品(写真のID:4274932)をお借りしております。

若奥様は緑の手 ~ お世話した花壇が聖域化してました。嫁入り先でめいっぱい役立てます!

古森真朝
恋愛
意地悪な遠縁のおばの邸で暮らすユーフェミアは、ある日いきなり『明後日に輿入れが決まったから荷物をまとめろ』と言い渡される。いろいろ思うところはありつつ、これは邸から出て自立するチャンス!と大急ぎで支度して出立することに。嫁入り道具兼手土産として、唯一の財産でもある裏庭の花壇(四畳サイズ)を『持参』したのだが――実はこのプチ庭園、長年手塩にかけた彼女の魔力によって、神域霊域レベルのレア植物生息地となっていた。 そうとは知らないまま、輿入れ初日にボロボロになって帰ってきた結婚相手・クライヴを救ったのを皮切りに、彼の実家エヴァンス邸、勤め先である王城、さらにお世話になっている賢者様が司る大神殿と、次々に起こる事件を『あ、それならありますよ!』とプチ庭園でしれっと解決していくユーフェミア。果たして嫁ぎ先で平穏を手に入れられるのか。そして根っから世話好きで、何くれとなく構ってくれるクライヴVS自立したい甘えベタの若奥様の勝負の行方は? *カクヨム様で先行掲載しております

処理中です...