保護猫subは愛されたい

あうる

文字の大きさ
上 下
33 / 67

33 Playtime night 4

しおりを挟む
「さぁ、鳴いて御覧。私の可愛い子」

その言葉で始まった次のお願いは、猫になること。
自らの手で後ろの穴を解し、渡されたアナル栓を挿入する。
詮には猫のしっぽのようなフサフサした毛がつけられており、一見して尻からそのまま生えているように見える。
詮の大きさはどうということはない。
それよりも、気になるのはマスターの視線だ。
尻尾の生えた尻を、ゆっくりと撫で回すマスター手。
痛いほど昂ぶる前の屹立。
未だリボンは縛られたまま、蝋と晶の先走りに濡れ、悲惨な有様となってる。

「苦しいね」
「ん……にゃ」

マスターからのお願いは、「鳴いて」だ。
人の言葉は許されない。

「焦れったい?でも晶は、我慢が出来るいい子だろう?」
「にゃ……あ」

苦しい。
今すぐ、リボンを外したい。
そして後ろの穴に入れられた詮を抜き、そこにマスターを受け入れ、滅茶苦茶に突き上げて欲しい。
実のところマスターとのプレイにおいて、挿入は必ず必須ではない。
むしろそこまでに酷く嬲られ、体力も気力もなくなったところで、それでも欲しいものは与えられずドロドロに蕩かされてーー。

「んにゃ………」
「そんなに目を潤ませて、一体何を考えていたのかな?」

マスターだけ。
マスターの事だけ。

声にならない思いを込めてマスターを見上げる。

「さぁ、そろそろ最後のお願いにしようか」


耳元で囁いたマスターが、尻から生えた尻尾を無造作に引っ張り出す。

「………!!!」

瞳を目一杯見開き、思わず漏れそうになった声を無理矢理に喉の奥へ押し止めた。

「晶、これで最後だよ。
私のものを受け入れて、最後まで耐えるんだ」
「………?」
「もし、途中で射精したら」

言葉を区切り、マスターが今夜初めて、自ら下半身のジッパーを下ろす。
痛みも何もかも忘れ、視線が釘付けになった。
不穏な言葉の続きを語ることなく、そんな晶の様子にマスターが笑う。

「本当に、君は正直ないい子だね。
そこまで欲しがって貰えると、男冥利につきるよ。さぁーーー」

アキラの上に乗り上げ、再び手にした長いリボンをアキラの首に巻きつける。
手綱のようになったそれがジワジワと呼吸を狭めていき、徐々に白くなっていく頭。

「君の全てを私に《Attract》魅せて
「…………!!」

意識が完全に掻き消える寸前。
一気に後孔を貫かれ、目の前にハレーションが炸裂した。

あぁ、これは駄目だ。 
グスグズになった後孔が、信じられないほど気持ちいい。
差し込まれては引き抜かれ、その度に名残を惜しむように引き攣れる肉襞。
糸を引くマスターの楔は、固く猛ったまま。

「………イッてしまった御仕置きは、何にしようかな?」

意地悪なマスターの言葉が、今は遠い。
耳がよく聞こえない。
ビクビク痙攣する身体から、だらだらと流れる白濁。

「楽しみだね、晶」
しおりを挟む
感想 20

あなたにおすすめの小説

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?

名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。 そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________ ※ ・非王道気味 ・固定カプ予定は無い ・悲しい過去🐜 ・不定期

隠れSubは大好きなDomに跪きたい

みー
BL
⚠️Dom/Subユニバース 一部オリジナル表現があります。 ハイランクDom×ハイランクSub

病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない

月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。 人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。 2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事) 。 誰も俺に気付いてはくれない。そう。 2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。 もう、全部どうでもよく感じた。

兄さん、僕貴方にだけSubになるDomなんです!

かぎのえみずる
BL
双子の兄を持つ章吾は、大人顔負けのDomとして生まれてきたはずなのに、兄にだけはSubになってしまう性質で。 幼少期に分かって以来兄を避けていたが、二十歳を超える頃、再会し二人の歯車がまた巡る Dom/Subユニバースボーイズラブです。 初めてDom/Subユニバース書いてみたので違和感あっても気にしないでください。 Dom/Subユニバースの用語説明なしです。

鬼上司と秘密の同居

なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳 幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ… そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた… いったい?…どうして?…こうなった? 「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」 スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか… 性描写には※を付けております。

平凡なSubの俺はスパダリDomに愛されて幸せです

おもち
BL
スパダリDom(いつもの)× 平凡Sub(いつもの) BDSM要素はほぼ無し。 甘やかすのが好きなDomが好きなので、安定にイチャイチャ溺愛しています。 順次スケベパートも追加していきます

相性最高な最悪の男 ~ラブホで会った大嫌いな同僚に執着されて逃げられない~

柊 千鶴
BL
【執着攻め×強気受け】 人付き合いを好まず、常に周囲と一定の距離を置いてきた篠崎には、唯一激しく口論を交わす男がいた。 その仲の悪さから「天敵」と称される同期の男だ。 完璧人間と名高い男とは性格も意見も合わず、顔を合わせればいがみ合う日々を送っていた。 ところがある日。 篠崎が人肌恋しさを慰めるため、出会い系サイトで男を見繕いホテルに向かうと、部屋の中では件の「天敵」月島亮介が待っていた。 「ど、どうしてお前がここにいる⁉」「それはこちらの台詞だ…!」 一夜の過ちとして終わるかと思われた関係は、徐々にふたりの間に変化をもたらし、月島の秘められた執着心が明らかになっていく。 いつも嫌味を言い合っているライバルとマッチングしてしまい、一晩だけの関係で終わるには惜しいほど身体の相性は良く、抜け出せないまま囲われ執着され溺愛されていく話。小説家になろうに投稿した小説の改訂版です。 合わせて漫画もよろしくお願いします。(https://www.alphapolis.co.jp/manga/763604729/304424900)

処理中です...