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「多頭飼い……ですか?」
「言葉だけ聞くと人権を無視してたくさんの愛人を囲ってるみたいに聞こえるけど、実際にはそうじゃないよ」
「はぁ…」
「プレイ中は勿論一対一だし、相手に恋人や他のお相手ができた場合は円満に関係を解消してくれるから、そういった痴情のもつれとも少ない」
お互いプレイ中だけのラフな関係がベスト、という軽いサブ性の持ち主には有り難い相手なのだと説明され、男—――野崎 晶は、そんなものかと曖昧に相槌を打つ。
「パートナー募集中のdomには前もって収入や素行なんかの審査もあるから、今から合う相手はみんなそれなりなステイタスの持ち主だと思って大丈夫だけど、特に多頭飼いの場合は最低でも1千万単位のの安定した収入が以上必要だし」
まるでカード審査みたいな話だといえば、「当たり前でしょ」と笑う彼。
「犬猫を飼うのとはわけが違うんだ。人間を飼おうっていうんだから、それくらい当然じゃない?
逆にSub性の相手の方にしっかりとした収入があって、今後も働き続けられるっていう意思が確認される場合は、dom側の収入が問題視されない場合もあるよ。
国としては、domとSubの間で破綻なく共生生活ができればいいわけだから、その辺は臨機応変にね」
わざわざ国が主導でマッチングをしているくらいだから、生活していくのに支障のある組み合わせができては困るということだろう。
それ以外は基本的にだれを選んでも本人同士の同意があれば自由。
既婚者ですら、一定の収入があればプレイパートナーを複数持っても許されるのだ。
驚くべき格差社会と、羨むものも少なくはない。
「勿論Subにだって、バリバリのキャリア持ちはいっぱいいるし、どちらかというと生真面目な性質だから、研究者なんかの高給取りな職業についてることも案外多いんだよ。
僕の見たところ、あなたもそんな感じでしょ?なんていうか……専門職っぽい匂いがする」
くんくん、と冗談交じりに匂いを嗅ぐようなしぐさをされ、苦笑する。
そうか、現場を離れて久しいと思っていたが、自分にはそんな匂いがしみついているか。
「わかりますか?」
「わかるわかる。んで、がんばりすぎて疲れちゃったんだろ?ここにいるみんなそうだよ。
Sub性の人間が求めるのは出世や社会的地位なんかじゃなく、すごいね、頑張ったねって褒めてもらうことなのにさ」
現代社会において、「褒めてもらいたいだけ」というSubにとってはごく当たり前の行動理念は、なかなか理解されがたい。
見返りを求めない善意が、時に誤解を受けやすいことはもはや常識だ。
半年前。
職場での過労死寸前の労働が原因で体調を崩し病院に運ばれた晶は、その後も体調が一向に良くならず、数か月前にとうとう休職。
鬱状態を疑われ、半ば強引に通わされた病院での主治医の診断が、sub性からくる不安症だった。
自分がマイノリティである自覚などなかった晶は、当然混乱した。
だが、休職中の自分を心配して電話をかけてきてくれた同僚にそのことをポロリと漏らした途端、休職していたはずの会社からはそのまま辞職するようにとの通知が届き。
結婚寸前まで話が進んでいたはずの恋人は、彼のバース性を知るや否や、薄気味悪いものを見るような目で晶を見下し、一言もなく去っていった。
”普通”であることが何よりの価値である集団社会において、Subやdomといったマイノリティは、それだけで差別の対象になるのだと身をもって知らされた晶は、いわゆる抜け殻状態。
そもそもこれまでノーマルだと思っていた晶には、sub性といのがどういうものなのかもよくわからない。
subとは、いわゆるSM的な嗜好の問題ではなく、本能的な欲求からくるものだと説明され、血中ホルモンの濃度がどうこう、抑圧された状態が続くことで引き起こされる弊害がどうこう、という説明を延々聞かされた気もするが、正直その時のことはろくに覚えていなかった。
「これからどうするのか、選択するのは野崎さん、あなた次第です。
sub性というのはあなたの個性の一部であり、全てではない。
幸い今はSubの不安症を抑える薬もありますし、Sabであることを公表せず働いている方もたくさんいらっしゃいます。
薬を飲まずとも、同じバース性であるdom性の方とパートナー関係を組むことができれば、薬を服用することもなく、日常生活にも何も問題ありません」
仕事を続けることも不可能ではないと告げられたが、これまで受けた仕打ちを考えると、とてもではないが今はその気分になれない。
そう話せば、バース性を研究する専門家が作ったのだというdomとsubとをマッチングするアプリをインストールするように促され、まずは試しに軽い気持ちで、とバース性同士の「集団マッチングパーティー」へ申し込むよう勧められた。
その当日が、つまりは今日。
建前上は相性のいいバース性の相手を見つけるための交流会だが、やっていることは一般の婚活パーティーと大差ない。
違いがあるとすれば、結婚を目的とした婚活パーティでは男女の組み合わせが基本であることに対して、バース性によるパートナーシップ関係には、性別があまり重要視されないことだろう。
まず受付で身分証を出し、参加者名簿との確認を取ると、そこで今日一日の名札代わりとなる番号のつけられたタブレットを手渡される。
会場は広間のような場所ではなく、全面ガラス張りのおしゃれなカフェが貸切られており、受付を抜ければすぐ、待機していた係によって、渡されたタブレットに貼られた番号と同じ番号ののついたテーブルへと案内された。
そこで改めて、<s‐14>と書かれたそのタブレットに自分の経歴やアピールを打ち込み、そこからSub専用に考えられた、目を疑うほど赤裸々なアンケートに答えていく。
『なるべく正直に、恥ずかしくても絶対に嘘はつかないこと!』がポイントなのだと、たまたま知り合った隣の席の同じSub性の青年から教えられたが、これがなかなか難しい。
アンケートの内容の半分以上が、バース性特有のプレイに関する確認事項のようなもので、軽いジョブとしてまず一問目が、「同性異性を問わず、性行為を含むプレイに対する可否について」だ。
これ以降は男女で質問が異なっているのだと思うが、それに対して「可」とした晶の次の質問は「アナルの使用の可否」。
これに関しても悩みながら「可」にした晶だったが、何しろそんな問題ばかりがこれから先延々と続き、逆に性癖とはこれほど奥深いものなのだと妙なところで感心させられる始末。
「野崎さんは、これまでずいぶん頑張ってきたのだと思います。
だからこそ、そろそろご褒美があってもいいころなんじゃないでしょうか」
たっぷり甘やかしてくれる相手を見つけてきてくださいね、と笑顔で応援してくれた主治医に報いるためにも、何とか頑張ってみようと思ったが、果たして自分にできるだろうか。
さしあたって、まずは。
「ね、野崎さん。僕たち仲良くやっていける気がするし、よかったら一緒に同じご主人様に飼われてみない?」
アンケートに答える度、いちいち困惑した様子を見せる晶を微笑ましそうな様子で見つめていた若者から、どこか余裕の見える表情で問われたこの誘いに対して、自分がどう返答すればいいのか。
―――誰か、正解を教えてほしい。
「言葉だけ聞くと人権を無視してたくさんの愛人を囲ってるみたいに聞こえるけど、実際にはそうじゃないよ」
「はぁ…」
「プレイ中は勿論一対一だし、相手に恋人や他のお相手ができた場合は円満に関係を解消してくれるから、そういった痴情のもつれとも少ない」
お互いプレイ中だけのラフな関係がベスト、という軽いサブ性の持ち主には有り難い相手なのだと説明され、男—――野崎 晶は、そんなものかと曖昧に相槌を打つ。
「パートナー募集中のdomには前もって収入や素行なんかの審査もあるから、今から合う相手はみんなそれなりなステイタスの持ち主だと思って大丈夫だけど、特に多頭飼いの場合は最低でも1千万単位のの安定した収入が以上必要だし」
まるでカード審査みたいな話だといえば、「当たり前でしょ」と笑う彼。
「犬猫を飼うのとはわけが違うんだ。人間を飼おうっていうんだから、それくらい当然じゃない?
逆にSub性の相手の方にしっかりとした収入があって、今後も働き続けられるっていう意思が確認される場合は、dom側の収入が問題視されない場合もあるよ。
国としては、domとSubの間で破綻なく共生生活ができればいいわけだから、その辺は臨機応変にね」
わざわざ国が主導でマッチングをしているくらいだから、生活していくのに支障のある組み合わせができては困るということだろう。
それ以外は基本的にだれを選んでも本人同士の同意があれば自由。
既婚者ですら、一定の収入があればプレイパートナーを複数持っても許されるのだ。
驚くべき格差社会と、羨むものも少なくはない。
「勿論Subにだって、バリバリのキャリア持ちはいっぱいいるし、どちらかというと生真面目な性質だから、研究者なんかの高給取りな職業についてることも案外多いんだよ。
僕の見たところ、あなたもそんな感じでしょ?なんていうか……専門職っぽい匂いがする」
くんくん、と冗談交じりに匂いを嗅ぐようなしぐさをされ、苦笑する。
そうか、現場を離れて久しいと思っていたが、自分にはそんな匂いがしみついているか。
「わかりますか?」
「わかるわかる。んで、がんばりすぎて疲れちゃったんだろ?ここにいるみんなそうだよ。
Sub性の人間が求めるのは出世や社会的地位なんかじゃなく、すごいね、頑張ったねって褒めてもらうことなのにさ」
現代社会において、「褒めてもらいたいだけ」というSubにとってはごく当たり前の行動理念は、なかなか理解されがたい。
見返りを求めない善意が、時に誤解を受けやすいことはもはや常識だ。
半年前。
職場での過労死寸前の労働が原因で体調を崩し病院に運ばれた晶は、その後も体調が一向に良くならず、数か月前にとうとう休職。
鬱状態を疑われ、半ば強引に通わされた病院での主治医の診断が、sub性からくる不安症だった。
自分がマイノリティである自覚などなかった晶は、当然混乱した。
だが、休職中の自分を心配して電話をかけてきてくれた同僚にそのことをポロリと漏らした途端、休職していたはずの会社からはそのまま辞職するようにとの通知が届き。
結婚寸前まで話が進んでいたはずの恋人は、彼のバース性を知るや否や、薄気味悪いものを見るような目で晶を見下し、一言もなく去っていった。
”普通”であることが何よりの価値である集団社会において、Subやdomといったマイノリティは、それだけで差別の対象になるのだと身をもって知らされた晶は、いわゆる抜け殻状態。
そもそもこれまでノーマルだと思っていた晶には、sub性といのがどういうものなのかもよくわからない。
subとは、いわゆるSM的な嗜好の問題ではなく、本能的な欲求からくるものだと説明され、血中ホルモンの濃度がどうこう、抑圧された状態が続くことで引き起こされる弊害がどうこう、という説明を延々聞かされた気もするが、正直その時のことはろくに覚えていなかった。
「これからどうするのか、選択するのは野崎さん、あなた次第です。
sub性というのはあなたの個性の一部であり、全てではない。
幸い今はSubの不安症を抑える薬もありますし、Sabであることを公表せず働いている方もたくさんいらっしゃいます。
薬を飲まずとも、同じバース性であるdom性の方とパートナー関係を組むことができれば、薬を服用することもなく、日常生活にも何も問題ありません」
仕事を続けることも不可能ではないと告げられたが、これまで受けた仕打ちを考えると、とてもではないが今はその気分になれない。
そう話せば、バース性を研究する専門家が作ったのだというdomとsubとをマッチングするアプリをインストールするように促され、まずは試しに軽い気持ちで、とバース性同士の「集団マッチングパーティー」へ申し込むよう勧められた。
その当日が、つまりは今日。
建前上は相性のいいバース性の相手を見つけるための交流会だが、やっていることは一般の婚活パーティーと大差ない。
違いがあるとすれば、結婚を目的とした婚活パーティでは男女の組み合わせが基本であることに対して、バース性によるパートナーシップ関係には、性別があまり重要視されないことだろう。
まず受付で身分証を出し、参加者名簿との確認を取ると、そこで今日一日の名札代わりとなる番号のつけられたタブレットを手渡される。
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『なるべく正直に、恥ずかしくても絶対に嘘はつかないこと!』がポイントなのだと、たまたま知り合った隣の席の同じSub性の青年から教えられたが、これがなかなか難しい。
アンケートの内容の半分以上が、バース性特有のプレイに関する確認事項のようなもので、軽いジョブとしてまず一問目が、「同性異性を問わず、性行為を含むプレイに対する可否について」だ。
これ以降は男女で質問が異なっているのだと思うが、それに対して「可」とした晶の次の質問は「アナルの使用の可否」。
これに関しても悩みながら「可」にした晶だったが、何しろそんな問題ばかりがこれから先延々と続き、逆に性癖とはこれほど奥深いものなのだと妙なところで感心させられる始末。
「野崎さんは、これまでずいぶん頑張ってきたのだと思います。
だからこそ、そろそろご褒美があってもいいころなんじゃないでしょうか」
たっぷり甘やかしてくれる相手を見つけてきてくださいね、と笑顔で応援してくれた主治医に報いるためにも、何とか頑張ってみようと思ったが、果たして自分にできるだろうか。
さしあたって、まずは。
「ね、野崎さん。僕たち仲良くやっていける気がするし、よかったら一緒に同じご主人様に飼われてみない?」
アンケートに答える度、いちいち困惑した様子を見せる晶を微笑ましそうな様子で見つめていた若者から、どこか余裕の見える表情で問われたこの誘いに対して、自分がどう返答すればいいのか。
―――誰か、正解を教えてほしい。
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