王を恨んだ妃 第1章~復讐~

木継 槐

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もう一つの恨み

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そして俺とヨンは一度だけ体を重ねた。

その間、狂ったように地響きに近い雷が轟いていた。

情事後、燕は一粒だけ涙を流した。
外では燕と俺の心のように空が泣き崩れたように豪雨が鳴り響いている。
「……燕?」

「ありがとうございました。」
「は?」

……なんで燕がお礼なんか……。

「これからは、私に何なりとお申し付けください。」

俺はそのお礼に納得出来ないまま燕との契約を結んだ。



「……じゃ、まず学びたいことがある。書物を買えるところはあるか?」

俺は自由に使える書物を数冊準備した。
書物は読むだけでない方法にも使える代物だ。


そしてこの書物を使うようになるのはこの日から7年ほどたってからだった。
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