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突入!!

~みゆきの視点3~

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「ちょっと待ってよ!!この子は関係ないじゃない。サトは普通の女の子であんたらが関わっていい子じゃないんだから!!」
すると、サトの震えはより大きくなり微かに声が聞こえてきた。

「…~……。」
「サト?」
「ごめん、みゆき……。サッちゃんって、私なの。」

いきなり聞こえた爆弾発言に私は自分の耳を疑った。
「は!?」
「ハハッ!あはははははは!!!!」

「ッ!?」
そしてサトは何にツボったかというほどにケタケタと笑い始めた。

「はぁあ、気づくのおっっっそ!!あと前置きも超つまんな~い。どこのへたくそサスペンス?あはっ!」
その表情は、私が今まで見たサトの姿とは似ても似つかないほど腹黒く、完全にこちら側の関係者だとわかるほどだった。

私は動けないまま、サトの激変ぶりを見ているしかなかった。
そんな中、話はサトと醒井で進められていく。

「じゃぁ、さっちゃんに尋ねることにするよ。どこまで知ってるんだい?」
「さぁ、全部って言ったら殺す?」
「……。」

サトの一言に、醒井だけでなくここにいる全員が息を飲んだ。
「こっわ~い!!だってそんな本当のこと言ったら……にまで狙われちゃうからなぁ……とてもじゃないけど言えないやぁあ~。」

そして、次に来た衝撃の一言に龍道会の面々は一斉に目を見開いた。
「蛇鬼組のことをなぜ、「そっかぁ、こないだ裏切り者で集まって出来たばっかりだもんね、驚くわけだよね~。」っ!?」

蛇鬼組なんて言葉は今までで父さんからも聞いたことがなかった名前で、私は話に耳を傾けるだけで精いっぱいだった。

「そこまでの情報をなぜ……。」
「当たり前のこと聞くなんて……なかなかの馬鹿だね~。」

そして背後でシュルっと音がしたかと思うと、サトはいとも簡単に縄を切り抜けた。
「2人を守るため。私はあなたみたいにたくさんの人を取りまとめるなんて柄じゃないけど、あなたたちにただで食われるほど気抜けじゃないから。」
そして、私の手もいとも簡単に縄から解放すると、徐にサトは自らのカバンに手を伸ばした。

気が付いた龍道会の下っぱらしき奴らが後ろにカバンを引いた。
その直後、パシュッという音と直後にその男がばたりと倒れた。

「ッ!?」




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