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第一部 幼年編
第四回
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食堂に入ってきたのは少女が2人。うち1人は1人はルッソより1つ年下の12歳でトーリという娘だ。後ろ髪を一束ねのおさげにした彼女は、物静かで可憐だった。
いや。ただ可憐なだけではない。高貴な者が漂わせる気配と品、たたずまいの美しさがあった。かおかたちは言うまでもないぐらいに優れていた。
「おどろいたでござる。ルッソどののおうちにどこかの国のお姫様がお邪魔していたとは!」
「あはは。大げさだよイズヴァルトさん」
彼女は初めて会うイズヴァルトを見て、恥ずかしそうにうつむいた。しかしどうにも、単なる乙女だとはイズヴァルトには思えなかった。控えめで大人しそうな表情に、欲張りな獣と同じ目の光があったからだ。
もう1人は、イズヴァルトが昼間見かけた女の子であった。その子はイズヴァルトの顔を見るなり、「あーっ!」と叫んで彼の元に駆け寄り、コクリと可愛らしいお辞儀をして抱き着いた。
「ありがとう、イズヴァルトさん! あの時は助かりました!」
横で聞いていたルッソがイズヴァルトに問うと、「まあいろいろ、とでござるよ」と少女の横顔をちらと見て答えた。
彼女は抱き着いたままイズヴァルトの手を取り、「ここで泊まる事になったの?」と問う。
「こらこら、マイヤ。イズヴァルトさんが迷惑がっているから離れろ離れろ」
「えー? いいじゃないの。私、カッコいい男の子が大好きだから!」
がっちりと抱き着かれ、ぐりぐりと腿のあたりを頬を押し付けてくるマイヤという女の子にイズヴァルトは苦笑いする。
「……そんなに、拙者の顔は見栄えよく見えるでござるのか?」
「んまあ、人それぞれの好みなんじゃないの?」
ルッソはぼやかしたような返事をした。なんだかんだいって男の自分でもハンサムに見えるからだ。その足元で頬をすりつけてくるマイヤはぼそっとつぶやいていた。
「うん。きっと将来は初代ボンドの様な色男になりそうだなあ……」
テーブルではシュミット夫妻のクスクス、と笑う声と、姉のトーリがうつむいていた。妹の馴れ馴れしさにみっともないと思ったからだ。
姉妹はイズヴァルトの左右に座った。姉からは爽やかで清らかな、妹からは甘ったるくてかわいい匂いを嗅ぎ取った。
どちらもいつまでも吸い込み続けたいにおいである。同時にイズヴァルトは股間に力が集まってしまうのを感じて戸惑った。
「どうしたの、イズヴァルトさん?」
マイヤが顔をあげて顔を覗き込んだ。早くしないと料理が冷めてしまうよ。そうだったでござるとイズヴァルトはスプーンとフォークを手にとった。
テーブルの前に並べられたのは、煮野菜と焼いた川魚に硬いパン。「ごちそうになるでござる」と一礼し取り掛かった。
冷めかかっていたが、労働の後の美味しい料理に舌鼓を打った。マイヤはトーリが新たに持ってきてくれた皿は、トーリが下ごしらえしたものだと教えた。
「トーリはね、羊さんのお肉を使った料理が得意なんだよ!」
「ほう。ふむ。これはなかなかにおいしいでござる!」
羊肉が入ったシチューをすぐに平らげ、イズヴァルトはおかわり、と思わず叫んでしまった。これだけなの、とトーリが恥ずかしそうに言い、皆が笑った。
「トーリどのは料理が得意なのでござるな! いやはや、きっと良き料理人になれるでござる!」
「だから、トーリは下ごしらえをしただけなんだよ?」
マイヤが強調したのは、イズヴァルトをじっと見ているトーリを見たからだ。姉はぽっと頬を赤らめていた。
それと、さっきまでの清らかさと違ったあまったるい体臭を帯び出し始めている。彼女はルッソに目配せした。相手はうなずいた。
「イズヴァルトさん。だったら俺のを上げるよ」
「そ、それはルッソどののぶんであって……」
「かまやしないよ。おれはいつでもトーリが下ごしらえ……じゃなくって手料理を食べられるからね。それと羊のお肉はちょっと苦手なんだ」
イズヴァルトに皿を差し出しながらそうつぶやくルッソに、トーリは途端悲しげな顔になった。このお肉がどこから仕入れたものかお察しのとおりである。
「ルッソどの。おいしい羊さんのシチューでござるが、よろしいのでござるか?」
「うん。おれは魚は好きだけど肉はあんまり。特に牛と豚と羊と鶏のはだめなんだ。もちろんヤギもだよ?」
それを聞いてイズヴァルトは察した。トーリがだんだんと涙目になって来ているのを見てルッソは慌てふためき、皿をとってがつがつと食べ始めた。
□ □ □ □ □
食事が終わって、イズヴァルトは一緒に片付けを手伝った後、テーブルにつくシュミット夫妻とルッソに、湯浴みに出ていった姉妹のことを尋ねてみた。
「トーリどのとマイヤどのは、皆様方のご親族でござるか?」
ルッソは両親に目を向けて「教えてあげてもいい?」と尋ねた。シュミット氏が語った。親類でも縁戚でも無いのだと。
「2人はもとは、ナントブルグのそこそこな護衛兵団の隊長の娘さんだったんだよ。ポンター=カモセンブルグというそこそこ名のあるお人でね……」
ポンター=カモセンブルグは、ナントブルグの王都護衛兵団の部隊長であった。聖騎士団にも入団できるとの逸材。学もあった。
「まあでも、ポンターさんよりも奥さんのほうが美人で有名だったからね」
シュミット夫人が語ったのは、トーリとマイヤの母親のリーファについて。ナントブルグの下町で一番の美人とうたわれる程の人物だった。
幼い頃から近隣の街や村で噂されるような美少女で、結婚するまではそれこそ、子供には言えぬ色ごとを繰り返していたと。
暮らしぶりも悪くなく、庶民の間ではちょっとした有名人であったが、姉妹の両親は流行病で同じくしてみまかった。
ナントブルグや近郊に、彼女達には親戚がいなかった。父方のカモセンブルグはそもそもがイーガ人。ポンターはたった一人ホーデンエーネンに来たのだという。
姉妹の母のリーファもまた、天涯孤独の身の上だった。ゆえに姉妹は頼れる者がおらず、こうしてシュミット家に預けられた。それが去年の事だった。
「さようでござったか。それはなんと過酷な事でござったろう」
生まれた時から山深いシギサンシュタウフェンを離れず、小さいながらも領主の倅として何不自由せず生きてきたとイズヴァルトは曰う。
「イズヴァルトさんのお母様は、どこのお殿様のお嬢さんだったのかい?」
ルッソが尋ねる。イズヴァルトは知っている限りの母の出自を教えた。このキンキ大陸より西にある、サイゴーク大陸の西の端。
そこにあるスオニアという、たいそう古くて小さな国があった。そこにあるキッカワンテス領には、世界的宗教であるマハラ教の総本山があった。
創造神・マハーヴァラを崇めるマハラ教は、この当時から世界宗教。世界中からの寄進が集まり門前町は栄えていた。
神に仕える高僧や巫女の中には半ば王侯貴族の様な贅沢な暮らしをしている者もいたという。
「母上はそのお山で、大僧正さまが考えたことを神様のお告げとして信徒の皆さんに告げる、巫女というものをやっていたでござる」
シュミット夫妻は顔を青くしていた。マハラ教の巫女は半ば娼婦の様なものと存じていたからだ。
巫女は卑賤な出自の娘が多かった。お山や寺院に泊まる富豪や貴族の信者を、身体で奉仕する役目があった。
高僧や学僧の求めにも必ず応じなければならない。産まれた子は男では、頭良き者は僧侶に。愚かであれば寺院の下男となる。
女ならば見目麗しければ母と同じく巫女に。醜いのや頭の良いのは市井の者に譲り渡された。
「ん? なにゆえシュミットどのらはその様な顔をなされているのでござるか?」
イズヴァルトはマハラ教の巫女についてあまり存じていなかった。まだほんの幼い子どもであったからだ。
□ □ □ □ □
たらい桶に張った湯での沐浴をすませたところで、イズヴァルトは寝床となる羊小屋へと入った。
本当はルッソのベッドを代わりにと勧められたがそうはいかない。自分はあくまで客人。ゆえにイズヴァルトは固辞した。
旅と仕事で疲れがたまっており、疲れ切っていた。めえめえ、と啼く羊たちに囲まれながらわらの上に寝転がった。
羊くさいのがなんとも難点だが、何匹かの子羊たちが寄ってきて、温かい布団を彼に提供してくれた。
(羊たちのやわらかさ、かわいいにおい……とっても幸せな眠りにつけるでござるな……)
うとうととして、そしてすやすやと寝息を立てる。羊の群れの上に乗っかって大草原を駆け巡る、という夢を見た。
そこへ突然、きゃはははは! という女の子たちの大きな笑い声を聞いたので「なんぞ!」ととびあがる。
起き上がった視線の先では、おやすみを告げたはずのトーリとマイヤがもこもことうごめく羊の群れと戯れている。
しかしどちらも一糸まとわぬ姿だ。イズヴァルトの眼に幼く白い肌を見せびらかしている。
その隣では、しずかにしろよ、と叱りつけるルッソがいたが、彼も丸裸であり、羊たちに舐められながら悶え続けていた。
これは夢かとイズヴァルトは考えた。彼は近頃、妙にみだらな夢を見てしまうようになっていたからだ。
その夢は3日に1回あった。目覚めると、何故か股間が屹立して精液が溢れ出ていた。
ゆえに寝る時はズボンが汚れてしまわないようにボロ布だけを腰に巻いていた。
「ま、まさかでござる! ……ふう」
恐れていた粗相はしていなかった。しかし女の子2人とルッソの気持ちよさそうな顔と声は現実だった。起き上がってルッソに問う。
「面妖ないたずらをしでかして、ご両親に叱られぬのでござるか?」
「なんだよイズヴァルトさん。ひどく怒った顔をしてさー。服を脱いでこっちに来なよ?」
「なにゆえでござるか?」
「とにかく楽しいし気持ちいいよ?」
イズヴァルトは抗弁するが、ルッソは気に留めなかった。
「この村の羊飼いの子供達なら必ずやっていることだよ。ふひひ……」
己の乳首や脇腹をくすぐる羊毛にやられてしまい、「ふひいいっ!」と喜悦の叫びを放った。
「そんなに……気持ちよいものでござるか?」
「はああっ、はふーっ……いいから、イズヴァルトさんも……うひいいいっ!」
ルッソは羊たちにくすぐられ、肌を刺激させられるたびに身体を震わせてのけぞった。イズヴァルトは姉妹に目を向ける。
「はあひいっ、うふっ……うふううん!」
イズヴァルトは信じられなかった。あの清純そうなトーリが、ルッソ以上に顔を蕩かせ、悶えていたのだ。
羊たちにより絶えず白い柔肌をくすぐられ、膨れ始めた乳房をかすかに揺らし、喜悦の声をあげ続ける。
「あうあうあう……ううん……」
自分の脇を羊が通り過ぎるのを待ち続けるのではなく、自分から羊を近寄せていた。うっとりとした目を向けておいでおいで獣らに呼びかける。
従順な家畜達はめええ、と鳴きながらトーリに寄り添い、ねだる彼女に身体を押し付けた。
そうなるとトーリは、自分から身体をぐるりと動かして感触を得ようとする。ほっそりとした白く美しい裸身をくすぐられ、舌を出しよだれを垂らした。
その時の顔。食事の時に見せたおしとやかさなど微塵も無かった。自慰を覚えた猿のような、と形容したくなる程の貪欲さだった。
トーリどのは壊れてしまったのだろうか。イズヴァルトがつぶやくとルッソは笑いながら否定した。
「トーリ、いつもはおしとやかなんだけど、気持ちいいことをしはじめるとすぐにああなっちゃうんだよ」
ああいうことを止めるとすぐに元に戻るから、と心配そうに見つめるイズヴァルトをなだめる。
「さ、さようでござるか。ではマイヤどのは……」
可愛い悶え声を耳にし、小さな乙女に目を向けた。幼いマイヤもまたしかりだった。
彼女は両脇を通り過ぎる羊たちの毛の感触に、至極満足した表情を浮かべていた。「うふううふふっ!」と叫んで身体をゾクゾクとさせ、小さな体をくねらせていた。
愛らしさに濃厚な色気が漂っていた。イズヴァルトは魂が抜けたように眺め続けてしまう。それを見たマイヤは駆け寄ってきた。
「イズヴァルトさんもやってごらんよ!」
マイヤのややぽっこりとしたお腹と、全体的に柔らかみを帯びた可愛い肢体を可愛いと思い、自分の指を掴んだ柔らかい手の感触に守ってあげたいと思わせた。
「さあ、トーリもルッソも楽しんでいるし、裸になってやってみてごらんよ!」
「そんなことはできぬでござるよ……」
「恥ずかしがらないで! はい!」
抱きついていたマイヤはイズヴァルトの腰布をするりと脱がせてしまう。途端、彼女の目はきらきらと輝いてしまった。
目に映るのはとても立派な少年の牡であり種袋。大きく重たそうな睾丸を小さな手で思わず触ってしまった。
「ひゃっ! い、いきなりなんでござるか!」
「ごめんね。とっても大きいから、つい……」
謝るマイヤの目にはこれまでにない、欲というか色気というものを帯びていた。羊遊びに興じていたトーリもまた、イズヴァルトのそれに目を見張った。
途端に彼女の毛に殆ど覆われていない割れ目から、つつっとしずくがこぼれ落ちた。ルッソが気づいて彼女の手を取ってささやいた。
「見ろよマイヤの顔。『おしゃぶり』がはじまるぜ?」
さらけ出されて戸惑うイズヴァルトの下腹に、自然とそうなったかのようにマイヤの顔が近づいた。ぶらりと外に出る男根に口づけし、そわそわ、ぬらりとしたものがイズヴァルトを刺激した。
「ま、マイヤどの、かようなことは早すぎるでござるよ!」
おしのけようとするイズヴァルトだが、マイヤは彼の大き目の男根を唇でくすぐったり、舌でちょろちょろと撫で始める。
しかも、彼の伸びきった睾丸をくわえると、「これ、とってもきもちいいんだよ!」と告げてしわを舐めたり玉をころがす。
理性は消え去り、男根は勢いよく屹立した。小さな女の子の舌と唇の使い方は、村娘達のそれより遥かに技巧が優れていた。
「ああ、この感覚は……嫌いではないでござる」
陰嚢を舐められるのが、これほどまで気持ちが良いのもなんて。
亀頭はまだ皮をかぶっていたままだったが、マイヤはイズヴァルトの玉筋を舐め、固くなった男根の柔らかい側面を強くつまんでしごいたりと、手慣れた様子で高まりへと導いていた。
喘ぐイズヴァルトの隣で、羊たちの柔らかさに悶えて昂っていたルッソとトーリがわらの上にねっころがってもつれ合い、互いの陰部を舐めあい始めていた。
2人ともこれが初めてではない、という慣れた舌使い。ぴちゃぴちゃぴちゃ、とルッソは育ちきっていないトーリの陰核と膣口に唾液を溶かし込む。
にゅちゅにゅちゅにゅちゅ、と、トーリは美しい唇でルッソの小さな男根を口にふくんでしごき込み、彼の昂りを手助けする。
その隣でマイヤがイズヴァルトの陰嚢を、唇でそわそわと触れ快楽を送り続けた。手で男根の包皮をめくれ上がらせて亀頭を露出させると、鈴口を小さな可愛い小指でかわいがる。
「ぬ、ぬぬっ! そ、その技はどこで覚えたでござるか?」
「ほーら、きもちいいでしょ! たっくさんおつゆがでてくるねーっ!」
溢れんばかりのイズヴァルトの我慢汁で濡れる、マイヤの可愛い小指。
その向こうには、互いの性器をほぐすためのシックスナインを終えて、下になったトーリに挿入を始めたルッソが、幼い男根で幼い膣をかきこね始めていた。
ぬちゃっ、ぬちゃっ、と可愛らしい玉袋を揺らしながら腰を動かすルッソ。
その度にああっ、ああっ、と彼にしがみついて悶えるトーリ。
マイヤは彼女たちの腰の動きにリズムを合わせ、イズヴァルトのペニスの鈴口や雁を細かく振動させた指で刺激し続けている。
はあっ、はあっ、と喘ぎながらイズヴァルトはいやらしい結合音を立て続けるルッソ達を見るとやっと声が出せるようになった。
「恋人同士なのでござるか?」
可愛い指でいじくり続けているマイヤに尋ねると、「そうだよー」と朗らかな笑顔が。
「ルッソはトーリがやって来た時、一目見た時から好きになっていたの!」
「トーリどのは、どうだった……あひいっ!……ので、ぬふうっ!」
「もちろんトーリもだよ! ルッソは村一番の優しい男の子だからね!」
姉のトーリは王都出身の都会暮らしで、村一番の美少女である。そのことからここへ来た時、仲良くしようぜと年頃の男の子達から言い寄られた。
そのやり方がちょっと酷いもので、彼女を脅して性的関係を結ぼうというものだったという。
トーリは村八分にされたくないから、言い寄る男の子達に仕方なく自分の性器を見せてやったり、膨らんだばかりの乳房を揉ませてやったりとしていたらしい。
「でもね。ルッソはそういう子達を嫌う子だったし、トーリもルッソの優しいところが好きになってたから、私が後押ししてあげたの!」
「どうやって?」
イズヴァルトが問うと、マイヤは右手をイズヴァルトのペニスの軸から離し、陰裂の見えないふっくらとした割れ目の中をいじくった。
「私がこの羊小屋でトーリのおまんこをこうしていじっているところをルッソに見せたら、2人ともその場の勢いで恋人同士になったの!」
姉のトーリは王都にいた頃から、自分の女性器を妹のマイヤにいじらせてたり舐めさせていたりといけない遊びを繰り返していた。
両親の看病でのストレスと不安からかもしれなかったけどね、とマイヤは言い、姉妹でのいじくりあいは今に至るまで毎日続いていると告げる。
「……今度、イズヴァルトさんに2人でしているところを見せてあげるから、寝室に忍び込んでみなよ?」
「そ、それはお断りするでござるよ……あうふっ!」
マイヤの手つきがよりきめ細やかになった。快楽の深度が増すと気を紛らわす為に、イズヴァルトはルッソとマイヤの2人を見る。
「あうう……ルッソ。ルッソ……」
トーリはルッソにのしかかられ、幸福と快楽の両方とを享受しているところであった。ルッソもまた同じ。
水っぽくなった女性器の感触を、ぐちゅぐちゅと音を立て楽しんでいたルッソの腰つきが激しくなった。
トーリもまた彼の尻に手をまわし、「もっと、もっと、もっと!」と半狂乱になっていた。
その勢いと艶やかさにやられたのだろうか。イズヴァルトは尿道に、たまらぬしびれを感じ始めていた。
「……ううっ。そろそろ出そうゆえ、その手を離してくれぬか?」
「えっ! じゃあお口の中で出して! 飲みたいの!」
そ、それは構わぬでござるが、と言ったイズヴァルトは、もうこらえる事ができなかった。
マイヤは握った手の感触から彼が達しそうなのを確かめると、すぐさまちいさなくちでぱっくり、と彼の亀頭を包み込み、激しくしごきたてる。
舌は指よりも激しく舐りたて、口の中に入った鈴口と裏側の縁の結合部に凄まじい快感を生み出した。
ああ、もうダメでござる、とイズヴァルトは気弱なため息をついて、マイヤの口の中でたっぷりと濃厚な子種ミルクを押し出した。
ぎゅにゅ、ぎゅにゅっ、と彼の鈴口から放たれたものをマイヤは残らず口の中に含みこむと、ごきゅっ、ごきゅっ、と大きな音を立てて飲み込んだ。
とても美味しそうに飲むのでイズヴァルトは、ますます男根に力を込めてしまう。
小さな子から、こんなに素晴らしい口淫を受けたのが衝撃的だったからなのか、精液は多量に、しかも後から続々と放たれ続けている。
放出が終わったあと、彼女は全部しぼりとってやるとばかり、もみじみたいな小さな両手で、彼の管から残り全てを搾り上げた。
弛緩し、残り汁があらかたとれたが彼女はやめなかった。口の中にある彼の男根を舌で清めてぬめりを取り、最後に鈴口をちろちろとなめ、口から男根を離した。
「ふ、ふひいいっ……マイヤどののお口は魔法がかかっているようでござるな?」
幼子はニッカリと笑い、歯の隙間からイズヴァルトが放った精液のゼリーをこびりつかているのを放った当人に見せたあと、舌でそれをぬぐい取った。
「とってもおしいかったよー!」
うれしそうにイズヴァルトのお腹に抱き着く。そうされるとイズヴァルトはとてもうれしくて仕方がない。
「マイヤどのはおしゃぶりの天才でござるな……」
「えへへ、みんなからいわれるけどねー!」
「み、みんな?」
「そうだよ! ルッソだけじゃなくて村の男の子みんなと、ここに立ち寄る大人の旅人からもね!」
イズヴァルトは驚いた。そこまで経験豊富だとは。あんまりにもいろんなおちんちんをしゃぶりすぎて、お腹を壊さないんだろうか。
「ま、またルッソはマイヤにしゃぶらせたのっ?!」
隣で快楽に喘ぎ続けていたはずのトーリが、恋人に怒っていた。ルッソは限界まできているペニスの放出をこらえながら、息をはずませて答えた。
「3日に1回だけにしているよ……」
「多すぎよ! 5日に1回にしなさいな!」
「トーリさあ、ちょっと寛大すぎるんじゃないかな?」
「う、うるさい! あひいっ! わ、わたしはもう果てちゃってるから……」
「そう? じゃあ中に出してもいい?」
ルッソがいたずらっぽく笑って呼びかけると、トーリは有無も言わざす突き飛ばした。後ろに倒れながらルッソの勃起したペニスから、勢いよく精液が発射された。
マイヤはくんくん、と嗅いで「今日はとってもいいにおいだね!」と夏草の匂いを放つそれを放ったルッソに呼びかける。
「でもこれ、マイヤには飲ませられないよ? トーリのお腹にはちょっとかかっているけどさあ」
「うん。ルッソの精液はほとんどトーリのものだからねっ!」
絶頂の波で身体をぐったりと横たえていたトーリは、かすかに笑いながら首を横に振った。
「マイヤみたいにわたしは飲む習慣ないから……」
とはいえ、彼が放ったお腹の上の精液をねっとりとした目つきで眺め続けた。
そこへ、匂いを嗅ぎつけた1頭の羊が彼女の白くやわらかい腹の上のそれをおいしそうに舐めとる。
トーリはお腹を舌でくすぐられる感覚に「う、うひいっ!」と喜ばしい叫び声をあげると、発情したルッソに唇を吸われる。
彼女のお腹にかかった精液を羊がぺろぺろと美味しそうに舐めるのを見てイズヴァルトは疑問に思った。
「何故あんなにも嬉しそうに舐めとるのでござるか?」
「ザーメンにはたっくさんの栄養が含まれているから、羊さんは本能で寄って来るんだよ!」
マイヤのもっともらしいのかホラなのかよくわからぬ答え。けれども真実を言っているに違いないとイズヴァルトはうなずいた。
とはいえザーメンと言う言葉は聞き覚えが無い。それはなに、と尋ねてみた。
「私がもといた世界での精液の呼び名なの!」
「ざあめん? はて、そんな言語はどこの大陸にあったか、聞き及んでないでござるが……」
「大陸じゃないの。私がもといたせかい、ちきゅうのにほんの辞書に書いてあったことなのよ!」
「ちきゅう、にほん? 辞書ならわかるでござるが、それはなんでござるか?」
マイヤは前世に自分がいた世界の事だ、とイズヴァルトに告げた。自分は嘘を言っていない、本当の事なのだ、と誇らしげに。
しかし姉のトーリとルッソは、「まーたマイヤのホラ話が始まった」と言ってあきれ顔。
さて、幼きマイヤが言った話をこののち、イズヴァルトは聞く事になるのだが、その中身とはいかなることか?
その続きについてはまた、次回にて。
いや。ただ可憐なだけではない。高貴な者が漂わせる気配と品、たたずまいの美しさがあった。かおかたちは言うまでもないぐらいに優れていた。
「おどろいたでござる。ルッソどののおうちにどこかの国のお姫様がお邪魔していたとは!」
「あはは。大げさだよイズヴァルトさん」
彼女は初めて会うイズヴァルトを見て、恥ずかしそうにうつむいた。しかしどうにも、単なる乙女だとはイズヴァルトには思えなかった。控えめで大人しそうな表情に、欲張りな獣と同じ目の光があったからだ。
もう1人は、イズヴァルトが昼間見かけた女の子であった。その子はイズヴァルトの顔を見るなり、「あーっ!」と叫んで彼の元に駆け寄り、コクリと可愛らしいお辞儀をして抱き着いた。
「ありがとう、イズヴァルトさん! あの時は助かりました!」
横で聞いていたルッソがイズヴァルトに問うと、「まあいろいろ、とでござるよ」と少女の横顔をちらと見て答えた。
彼女は抱き着いたままイズヴァルトの手を取り、「ここで泊まる事になったの?」と問う。
「こらこら、マイヤ。イズヴァルトさんが迷惑がっているから離れろ離れろ」
「えー? いいじゃないの。私、カッコいい男の子が大好きだから!」
がっちりと抱き着かれ、ぐりぐりと腿のあたりを頬を押し付けてくるマイヤという女の子にイズヴァルトは苦笑いする。
「……そんなに、拙者の顔は見栄えよく見えるでござるのか?」
「んまあ、人それぞれの好みなんじゃないの?」
ルッソはぼやかしたような返事をした。なんだかんだいって男の自分でもハンサムに見えるからだ。その足元で頬をすりつけてくるマイヤはぼそっとつぶやいていた。
「うん。きっと将来は初代ボンドの様な色男になりそうだなあ……」
テーブルではシュミット夫妻のクスクス、と笑う声と、姉のトーリがうつむいていた。妹の馴れ馴れしさにみっともないと思ったからだ。
姉妹はイズヴァルトの左右に座った。姉からは爽やかで清らかな、妹からは甘ったるくてかわいい匂いを嗅ぎ取った。
どちらもいつまでも吸い込み続けたいにおいである。同時にイズヴァルトは股間に力が集まってしまうのを感じて戸惑った。
「どうしたの、イズヴァルトさん?」
マイヤが顔をあげて顔を覗き込んだ。早くしないと料理が冷めてしまうよ。そうだったでござるとイズヴァルトはスプーンとフォークを手にとった。
テーブルの前に並べられたのは、煮野菜と焼いた川魚に硬いパン。「ごちそうになるでござる」と一礼し取り掛かった。
冷めかかっていたが、労働の後の美味しい料理に舌鼓を打った。マイヤはトーリが新たに持ってきてくれた皿は、トーリが下ごしらえしたものだと教えた。
「トーリはね、羊さんのお肉を使った料理が得意なんだよ!」
「ほう。ふむ。これはなかなかにおいしいでござる!」
羊肉が入ったシチューをすぐに平らげ、イズヴァルトはおかわり、と思わず叫んでしまった。これだけなの、とトーリが恥ずかしそうに言い、皆が笑った。
「トーリどのは料理が得意なのでござるな! いやはや、きっと良き料理人になれるでござる!」
「だから、トーリは下ごしらえをしただけなんだよ?」
マイヤが強調したのは、イズヴァルトをじっと見ているトーリを見たからだ。姉はぽっと頬を赤らめていた。
それと、さっきまでの清らかさと違ったあまったるい体臭を帯び出し始めている。彼女はルッソに目配せした。相手はうなずいた。
「イズヴァルトさん。だったら俺のを上げるよ」
「そ、それはルッソどののぶんであって……」
「かまやしないよ。おれはいつでもトーリが下ごしらえ……じゃなくって手料理を食べられるからね。それと羊のお肉はちょっと苦手なんだ」
イズヴァルトに皿を差し出しながらそうつぶやくルッソに、トーリは途端悲しげな顔になった。このお肉がどこから仕入れたものかお察しのとおりである。
「ルッソどの。おいしい羊さんのシチューでござるが、よろしいのでござるか?」
「うん。おれは魚は好きだけど肉はあんまり。特に牛と豚と羊と鶏のはだめなんだ。もちろんヤギもだよ?」
それを聞いてイズヴァルトは察した。トーリがだんだんと涙目になって来ているのを見てルッソは慌てふためき、皿をとってがつがつと食べ始めた。
□ □ □ □ □
食事が終わって、イズヴァルトは一緒に片付けを手伝った後、テーブルにつくシュミット夫妻とルッソに、湯浴みに出ていった姉妹のことを尋ねてみた。
「トーリどのとマイヤどのは、皆様方のご親族でござるか?」
ルッソは両親に目を向けて「教えてあげてもいい?」と尋ねた。シュミット氏が語った。親類でも縁戚でも無いのだと。
「2人はもとは、ナントブルグのそこそこな護衛兵団の隊長の娘さんだったんだよ。ポンター=カモセンブルグというそこそこ名のあるお人でね……」
ポンター=カモセンブルグは、ナントブルグの王都護衛兵団の部隊長であった。聖騎士団にも入団できるとの逸材。学もあった。
「まあでも、ポンターさんよりも奥さんのほうが美人で有名だったからね」
シュミット夫人が語ったのは、トーリとマイヤの母親のリーファについて。ナントブルグの下町で一番の美人とうたわれる程の人物だった。
幼い頃から近隣の街や村で噂されるような美少女で、結婚するまではそれこそ、子供には言えぬ色ごとを繰り返していたと。
暮らしぶりも悪くなく、庶民の間ではちょっとした有名人であったが、姉妹の両親は流行病で同じくしてみまかった。
ナントブルグや近郊に、彼女達には親戚がいなかった。父方のカモセンブルグはそもそもがイーガ人。ポンターはたった一人ホーデンエーネンに来たのだという。
姉妹の母のリーファもまた、天涯孤独の身の上だった。ゆえに姉妹は頼れる者がおらず、こうしてシュミット家に預けられた。それが去年の事だった。
「さようでござったか。それはなんと過酷な事でござったろう」
生まれた時から山深いシギサンシュタウフェンを離れず、小さいながらも領主の倅として何不自由せず生きてきたとイズヴァルトは曰う。
「イズヴァルトさんのお母様は、どこのお殿様のお嬢さんだったのかい?」
ルッソが尋ねる。イズヴァルトは知っている限りの母の出自を教えた。このキンキ大陸より西にある、サイゴーク大陸の西の端。
そこにあるスオニアという、たいそう古くて小さな国があった。そこにあるキッカワンテス領には、世界的宗教であるマハラ教の総本山があった。
創造神・マハーヴァラを崇めるマハラ教は、この当時から世界宗教。世界中からの寄進が集まり門前町は栄えていた。
神に仕える高僧や巫女の中には半ば王侯貴族の様な贅沢な暮らしをしている者もいたという。
「母上はそのお山で、大僧正さまが考えたことを神様のお告げとして信徒の皆さんに告げる、巫女というものをやっていたでござる」
シュミット夫妻は顔を青くしていた。マハラ教の巫女は半ば娼婦の様なものと存じていたからだ。
巫女は卑賤な出自の娘が多かった。お山や寺院に泊まる富豪や貴族の信者を、身体で奉仕する役目があった。
高僧や学僧の求めにも必ず応じなければならない。産まれた子は男では、頭良き者は僧侶に。愚かであれば寺院の下男となる。
女ならば見目麗しければ母と同じく巫女に。醜いのや頭の良いのは市井の者に譲り渡された。
「ん? なにゆえシュミットどのらはその様な顔をなされているのでござるか?」
イズヴァルトはマハラ教の巫女についてあまり存じていなかった。まだほんの幼い子どもであったからだ。
□ □ □ □ □
たらい桶に張った湯での沐浴をすませたところで、イズヴァルトは寝床となる羊小屋へと入った。
本当はルッソのベッドを代わりにと勧められたがそうはいかない。自分はあくまで客人。ゆえにイズヴァルトは固辞した。
旅と仕事で疲れがたまっており、疲れ切っていた。めえめえ、と啼く羊たちに囲まれながらわらの上に寝転がった。
羊くさいのがなんとも難点だが、何匹かの子羊たちが寄ってきて、温かい布団を彼に提供してくれた。
(羊たちのやわらかさ、かわいいにおい……とっても幸せな眠りにつけるでござるな……)
うとうととして、そしてすやすやと寝息を立てる。羊の群れの上に乗っかって大草原を駆け巡る、という夢を見た。
そこへ突然、きゃはははは! という女の子たちの大きな笑い声を聞いたので「なんぞ!」ととびあがる。
起き上がった視線の先では、おやすみを告げたはずのトーリとマイヤがもこもことうごめく羊の群れと戯れている。
しかしどちらも一糸まとわぬ姿だ。イズヴァルトの眼に幼く白い肌を見せびらかしている。
その隣では、しずかにしろよ、と叱りつけるルッソがいたが、彼も丸裸であり、羊たちに舐められながら悶え続けていた。
これは夢かとイズヴァルトは考えた。彼は近頃、妙にみだらな夢を見てしまうようになっていたからだ。
その夢は3日に1回あった。目覚めると、何故か股間が屹立して精液が溢れ出ていた。
ゆえに寝る時はズボンが汚れてしまわないようにボロ布だけを腰に巻いていた。
「ま、まさかでござる! ……ふう」
恐れていた粗相はしていなかった。しかし女の子2人とルッソの気持ちよさそうな顔と声は現実だった。起き上がってルッソに問う。
「面妖ないたずらをしでかして、ご両親に叱られぬのでござるか?」
「なんだよイズヴァルトさん。ひどく怒った顔をしてさー。服を脱いでこっちに来なよ?」
「なにゆえでござるか?」
「とにかく楽しいし気持ちいいよ?」
イズヴァルトは抗弁するが、ルッソは気に留めなかった。
「この村の羊飼いの子供達なら必ずやっていることだよ。ふひひ……」
己の乳首や脇腹をくすぐる羊毛にやられてしまい、「ふひいいっ!」と喜悦の叫びを放った。
「そんなに……気持ちよいものでござるか?」
「はああっ、はふーっ……いいから、イズヴァルトさんも……うひいいいっ!」
ルッソは羊たちにくすぐられ、肌を刺激させられるたびに身体を震わせてのけぞった。イズヴァルトは姉妹に目を向ける。
「はあひいっ、うふっ……うふううん!」
イズヴァルトは信じられなかった。あの清純そうなトーリが、ルッソ以上に顔を蕩かせ、悶えていたのだ。
羊たちにより絶えず白い柔肌をくすぐられ、膨れ始めた乳房をかすかに揺らし、喜悦の声をあげ続ける。
「あうあうあう……ううん……」
自分の脇を羊が通り過ぎるのを待ち続けるのではなく、自分から羊を近寄せていた。うっとりとした目を向けておいでおいで獣らに呼びかける。
従順な家畜達はめええ、と鳴きながらトーリに寄り添い、ねだる彼女に身体を押し付けた。
そうなるとトーリは、自分から身体をぐるりと動かして感触を得ようとする。ほっそりとした白く美しい裸身をくすぐられ、舌を出しよだれを垂らした。
その時の顔。食事の時に見せたおしとやかさなど微塵も無かった。自慰を覚えた猿のような、と形容したくなる程の貪欲さだった。
トーリどのは壊れてしまったのだろうか。イズヴァルトがつぶやくとルッソは笑いながら否定した。
「トーリ、いつもはおしとやかなんだけど、気持ちいいことをしはじめるとすぐにああなっちゃうんだよ」
ああいうことを止めるとすぐに元に戻るから、と心配そうに見つめるイズヴァルトをなだめる。
「さ、さようでござるか。ではマイヤどのは……」
可愛い悶え声を耳にし、小さな乙女に目を向けた。幼いマイヤもまたしかりだった。
彼女は両脇を通り過ぎる羊たちの毛の感触に、至極満足した表情を浮かべていた。「うふううふふっ!」と叫んで身体をゾクゾクとさせ、小さな体をくねらせていた。
愛らしさに濃厚な色気が漂っていた。イズヴァルトは魂が抜けたように眺め続けてしまう。それを見たマイヤは駆け寄ってきた。
「イズヴァルトさんもやってごらんよ!」
マイヤのややぽっこりとしたお腹と、全体的に柔らかみを帯びた可愛い肢体を可愛いと思い、自分の指を掴んだ柔らかい手の感触に守ってあげたいと思わせた。
「さあ、トーリもルッソも楽しんでいるし、裸になってやってみてごらんよ!」
「そんなことはできぬでござるよ……」
「恥ずかしがらないで! はい!」
抱きついていたマイヤはイズヴァルトの腰布をするりと脱がせてしまう。途端、彼女の目はきらきらと輝いてしまった。
目に映るのはとても立派な少年の牡であり種袋。大きく重たそうな睾丸を小さな手で思わず触ってしまった。
「ひゃっ! い、いきなりなんでござるか!」
「ごめんね。とっても大きいから、つい……」
謝るマイヤの目にはこれまでにない、欲というか色気というものを帯びていた。羊遊びに興じていたトーリもまた、イズヴァルトのそれに目を見張った。
途端に彼女の毛に殆ど覆われていない割れ目から、つつっとしずくがこぼれ落ちた。ルッソが気づいて彼女の手を取ってささやいた。
「見ろよマイヤの顔。『おしゃぶり』がはじまるぜ?」
さらけ出されて戸惑うイズヴァルトの下腹に、自然とそうなったかのようにマイヤの顔が近づいた。ぶらりと外に出る男根に口づけし、そわそわ、ぬらりとしたものがイズヴァルトを刺激した。
「ま、マイヤどの、かようなことは早すぎるでござるよ!」
おしのけようとするイズヴァルトだが、マイヤは彼の大き目の男根を唇でくすぐったり、舌でちょろちょろと撫で始める。
しかも、彼の伸びきった睾丸をくわえると、「これ、とってもきもちいいんだよ!」と告げてしわを舐めたり玉をころがす。
理性は消え去り、男根は勢いよく屹立した。小さな女の子の舌と唇の使い方は、村娘達のそれより遥かに技巧が優れていた。
「ああ、この感覚は……嫌いではないでござる」
陰嚢を舐められるのが、これほどまで気持ちが良いのもなんて。
亀頭はまだ皮をかぶっていたままだったが、マイヤはイズヴァルトの玉筋を舐め、固くなった男根の柔らかい側面を強くつまんでしごいたりと、手慣れた様子で高まりへと導いていた。
喘ぐイズヴァルトの隣で、羊たちの柔らかさに悶えて昂っていたルッソとトーリがわらの上にねっころがってもつれ合い、互いの陰部を舐めあい始めていた。
2人ともこれが初めてではない、という慣れた舌使い。ぴちゃぴちゃぴちゃ、とルッソは育ちきっていないトーリの陰核と膣口に唾液を溶かし込む。
にゅちゅにゅちゅにゅちゅ、と、トーリは美しい唇でルッソの小さな男根を口にふくんでしごき込み、彼の昂りを手助けする。
その隣でマイヤがイズヴァルトの陰嚢を、唇でそわそわと触れ快楽を送り続けた。手で男根の包皮をめくれ上がらせて亀頭を露出させると、鈴口を小さな可愛い小指でかわいがる。
「ぬ、ぬぬっ! そ、その技はどこで覚えたでござるか?」
「ほーら、きもちいいでしょ! たっくさんおつゆがでてくるねーっ!」
溢れんばかりのイズヴァルトの我慢汁で濡れる、マイヤの可愛い小指。
その向こうには、互いの性器をほぐすためのシックスナインを終えて、下になったトーリに挿入を始めたルッソが、幼い男根で幼い膣をかきこね始めていた。
ぬちゃっ、ぬちゃっ、と可愛らしい玉袋を揺らしながら腰を動かすルッソ。
その度にああっ、ああっ、と彼にしがみついて悶えるトーリ。
マイヤは彼女たちの腰の動きにリズムを合わせ、イズヴァルトのペニスの鈴口や雁を細かく振動させた指で刺激し続けている。
はあっ、はあっ、と喘ぎながらイズヴァルトはいやらしい結合音を立て続けるルッソ達を見るとやっと声が出せるようになった。
「恋人同士なのでござるか?」
可愛い指でいじくり続けているマイヤに尋ねると、「そうだよー」と朗らかな笑顔が。
「ルッソはトーリがやって来た時、一目見た時から好きになっていたの!」
「トーリどのは、どうだった……あひいっ!……ので、ぬふうっ!」
「もちろんトーリもだよ! ルッソは村一番の優しい男の子だからね!」
姉のトーリは王都出身の都会暮らしで、村一番の美少女である。そのことからここへ来た時、仲良くしようぜと年頃の男の子達から言い寄られた。
そのやり方がちょっと酷いもので、彼女を脅して性的関係を結ぼうというものだったという。
トーリは村八分にされたくないから、言い寄る男の子達に仕方なく自分の性器を見せてやったり、膨らんだばかりの乳房を揉ませてやったりとしていたらしい。
「でもね。ルッソはそういう子達を嫌う子だったし、トーリもルッソの優しいところが好きになってたから、私が後押ししてあげたの!」
「どうやって?」
イズヴァルトが問うと、マイヤは右手をイズヴァルトのペニスの軸から離し、陰裂の見えないふっくらとした割れ目の中をいじくった。
「私がこの羊小屋でトーリのおまんこをこうしていじっているところをルッソに見せたら、2人ともその場の勢いで恋人同士になったの!」
姉のトーリは王都にいた頃から、自分の女性器を妹のマイヤにいじらせてたり舐めさせていたりといけない遊びを繰り返していた。
両親の看病でのストレスと不安からかもしれなかったけどね、とマイヤは言い、姉妹でのいじくりあいは今に至るまで毎日続いていると告げる。
「……今度、イズヴァルトさんに2人でしているところを見せてあげるから、寝室に忍び込んでみなよ?」
「そ、それはお断りするでござるよ……あうふっ!」
マイヤの手つきがよりきめ細やかになった。快楽の深度が増すと気を紛らわす為に、イズヴァルトはルッソとマイヤの2人を見る。
「あうう……ルッソ。ルッソ……」
トーリはルッソにのしかかられ、幸福と快楽の両方とを享受しているところであった。ルッソもまた同じ。
水っぽくなった女性器の感触を、ぐちゅぐちゅと音を立て楽しんでいたルッソの腰つきが激しくなった。
トーリもまた彼の尻に手をまわし、「もっと、もっと、もっと!」と半狂乱になっていた。
その勢いと艶やかさにやられたのだろうか。イズヴァルトは尿道に、たまらぬしびれを感じ始めていた。
「……ううっ。そろそろ出そうゆえ、その手を離してくれぬか?」
「えっ! じゃあお口の中で出して! 飲みたいの!」
そ、それは構わぬでござるが、と言ったイズヴァルトは、もうこらえる事ができなかった。
マイヤは握った手の感触から彼が達しそうなのを確かめると、すぐさまちいさなくちでぱっくり、と彼の亀頭を包み込み、激しくしごきたてる。
舌は指よりも激しく舐りたて、口の中に入った鈴口と裏側の縁の結合部に凄まじい快感を生み出した。
ああ、もうダメでござる、とイズヴァルトは気弱なため息をついて、マイヤの口の中でたっぷりと濃厚な子種ミルクを押し出した。
ぎゅにゅ、ぎゅにゅっ、と彼の鈴口から放たれたものをマイヤは残らず口の中に含みこむと、ごきゅっ、ごきゅっ、と大きな音を立てて飲み込んだ。
とても美味しそうに飲むのでイズヴァルトは、ますます男根に力を込めてしまう。
小さな子から、こんなに素晴らしい口淫を受けたのが衝撃的だったからなのか、精液は多量に、しかも後から続々と放たれ続けている。
放出が終わったあと、彼女は全部しぼりとってやるとばかり、もみじみたいな小さな両手で、彼の管から残り全てを搾り上げた。
弛緩し、残り汁があらかたとれたが彼女はやめなかった。口の中にある彼の男根を舌で清めてぬめりを取り、最後に鈴口をちろちろとなめ、口から男根を離した。
「ふ、ふひいいっ……マイヤどののお口は魔法がかかっているようでござるな?」
幼子はニッカリと笑い、歯の隙間からイズヴァルトが放った精液のゼリーをこびりつかているのを放った当人に見せたあと、舌でそれをぬぐい取った。
「とってもおしいかったよー!」
うれしそうにイズヴァルトのお腹に抱き着く。そうされるとイズヴァルトはとてもうれしくて仕方がない。
「マイヤどのはおしゃぶりの天才でござるな……」
「えへへ、みんなからいわれるけどねー!」
「み、みんな?」
「そうだよ! ルッソだけじゃなくて村の男の子みんなと、ここに立ち寄る大人の旅人からもね!」
イズヴァルトは驚いた。そこまで経験豊富だとは。あんまりにもいろんなおちんちんをしゃぶりすぎて、お腹を壊さないんだろうか。
「ま、またルッソはマイヤにしゃぶらせたのっ?!」
隣で快楽に喘ぎ続けていたはずのトーリが、恋人に怒っていた。ルッソは限界まできているペニスの放出をこらえながら、息をはずませて答えた。
「3日に1回だけにしているよ……」
「多すぎよ! 5日に1回にしなさいな!」
「トーリさあ、ちょっと寛大すぎるんじゃないかな?」
「う、うるさい! あひいっ! わ、わたしはもう果てちゃってるから……」
「そう? じゃあ中に出してもいい?」
ルッソがいたずらっぽく笑って呼びかけると、トーリは有無も言わざす突き飛ばした。後ろに倒れながらルッソの勃起したペニスから、勢いよく精液が発射された。
マイヤはくんくん、と嗅いで「今日はとってもいいにおいだね!」と夏草の匂いを放つそれを放ったルッソに呼びかける。
「でもこれ、マイヤには飲ませられないよ? トーリのお腹にはちょっとかかっているけどさあ」
「うん。ルッソの精液はほとんどトーリのものだからねっ!」
絶頂の波で身体をぐったりと横たえていたトーリは、かすかに笑いながら首を横に振った。
「マイヤみたいにわたしは飲む習慣ないから……」
とはいえ、彼が放ったお腹の上の精液をねっとりとした目つきで眺め続けた。
そこへ、匂いを嗅ぎつけた1頭の羊が彼女の白くやわらかい腹の上のそれをおいしそうに舐めとる。
トーリはお腹を舌でくすぐられる感覚に「う、うひいっ!」と喜ばしい叫び声をあげると、発情したルッソに唇を吸われる。
彼女のお腹にかかった精液を羊がぺろぺろと美味しそうに舐めるのを見てイズヴァルトは疑問に思った。
「何故あんなにも嬉しそうに舐めとるのでござるか?」
「ザーメンにはたっくさんの栄養が含まれているから、羊さんは本能で寄って来るんだよ!」
マイヤのもっともらしいのかホラなのかよくわからぬ答え。けれども真実を言っているに違いないとイズヴァルトはうなずいた。
とはいえザーメンと言う言葉は聞き覚えが無い。それはなに、と尋ねてみた。
「私がもといた世界での精液の呼び名なの!」
「ざあめん? はて、そんな言語はどこの大陸にあったか、聞き及んでないでござるが……」
「大陸じゃないの。私がもといたせかい、ちきゅうのにほんの辞書に書いてあったことなのよ!」
「ちきゅう、にほん? 辞書ならわかるでござるが、それはなんでござるか?」
マイヤは前世に自分がいた世界の事だ、とイズヴァルトに告げた。自分は嘘を言っていない、本当の事なのだ、と誇らしげに。
しかし姉のトーリとルッソは、「まーたマイヤのホラ話が始まった」と言ってあきれ顔。
さて、幼きマイヤが言った話をこののち、イズヴァルトは聞く事になるのだが、その中身とはいかなることか?
その続きについてはまた、次回にて。
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