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第三部 カツランダルク戦記 『第三章・カツランダルクの姉妹』
87 森での休息
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一方、カミラとヴァネロペはアカサカチハヤを抜けていた。あの時に助けられていたのだ。
助けたのはあろうことか、下級サキュバスのルカとオンプッププレトットン、あまり顔を見かけぬほか4名だ。ナントブルグとタカイチゲンシュタットの常駐組。域内での警戒や情報収集で離れることは無いとされていたのだが、話によればピックプリトが念の為にと派遣してくれたそうである。
「ひああああっ♡」
「はああんっ♡」
薄暗く肌寒い森の中で、枯木に抱きつきながらルカとオンプッププレトットンはうめいていた。彼女達はスカートをめくって大きな尻と腿を丸出しにし、背後から男らに突かせていた。他の4名のサキュバスらもだ。
彼女達の相手は人相が異様に悪いか、頭脳に欠落がある顔立ちの者ばかりだ。図体がでかく筋肉質。もとは賊か荒くれ者と思えた。粘った精液がたれている女膣を激しくつく陰茎と揺れる陰嚢は、常人の倍近くあった。カミラは木の幹に深く背中を預け、疲れ切った表情で性交を眺めていた。
「はあっ……すごいわ。この人たち」
全裸だった彼女は脚を大きく広げて膣の入口をいじる。ほぐされてぐちゅぐちゅとなっていたそこは精液が詰まっていた。先ほどまで、ルカの相手をしていた男としていたからだ。命を削るように激しいピストンを繰り出された。
「苛烈そのものだわ」
傍らで弓の手入れをしている男の黒髪エルフを見る。ソゴプール=エルフの射手だ。ゴブリンの村で彼女達を助けたのは彼だった。爆発を起こす魔法矢を放ったのだ。窓の隙間を通り抜けて魔竜たちをふっとばした。
この男、元はナガオカッツェ公の護衛だった。雇い主のヨーシハルトスが、いよいよ糞尿垂れ流しの寝たきりになり、給料も滞りがちになって不満を覚えていたところでトーリに引っこ抜かれた。
今はタカイチゲンシュタットを守る、陰の護衛部隊所属である。サキュバス達が連れて来た。カミラはルカ達の尻にへばりついている男らに目を向ける。
「ニンゲンにしてはすごい精力がついているわね」
「あいつらは『六枚銅貨部隊』から貰った奴らだ」
「……そうなのね。話に聞いていたけど初めて見るわ」
『六枚銅貨部隊』。南天騎士団が要する社会のあぶれ者を集めた特別編成の部隊だ。薬漬けにし、殺し合いをさせるような訓練を施した挙げ句に戦争の時には討ち死に覚悟の先手を務めさせられる自殺部隊。
どの男も屈強で性欲が旺盛だった。平時は下賤な女をあてがわれて放精ばかりを楽しんでいる。使い捨てとわかっているからできるだけ種を残そうとなるらしい。あてがわれた女の中には、要求が苛烈過ぎて死んでしまう者もいた。
「ここに来てから2時間よ。休みもなくおまんこを続けられるなんて、凄いわ」
「まあな。あのでかいナニを見てみろ。お前らサキュバスの体液を注入したんだ」
だから生殖器が大きくなった。ルカ達を貪るペニスはゆっくりと脈を打ち、精を注ぎ込ぎながらも膣壁を擦り続けていた。1日に10発や20発も出すのはざら、なのだそうだ。
「あいつら、訓練の時以外は寝るか食うか、ああやって女とやっているだけだ。『知恵遅れ』の連中が特に凄い。食いながら女とやり続ける。おめこをずっとちんぽに入れっぱなしだ。女はすぐにだめになっちまう」
彼らに供給する女たちは、税金を滞納する貧民の娘か嫁か、パラッツォ教徒だ。貧民のは子供を1人2人生んだ後ぐらいに死ぬ。けれどもパラッツォ教徒の女はたくましい。
「あいつらが言うことを聞くように躾けて、タカイチゲンシュタットがいざっていう時に使わせてもらう。それが俺達に与えられた役割だ」
それまでにはああして存分に、雄としての生の楽しみを味わい尽くさせてやるのだ。タカイチゲンシュタットには特に、『六枚銅貨部隊』で知能障害の者が多かった。薬と淫魔の愛液の効能もあるが、抑えが効かない。役に立つ局面の前に腎虚で死んでしまうだろう。
「この前もやりすぎて1人死んだな。換えはすぐに貰ったが。でも他の連中も1年か2年のうちに死ぬだろう。最後の最後まで理性がきかん奴はどうしようもない」
「ニンゲンは悲しい生き物ね。あまりにもはかないわ。亜人の男なら、し過ぎても……」
「言うな。あんたらを一番楽しませてくれるドワーフ男は、『女王』を警戒している……が、もうそろそろさ」
カミラたちが出てすぐ、『ミナッカミニアの女王』、カタシナシュフのキファニアの配下からトーリに打診があった。亜人や在留魔族を束ねる盟主になってほしい。キファニアと反目するヌマタラシュクも同意している。そのために秘蔵の『七本槍』を、トーリの近衛に加えてやってもいいそうだ。
「なんのためにそんなことを?」
「パラッツォ教団の牽制のためだ。キファニアさん達は一応は危惧しているらしい。亜人らは世界宗教のマハラ教と殺りあった過去があるからな」
マハラ教団は血迷って亜人らを『ニンゲンのしもべ』とみなして戦いをふっかけた。激しい大戦争の果ては、亜人達の大勝利だった。その時に教団に同調する国々の半分ぐらいが、国内人口を3分の1にまで減らしてしまったそうだ。1万年近く前の話である。
「パラッツォ教団が世界宗教となっても、コーザやきゃつの思想をしっかりと受け継いでいる連中が生きているうちは、まだいい。しかしニンゲンというのはじきに忘れる。先人がしなかった『愚行』を未開拓の領域などと思い込み、挑戦しようとするバカが出てくる」
「否定はしないわ。でも最後には魔竜様が調停を買ってくれるはず。その頃は確か……喧嘩と戦争が大好きな、ハチマンウーサ様だったわね?」
「らしいな。だからひどくなったと言えなくもないが……」
亜人とは手を組んでもいい。それでも、パラッツォ教団の力を借りたほうがいいとカミラは思った。亜人とのつながりだけでは物足らない。軍事にこそ役立つがニンゲンの心、弱く物知らずな者にはやはり、宗教勢力が心強かった。
「またしたくなったわ。アナタ、相手をつとめてもらえる?」
「いや、お連れさんが先だ」
彼は隣の茂みでしゃがみ、おしっこの最中だったヤスミンカを見た。とても潤んだ目をしていた。
「さっきから俺のことをじっと見ている」
「ワタシもよ?」
「シマナミスタン大陸では太った女のほうが好まれるんだ。お前は後にするよ」
ソゴプール=エルフの男は腰を振ってしずくを切っているヤスミンカの腕を掴み、茂みの向こうへと連れ込んだ。行為が始まった。ヤスミンカの太く柔らかそうなくるぶしが、高々と持ち上げられた。
(しばらくはここで休み、みたいね……)
魔力はしっかり得たが、性交で身体が突かれていた。カミラは一眠りすることにした。柔らかい草だ。尻がとても心地良い。もぞもぞとすると尻穴と緋裂が擽られてしまう。眠っているうちに糞尿を垂らしてしまいそうなくらいだ。
助けたのはあろうことか、下級サキュバスのルカとオンプッププレトットン、あまり顔を見かけぬほか4名だ。ナントブルグとタカイチゲンシュタットの常駐組。域内での警戒や情報収集で離れることは無いとされていたのだが、話によればピックプリトが念の為にと派遣してくれたそうである。
「ひああああっ♡」
「はああんっ♡」
薄暗く肌寒い森の中で、枯木に抱きつきながらルカとオンプッププレトットンはうめいていた。彼女達はスカートをめくって大きな尻と腿を丸出しにし、背後から男らに突かせていた。他の4名のサキュバスらもだ。
彼女達の相手は人相が異様に悪いか、頭脳に欠落がある顔立ちの者ばかりだ。図体がでかく筋肉質。もとは賊か荒くれ者と思えた。粘った精液がたれている女膣を激しくつく陰茎と揺れる陰嚢は、常人の倍近くあった。カミラは木の幹に深く背中を預け、疲れ切った表情で性交を眺めていた。
「はあっ……すごいわ。この人たち」
全裸だった彼女は脚を大きく広げて膣の入口をいじる。ほぐされてぐちゅぐちゅとなっていたそこは精液が詰まっていた。先ほどまで、ルカの相手をしていた男としていたからだ。命を削るように激しいピストンを繰り出された。
「苛烈そのものだわ」
傍らで弓の手入れをしている男の黒髪エルフを見る。ソゴプール=エルフの射手だ。ゴブリンの村で彼女達を助けたのは彼だった。爆発を起こす魔法矢を放ったのだ。窓の隙間を通り抜けて魔竜たちをふっとばした。
この男、元はナガオカッツェ公の護衛だった。雇い主のヨーシハルトスが、いよいよ糞尿垂れ流しの寝たきりになり、給料も滞りがちになって不満を覚えていたところでトーリに引っこ抜かれた。
今はタカイチゲンシュタットを守る、陰の護衛部隊所属である。サキュバス達が連れて来た。カミラはルカ達の尻にへばりついている男らに目を向ける。
「ニンゲンにしてはすごい精力がついているわね」
「あいつらは『六枚銅貨部隊』から貰った奴らだ」
「……そうなのね。話に聞いていたけど初めて見るわ」
『六枚銅貨部隊』。南天騎士団が要する社会のあぶれ者を集めた特別編成の部隊だ。薬漬けにし、殺し合いをさせるような訓練を施した挙げ句に戦争の時には討ち死に覚悟の先手を務めさせられる自殺部隊。
どの男も屈強で性欲が旺盛だった。平時は下賤な女をあてがわれて放精ばかりを楽しんでいる。使い捨てとわかっているからできるだけ種を残そうとなるらしい。あてがわれた女の中には、要求が苛烈過ぎて死んでしまう者もいた。
「ここに来てから2時間よ。休みもなくおまんこを続けられるなんて、凄いわ」
「まあな。あのでかいナニを見てみろ。お前らサキュバスの体液を注入したんだ」
だから生殖器が大きくなった。ルカ達を貪るペニスはゆっくりと脈を打ち、精を注ぎ込ぎながらも膣壁を擦り続けていた。1日に10発や20発も出すのはざら、なのだそうだ。
「あいつら、訓練の時以外は寝るか食うか、ああやって女とやっているだけだ。『知恵遅れ』の連中が特に凄い。食いながら女とやり続ける。おめこをずっとちんぽに入れっぱなしだ。女はすぐにだめになっちまう」
彼らに供給する女たちは、税金を滞納する貧民の娘か嫁か、パラッツォ教徒だ。貧民のは子供を1人2人生んだ後ぐらいに死ぬ。けれどもパラッツォ教徒の女はたくましい。
「あいつらが言うことを聞くように躾けて、タカイチゲンシュタットがいざっていう時に使わせてもらう。それが俺達に与えられた役割だ」
それまでにはああして存分に、雄としての生の楽しみを味わい尽くさせてやるのだ。タカイチゲンシュタットには特に、『六枚銅貨部隊』で知能障害の者が多かった。薬と淫魔の愛液の効能もあるが、抑えが効かない。役に立つ局面の前に腎虚で死んでしまうだろう。
「この前もやりすぎて1人死んだな。換えはすぐに貰ったが。でも他の連中も1年か2年のうちに死ぬだろう。最後の最後まで理性がきかん奴はどうしようもない」
「ニンゲンは悲しい生き物ね。あまりにもはかないわ。亜人の男なら、し過ぎても……」
「言うな。あんたらを一番楽しませてくれるドワーフ男は、『女王』を警戒している……が、もうそろそろさ」
カミラたちが出てすぐ、『ミナッカミニアの女王』、カタシナシュフのキファニアの配下からトーリに打診があった。亜人や在留魔族を束ねる盟主になってほしい。キファニアと反目するヌマタラシュクも同意している。そのために秘蔵の『七本槍』を、トーリの近衛に加えてやってもいいそうだ。
「なんのためにそんなことを?」
「パラッツォ教団の牽制のためだ。キファニアさん達は一応は危惧しているらしい。亜人らは世界宗教のマハラ教と殺りあった過去があるからな」
マハラ教団は血迷って亜人らを『ニンゲンのしもべ』とみなして戦いをふっかけた。激しい大戦争の果ては、亜人達の大勝利だった。その時に教団に同調する国々の半分ぐらいが、国内人口を3分の1にまで減らしてしまったそうだ。1万年近く前の話である。
「パラッツォ教団が世界宗教となっても、コーザやきゃつの思想をしっかりと受け継いでいる連中が生きているうちは、まだいい。しかしニンゲンというのはじきに忘れる。先人がしなかった『愚行』を未開拓の領域などと思い込み、挑戦しようとするバカが出てくる」
「否定はしないわ。でも最後には魔竜様が調停を買ってくれるはず。その頃は確か……喧嘩と戦争が大好きな、ハチマンウーサ様だったわね?」
「らしいな。だからひどくなったと言えなくもないが……」
亜人とは手を組んでもいい。それでも、パラッツォ教団の力を借りたほうがいいとカミラは思った。亜人とのつながりだけでは物足らない。軍事にこそ役立つがニンゲンの心、弱く物知らずな者にはやはり、宗教勢力が心強かった。
「またしたくなったわ。アナタ、相手をつとめてもらえる?」
「いや、お連れさんが先だ」
彼は隣の茂みでしゃがみ、おしっこの最中だったヤスミンカを見た。とても潤んだ目をしていた。
「さっきから俺のことをじっと見ている」
「ワタシもよ?」
「シマナミスタン大陸では太った女のほうが好まれるんだ。お前は後にするよ」
ソゴプール=エルフの男は腰を振ってしずくを切っているヤスミンカの腕を掴み、茂みの向こうへと連れ込んだ。行為が始まった。ヤスミンカの太く柔らかそうなくるぶしが、高々と持ち上げられた。
(しばらくはここで休み、みたいね……)
魔力はしっかり得たが、性交で身体が突かれていた。カミラは一眠りすることにした。柔らかい草だ。尻がとても心地良い。もぞもぞとすると尻穴と緋裂が擽られてしまう。眠っているうちに糞尿を垂らしてしまいそうなくらいだ。
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