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第三部 カツランダルク戦記 『第三章・カツランダルクの姉妹』
79 変わってしまった女
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「アスカウ公トーリ=カツランダルク様。お久しゅうございます」
本当の本当に久しぶりだ。ナントブルグの近郊にあるトーリの別宅に、パラッツォ教団のカヅノ=セイジがやって来るとは。しかも、兄のサトシを連れて。
「うふふふ。私もお会いしとうございましたよ、カヅノ=サトシさま、セイジさま。しかし当の私が、こんな見苦しい格好をしてごめんなさいね♡」
トーリは全裸で縄に縛られ。天井から吊るされている格好だった。小さな乳房に縄が食い込み、両脚は広げた腰に括りつけられていた。股と肛門が顕わになっている。開いた小陰唇から近くで精力剤を飲みながら一息ついている男達の精液が垂れ流れていた。それを視ていたサトシの顔色は悪かった。
「ふふふ。いつものアスカウ公様らしいですね。普段はどう過ごしているか存じておりませんが」
「いっつもこういう感じですわ♡ そうそう。せっかくこんな形で再会したのだから、前の穴と後ろの穴を使ってくださらない♡ お気が済むまで♡」
そいつはうれしい限りだ。セイジは法衣の前をはだけて膨張をさらけ出した。トーリの目にハートマークの様な何かが映っていた。吊るされた彼女を引き寄せて、どでかい肉棒を精液まみれのヴァギナに突っ込ませた。
「うひ♡」
「ふふふ……アスカウ公様の締りは、増々よくなりましたな?」
「そ、そう♡ 私としてはガバガバかしらと思っているけど♡」
「何をおっしゃいます! まるで緊張しすぎて力を入れすぎている生娘のあそこみたいじゃございませんか! おおっ! おおおっ!」
縄を裸身に食い込ませているトーリを見ながら悦に浸る。吸精具合に磨きがかかっている様に思えた。膣の締りに容赦がない。
それからトーリの身体の食い込みだ。白い肌が締め付けられ、ところどころが赤くなっている。彼女の弱点ともいうべき小さなおっぱいも、縛られるとすごい色気を醸していた。輸精管を活発にさせてしまう。
「ふひ♡ お、おおきすぎできもちよすぎっ♡」
「わたくしもですよ……まずいな、もう出そう。いいや、出ちゃった……」
尿道にバキュームがかかっているような射精感だった。1発でいつもの倍以上も疲労感だ。ちょっと休憩、と告げて引きはがすと、自分が放った精液が勢いよく膣口から流れ出ているのを見てしまった。枯らす気か、この女は?
「兄さんもどうだい? アスカウ公様はおまんこを開きながらお待ちしているようだからね」
「そうですわ♡ きてくださいまし♡」
「ま、まあ。アスカウ公様がいいっていうなら」
兄のサトシもトーリの膣に吸われた。しかし夢中になってしまったのか、意思が弱いのか。弟と違ってそのまま3発も放ち切ってしまった。
どろどろになってびろびろになった『胤便所』をパクパクと呼吸させながら、トーリは股間の苛立ちを収めた2人に問いかけた。
「もしかして、孕ませにきちゃいました?」
「そうなれば光栄ですが、あいにくそれ以外の用事があって参りました」
「あら♡ 孕ませ以上に大事だと……どんな用事かしら?」
トーリは腰を浮かせ、その場でちょろちょろとおしっこをし始めた。粗相の後は後で下僕がやってくれるそうだ。床に口をつけ、彼女のおしっこを飲むそうだ。
「兄弟ともども、アスカウ公様のおちんぽ係として、しばらく留めていただきたい。そうだったよね、兄さん?」
「うん……そうだな」
「まあっ♡」
「それともう1つ、目的がございます」
セイジは申し出た。今度、ヨーシデンに行く時に同行させて欲しい。
「キンキ大陸に轟くヨーシデンの学芸都市、トリシア大学を是非とも、アスカウ公様の手でご案内いただきたいのです」
「うふふ♡ もしかして、宗教学科創設のおねだりかしら♡」
「そうかもしれませんね。ふふふ……」
「いいわ。連れて行ってあげる。でもその代わりに……」
トーリはぷすっ、と屁をこきながら前にかがんだ。またじょろじょろと小水を放った。
「わたしのおしっことうんち、貴方が片づけてくれるんならいつでも連れて行ってあげるわ♡」
「ほう……それはまたとんでもない仰せを……」
「冗談じゃないわよ……ふんぬぬ♡」
トーリは脚を上げて床に肛門を向けた。茶色く柔らかい糞便がにゅるり、にゅるりと垂れて落ちて行った。それを見たサトシは青ざめた。
「……こんなところで、大のほうもしてしまうとは?」
「さあ、片づけて頂戴♡ おしりとおまたも拭いて頂戴ね♡ 私、マイヤのお世話をしてやってみたくなったの。あかちゃんごっこ♡」
微笑み。嗜虐を楽しんでいた。トーリの真下は、小水の溜まりと積まれた糞便があった。甘い香りを漂わせる湯気が立っていた。糞食好きならすすって喰らうだろうがセイジにその趣味はない。しかし彼女の内臓のにおいを放つそれは、激しく勃起させる魔力が籠っていた。
「面白い趣向ですね……」
あろうことかセイジはその大便を掴んだ。トーリはうっとりとした目つきを彼に向ける。掌に感じる、トーリの臓物の温度。臭気。
しかしだ。口に入れてみたくなる妄想をさせる。それが何よりもおぞましかった。目にしてはならぬものを見た様な顔の兄が見ている前で、掴んだそれを鼻に近づけた。
(すごく『くる』においだ。たまらない……)
「うふふ♡ 私のうんちのにおいは、どう♡」
「まったくもって薫り高い。美しきお方のにおいがこもっております……」
「うふふ♡ うふふ♡」
告げたのは本当のことだ。思わず射精しそうになった。腹に力を込めて止める。その様子を見てトーリは微笑んだ。魔女の微笑み。この男は自分のものになっているという余裕が伺えた。
「うふ♡ 瓶に詰めて、教主様のところにお土産になされてはいかがかしら?」
「それはそれは。とても良いお考えですね?」
「そうそう♡ 私のものだけじゃなくて、娘のコリアンナのうんちもいかがかしら♡ とてもかわいらしい、あの年頃の女の子のにおいがたっぷりとしみておりますの♡」
娘のお尻から出るものは、とても可愛いにおいだとトーリは言う。それを嗅げばまだ精通が訪れていない男の子に変化が起こるだろう。
「セイジ様とサトシ様なら、コリアンナもきっとよろこびましょう。あの子にお二方のご立派なものも嗜ませて♡ いい考えだと思いません?」
長女との性交を促すトーリの肛門は、ひくひくと動いて直腸液を垂らしていた。尻穴もペニスを欲しがっていた。娘を抱かせる前にまずは搾り取りたいという魂胆が透けて伺えた。
(さっきから感じるんだが……変わったな、こいつ。)
3年ほど前のトーリはもう少し、『おしとやか』だった。だが今は、やや魔物に近づきつつある様に見受けられた。
(おどろおどろしさが出てきやがったな。しかし……)
何故か畏怖を感じない。ナーガハーマで対峙した時の、底知れぬ何かを感じさせない。
□ □ □ □ □
屋敷にいる間、カヅノ=セイジは兄と一緒にトーリに『介抱』を施し尽くした。滞在の3日目。ナントブルグに用事があると言って兄弟は出かけて行った。
いない間にトーリはヨーシデンの代官に渡す文を羊皮紙に記していた。ピックプリトの小言を聞きながらだ。
「『おじょうさま』。いくらサキュバスのものだからといって、糞を掴ませるのは……」
「どうして? カヅノ=セイジは嬉しそうにしていたじゃない?」
床からぴょんとはねて机の上に乗ったまん丸い生き物は、「やり過ぎですよ」とトーリをたしなめた。
「『おじょうさま』の色香と床技であの2人を騙しておりますけど、いつ気づかれるかわかりませんよ。むしろ、前よりくどくなったということで不審に思うかもしれません」
「……わかっているわ。そんなこと」
握っていた羽根ペンを放り投げ、トーリは忌々しそうに舌打ちした。
「かつての力がまだ出ないの。散々調べ尽くしたけど、駄目。けど、サキュバスの18番であの2人をごまかせている。それでいいじゃない?」
「兄のサトシはともかく、セイジは信用できません。滅多なことを言ってはならないでしょう。昨夜なんかは……」
2人と寝ている時、喘ぎながらルッソのセックスを散々に詰った。ちんちんは大きくて回復力が凄まじい。こんなに注がれたら孕んじゃいそう。
「『だんなさま』との喧嘩別れがまだ続いているのですよ。不満ばかりを言ったら仲が悪くなった、と勘づかれるじゃありませんか?」
「ルッソと不仲になったのは本当だけど……」
「あと、過剰な要求は慎んでください。『おじょうさま』の心境を探られるでしょう。それから、コリアンナ様のこともお話なさらぬように」
「……わかっているわ」
トーリはふくれっ面になってペンを拾った。ピックプリトが恐れるのはごもっともだ。先祖返りを果たしても、魔法の力は元に戻らない。ピックプリトの見立ていよれば、魔族になったら回復力もそちらに準じてしまう。
「それと、コリアンナ様と『だんなさま』の事についてですが……」
「わかっているわ。言う事を聞いてくれない父娘をナントブルグに呼べない事ぐらい。あの2人は心を操ることだってできないわ」
味方になって欲しいその2人とトーリの関係は、冷え込んでいた。コリアンナは13歳だ。反抗期に差し掛かっているのだろう。
「あくまで言葉の上でだからね。今の私じゃ……ルッソもコリアンナも手なずけられない……」
恐るべき力を手にしたと思っていたのに。トーリは拳で机をたたく。サキュバスの魔法と特質こそ扱えるけど、それでは2人とも自分の物にできない。
そして彼女は、彼女よりもはるかに力が劣るピックプリトは気づけなかった。カヅノ=セイジがこの屋敷に、何かを仕掛けていることを。
本当の本当に久しぶりだ。ナントブルグの近郊にあるトーリの別宅に、パラッツォ教団のカヅノ=セイジがやって来るとは。しかも、兄のサトシを連れて。
「うふふふ。私もお会いしとうございましたよ、カヅノ=サトシさま、セイジさま。しかし当の私が、こんな見苦しい格好をしてごめんなさいね♡」
トーリは全裸で縄に縛られ。天井から吊るされている格好だった。小さな乳房に縄が食い込み、両脚は広げた腰に括りつけられていた。股と肛門が顕わになっている。開いた小陰唇から近くで精力剤を飲みながら一息ついている男達の精液が垂れ流れていた。それを視ていたサトシの顔色は悪かった。
「ふふふ。いつものアスカウ公様らしいですね。普段はどう過ごしているか存じておりませんが」
「いっつもこういう感じですわ♡ そうそう。せっかくこんな形で再会したのだから、前の穴と後ろの穴を使ってくださらない♡ お気が済むまで♡」
そいつはうれしい限りだ。セイジは法衣の前をはだけて膨張をさらけ出した。トーリの目にハートマークの様な何かが映っていた。吊るされた彼女を引き寄せて、どでかい肉棒を精液まみれのヴァギナに突っ込ませた。
「うひ♡」
「ふふふ……アスカウ公様の締りは、増々よくなりましたな?」
「そ、そう♡ 私としてはガバガバかしらと思っているけど♡」
「何をおっしゃいます! まるで緊張しすぎて力を入れすぎている生娘のあそこみたいじゃございませんか! おおっ! おおおっ!」
縄を裸身に食い込ませているトーリを見ながら悦に浸る。吸精具合に磨きがかかっている様に思えた。膣の締りに容赦がない。
それからトーリの身体の食い込みだ。白い肌が締め付けられ、ところどころが赤くなっている。彼女の弱点ともいうべき小さなおっぱいも、縛られるとすごい色気を醸していた。輸精管を活発にさせてしまう。
「ふひ♡ お、おおきすぎできもちよすぎっ♡」
「わたくしもですよ……まずいな、もう出そう。いいや、出ちゃった……」
尿道にバキュームがかかっているような射精感だった。1発でいつもの倍以上も疲労感だ。ちょっと休憩、と告げて引きはがすと、自分が放った精液が勢いよく膣口から流れ出ているのを見てしまった。枯らす気か、この女は?
「兄さんもどうだい? アスカウ公様はおまんこを開きながらお待ちしているようだからね」
「そうですわ♡ きてくださいまし♡」
「ま、まあ。アスカウ公様がいいっていうなら」
兄のサトシもトーリの膣に吸われた。しかし夢中になってしまったのか、意思が弱いのか。弟と違ってそのまま3発も放ち切ってしまった。
どろどろになってびろびろになった『胤便所』をパクパクと呼吸させながら、トーリは股間の苛立ちを収めた2人に問いかけた。
「もしかして、孕ませにきちゃいました?」
「そうなれば光栄ですが、あいにくそれ以外の用事があって参りました」
「あら♡ 孕ませ以上に大事だと……どんな用事かしら?」
トーリは腰を浮かせ、その場でちょろちょろとおしっこをし始めた。粗相の後は後で下僕がやってくれるそうだ。床に口をつけ、彼女のおしっこを飲むそうだ。
「兄弟ともども、アスカウ公様のおちんぽ係として、しばらく留めていただきたい。そうだったよね、兄さん?」
「うん……そうだな」
「まあっ♡」
「それともう1つ、目的がございます」
セイジは申し出た。今度、ヨーシデンに行く時に同行させて欲しい。
「キンキ大陸に轟くヨーシデンの学芸都市、トリシア大学を是非とも、アスカウ公様の手でご案内いただきたいのです」
「うふふ♡ もしかして、宗教学科創設のおねだりかしら♡」
「そうかもしれませんね。ふふふ……」
「いいわ。連れて行ってあげる。でもその代わりに……」
トーリはぷすっ、と屁をこきながら前にかがんだ。またじょろじょろと小水を放った。
「わたしのおしっことうんち、貴方が片づけてくれるんならいつでも連れて行ってあげるわ♡」
「ほう……それはまたとんでもない仰せを……」
「冗談じゃないわよ……ふんぬぬ♡」
トーリは脚を上げて床に肛門を向けた。茶色く柔らかい糞便がにゅるり、にゅるりと垂れて落ちて行った。それを見たサトシは青ざめた。
「……こんなところで、大のほうもしてしまうとは?」
「さあ、片づけて頂戴♡ おしりとおまたも拭いて頂戴ね♡ 私、マイヤのお世話をしてやってみたくなったの。あかちゃんごっこ♡」
微笑み。嗜虐を楽しんでいた。トーリの真下は、小水の溜まりと積まれた糞便があった。甘い香りを漂わせる湯気が立っていた。糞食好きならすすって喰らうだろうがセイジにその趣味はない。しかし彼女の内臓のにおいを放つそれは、激しく勃起させる魔力が籠っていた。
「面白い趣向ですね……」
あろうことかセイジはその大便を掴んだ。トーリはうっとりとした目つきを彼に向ける。掌に感じる、トーリの臓物の温度。臭気。
しかしだ。口に入れてみたくなる妄想をさせる。それが何よりもおぞましかった。目にしてはならぬものを見た様な顔の兄が見ている前で、掴んだそれを鼻に近づけた。
(すごく『くる』においだ。たまらない……)
「うふふ♡ 私のうんちのにおいは、どう♡」
「まったくもって薫り高い。美しきお方のにおいがこもっております……」
「うふふ♡ うふふ♡」
告げたのは本当のことだ。思わず射精しそうになった。腹に力を込めて止める。その様子を見てトーリは微笑んだ。魔女の微笑み。この男は自分のものになっているという余裕が伺えた。
「うふ♡ 瓶に詰めて、教主様のところにお土産になされてはいかがかしら?」
「それはそれは。とても良いお考えですね?」
「そうそう♡ 私のものだけじゃなくて、娘のコリアンナのうんちもいかがかしら♡ とてもかわいらしい、あの年頃の女の子のにおいがたっぷりとしみておりますの♡」
娘のお尻から出るものは、とても可愛いにおいだとトーリは言う。それを嗅げばまだ精通が訪れていない男の子に変化が起こるだろう。
「セイジ様とサトシ様なら、コリアンナもきっとよろこびましょう。あの子にお二方のご立派なものも嗜ませて♡ いい考えだと思いません?」
長女との性交を促すトーリの肛門は、ひくひくと動いて直腸液を垂らしていた。尻穴もペニスを欲しがっていた。娘を抱かせる前にまずは搾り取りたいという魂胆が透けて伺えた。
(さっきから感じるんだが……変わったな、こいつ。)
3年ほど前のトーリはもう少し、『おしとやか』だった。だが今は、やや魔物に近づきつつある様に見受けられた。
(おどろおどろしさが出てきやがったな。しかし……)
何故か畏怖を感じない。ナーガハーマで対峙した時の、底知れぬ何かを感じさせない。
□ □ □ □ □
屋敷にいる間、カヅノ=セイジは兄と一緒にトーリに『介抱』を施し尽くした。滞在の3日目。ナントブルグに用事があると言って兄弟は出かけて行った。
いない間にトーリはヨーシデンの代官に渡す文を羊皮紙に記していた。ピックプリトの小言を聞きながらだ。
「『おじょうさま』。いくらサキュバスのものだからといって、糞を掴ませるのは……」
「どうして? カヅノ=セイジは嬉しそうにしていたじゃない?」
床からぴょんとはねて机の上に乗ったまん丸い生き物は、「やり過ぎですよ」とトーリをたしなめた。
「『おじょうさま』の色香と床技であの2人を騙しておりますけど、いつ気づかれるかわかりませんよ。むしろ、前よりくどくなったということで不審に思うかもしれません」
「……わかっているわ。そんなこと」
握っていた羽根ペンを放り投げ、トーリは忌々しそうに舌打ちした。
「かつての力がまだ出ないの。散々調べ尽くしたけど、駄目。けど、サキュバスの18番であの2人をごまかせている。それでいいじゃない?」
「兄のサトシはともかく、セイジは信用できません。滅多なことを言ってはならないでしょう。昨夜なんかは……」
2人と寝ている時、喘ぎながらルッソのセックスを散々に詰った。ちんちんは大きくて回復力が凄まじい。こんなに注がれたら孕んじゃいそう。
「『だんなさま』との喧嘩別れがまだ続いているのですよ。不満ばかりを言ったら仲が悪くなった、と勘づかれるじゃありませんか?」
「ルッソと不仲になったのは本当だけど……」
「あと、過剰な要求は慎んでください。『おじょうさま』の心境を探られるでしょう。それから、コリアンナ様のこともお話なさらぬように」
「……わかっているわ」
トーリはふくれっ面になってペンを拾った。ピックプリトが恐れるのはごもっともだ。先祖返りを果たしても、魔法の力は元に戻らない。ピックプリトの見立ていよれば、魔族になったら回復力もそちらに準じてしまう。
「それと、コリアンナ様と『だんなさま』の事についてですが……」
「わかっているわ。言う事を聞いてくれない父娘をナントブルグに呼べない事ぐらい。あの2人は心を操ることだってできないわ」
味方になって欲しいその2人とトーリの関係は、冷え込んでいた。コリアンナは13歳だ。反抗期に差し掛かっているのだろう。
「あくまで言葉の上でだからね。今の私じゃ……ルッソもコリアンナも手なずけられない……」
恐るべき力を手にしたと思っていたのに。トーリは拳で机をたたく。サキュバスの魔法と特質こそ扱えるけど、それでは2人とも自分の物にできない。
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