聖騎士イズヴァルトの伝説 外伝 『女王の末裔たち』

CHACOとJAGURA

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第三部 カツランダルク戦記 『第一章・本当の支配者』

21 愛少女コリアンナ

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「それでは子供達を見て来るのでお暇させていただきますわ。おほほほほ」
 
 コリアンナの近況報告を終えたチュバッカが出て行った。コリアンナはチュバッカのその教室を、3か月ほど続けているという。
 
 そんな話があったのか、とルッソは息子に尋ねた。
 
「まあね。あいつからの手紙で知ったよ」
 
 コリアンナは字が書ける。ついでながらその手紙には、甘いにおいだけど何故だか不快に感じてしまう染みつきの布切れも入っていた。コリアンナが自慰をした後に自分のおまんこを拭いたものだ。
 
「その、チュバッカさんのその香道教室だがなんだかに、コリアンナは熱中しているようだよ」
 
 オルフレッドは目の前の父親に語り続ける。あそこでは生徒たちの外したばかりの生理綿のにおいを嗅いで、どんな臭いに最も近いか牛の血や魚醤を混ぜたりして再現しているみたいだよ。
 
 あるいはワキガ自慢の男たちから刈った腋毛でどれが一番クサくてたまらないか順位をつけたり、固太りの男を連れて来て、皮をかぶった太めの陰茎を剥いたものにおいが果たして、山椒をかけた芋の揚げ物みたいなにおいを放つかを確かめているのだという。
 
「へえ。面白いことをやるなあ。参加したくは無いけど」
「いや、おれ、コリアンナの趣味がわからないよ。なんだってクサいのを好んで嗅ぐんだろう? そもそもあいつ……」
 
 アスカウの村ではひどかったよな、とオルフレッドは嘆いた。牡の牧羊犬や山羊達のちんこやきんたまのにおいを嗅いで、「クッさぁ♡」と喜ぶのだ、コリアンナは。
 
「あいつ、誰に似たんだろう? マイヤおばちゃんかな?」
 
 オルフレッドはルッソとハンナの顔を見た。しかしマイヤは違うよとハンナは思った。彼女は精液のにおいにだけ敏感に反応するのだ。膣内射精したてのおまんこを舐めると、ついでに好物の精液が舐められるから嬉しがるだけだ。
 
 ルッソはコリアンナが誰に似ていたのかは知っていた。母のトーリだ。彼女の秘密の倉庫には、切った自分の手や足の爪を集めた瓶や『いつもより深く嗅覚にきた時』の洗っていない生理綿などが保管されていた。くんかくんかと嗅いでみると、なぜか陰茎からカウパーがこぼれ出てしまう、困った呪物ばかりであった。
 
「だいたい、人前で平気でうんこしょんべんをするし、おれの寝床に入って来てはちんこをいじってくるし。あいつに会ったらおしりぺんぺんしながら叱ってくれよ。実の兄にそんなことをするんじゃないよって」
 
(そりゃ仕方ないんじゃないか。多分無理だよ、コリアンナは。)

 ルッソはとっくのとうに諦めていた。トーリからカツランダルク家の女がどんな色情狂になるか聞いていたからだ。

 自慰を覚えたり動物のちんぽで遊ぶようになると、今度は父や兄のちんぽに興味を示し出すものらしい。それと、近親相姦はアスカウの村どころかホーデンエーネンでは『よくあること』だった。
 
 妹に『お試しファック』を暗に求められているオルフレッドだが、ナニはとんでもない上物だ。サキュバスやアスカウの色情狂の間で、極上品という評価さえつきつつあった。

 ちんこの皮はずる剥けで、しかも父親の物よりでっかく育ちそうだ。それを挿れて「きっつぅ♡」と喘ぐ娘の姿を想像した。たぶん、受精卵を着床するぐらいにはまるだろう。

(仕方ないよね、何せイズヴァルトさんの息子なんだし、オルフレッドとなら仕方が無い。子供までつくっちゃったらまずいけど。)
 
「で、コリアンナはアスカウの村かい?」
「たぶんそう。羊たちの世話だろうね」
 
 春は畑のことで忙しい。アスカウの牧場で働いていたタカイチゲンシュタットの農夫たちが、自分の家の畑を耕す為に戻っている。その為にコリアンナの祖父母は、牧場や家畜小屋に入りっぱなしになる。コリアンナは弟たちの世話をしなくてはならないのだ。
 
「けどあいつ、かあちゃんの『ともだち』にねだって、魔法で王都と村を行ったりきたりしているみたいなんだ。ずるいよなあ」
 
 つまりサキュバスだ。トーリが許したのだろう。どうやらコリアンナを『裏の実力者』の後継ぎにするつもりらしい。トーリのそもそもの計画が、オルフレッドかセインとの間の息子をナントブルグに置き、自分はアスカウの村で操るというものだったからだ。アスカウこそがトーリの城になるはずだった。
 
「いろいろとわかったよ。じゃあお父さんは今からコリアンナに会いに行くよ」
「アスカウの村まで行くのかい? おれ、とうちゃんがしばらくこの館にいると聞いたから遊びに来たんだよ?」
「おかあちゃんと喧嘩をしにナントブルグに入ろうとしているんだ。で、その喧嘩の味方を連れて来たい」
「コリアンナをか!」
 
 その通りだ。ルッソは息子の驚く顔を見ながらうなずいた。
 
 
□ □ □ □ □
 
 
 コリアンナ=カツランダルクはトーリの長女だ。この年で7歳になる。母のトーリそっくりで、美しく成長するだろうと皆から噂されていた。王族の中でも位の高い者の妻に、という声もあがっていたぐらいだ。
 
 セイン王の実弟で歳がそれほど離れていないジューンショーン王子の妻に、と望む者がいた。しかし彼女はナントブルグ住まいのお貴族になる気は無かった。ましてや、ジューンショーン王子のお嫁さんとなって窮屈な王城で暮らしたくない。
 
 とはいえ最近、王国一の都には泊りがけで月に1度か2度、来るようになっていた。遠い親戚でもあるチュバッカと仲良くなったからだ。コリアンナはソーロー家の当主の妻をおばの様に慕っていた。最近、アスカウの村に戻って来ない母親の代わりにも思っていた。
 
 しかし今の時期は容易にナントブルグに行けない状態だ。弟たちの世話をしなければならない。上2人の弟であるザーチャとディークはやんちゃだが聞き分けがいい。しかし妹のイルマとフレッダ、もう1人の弟であるロールフはまだ赤ちゃんである。
 
「おいこらロールフ!」
 
 コリアンナの怒鳴り声が家の中で響く。ロールフがフレッダと一緒におばのマイヤが置いた蔵書の1冊を、びりびりに破いて遊んでいたからだ。
 
「それはマイヤちゃんの大事な本なんだよ! 破いてあそぶんじゃない!」
 
 コリアンナは本をひったくるとロールフとフレッダの頭をひっぱたいた。もちろん力は加減している。しかし叱られて引っぱたかれてうえええんと泣きわめいた。そこにザーチャとディークが近づいてきて、まあまあまあ、と姉をなだめた。
 
「おねえちゃん、ロールフとフレッダはひつじじゃないんだし……」
「もうすぐ、おてつだいのスーシィさんがくるからおちつきなよ?」
 
 コリアンナはうなずいた。しかし叱った2人を許さなかった。泣きわめいている2人を強く睨んでいた。だって本当に悪いことをしたんだし。小さな2人を慰めるのは優しいザーチャ達の役割だ。
 
 家には手伝いのおばさんが家畜の世話に行ったので、イルマの面倒も見なければならなかった。幸い、乳児のイルマはゆりかごですやすや寝ていた。
 
 コリアンナ達と祖父母たるシュミット夫妻は、本当なら西のヤマート大河を渡ったところにあるアスカウ公の館で暮らせるはずなのだが、この集落から出ようとしなかった。
 
 お隣さんとのつきあいが無くなるのが嫌だったからもあるが、広くてきれいな館に住むのが落ち着かなかったのもあるし、何より家畜たちの事が気になったからだ。まだ建設が続く館は公会堂代わりになっている。
 
 代わりにこの集落に、兵士達の屯所ができていた。しかし彼等は牧場や農場の手伝いばかりやらされている。それから娘達や人妻の発情の相手も。ここ最近は、家畜小屋で手伝いの兵士と不倫セックスであえぐ奥さんたちの声がよく聞こえていた。
 
 しばらくしてスーシィがやって来た。大きな胸とお尻をしたきれいな若い娘である。歳は17ぐらいに見えるが、サキュバスである。3歳ぐらいの顔がよく似た女の子を背負っていた。彼女の娘だという。もう5歳になるそうだ。
 
「スーシィちゃん!」
 
 家の中に入って来た彼女に、ザーチャとディークが抱き着いた。自分達の面倒を見てくれるきれいなお姉さんは、笑いながら自分の娘を背中から降ろした。女の子とこの兄弟は頬をくっつけながら抱き合った。コリアンナたちもそうした。
 
 スーシィの娘の父はルッソだ。彼女はコリアンナの異母妹であった。名前をシャリオという。

「シャリオちゃんはあんまり育ってないね。5歳なのにまだあかちゃんみたい」

 コリアンナが笑うと、シャリオは頬を膨らませて抗弁した。
 
「しかたないもん! わたしまぞくだし!」
 
 これはコリアンナとシャリオが会うといつも行う掛け合いだ。サキュバスたちと仲がいいコリアンナは、もちろん知っている。シャリオの他にアナベルやクロワなど、十数名の『異母妹たち』がいることを。とうちゃんのきんたまはすごいなあ。イズヴァルトさんみたいだ。
 
「コリーちゃん。後でカガリとロッテもごはんを作りに来るから手伝ってあげてね」
「はーい」
 
 カガリとロッテはカミラの部下のサキュバスだ。任務の時は必ずスーシィと組んでいる。コリアンナがナントブルグに行きたいときは転移魔法で連れて行ってくれるのが彼女達だ。
 
「ねえねえ、その前にちょっと外に出ていい?」
 
 コリアンナが上目遣いで見る。ザーチャとディークとシャリオが含み笑いをしていた。
 
「いいけど……あんまり遅くならないでね?」
「うん!」
 
 行ってきます、と言ってコリアンナは家を飛び出した。家の入口にある犬小屋を見たが戸主がいなかった。祖父が牧場に連れて行ったのだ。今すぐが良かったのに仕方ない、とつぶやいてコリアンナは家の裏手の雑木林から森に向かった。
 
 すぐ近くには小川が流れていた。飲み水になるきれいな川だ。この時間ならば水を飲みながらのんびりとしているはずの生き物がいた。
 
 狼だ。体長は1メートル半ぐらい。コリアンナが近づいても襲いはしなかったし、むしろ、彼女に顔をむけてうなずいた。ただの獣ではない。
 
「やっぱりこの時間にはここでのんびりしているのね、あなた?」
 
 ええまあ。狼が人の言葉で返した。ただの狼ではなかった。魔獣というやつだ。ホーデンエーネンではド田舎や森林地帯にちらほらといた。
 
「コリアンナさん、私に会いに来てくれたんですか?」
 
 魔獣は川の水を手ですくって飲むコリアンナに近づいた。彼女は獣の首根っこに抱きついて頬ずりした。毛を守る獣の脂と森と砂埃のにおいだ。
 
「うふふっ♡ クッサぁ♡」
「そういう言い方、やめてくれませんかね?」
 
 魔獣である自分も、コリアンナが臭く感じられるとそう返した。鼻が狼ぐらいに良いのだ。コリアンナは構わず魔獣の首に頬ずりした。
 
「やーだ。これは褒めているんだもん♡ くっさいのだいすきだもん♡」
「やれやれ……」
 
 コリアンナとこの魔獣とは2年近くのつきあいがあった。数百年を生きるこの獣は彼女に、いろいろな事を教えてくれた。コリアンナさんのおうちの牧場のあたり、お城が立っていたんですよ。ホーデンエーネン王国の創業の頃についてもいろいろと開陳してくれた。
 
「もとは王様の飼い魔獣だったんでしょ? どーしてナントブルグに行かないの?」
 
 という質問を過去に、コリアンナはしたことがあった。あんな窮屈なところに住めないよと魔獣は答えた。森の中でのんびりできる暮らしが好きだったのだ。
 
「ねえねえ?」
 
 コリアンナは魔獣にささやいた。いいですよ、と返事を受けると彼女は服を脱いだ。革のサンダルだけの幼い裸体をさらすと、魔獣に身体を預けてこすりつけた。
 
「んふー♡」
「こ、コリアンナさん。そうされると、私は……」
 
 魔獣の股間にぶらさがっていたものがにょきにょきと伸び始めた。紫がかった狼と同じ形の陰茎だ。長さは20センチほどで体格の割にはさほど大きく無い。
 
「わっ。おっきくなってる♡」
 
 コリアンナは目を輝かせながらそれに鼻を近づけた。ふんふん。獣の生殖器のにおいは常人だと嫌悪感しか感じないが、彼女は違った。
 
「くっさぁ♡」
 
 幼いのに形が崩れているヴァギナから蜜が滴り落ちていた。発情していたのだ。彼女の生殖器は弟妹達の面倒を見ていた頃から、この時を待ち望んでいたのだ。
 
「ねえねえ?」
 
 呼びかけながらコリアンナは胸を地べたにつけ、尻を持ち上げた。割れ目とアナルが口を開いてうごめいていた。
 
「わたしのクサいの、なめて♡」
 
 魔獣もまさぐられて発情してしまったからコリアンナにかみつきたい気持ちでいっぱいだった。大きな舌で使い込まれている幼芯を舐め始めた。
 
「ひゃうう♡」
 
 コリアンナはお尻を振りながらよがった。母のトーリの様にサキュバスぐらいの感度を持つ股だ。少し舐められただけで絶頂し、子宮の入口が収縮した。うっすらと汗をかいたがこれで終わらない。
 
「も、もういいから、早く挿れて♡」
「そうですか。じゃあいきますね……」
 
 魔獣はコリアンナに覆いかぶさった。勃起した硬い肉管が幼膣を貫いた。童女の器官の壁が押し込まれる。
 
「ぎゃふふ♡」
 
 破裂しそうなぐらいな圧迫感とそれに伴う快感が、コリアンナの身体を襲った。動き出すと彼女は「ぐえっ♡ ぐえっ♡」と声を発した。たまらない腰づかい。もっと気持ちよくなろうと彼女の膣は絞り込んできた。
 
 魔獣にとってはきつかった。しかしこれのせいで感度が否が応でも増してしまう。彼はちんぽの付け根にたまらないしびれを感じると、あおおおおん、と叫びながらコリアンナの中で盛大に放った。
 
「あっ……♡ たっくさん入って来ちゃった♡」
 
 コリアンナの小さな体が悦びで震えた。下腹が大きく動いた。吸精の魔族の祖先の血が彼女を喜ばせたのだ。特に魔獣の精液はコリアンナの身体にとって喜ばしいものだった。亜人のそれと同等に魔力や栄養が多く含まれているからだ。
 
 膣を満たし、子宮に注ぎ込まれたそれらの滋養を吸い取りながら、コリアンナは満ち足りた顔で乗っかる獣を見た。生殖器が弛緩したので魔獣はコリアンナの膣から引き抜いた。腹を見せて寝っ転がった。
 
「もっとちょうだい♡」
 
 大きく開いたままのヴァギナから精液を垂らしながら、コリアンナは魔獣に抱き着く。柔らかくなってしっぽみたくぶらんぶらんと振っているちんぽに顔を近づけて、すんすんと嗅いでみた。
 
「くっさぁ♡ くっさぁ♡」
 
 呼びかけられると魔獣のちんぽがぴん、と硬直した。
 
「にひっ♡ ニンゲンのおんなのこが大好きなざこちんちんで、もっとわからせて♡」
 
 わからされているのは自分だ、と魔獣は思った。自制しているはずなのにちんちんが言う事を聞かない。もっと挿れて射精したいと悶えている。
 
 それと、コリアンナは昔の飼い主の娘によく似ていると思った。城の部屋で股を開いて交尾を要求したお城のお姫様だ。コリアンナみたく、からかいながらせがんでくる困ったお嬢さんだった。それは流石に話すつもりは無かったが。
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