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第三部 カツランダルク戦記 『第一章・本当の支配者』
『登場人物・用語・地名』
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※カツランダルク戦記第一章における、登場人物と世界設定などの紹介です。
【主な登場人物】
トーリ=カツランダルク
(トーリ=カモセンブルグ)
蒼にも見える長い黒髪を生やした美女。夫のルッソと形式的に離縁し、ホーデンエーネン国王・セインの側室となった。
かつてナントブルグ盆地にあった王国の直系の末裔で、魔界の魔王に連なる人物の血をひく。
その旧臣であるサキュバスのカミラやピックプリトを従え、ホーデンエーネン乗っ取りの野望を内に秘めている。
ルッソ=シュミット
トーリの元夫。マイヤの義兄。アスカウの村の牧場の倅だが、トーリとの離縁をしたことで準貴族に取り立てられた。王国中西部の港町・アジールの一部を領し、外交官見習いとして働いている。
彼もまた、特別な才の持ち主なのだが……。
マイヤ=カツランダルク
(マイヤ=トードヴェル=キョウゴクマイヤー)
トーリの妹。前世の記憶を持つ転生人。本好きで学問好きの少女。王国に総合大学を建てる夢を見ていたが、隣国イーガの王太子・アドルフに執着され、四肢を斬り落とされ幽閉された。
のち、アドルフの一子マルティンに援けられ、マイア=テクニカという国営企業を経営して巨万の富を得るが、心と身体を壊して体調が安定していない。
アナキン=スカルファッカー
『カツランダルク御三家』のうち1つ、スカルファッカー家の次期当主。イーガのアドルフに愛され、『魔族殺しの剣』を伝授される。
転生人で前世の記憶がある。
ケノービ=ソーロー
『カツランダルク御三家』のうち1つ、ソーロー家の当主。入り婿。アナキンの実兄。近衛騎士団に所属。
義父・ハンの遺志を継ぎ、カツランダルク本家再興を阻止するため、トーリと激しく敵対する。
メイス=オルガスムナ
『カツランダルク御三家』のうち1つ、オルガスムナ家の当主。長男は知恵おくれ、次男と三男は幼少で愚か、ということで後継者に恵まれない。
セイン王
(セイン=ホーデンエーネン)
当代のホーデンエーネン王。勇猛果敢な人物だが、トーリを側室に迎え入れてから腑抜けてしまった。
オルフレッド=シュミット
トーリとルッソの間の長子……とされているが、実はイズヴァルトの子。トーリが13の時に産んだ。体格立派な美少年で、女の子達にモテている。
コリアンナ=シュミット
トーリとルッソの間の長女。動物が大好き。ケモナー。
エウレカ=リットフェンテルト
オルガスムナ領に住む魔道士。トーリとマイヤに手を貸す。顔は猪木。
サキュバスのカミラ
水色の髪をしたサキュバス。トーリの腹心。サキュバスの中で最も実力がある。
サキュバスのシャロン
カミラの同僚のサキュバス。同じくトーリに忠誠を尽くす。
カヅノ=セイジ
パラッツォ教の枢機卿。魔法が使えるようになった代わりにツノがなくなったオーガ族の『忌み子』。
神聖魔法という特別な術式の魔法を駆使する。サトシという兄がいる。
コーザ=ストーンマウント
パラッツォ教の教主。史上最強の魔道士オーガと呼ばれた父と、魔界の大天才サキュバスと恐れられた母を持つ。
この時点では魔竜を除く、世界最強の存在。
【用語】
転生人
前世や前々前世の記憶を持って生まれる特別な人物。マイヤとアナキンがそれにあたる。
様々な技術や考え方を世の中に広めたり、前世から得た知恵と経験で人より上に立つことが多いが、不幸な最期を遂げやすいというジンクスがある。
マイア=テクニカ社
マイヤがイーガ王国からの資金と人材の援助を受けて立ちあげた企業。鉄砲や『たぶれっとぱっど』、『ぶるわーかー』といったヒット商品を世に売り出し、世界有数の企業となった。
マイアはイーガ国でのマイヤの呼び方である。
マイヤの死後数百年経っても、世界第一位の企業となっている。
鉄砲
火薬で鉛玉を飛ばす筒。火縄式の『サーペンタイン』と火打ち式の二種類があるが、魔法技術により精度があがっている。
のち、魔法による発火機構が設けられた。
狙撃用の『らいふる』という特別な銃も存在する。
マイア=テクニカの主力商品。
たぶれっとぱっど
魔法の術式や機器を埋め込んだ薄い木の箱に、ガラス板をはめこんだもの。ガラスに指をつけて操作できる。ガラスに記憶領域に蓄積された文書を映し出したり、簡単なゲームを楽しめたりする、マイア=テクニカの主力商品。
(タブレットを魔法技術で再現したものです。)
書物のデータは入れ替え可能で本屋で購入可能だが、エロ小説とチート主人公冒険小説ばかりが人気である。
ターニャ戦記
軍記物。転生人の著。魔法で空を飛び『らいふる』なる武器で無双する幼女魔道士の物語。彼女はいつも勝つのだが、彼女の母国は疲弊し、滅びの道を歩んでいく。
元ネタらしきものと比べて巻数が少ない。あと、ホーデンエーネン王国では、『暗黒卿のサーガ』と並ぶ軍記物の1つとして人気。
魔族
魔界のと人間界(トーリとマイヤの世界)の二種類が存在する。魔界のは魔力量が多く、人間界のはごく少量か魔界のより数段劣る(ただし肉体と寿命は親のそれに準じる)。
とはいえ人間界うまれの魔族はそもそも、魔界の魔族の子であることが多い。
サキュバス
女の淫魔。基本的には自分達のこと、ちいちゃくてかわいい何かだと思っている、おちんぽ狂いなだけのヘタレ魔族。但し高位のサキュバスは別格。
魔法も治癒魔法と解毒魔法、あるいはいくつかの補助魔法しか使えないが転移魔法(テレポーテーション)という便利なものが使える。
排泄物は臭いというより甘くていいにおいがする。解毒化されていて、食べたり飲んだりしても病気にならない。
精霊人(亜人)
精霊を祖とする人種。エルフ、ドワーフ、ゴブリン、オーガ、ゴールなど。ニンゲンの数倍の身体能力と魔力量、寿命を持つ。
オーガ族はかつて、精霊人をまとめる力を持ち、魔法も使えていたが、今は一部をのぞいて持ちえていない。
(強力な魔力を持っていたエチウのオーガがほとんど絶滅したせいで。)
【国、地域など】
ホーデンエーネン王国
世界の中央部に位置するキンキ大陸の過半を統べる王国。世界最強と言われているが魔竜征伐や他の大陸への侵攻に失敗したりと、あまり振るわない。
アスカウ地方
キンキ大陸の中南部のちょうど中央にある地域。ホーデンエーネン王家の祖先が拠っていた。
ナントブルグ地方
アスカウ地方からヤマート大河を隔てた、西にある豊かな盆地。王都ナントブルグがある。
ナガオカッツェ地方
アスカウの南側にあり重要な街道がある地方。山脈を隔てた東側は貧しく、一揆や逃散が多発している。山脈の西側はヤマート大河が流れていて土地は豊かだが、王国に従わぬ自由民や山賊が多く、支配できていない。
オーミゲニア
キンキ大陸のアカサカチハヤ山地より北の地域の呼称。地域の中南部、ナーガハーマと川を挟んで北にあるヨコタールに、同名の王国があった。
北部諸侯は南のナントブルグにある王家と貴族らに、少なからず反感を持っている。
【主な登場人物】
トーリ=カツランダルク
(トーリ=カモセンブルグ)
蒼にも見える長い黒髪を生やした美女。夫のルッソと形式的に離縁し、ホーデンエーネン国王・セインの側室となった。
かつてナントブルグ盆地にあった王国の直系の末裔で、魔界の魔王に連なる人物の血をひく。
その旧臣であるサキュバスのカミラやピックプリトを従え、ホーデンエーネン乗っ取りの野望を内に秘めている。
ルッソ=シュミット
トーリの元夫。マイヤの義兄。アスカウの村の牧場の倅だが、トーリとの離縁をしたことで準貴族に取り立てられた。王国中西部の港町・アジールの一部を領し、外交官見習いとして働いている。
彼もまた、特別な才の持ち主なのだが……。
マイヤ=カツランダルク
(マイヤ=トードヴェル=キョウゴクマイヤー)
トーリの妹。前世の記憶を持つ転生人。本好きで学問好きの少女。王国に総合大学を建てる夢を見ていたが、隣国イーガの王太子・アドルフに執着され、四肢を斬り落とされ幽閉された。
のち、アドルフの一子マルティンに援けられ、マイア=テクニカという国営企業を経営して巨万の富を得るが、心と身体を壊して体調が安定していない。
アナキン=スカルファッカー
『カツランダルク御三家』のうち1つ、スカルファッカー家の次期当主。イーガのアドルフに愛され、『魔族殺しの剣』を伝授される。
転生人で前世の記憶がある。
ケノービ=ソーロー
『カツランダルク御三家』のうち1つ、ソーロー家の当主。入り婿。アナキンの実兄。近衛騎士団に所属。
義父・ハンの遺志を継ぎ、カツランダルク本家再興を阻止するため、トーリと激しく敵対する。
メイス=オルガスムナ
『カツランダルク御三家』のうち1つ、オルガスムナ家の当主。長男は知恵おくれ、次男と三男は幼少で愚か、ということで後継者に恵まれない。
セイン王
(セイン=ホーデンエーネン)
当代のホーデンエーネン王。勇猛果敢な人物だが、トーリを側室に迎え入れてから腑抜けてしまった。
オルフレッド=シュミット
トーリとルッソの間の長子……とされているが、実はイズヴァルトの子。トーリが13の時に産んだ。体格立派な美少年で、女の子達にモテている。
コリアンナ=シュミット
トーリとルッソの間の長女。動物が大好き。ケモナー。
エウレカ=リットフェンテルト
オルガスムナ領に住む魔道士。トーリとマイヤに手を貸す。顔は猪木。
サキュバスのカミラ
水色の髪をしたサキュバス。トーリの腹心。サキュバスの中で最も実力がある。
サキュバスのシャロン
カミラの同僚のサキュバス。同じくトーリに忠誠を尽くす。
カヅノ=セイジ
パラッツォ教の枢機卿。魔法が使えるようになった代わりにツノがなくなったオーガ族の『忌み子』。
神聖魔法という特別な術式の魔法を駆使する。サトシという兄がいる。
コーザ=ストーンマウント
パラッツォ教の教主。史上最強の魔道士オーガと呼ばれた父と、魔界の大天才サキュバスと恐れられた母を持つ。
この時点では魔竜を除く、世界最強の存在。
【用語】
転生人
前世や前々前世の記憶を持って生まれる特別な人物。マイヤとアナキンがそれにあたる。
様々な技術や考え方を世の中に広めたり、前世から得た知恵と経験で人より上に立つことが多いが、不幸な最期を遂げやすいというジンクスがある。
マイア=テクニカ社
マイヤがイーガ王国からの資金と人材の援助を受けて立ちあげた企業。鉄砲や『たぶれっとぱっど』、『ぶるわーかー』といったヒット商品を世に売り出し、世界有数の企業となった。
マイアはイーガ国でのマイヤの呼び方である。
マイヤの死後数百年経っても、世界第一位の企業となっている。
鉄砲
火薬で鉛玉を飛ばす筒。火縄式の『サーペンタイン』と火打ち式の二種類があるが、魔法技術により精度があがっている。
のち、魔法による発火機構が設けられた。
狙撃用の『らいふる』という特別な銃も存在する。
マイア=テクニカの主力商品。
たぶれっとぱっど
魔法の術式や機器を埋め込んだ薄い木の箱に、ガラス板をはめこんだもの。ガラスに指をつけて操作できる。ガラスに記憶領域に蓄積された文書を映し出したり、簡単なゲームを楽しめたりする、マイア=テクニカの主力商品。
(タブレットを魔法技術で再現したものです。)
書物のデータは入れ替え可能で本屋で購入可能だが、エロ小説とチート主人公冒険小説ばかりが人気である。
ターニャ戦記
軍記物。転生人の著。魔法で空を飛び『らいふる』なる武器で無双する幼女魔道士の物語。彼女はいつも勝つのだが、彼女の母国は疲弊し、滅びの道を歩んでいく。
元ネタらしきものと比べて巻数が少ない。あと、ホーデンエーネン王国では、『暗黒卿のサーガ』と並ぶ軍記物の1つとして人気。
魔族
魔界のと人間界(トーリとマイヤの世界)の二種類が存在する。魔界のは魔力量が多く、人間界のはごく少量か魔界のより数段劣る(ただし肉体と寿命は親のそれに準じる)。
とはいえ人間界うまれの魔族はそもそも、魔界の魔族の子であることが多い。
サキュバス
女の淫魔。基本的には自分達のこと、ちいちゃくてかわいい何かだと思っている、おちんぽ狂いなだけのヘタレ魔族。但し高位のサキュバスは別格。
魔法も治癒魔法と解毒魔法、あるいはいくつかの補助魔法しか使えないが転移魔法(テレポーテーション)という便利なものが使える。
排泄物は臭いというより甘くていいにおいがする。解毒化されていて、食べたり飲んだりしても病気にならない。
精霊人(亜人)
精霊を祖とする人種。エルフ、ドワーフ、ゴブリン、オーガ、ゴールなど。ニンゲンの数倍の身体能力と魔力量、寿命を持つ。
オーガ族はかつて、精霊人をまとめる力を持ち、魔法も使えていたが、今は一部をのぞいて持ちえていない。
(強力な魔力を持っていたエチウのオーガがほとんど絶滅したせいで。)
【国、地域など】
ホーデンエーネン王国
世界の中央部に位置するキンキ大陸の過半を統べる王国。世界最強と言われているが魔竜征伐や他の大陸への侵攻に失敗したりと、あまり振るわない。
アスカウ地方
キンキ大陸の中南部のちょうど中央にある地域。ホーデンエーネン王家の祖先が拠っていた。
ナントブルグ地方
アスカウ地方からヤマート大河を隔てた、西にある豊かな盆地。王都ナントブルグがある。
ナガオカッツェ地方
アスカウの南側にあり重要な街道がある地方。山脈を隔てた東側は貧しく、一揆や逃散が多発している。山脈の西側はヤマート大河が流れていて土地は豊かだが、王国に従わぬ自由民や山賊が多く、支配できていない。
オーミゲニア
キンキ大陸のアカサカチハヤ山地より北の地域の呼称。地域の中南部、ナーガハーマと川を挟んで北にあるヨコタールに、同名の王国があった。
北部諸侯は南のナントブルグにある王家と貴族らに、少なからず反感を持っている。
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