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第二部 『呪いの序曲。イーガの魔王』 (少年編から青年編の間のエピソード。)
30 碩学姫の受難②
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アノーヅ地方のアドルフの領地は、海岸から5キロほど北西に広がっている森林地帯の向こうにあった。森林地帯は国王の直轄地。材木に使われている。
その領地には村の近くにアドルフが保養の為に建てた邸宅があった。これから1年、ここに住み暮らす予定だ。
しかし北から1キロ程先。何もないへんぴなところにも屋敷があった。もとはこの地方を治めていた領主の隠居所があったのだが、使わなかったのをアドルフが買い上げて改装した。
このあたりはコーヅケーニッヒよりも温暖だ。アノーヅの海域に流れる暖流のせいもあるが、日差しが強いのもある。村には果樹園が。みかんやオレンジが植えられていた。
コーヅケーニッヒを出発してから2日後、アドルフはこの北の別宅に入った。いずれはここを自分の終の棲み処にしようと考えていた。
海側は基本、外国からの情報が入りやすい。それとここはしかも目立たぬところにある。カントニアのエルフを招待して、自分の魔法の研鑽もやってみたい。命の続く限りだが。
別宅ではヒッポタルトが待っていた。『眠り姫の魔法』はどうだ。もちろん、かかっておりますとも。マイヤが眠る部屋に通された。地下にあり窓が無かった。
彼女は喉に管を繋がれて眠ったままだった。管の先にあるのは『親思いのひな鳥の献身』を混ぜている。
これを点滴薬の中に入れれば、病気をしたり食事をとらなくても栄養を得ることが出来る。マイヤに入れているのは彼女の胎児から作ったものだ。いわば共食いだ。
「あの薬が悪い作用を起こす事はないのか? 魔法を破ったりできるとかは?」
「ございませんとも。さあ、お味見なさいませ。殿下のお目通りに叶うよう、きちんと身体を洗い、膣の中に残ったどこの馬の骨とはわからぬ精液も洗い流しておりますゆえ」
「ふふ。俺が来るまで散々に楽しんでたな? まあいい」
アドルフはマイヤが眠る寝台に近づくと、彼女の腹の上に手を当てた。避妊魔法がかかっているかを診断する為にだ。
「きちんとかけてある。排卵誘発の薬は?」
「点滴の中にちゃんと。中でお確かめになってはいかがですかな?」
「まだるっこしいな」
アドルフはマイヤのヴァギナに右手の指を突き込んだ。そのまま挿れ続けたくなるぐらいに濡れていて暖かい。膣が締まってきて、指が喜びをあげていた。
「やや熱いぐらいだな。なるほど。これなら期待できそうだ」
アドルフは引っこ抜いた。愛液がたっぷりとついた指のにおいを嗅ぐ。甘い香りがした。なるほど、と心の中で結論をつけた。
(サキュバスの子孫ゆえにか。しかも甘いだけでなくかぐわしい……淫気を起こさせるにおいだ」
アドルフは自分のペニスがむくむくと起き上がって来たのを感じていた。これなら何も催淫剤を自分に投与する必要はない。このままでも楽しめる。アドルフは印を切り、マイヤの子宮にかかっていた避妊の魔法を解除した。
「ヒッポタルト、ゲーンハルト。拝ませてやる。このだるまが俺の子を孕むところをな!」
そう告げるとアドルフはズボンの前ボタンを外してペニスを出した。華奢とも言えるような彼の身体に似合わぬ、鍛え抜かれ割礼を受けてふとぶとしく育ったものが顕わになった。
(昨日は女を抱かなかったからかもしれぬな。抑えがきかん。)
アドルフはマイヤの両腿を手で押さえつけ、亀頭を濡れ切った肉の裂け目に突き挿れる。しっかりと奥まで届けさせると小刻みに腰を振り始めた。
眠り姫のヴァギナはペニスの来訪に喜んでいた。指を入れた時よりも締め上げてきて、アドルフの我慢を困らせにかかった。
(う、まずいな。この生殖器は淫魔仕様だ……)
マイヤを救い出そうと隠れ家を襲撃したサキュバスのノン。彼女のヴァギナも攻めにかかる内部だった。あれから何度吸い取られたことか。
(まあ、あの女は下の肉より胸の肉のほうが美味かったがな。)
刻印をきざまなかった左の乳房を思い出す。たっぷりに実っていたそれをあの後切り取って、細かく切り裂いて焼いて食べてみたのだ。
初めての味だった。美食家をうならせる極上肉。しかも途方もない精力増強効果があり、あの屋敷の男どもは彼女を抱かぬ日は無いと聞いている。
(ああそうかもしれん。しかしだ。マイヤはそんなものを食わずとも俺をたぎらせる。放たせようとする。この娘のここは……。)
アドルフのペニスの裏が激しく脈動した。マイヤの膣に精液が押し出された。子宮が貪欲に吸い込んでいく。
その先に無理やり排卵を求められた卵子が待っていた。眠り姫の子宮は本来いるべきだった居住者を失い、また育みたいと期待していたのだ。
(まだ終わらぬ。止まらぬぞ!)
放っても硬いままのアドルフは、乱暴に腰を振り上げてマイヤの下腹を強打した。膣と子宮とその周囲にある臓器を痛めつけるような力強い腰さばき。
しかしマイヤは目覚める事は無かった。子宮が不満を述べる事も。はげしくこすれて膣のまわりが出血しようとも、彼女の妊娠を求める臓器は確実にアドルフの精子と引き合わせようと望んでいた。
「……ふう」
幾度放った事だろうか。マイヤのヴァギナから精液がたっぷりと流れ出ていた。子宮の中ではいよいよ異なる遺伝子同士のご対面が叶おうとていた。
「終わったぞ。どうだ?」
「お疲れ様です。殿下」
ゲーンハルトが茶を持って寄越した。冷却魔法で冷やしたものだ。この男は気が利く。激しい交合の後に熱い飲み物をアドルフは好かなかったからだ。
「一気に流し込む為に心づかってくれたか。ありがたいことだ」
アドルフは飲み干した。できればコップの中にもう半分、同じく冷やした茶を。そう言いながら彼は服を脱ぎ始めた。アドルフはマイヤの裸体に覆いかぶさる。
「たまらぬ。みずみずしい肌と大きな乳房。愛嬌のある顔立ち。なんと愛らしい……」
毎日通ってお前をきっとボテ腹にさせてやる。交合はいくたびの小休止を伴い、明け方まで続いた。しかし彼は眠りから醒めた後、彼女の身体に触れてこう確信した。
(とうとう俺のものになったな。ナントブルグの女王の末裔よ。)
旧時代の怨霊の滓め。アドルフは心の中で罵声を浴びせると、再び孕ませる為の行為に及んだ。
□ □ □ □ □
眠らされてから1カ月が経った。マイヤは未だ目を覚まさない。移住したアドルフは狩りに出かけると言って北の隠れ家に通い、2時間ほど眠り姫を抱くのを欠かさなかった。
点滴の栄養は問題無い。マイヤは痩せたりしなかった。細くても柔かな身体に抱き着いて楽しみ、どの妾も叶わぬ下腹の中に何度も放った。それを毎日だ。
「熱心ですな。殿下」
ヒッポタルトが告げた。いよいよ受胎は確実となった。妊娠初期の性交は慎むべきだが、この娘に限ってはそうならないと助言する。
「サキュバスと同じですな。子宮に送られた精液の栄養分が、そのまま胎児に注がれるようでございます」
「つまり、積極的に交われと言いたいのだな?」
「はあい。その通りでございますよ、殿下」
それは良いことを聞いた。アドルフはにんまりとする。それから自分が中に放ったばかりのマイヤの割れ目を舐め、クリトリスをしゃぶりながらこう告げる。この館に病気持ちの男はいないよな?
「ほう。と、言いますと?」
「お前が毎晩抱いているこの娘を、他の男どもにも供してやろうというのだよ。サキュバスの子はサキュバスだろう」
コーヅケーニッヒ郊外に捕らえられているノンは、24時間ずっと、男達の精を腹の奥に受けてとうとう妊娠してしまった。生まれる子はきっと娘で、サキュバスとなるだろう。
マイヤはニンゲンの身体ではあるが、その体質はサキュバスに近かった。元々はアドルフも気の毒になるほど虚弱らしい。精飲と膣内摂取が彼女を強靭にした。
ならばその子供もまた、精液を摂取しなければならぬ体質なのだろう。さて、どんな子供が生まれるのだろうか。娘なら淫乱な、息子なら男色を好むに違いない。
(ははは。お前と俺の子はどっちの性別になっても、難儀な生涯を送るかもな、マイヤ?)
その未来を思い浮かべてぞくぞくした。イーガにきっとはしたない記録を残す事になるだろう。それはとても嬉しいことだ。呪われたナントブルグの女王の末裔にふさわしくある。
「なるほどですな。いひひ。ありがたいことでございますよ、殿下?」
「たくさんの精液を吸って、マイヤには良い子を産んでもらわねばならぬ。但し条件は病気持ちの男と交わらせぬ事……いや、どうでもいいか」
精液が拭い去られ、すべすべとした割れ目に口づけてふんわりした感触を楽しみながらアドルフは考える。性病にかかったらマイヤには治ってもらわねばならない。しかし子は別だ。
この手足を亡くした少女に子を産ませるのは、征服感を覚える為である。それが産んだ子に関してはどうでもいい。病気がちだろうと父に似て虚弱だろうとお構いない。
何故ならナントブルグの女王の系統は、さっさと滅びればいいと思っているからだ。きゃつらが息をしている限り、家臣筋が建てた国であるイーガは『お家再興』に力を貸すはめになるかもしれない。
俺は疲れた、と言ってヒッポタルトにお前の精液を食らわせてやれ、と命じた。ヒッポタルトの服は黒いタイツで覆われた膝が見えるぐらいの短い貫頭衣。
「いひひ。それではご相伴に預からせていただきますよ」
裾をめくった。タイツは下半身まで覆っているのかと思えばそうではなかった。腰のあたりにしっかりとした生地の紐で脚のタイツとつながっているが、股と尻には生地が無かった。丸出しだった。
ヒッポタルトの勃起したペニスが見えた。長さこそ13センチと大した事は無かったが、とても太かった。亀頭もかなり発達している。反り返っていてたくましい。
「変わった下着だな? マリーヤではそうなのか?」
「娼婦の下着から着想を得ましてな。これはなかなかに便利なものですよ。用を足す時に脱がなくてもいい」
「致す時の間違いだろう? 忠義を見せろ、ヒッポタルト」
言われなくてもわかっておりますとも。ヒッポタルトがベッドにあがった。マイヤの乳房を可愛がると思いきや、彼女の太ももの覆いを取り外し、ふにゃふにゃになっている断面に亀頭をこすりつけ始めた。
「ほう。面白い趣味をしているな?」
「はあい。だるまおんなを楽しむには、まず斬られた脚を堪能しなくてはなりませんからな」
ヒッポタルトはマイヤの太ももをペニスの先で汚し続けた。白い肌にねっとりとした透明の露がかかる。柔らかくなっている肉をつまんで股の付け根のようにし、そこに雁裏をこすりつけた。
「ヒッポタルト。楽しむのはほどほどにしろ。俺は臣下としての務めを果たせと言ったのだ」
「もちろん、忘れておりませんよ」
闇魔道士はいつも挿れ慣れているマイヤのそこにペニスを突き入れた。腰を左右に動かし、中の肉をかき混ぜながら押し引きをする。
「あああ……」
ヒッポタルトもマイヤのヴァギナの構造と質感に酔いしれていた。しばらくして新鮮な精液が膣の奥に運び込まれた。
「ふひひ……1回、お妃さまにご奉仕いたしましたよ?」
「もう3回は楽しませてやれ。これからマイヤは沢山の男根をまる一日、眠ったまま受け入れる事になるのだからな。抱けない日も出てくるだろう。存分にやってやれ」
ヒッポタルトはうなずいた。再び触診の様な挿入を開始する。目覚めているマイヤであればよがり狂って馬鹿笑いを起こすだろうが、彼女はずっと深い眠りの中にいる。
その領地には村の近くにアドルフが保養の為に建てた邸宅があった。これから1年、ここに住み暮らす予定だ。
しかし北から1キロ程先。何もないへんぴなところにも屋敷があった。もとはこの地方を治めていた領主の隠居所があったのだが、使わなかったのをアドルフが買い上げて改装した。
このあたりはコーヅケーニッヒよりも温暖だ。アノーヅの海域に流れる暖流のせいもあるが、日差しが強いのもある。村には果樹園が。みかんやオレンジが植えられていた。
コーヅケーニッヒを出発してから2日後、アドルフはこの北の別宅に入った。いずれはここを自分の終の棲み処にしようと考えていた。
海側は基本、外国からの情報が入りやすい。それとここはしかも目立たぬところにある。カントニアのエルフを招待して、自分の魔法の研鑽もやってみたい。命の続く限りだが。
別宅ではヒッポタルトが待っていた。『眠り姫の魔法』はどうだ。もちろん、かかっておりますとも。マイヤが眠る部屋に通された。地下にあり窓が無かった。
彼女は喉に管を繋がれて眠ったままだった。管の先にあるのは『親思いのひな鳥の献身』を混ぜている。
これを点滴薬の中に入れれば、病気をしたり食事をとらなくても栄養を得ることが出来る。マイヤに入れているのは彼女の胎児から作ったものだ。いわば共食いだ。
「あの薬が悪い作用を起こす事はないのか? 魔法を破ったりできるとかは?」
「ございませんとも。さあ、お味見なさいませ。殿下のお目通りに叶うよう、きちんと身体を洗い、膣の中に残ったどこの馬の骨とはわからぬ精液も洗い流しておりますゆえ」
「ふふ。俺が来るまで散々に楽しんでたな? まあいい」
アドルフはマイヤが眠る寝台に近づくと、彼女の腹の上に手を当てた。避妊魔法がかかっているかを診断する為にだ。
「きちんとかけてある。排卵誘発の薬は?」
「点滴の中にちゃんと。中でお確かめになってはいかがですかな?」
「まだるっこしいな」
アドルフはマイヤのヴァギナに右手の指を突き込んだ。そのまま挿れ続けたくなるぐらいに濡れていて暖かい。膣が締まってきて、指が喜びをあげていた。
「やや熱いぐらいだな。なるほど。これなら期待できそうだ」
アドルフは引っこ抜いた。愛液がたっぷりとついた指のにおいを嗅ぐ。甘い香りがした。なるほど、と心の中で結論をつけた。
(サキュバスの子孫ゆえにか。しかも甘いだけでなくかぐわしい……淫気を起こさせるにおいだ」
アドルフは自分のペニスがむくむくと起き上がって来たのを感じていた。これなら何も催淫剤を自分に投与する必要はない。このままでも楽しめる。アドルフは印を切り、マイヤの子宮にかかっていた避妊の魔法を解除した。
「ヒッポタルト、ゲーンハルト。拝ませてやる。このだるまが俺の子を孕むところをな!」
そう告げるとアドルフはズボンの前ボタンを外してペニスを出した。華奢とも言えるような彼の身体に似合わぬ、鍛え抜かれ割礼を受けてふとぶとしく育ったものが顕わになった。
(昨日は女を抱かなかったからかもしれぬな。抑えがきかん。)
アドルフはマイヤの両腿を手で押さえつけ、亀頭を濡れ切った肉の裂け目に突き挿れる。しっかりと奥まで届けさせると小刻みに腰を振り始めた。
眠り姫のヴァギナはペニスの来訪に喜んでいた。指を入れた時よりも締め上げてきて、アドルフの我慢を困らせにかかった。
(う、まずいな。この生殖器は淫魔仕様だ……)
マイヤを救い出そうと隠れ家を襲撃したサキュバスのノン。彼女のヴァギナも攻めにかかる内部だった。あれから何度吸い取られたことか。
(まあ、あの女は下の肉より胸の肉のほうが美味かったがな。)
刻印をきざまなかった左の乳房を思い出す。たっぷりに実っていたそれをあの後切り取って、細かく切り裂いて焼いて食べてみたのだ。
初めての味だった。美食家をうならせる極上肉。しかも途方もない精力増強効果があり、あの屋敷の男どもは彼女を抱かぬ日は無いと聞いている。
(ああそうかもしれん。しかしだ。マイヤはそんなものを食わずとも俺をたぎらせる。放たせようとする。この娘のここは……。)
アドルフのペニスの裏が激しく脈動した。マイヤの膣に精液が押し出された。子宮が貪欲に吸い込んでいく。
その先に無理やり排卵を求められた卵子が待っていた。眠り姫の子宮は本来いるべきだった居住者を失い、また育みたいと期待していたのだ。
(まだ終わらぬ。止まらぬぞ!)
放っても硬いままのアドルフは、乱暴に腰を振り上げてマイヤの下腹を強打した。膣と子宮とその周囲にある臓器を痛めつけるような力強い腰さばき。
しかしマイヤは目覚める事は無かった。子宮が不満を述べる事も。はげしくこすれて膣のまわりが出血しようとも、彼女の妊娠を求める臓器は確実にアドルフの精子と引き合わせようと望んでいた。
「……ふう」
幾度放った事だろうか。マイヤのヴァギナから精液がたっぷりと流れ出ていた。子宮の中ではいよいよ異なる遺伝子同士のご対面が叶おうとていた。
「終わったぞ。どうだ?」
「お疲れ様です。殿下」
ゲーンハルトが茶を持って寄越した。冷却魔法で冷やしたものだ。この男は気が利く。激しい交合の後に熱い飲み物をアドルフは好かなかったからだ。
「一気に流し込む為に心づかってくれたか。ありがたいことだ」
アドルフは飲み干した。できればコップの中にもう半分、同じく冷やした茶を。そう言いながら彼は服を脱ぎ始めた。アドルフはマイヤの裸体に覆いかぶさる。
「たまらぬ。みずみずしい肌と大きな乳房。愛嬌のある顔立ち。なんと愛らしい……」
毎日通ってお前をきっとボテ腹にさせてやる。交合はいくたびの小休止を伴い、明け方まで続いた。しかし彼は眠りから醒めた後、彼女の身体に触れてこう確信した。
(とうとう俺のものになったな。ナントブルグの女王の末裔よ。)
旧時代の怨霊の滓め。アドルフは心の中で罵声を浴びせると、再び孕ませる為の行為に及んだ。
□ □ □ □ □
眠らされてから1カ月が経った。マイヤは未だ目を覚まさない。移住したアドルフは狩りに出かけると言って北の隠れ家に通い、2時間ほど眠り姫を抱くのを欠かさなかった。
点滴の栄養は問題無い。マイヤは痩せたりしなかった。細くても柔かな身体に抱き着いて楽しみ、どの妾も叶わぬ下腹の中に何度も放った。それを毎日だ。
「熱心ですな。殿下」
ヒッポタルトが告げた。いよいよ受胎は確実となった。妊娠初期の性交は慎むべきだが、この娘に限ってはそうならないと助言する。
「サキュバスと同じですな。子宮に送られた精液の栄養分が、そのまま胎児に注がれるようでございます」
「つまり、積極的に交われと言いたいのだな?」
「はあい。その通りでございますよ、殿下」
それは良いことを聞いた。アドルフはにんまりとする。それから自分が中に放ったばかりのマイヤの割れ目を舐め、クリトリスをしゃぶりながらこう告げる。この館に病気持ちの男はいないよな?
「ほう。と、言いますと?」
「お前が毎晩抱いているこの娘を、他の男どもにも供してやろうというのだよ。サキュバスの子はサキュバスだろう」
コーヅケーニッヒ郊外に捕らえられているノンは、24時間ずっと、男達の精を腹の奥に受けてとうとう妊娠してしまった。生まれる子はきっと娘で、サキュバスとなるだろう。
マイヤはニンゲンの身体ではあるが、その体質はサキュバスに近かった。元々はアドルフも気の毒になるほど虚弱らしい。精飲と膣内摂取が彼女を強靭にした。
ならばその子供もまた、精液を摂取しなければならぬ体質なのだろう。さて、どんな子供が生まれるのだろうか。娘なら淫乱な、息子なら男色を好むに違いない。
(ははは。お前と俺の子はどっちの性別になっても、難儀な生涯を送るかもな、マイヤ?)
その未来を思い浮かべてぞくぞくした。イーガにきっとはしたない記録を残す事になるだろう。それはとても嬉しいことだ。呪われたナントブルグの女王の末裔にふさわしくある。
「なるほどですな。いひひ。ありがたいことでございますよ、殿下?」
「たくさんの精液を吸って、マイヤには良い子を産んでもらわねばならぬ。但し条件は病気持ちの男と交わらせぬ事……いや、どうでもいいか」
精液が拭い去られ、すべすべとした割れ目に口づけてふんわりした感触を楽しみながらアドルフは考える。性病にかかったらマイヤには治ってもらわねばならない。しかし子は別だ。
この手足を亡くした少女に子を産ませるのは、征服感を覚える為である。それが産んだ子に関してはどうでもいい。病気がちだろうと父に似て虚弱だろうとお構いない。
何故ならナントブルグの女王の系統は、さっさと滅びればいいと思っているからだ。きゃつらが息をしている限り、家臣筋が建てた国であるイーガは『お家再興』に力を貸すはめになるかもしれない。
俺は疲れた、と言ってヒッポタルトにお前の精液を食らわせてやれ、と命じた。ヒッポタルトの服は黒いタイツで覆われた膝が見えるぐらいの短い貫頭衣。
「いひひ。それではご相伴に預からせていただきますよ」
裾をめくった。タイツは下半身まで覆っているのかと思えばそうではなかった。腰のあたりにしっかりとした生地の紐で脚のタイツとつながっているが、股と尻には生地が無かった。丸出しだった。
ヒッポタルトの勃起したペニスが見えた。長さこそ13センチと大した事は無かったが、とても太かった。亀頭もかなり発達している。反り返っていてたくましい。
「変わった下着だな? マリーヤではそうなのか?」
「娼婦の下着から着想を得ましてな。これはなかなかに便利なものですよ。用を足す時に脱がなくてもいい」
「致す時の間違いだろう? 忠義を見せろ、ヒッポタルト」
言われなくてもわかっておりますとも。ヒッポタルトがベッドにあがった。マイヤの乳房を可愛がると思いきや、彼女の太ももの覆いを取り外し、ふにゃふにゃになっている断面に亀頭をこすりつけ始めた。
「ほう。面白い趣味をしているな?」
「はあい。だるまおんなを楽しむには、まず斬られた脚を堪能しなくてはなりませんからな」
ヒッポタルトはマイヤの太ももをペニスの先で汚し続けた。白い肌にねっとりとした透明の露がかかる。柔らかくなっている肉をつまんで股の付け根のようにし、そこに雁裏をこすりつけた。
「ヒッポタルト。楽しむのはほどほどにしろ。俺は臣下としての務めを果たせと言ったのだ」
「もちろん、忘れておりませんよ」
闇魔道士はいつも挿れ慣れているマイヤのそこにペニスを突き入れた。腰を左右に動かし、中の肉をかき混ぜながら押し引きをする。
「あああ……」
ヒッポタルトもマイヤのヴァギナの構造と質感に酔いしれていた。しばらくして新鮮な精液が膣の奥に運び込まれた。
「ふひひ……1回、お妃さまにご奉仕いたしましたよ?」
「もう3回は楽しませてやれ。これからマイヤは沢山の男根をまる一日、眠ったまま受け入れる事になるのだからな。抱けない日も出てくるだろう。存分にやってやれ」
ヒッポタルトはうなずいた。再び触診の様な挿入を開始する。目覚めているマイヤであればよがり狂って馬鹿笑いを起こすだろうが、彼女はずっと深い眠りの中にいる。
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