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第二部 『呪いの序曲。イーガの魔王』 (少年編から青年編の間のエピソード。)
08 村の若夫婦
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村にはトーリの長男でイズヴァルトの子である、オルフレッドはいなかった。代わりにそろそろ2歳になるザーチャと、年子の弟のディークが加わった。
「たてつづけに、すごいもんだな!」
トーリは17歳。4人の子を産んで、そのうえ腹には6カ月目になる赤ん坊が入っていた。4人目の男児でロールフと名づけられる事となる。この歳で5人も産むのはなかなかにいない。
イズヴァルトに負けず劣らず、ルッソもなかなかに種付け上手だなとベートーベンは思った。いいや、もしかしたら浮気相手の子が結構混じっているかもしれん。例えば、目の前にいるイズヴァルトとか。
「何でさっきからじろじろと、拙者のことを見ているのでござる?」
ベートーベンは「なんでもねえよ」と返した。まあしかし、トーリの子供達に関しては自分にも疑惑がある。ていうかトーリさん、おまんこもけつあなも中出しされるのが大好きだったもんな。
夫妻の子供達の中紅一点、コリアンナがベートーベンに近づいてきた。トーリみたいな黒髪の美少女だ。
4歳になったばかりだが、この子もそこそこすけべえに成長しそうな色っぽさがあった。胸元が空く服が大好きだという。
「ベートーベンにいちゃん、だっこして!」
「おお。いいぜ」
ベートーベンは彼女を抱き上げた。彼女は首筋のところをすんすんと嗅いでくる。トーリが「だめ、下品よ?」とたしなめるがコリアンナは止めなかった。
(下品って……あんたなんか俺のきんたまのにおいを嗅ぎたがるドヘンタイだったろうに。)
トーリとの浮気を思い出してベートーベンは彼女に目くばせした。トーリは目を細めただけで何も言わない。滞在中いつでもどうぞという返事でもあった。
コリアンナはひとしきりベートーベンの首筋の匂いを嗅ぐと、「かたぐるま!」とねだった。おうよ、と答えて乗せてやると、彼女は割ったスカートから股の付け根を強く押し付けて、ぐいぐいと尻を動かし出した。
「うへえ~」
「なにため息をついちゃっているのかな?」
「おしえない!」
コリアンナは小刻みに揺り動かす。首筋は彼女の割れ目にぴったりと押しあたっていた。生暖かくぬめっとしたものをベートーベンは感じた。好き者のお母さんによく似ているなあ。
彼等は話をしながら牧童の村へと向かった。イズヴァルトがザーチャをおんぶし、マイヤは大きなおっぱいが大好きなディークを抱き上げてもみもみを受ける。
ベートーベンはおまたいじいじ大好きなコリアンナを肩車し、「あはああ」とか「ふひいい」とか悶えるのを聞いていたたまれない気持ちになった。
(この子もマイヤちゃんやトーリさんみたいになるんだろうなあ……)
そのトーリからのお誘いが、その日の夜中にやって来た。ルッソが3人の滞在の為に借りてきてくれた小さな家に彼が1人でいた時だ。
イズヴァルトとマイヤは羊小屋でヤリたいという事でいなかった。ついでに『羊遊び』をする為だろう。ちょっとべたべたする羊毛に身体の隅々を触れられるのは嫌だからとベートーベンは断ったが。
とはいえ行く前に『おるすばんのおだちん』という事でマイヤにフェラチオで1回抜いてもらった。本当はマイヤのアナルを、周囲が腫れるぐらいに掘りたかった。
親友の邪魔をしてはならぬと考えてやめた。2人がこっちに戻って来てから毎晩遊んでいたからだ。たまには2人きりにさせてやろう。
ベートーベンは家の前でイズヴァルトの大剣を借り、素振りして待っていた。するとカンテラを持ったトーリが現れた。
長い安物のマントとを羽織り、毛織の上着に下着用の貫頭衣をまとっていた。下は膝上までの短いもの。それから、股から濃い精液のにおいを漂わせていた。
「ベートーベンさん。今夜は1人なの?」
「おお、トーリさんか。寒そうな格好をしていな。さあ、入って」
ベートーベンは剣を鞘に仕舞い、彼女の肩を抱き寄せた。家は照明石が無かったから真っ暗だった。家はとても小さく、食卓と寝室以外は無かった。ルッソの家の様に風呂場は無かった。
「掃除はしてくれたんだが壁にちょっと穴が空いてたり隙間風が寒いんだ。寝室の壁は幕を張って工夫してくれているけどな」
トーリが言う。もとはアデナウアーという一家の持ち家だった。以前は寡婦と3歳ばかりになる男の子しか住んでいなかった。
母子がいなくなったのは聖騎士団の騎士に妻として迎え入れられたからだ。ガレノス隊のあいつか、とベートーベンは思い出した。
「ああ、毎年毎年娘ばっかり産まれる聖騎士の奥さんがこの村の出身だと聞いてたが……もとはここに住んでたのか」
「そうだったんですね!」
トーリは初耳だと言わんばかりに驚いてみせた。無論、彼女もマイヤの手紙で知っていた。ハーフリングに自分と妹を拉致させ凌辱させた雇い主が、ソーロー家に入り婿し当主になった事も。
「それよりもさ、トーリさん」
ここに来たって事は覚悟が出来ているんだろうな。ベートーベンはカンテラをテーブルの上に置かせると、彼女にしがみついた。
「え……あ……」
「うぶな人妻の真似をしたってそうはいかないぜ? 旦那以外のちんぽの味、楽しみに来たんだろ? 俺様のをよ?」
ベートーベンは悪人みたいな笑い方をして、トーリの唇を奪った。上着のボタンを外し、下着からほんのりと見えるあまり豊かとはいえない乳房の形があらわになると、掌に包んで揉み始めた。
「けっ。妹はもっちもちなデカパイなのに、お前のはとんだ残念まな板だよな?」
俺はマイヤに毎晩パイズリフェラを楽しませて貰っているが、あれを知っちまうと段々と姉貴の身体が物足りなく感じるとあざ笑う。わざと言っているだけだ。
(うん! その調子!)
「そんな、ひどい……」と口では言うが、トーリは罵られて興奮していた。行為の前の最中に、浮気相手からよろしくない言葉を浴びせられるのが大好きだからだ。
鶏がらみたいな身体しやがってとか、貧相な小娘のくせにいっちょまえに妊娠線をつけやがって、このあばずれめ、と罵られると割れ目がうごめいて濡れてしまう。
「肉付きもあんまりよくねえ……ま、腹のほうにはついているようだがな?」
そう言ってベートーベンはトーリのおへその周りをまさぐった。経産婦の娼婦のやや固くなっているそれとは違い、ふわふわである。このお肉がおっぱいについてくれればどれだけ楽しめただろうかと彼は残念がった。
「ひどい、ひどいわ。ベートーベンさん……」
泣きそうな顔になるトーリ。しかし彼女の内心はこうだった。もっと酷い言葉を浴びせて。おねがい♥
「どれ。醜くなった腹と腰の周りを見せてもらおうか。え?」
「は、恥ずかしいから嫌です……」
「見せろと言ってんだろが!」
ベートーベンは無理やりに彼女の裾をめくりあげた。トーリの陰部はきれいに剃られていた。そもそも申し訳程度しか生えていなかったそこをわざわざ丸坊主にしたのは、彼女の趣味であった。
はげ山となった恥丘を撫でる。ややざらざらとしているが、地面はつるつるとしてさらりとしてた。はっきり言って妹の肌質といい勝負だ。割れ目から精液とこの少女独特の、果汁の様な甘い女蜜の香りがした。
「つるつるじゃねえか。ああそれと割れ目から白っぽいのが垂れているが……旦那としてきたな?」
「は、はい……」
「俺様のおちんぽに会いに来たっていうのに、会う前にちんぽをハメてくんなよ! とんだすけべアマだぜ!」
ベートーベンは叫んだ。ああ苦しい。トーリをじゅん、とさせる言葉を選ぶのがややこしい。いつもの彼は褒め契る。つるつるおまんこは嫌いじゃないぜ。そう言いたい。
「ああそれと、やっぱり妊娠線が出てんな。きったねえ」
トーリの下腹にいくつも出ている古い手術痕の様なものを見てベートーベンがあざ笑う。が、彼女の様な美少女がお腹を子供で膨らませたり、何度も出産したという痕跡をつけているのを見ると、どうにも催してしまってならなかった。
「……こればっかりはどうにもなんねえなあ。おいトーリ。段々と醜くなっていく自分をどう思う?」
「そんなこと、考えたことも思ったこともありません」
「だろうな。牛馬みたくトロいお前じゃ考えられねえだろ。で、その腹ん中にいるガキが出たら、今度はお前の子宮を貸せ」
俺の子を産ませてやる。そう告げると彼は自分からベルトを外した。勃起したペニスを掴み、トーリに告げた。
「ほれ。次の回の孕ませ棒にお前流の挨拶をしろ」
「は、はい……」
トーリは目の前でひざまずき、ベートーベンの怒張を舐め始めた。舌と唇の動きは前よりも滑らかになっていた。彼女はルッソや他の浮気相手で日々鍛錬を重ねていたのだ。
(た、たまらねえ……)
口唇でのくすぐりからディープスロートに切り替わると、ベートーベンは彼女の髪を掴んで腰を動かし始めた。トーリの口腔は今や妹の『おしゃぶり姫』といい勝負。こっちもそれ用途に成長しているとは。
向こうから腰を動かしてもトーリは口をすぼめ、盛んに吸いついた。口ヴァギナは吸精の気をふんだんに蓄えていた。そのあまりの凄まじさにベートーベンは大声をあげ、放ちきった。
(う、うっすい……!)
液の量としては大量のはんちゅうだが、トーリはその味の薄さに辟易した。やっぱりマイヤが吸っていったのね。妹への敵愾心が彼女の闘志を燃え上がらせた。
ぷはっ、とペニスから口を引き離すと、彼女はベートーベンにすがりついた。ベッドでたっくさんいじめてください。
彼女の大きなお腹が当たって、幸せな気分になってしまった彼は獣欲を引き出しながらうなずいた。トーリを抱きかかえて寝室に入ると、やや古いベッドの上に寝かせて靴を脱がせた。
そのまま交合が始まった。腹の子供を気遣いながらの体位で繋がった。トーリの膣は名器ぶりに更に磨きがかかっていた。子供を何人も産んだが、がばがばにはなっていなかった。
(すげえ! がっちりと食いついてやがる!)
感じやすいトーリに絶頂が訪れ、金切り声をあげた丁度その時にベートーベンの尿道も暴発した。しかしまだ足りない。尻をふにふにと揉みながら、後背位で3度も4度もぶち込み続ける。
「あ……は……」
トーリが膣口からとろりと精液をこぼして尻を振ると、これまたきれいな窄まりが口を開き、ベートーベンに誘惑のにおいを放って来た。
「下品なケツめ! こっちにも挿れるからな!」
窄まりはもっと過酷だった。すんなりと奥まで入れてはくれたが、そうなると肛門を締め上げて来た。ベートーベンはトーリの美穴に吸い込まれ、放ち続けた。
激しい交合が終わったのは日付が変わった頃だった。おおよそ3時間の性交でベートーベンはぐったりとなり、ペニスにトーリの糞滓をつけたまま寝入ってしまった。
「……ふう」
対してトーリはすまし顔に。満足いくセックスと吸精を楽しんだ彼女は家の外に出た。そこにはルッソが待ち構えていた。
「いひひ。久しぶりのベートーベンさん。どうだった?」
「のぞき見てたのね! ひどいひと!」
俺の趣味だよ。ルッソが笑うとトーリは彼のほっぺたに平手打ちして、茂みにしゃがむと「ううううん!」といきり始めた。
彼女の尻から大便が垂れ出ると、ルッソは持っていた水桶とひしゃくで彼女の尻を清めた。
「湯を沸かしているよ。帰ったらあそことお尻を洗うといい」
「イズヴァルトさんとマイヤは?」
「羊小屋でたのしくやっているよ。俺達は子供達のところに戻ろう。寂しそうにしてたからね」
ザーチャとディークは祖母に抱かれてすやすやと眠っていたが、コリアンナは両親がいないとすぐに泣き出してしまう。今は眠っているから帰って抱きしめてあげよう。
「……今夜はたっぷりと楽しませて貰ったわ。明日の仕事もあるし、今夜はもう寝る事にするね」
とはいえ彼女は寝る事が出来なかった。精液をたんまりと身体に飲ませたせいで、疲労と眠気が消えてなくなってしまっていた。
コリアンナに抱き着かれてぐっすりと眠るルッソと違い、彼女は3時間以上寝る事が無かった。オルフレッドを産んだ後、ルッソの他に浮気相手を何人も見つけてセックスしだしてからだ。
(これも私の身体が、より『ご先祖』に近づいたという事かしら?)
何度も考えていた事をまたも頭の中でつぶやいてみる。すると、彼女が寝ている目の前にうっすらと人影が現れ、ぼやけた輪郭をはっきりとさせて姿をあらわした。
水色の長い髪を伸ばした、豊かな乳房と尻を備えた裸体の美女。彼女を『ひめさま』と仰ぐサキュバスのカミラだった。
「まだ眠れぬようですね。ひめさま」
「カミラ。私はどの程度、『ご先祖さま』に近づいているのかしら?」
覚えたての念話でトーリは呼びかける。カミラは正直な見立てを答えた。あと10年もすれば、我らサキュバスの力と生命とを得る事でしょう。
「ひめさまの身体の祖先の血が、大きな変化をもたらせてくれるはずです」
「最近、仕事で疲れを覚えたり節々が痛くなるという事もなくなったわ。けがしてもすぐに傷が癒えるし……」
念話魔法だけだが、こうして魔法も使えるようになっている。カミラは助言した。これで魔族と交わるようになったらもっと早くに力が目覚める。『先祖返り』も出来るはずだと。
「でもそうなったらひめさまは、そのお力をいかようにお使いなさるのです?」
「シギサンシュタウフェンに預けているオルフレッドを、王様の位につける為の戦いを始めるのよ。けど、戦いに勝ったら私はルッソとここで余生を過ごすつもり。復讐はそこでおしまいよ」
トーリは笑った。自分はあくまでリベンジマッチに勝利したいだけだ。ただ、カツランダルク御三家は滅ぼす。祖母の暗殺に手を貸し、父母を殺したかもしれないあの連中は絶対に許さない。
「カミラ。引き続き頼むわ」
「……承知いたしました。ひめさま」
カミラの姿は消えた。トーリはやっと眠気を覚え、すやすやと寝息を立て始めた。しかし彼女は知らなかった。誰かがその声なき会話を聞いて、苦い顔をしていたのを。
(……まだそんなことを考えていたのか、トーリ。)
この家で念話魔法を覚えていたのは、トーリだけではなかったのである。
「たてつづけに、すごいもんだな!」
トーリは17歳。4人の子を産んで、そのうえ腹には6カ月目になる赤ん坊が入っていた。4人目の男児でロールフと名づけられる事となる。この歳で5人も産むのはなかなかにいない。
イズヴァルトに負けず劣らず、ルッソもなかなかに種付け上手だなとベートーベンは思った。いいや、もしかしたら浮気相手の子が結構混じっているかもしれん。例えば、目の前にいるイズヴァルトとか。
「何でさっきからじろじろと、拙者のことを見ているのでござる?」
ベートーベンは「なんでもねえよ」と返した。まあしかし、トーリの子供達に関しては自分にも疑惑がある。ていうかトーリさん、おまんこもけつあなも中出しされるのが大好きだったもんな。
夫妻の子供達の中紅一点、コリアンナがベートーベンに近づいてきた。トーリみたいな黒髪の美少女だ。
4歳になったばかりだが、この子もそこそこすけべえに成長しそうな色っぽさがあった。胸元が空く服が大好きだという。
「ベートーベンにいちゃん、だっこして!」
「おお。いいぜ」
ベートーベンは彼女を抱き上げた。彼女は首筋のところをすんすんと嗅いでくる。トーリが「だめ、下品よ?」とたしなめるがコリアンナは止めなかった。
(下品って……あんたなんか俺のきんたまのにおいを嗅ぎたがるドヘンタイだったろうに。)
トーリとの浮気を思い出してベートーベンは彼女に目くばせした。トーリは目を細めただけで何も言わない。滞在中いつでもどうぞという返事でもあった。
コリアンナはひとしきりベートーベンの首筋の匂いを嗅ぐと、「かたぐるま!」とねだった。おうよ、と答えて乗せてやると、彼女は割ったスカートから股の付け根を強く押し付けて、ぐいぐいと尻を動かし出した。
「うへえ~」
「なにため息をついちゃっているのかな?」
「おしえない!」
コリアンナは小刻みに揺り動かす。首筋は彼女の割れ目にぴったりと押しあたっていた。生暖かくぬめっとしたものをベートーベンは感じた。好き者のお母さんによく似ているなあ。
彼等は話をしながら牧童の村へと向かった。イズヴァルトがザーチャをおんぶし、マイヤは大きなおっぱいが大好きなディークを抱き上げてもみもみを受ける。
ベートーベンはおまたいじいじ大好きなコリアンナを肩車し、「あはああ」とか「ふひいい」とか悶えるのを聞いていたたまれない気持ちになった。
(この子もマイヤちゃんやトーリさんみたいになるんだろうなあ……)
そのトーリからのお誘いが、その日の夜中にやって来た。ルッソが3人の滞在の為に借りてきてくれた小さな家に彼が1人でいた時だ。
イズヴァルトとマイヤは羊小屋でヤリたいという事でいなかった。ついでに『羊遊び』をする為だろう。ちょっとべたべたする羊毛に身体の隅々を触れられるのは嫌だからとベートーベンは断ったが。
とはいえ行く前に『おるすばんのおだちん』という事でマイヤにフェラチオで1回抜いてもらった。本当はマイヤのアナルを、周囲が腫れるぐらいに掘りたかった。
親友の邪魔をしてはならぬと考えてやめた。2人がこっちに戻って来てから毎晩遊んでいたからだ。たまには2人きりにさせてやろう。
ベートーベンは家の前でイズヴァルトの大剣を借り、素振りして待っていた。するとカンテラを持ったトーリが現れた。
長い安物のマントとを羽織り、毛織の上着に下着用の貫頭衣をまとっていた。下は膝上までの短いもの。それから、股から濃い精液のにおいを漂わせていた。
「ベートーベンさん。今夜は1人なの?」
「おお、トーリさんか。寒そうな格好をしていな。さあ、入って」
ベートーベンは剣を鞘に仕舞い、彼女の肩を抱き寄せた。家は照明石が無かったから真っ暗だった。家はとても小さく、食卓と寝室以外は無かった。ルッソの家の様に風呂場は無かった。
「掃除はしてくれたんだが壁にちょっと穴が空いてたり隙間風が寒いんだ。寝室の壁は幕を張って工夫してくれているけどな」
トーリが言う。もとはアデナウアーという一家の持ち家だった。以前は寡婦と3歳ばかりになる男の子しか住んでいなかった。
母子がいなくなったのは聖騎士団の騎士に妻として迎え入れられたからだ。ガレノス隊のあいつか、とベートーベンは思い出した。
「ああ、毎年毎年娘ばっかり産まれる聖騎士の奥さんがこの村の出身だと聞いてたが……もとはここに住んでたのか」
「そうだったんですね!」
トーリは初耳だと言わんばかりに驚いてみせた。無論、彼女もマイヤの手紙で知っていた。ハーフリングに自分と妹を拉致させ凌辱させた雇い主が、ソーロー家に入り婿し当主になった事も。
「それよりもさ、トーリさん」
ここに来たって事は覚悟が出来ているんだろうな。ベートーベンはカンテラをテーブルの上に置かせると、彼女にしがみついた。
「え……あ……」
「うぶな人妻の真似をしたってそうはいかないぜ? 旦那以外のちんぽの味、楽しみに来たんだろ? 俺様のをよ?」
ベートーベンは悪人みたいな笑い方をして、トーリの唇を奪った。上着のボタンを外し、下着からほんのりと見えるあまり豊かとはいえない乳房の形があらわになると、掌に包んで揉み始めた。
「けっ。妹はもっちもちなデカパイなのに、お前のはとんだ残念まな板だよな?」
俺はマイヤに毎晩パイズリフェラを楽しませて貰っているが、あれを知っちまうと段々と姉貴の身体が物足りなく感じるとあざ笑う。わざと言っているだけだ。
(うん! その調子!)
「そんな、ひどい……」と口では言うが、トーリは罵られて興奮していた。行為の前の最中に、浮気相手からよろしくない言葉を浴びせられるのが大好きだからだ。
鶏がらみたいな身体しやがってとか、貧相な小娘のくせにいっちょまえに妊娠線をつけやがって、このあばずれめ、と罵られると割れ目がうごめいて濡れてしまう。
「肉付きもあんまりよくねえ……ま、腹のほうにはついているようだがな?」
そう言ってベートーベンはトーリのおへその周りをまさぐった。経産婦の娼婦のやや固くなっているそれとは違い、ふわふわである。このお肉がおっぱいについてくれればどれだけ楽しめただろうかと彼は残念がった。
「ひどい、ひどいわ。ベートーベンさん……」
泣きそうな顔になるトーリ。しかし彼女の内心はこうだった。もっと酷い言葉を浴びせて。おねがい♥
「どれ。醜くなった腹と腰の周りを見せてもらおうか。え?」
「は、恥ずかしいから嫌です……」
「見せろと言ってんだろが!」
ベートーベンは無理やりに彼女の裾をめくりあげた。トーリの陰部はきれいに剃られていた。そもそも申し訳程度しか生えていなかったそこをわざわざ丸坊主にしたのは、彼女の趣味であった。
はげ山となった恥丘を撫でる。ややざらざらとしているが、地面はつるつるとしてさらりとしてた。はっきり言って妹の肌質といい勝負だ。割れ目から精液とこの少女独特の、果汁の様な甘い女蜜の香りがした。
「つるつるじゃねえか。ああそれと割れ目から白っぽいのが垂れているが……旦那としてきたな?」
「は、はい……」
「俺様のおちんぽに会いに来たっていうのに、会う前にちんぽをハメてくんなよ! とんだすけべアマだぜ!」
ベートーベンは叫んだ。ああ苦しい。トーリをじゅん、とさせる言葉を選ぶのがややこしい。いつもの彼は褒め契る。つるつるおまんこは嫌いじゃないぜ。そう言いたい。
「ああそれと、やっぱり妊娠線が出てんな。きったねえ」
トーリの下腹にいくつも出ている古い手術痕の様なものを見てベートーベンがあざ笑う。が、彼女の様な美少女がお腹を子供で膨らませたり、何度も出産したという痕跡をつけているのを見ると、どうにも催してしまってならなかった。
「……こればっかりはどうにもなんねえなあ。おいトーリ。段々と醜くなっていく自分をどう思う?」
「そんなこと、考えたことも思ったこともありません」
「だろうな。牛馬みたくトロいお前じゃ考えられねえだろ。で、その腹ん中にいるガキが出たら、今度はお前の子宮を貸せ」
俺の子を産ませてやる。そう告げると彼は自分からベルトを外した。勃起したペニスを掴み、トーリに告げた。
「ほれ。次の回の孕ませ棒にお前流の挨拶をしろ」
「は、はい……」
トーリは目の前でひざまずき、ベートーベンの怒張を舐め始めた。舌と唇の動きは前よりも滑らかになっていた。彼女はルッソや他の浮気相手で日々鍛錬を重ねていたのだ。
(た、たまらねえ……)
口唇でのくすぐりからディープスロートに切り替わると、ベートーベンは彼女の髪を掴んで腰を動かし始めた。トーリの口腔は今や妹の『おしゃぶり姫』といい勝負。こっちもそれ用途に成長しているとは。
向こうから腰を動かしてもトーリは口をすぼめ、盛んに吸いついた。口ヴァギナは吸精の気をふんだんに蓄えていた。そのあまりの凄まじさにベートーベンは大声をあげ、放ちきった。
(う、うっすい……!)
液の量としては大量のはんちゅうだが、トーリはその味の薄さに辟易した。やっぱりマイヤが吸っていったのね。妹への敵愾心が彼女の闘志を燃え上がらせた。
ぷはっ、とペニスから口を引き離すと、彼女はベートーベンにすがりついた。ベッドでたっくさんいじめてください。
彼女の大きなお腹が当たって、幸せな気分になってしまった彼は獣欲を引き出しながらうなずいた。トーリを抱きかかえて寝室に入ると、やや古いベッドの上に寝かせて靴を脱がせた。
そのまま交合が始まった。腹の子供を気遣いながらの体位で繋がった。トーリの膣は名器ぶりに更に磨きがかかっていた。子供を何人も産んだが、がばがばにはなっていなかった。
(すげえ! がっちりと食いついてやがる!)
感じやすいトーリに絶頂が訪れ、金切り声をあげた丁度その時にベートーベンの尿道も暴発した。しかしまだ足りない。尻をふにふにと揉みながら、後背位で3度も4度もぶち込み続ける。
「あ……は……」
トーリが膣口からとろりと精液をこぼして尻を振ると、これまたきれいな窄まりが口を開き、ベートーベンに誘惑のにおいを放って来た。
「下品なケツめ! こっちにも挿れるからな!」
窄まりはもっと過酷だった。すんなりと奥まで入れてはくれたが、そうなると肛門を締め上げて来た。ベートーベンはトーリの美穴に吸い込まれ、放ち続けた。
激しい交合が終わったのは日付が変わった頃だった。おおよそ3時間の性交でベートーベンはぐったりとなり、ペニスにトーリの糞滓をつけたまま寝入ってしまった。
「……ふう」
対してトーリはすまし顔に。満足いくセックスと吸精を楽しんだ彼女は家の外に出た。そこにはルッソが待ち構えていた。
「いひひ。久しぶりのベートーベンさん。どうだった?」
「のぞき見てたのね! ひどいひと!」
俺の趣味だよ。ルッソが笑うとトーリは彼のほっぺたに平手打ちして、茂みにしゃがむと「ううううん!」といきり始めた。
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「湯を沸かしているよ。帰ったらあそことお尻を洗うといい」
「イズヴァルトさんとマイヤは?」
「羊小屋でたのしくやっているよ。俺達は子供達のところに戻ろう。寂しそうにしてたからね」
ザーチャとディークは祖母に抱かれてすやすやと眠っていたが、コリアンナは両親がいないとすぐに泣き出してしまう。今は眠っているから帰って抱きしめてあげよう。
「……今夜はたっぷりと楽しませて貰ったわ。明日の仕事もあるし、今夜はもう寝る事にするね」
とはいえ彼女は寝る事が出来なかった。精液をたんまりと身体に飲ませたせいで、疲労と眠気が消えてなくなってしまっていた。
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(これも私の身体が、より『ご先祖』に近づいたという事かしら?)
何度も考えていた事をまたも頭の中でつぶやいてみる。すると、彼女が寝ている目の前にうっすらと人影が現れ、ぼやけた輪郭をはっきりとさせて姿をあらわした。
水色の長い髪を伸ばした、豊かな乳房と尻を備えた裸体の美女。彼女を『ひめさま』と仰ぐサキュバスのカミラだった。
「まだ眠れぬようですね。ひめさま」
「カミラ。私はどの程度、『ご先祖さま』に近づいているのかしら?」
覚えたての念話でトーリは呼びかける。カミラは正直な見立てを答えた。あと10年もすれば、我らサキュバスの力と生命とを得る事でしょう。
「ひめさまの身体の祖先の血が、大きな変化をもたらせてくれるはずです」
「最近、仕事で疲れを覚えたり節々が痛くなるという事もなくなったわ。けがしてもすぐに傷が癒えるし……」
念話魔法だけだが、こうして魔法も使えるようになっている。カミラは助言した。これで魔族と交わるようになったらもっと早くに力が目覚める。『先祖返り』も出来るはずだと。
「でもそうなったらひめさまは、そのお力をいかようにお使いなさるのです?」
「シギサンシュタウフェンに預けているオルフレッドを、王様の位につける為の戦いを始めるのよ。けど、戦いに勝ったら私はルッソとここで余生を過ごすつもり。復讐はそこでおしまいよ」
トーリは笑った。自分はあくまでリベンジマッチに勝利したいだけだ。ただ、カツランダルク御三家は滅ぼす。祖母の暗殺に手を貸し、父母を殺したかもしれないあの連中は絶対に許さない。
「カミラ。引き続き頼むわ」
「……承知いたしました。ひめさま」
カミラの姿は消えた。トーリはやっと眠気を覚え、すやすやと寝息を立て始めた。しかし彼女は知らなかった。誰かがその声なき会話を聞いて、苦い顔をしていたのを。
(……まだそんなことを考えていたのか、トーリ。)
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