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第二部 『呪いの序曲。イーガの魔王』 (少年編から青年編の間のエピソード。)
05 聖なる魔の王⑤
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食人鬼ゴールの村は破却された。
彼等と妻達、子供達はエチウ諸島の西部、アサークラント島に送られる事となった。コーザがこれからの本拠と定めていたカナザワース島の西にある、比較的温暖で豊かな大きな島だ。
マーサは『法悦』の後、母や村の他の女と同じくコーザの子を腹に仕込まれてからアサークラントへと旅立った。10か月後には教典の巫女達が、産まれた子供達を受け取りに来るという。
しかしマーサはその前に赤子との悲しい別離を果たさなければならなかった。夫や義父達とともに旅に出る彼女の腕には、ヘラはいなかった。
「ヘラ……!」
娘と息子とともに馬そりに乗せられた彼女は、寂しくなった胸をかき抱きながら泣き続けた。できれば10の歳までは離れ離れになりたくなかったのに。母を思いやって息子と娘が抱き着いてなぐさめの声をかけた。
その後、彼女達はヘラと逢う事は二度と無かった。
□ □ □ □ □
触手姫とウラスコーの街を制圧した後にコーザが行ったのは、北西にあるイワッミーのドワーフ達の懐柔だった。ヒッジランドを制圧した後はサート鉱山とその周辺の鉱山町を再開発し、得た富の半分を与えよう。
司祭騎士ヘンリック=イプセンとその相棒のドワーフ・トールキンが続けていた調査は完遂し、どの鉱山ももっと深く掘れば沢山の鉱脈にありつくことを知り得ていた。
ドワーフ達はしぶしぶながら引き受けた。本当は姫騎士エリザベスの末裔たる、親しくしていたヴィクトリアに判断を仰ぎたい。しかし彼女はキンキ大陸で死んだという。
もう1人のご意見番たる触手姫のブランカは、コーザの『聖根』にぬちゅぬちゅやられるのに呆けてしまい、何も口出しすることが出来なかった。
移住先のイナーヴァニアで自分専用の城をあてがわれ、彼が訪れて『聖根』を堪能させてくれるまでは、触手に慰めてもらうか、『話し相手』としてつけてくれた馴染みのポールとジミー達に気を紛らわせてもらうしか無かった。
その日もブランカは呼び出した触手達で、己のヴァギナと尻穴とを愛撫しながらコーザの来訪を待ちわびていた。あの『聖根』にはとてつもない中毒性がある。何度貫かれても耐性は出来ない。まさに麻薬だ。
「ふ、ふひーん! お、おまんちょがいらいらするでち!」
彼女は念話で、隣の部屋にて村の少女や妹達と舐めあいっこやハメあいっこを楽しんでいたジミー達を呼びつけた。
どうしたんけえ。男の子はスカートをめくりあげて股を丸出しにする女の子らを伴ってやって来た。その彼等も余った皮がちょん切られて亀頭丸出しになっていたフルチンである。
割礼を受けたのは20日程前だ。しかしもうすでに女の子たちの愛液をぬめりつけるようになれたのは、術後にすぐに傷が治る秘薬によるものだった。
「まーたまたブランカちゃんは、おめこをぐにぐにさせておったんかのう!」
女の子のうち、馬面なのがゲラゲラと笑った。ポーラという名前で村娘だ。イズヴァルトの子を宿したアンの従妹にあたる。彼女は従姉のつてで、かの美少年の『孕ませ棒』で処女を卒業した。妊娠はしなかったが。
「全然飽きないんか? わしはもうおなかいっぱいじゃ。ぺろぺろぐちゅぐちゅやりすぎて、足腰がようけ立たんわい!」
「うそつけ! ポーラはジェフにまたがって、さっきまで激しく尻を振っておったじゃろが!」
ジミーが同い年のジェフに目を向ける。彼はウラスコーの町の子だった。ポーラとは仲が良く、いずれは結婚までするんじゃないかと女の子達の間ではささやかれていた。
「しゅみましぇんでち! ちんちん、ちんちんがほちいでち!」
ブランカは男の子達を手招きした。触手では味わえない生の感覚というものが欲しいでち。太さや長さこそ触手からは味わえぬが、下半身を押し付けられた時の感覚や、上に乗って悶えて放つ、男の子の息遣いでごまかしかったのだ。
「ち、ちんちんをいただかないと、あたちはばかになってしまうでち!」
「しかなないけえのう。じゃあ僕がお相手をつとめるけえ」
ジミーが名乗り出た。彼は短い間に1センチ以上も育ってしまったペニスを屹立させると、どの女の子よりも「赤ちゃん産ませたい」と思わせる、とても小さな魔族の上に乗っかった。
愛らしい『あんよ』を抱きかかえ、ぷにぷにとしたお肌とお腹を楽しみながら、どの少女よりも吸いつきが激しいヴァギナに勃起をめり込ませる。
「そ、そ、そ! こ、このかんしょくでち! できるだけながくもたせてほしいでちよ! あふ~ん!」
「ブランカちゃん、最近色っぽい声が出せるようになったけえのう! マイヤちゃんみたいじゃ!」
「うううう! マイヤちんのことをおもいださせないでほしいでち! とてもかなしいんでちよ!」
ジミーにはまだ、マイヤに対する思慕があった。とはいえ、死んだとされるイズヴァルトの喪をさっさと切り上げて、よくわからん国の貴公子のお妾になるとは言語道断な行いだ。
もし見かけたら頬をおちんちんで引っぱたいてやりたいぐらいに怒っていた。他の少年や少女達も、彼女が泣いて土下座して詫びるまで、フェラチオやクンニリングスを強いたいとまで憤っている。
「うっ、ううう! ブランカちゃん! だいすきじゃ!」
ジミーは今日で7回目だというのに、大量の精液をブランカの中に放ってしまった。ペニスはもうしなしなだ。名残惜しそうにそれを引きずり出すと、ブランカの口をちゅっちゅとついばみ、ぽっこりとしてプルンとしたお腹を撫でさすった。
「も、もういっかいほちいでち……」
「もうだせないけえ。しっかしブランカちゃん。随分とおめこたわけになってしまったのう?」
無理もないでち。彼女はまだまだじんじんとするヴァギナとクリトリスを指でいじくりながら嘆いた。あの『聖根』というやつでガン掘られてから生のペニスと性交したくなってしまった。このままではずっと、きゃつの虜囚のままである。
「こ、こんなことばかりくりかえすわけにはいかないでち……」
皆を連れて脱出したい。この城には200人近くのウラスコーの少年少女達が住まわされていた。彼等を連れ、更にウラスコーの皆を助け出したい。
しかし城には魔族の力を弱める結界が巡らされていた。それをどうにかしないと。ブランカは触手におまんこをなでなでして貰っている間に、どこに結界の魔法具が収められているのか別の触手に調べさせていた。
「では、どうするけえ?」
触手姫の可愛い悶えっぷりに欲情したジョンとポールが、彼女のおっぱいやおしりをぺろぺろとしている時にジミーが聞く。彼は妹に『お清めフェラ』をさせているところだった。
「あなたたちにはこっそり、まほうぐをぶっこわしてきてほしいでち」
「そんなことならお安い御用よ。出来るよ」
ジミーの妹が答える。彼女は姉とその友人達が、監視役の兵士達と毎日ぬちょぬちょしているのを語った。連中をすっかり骨抜きにしていると教えた。
その姉達は監視役の男を宿してしまっていたのだが、あいつらと添い遂げるなんて御免蒙ると愚痴っていた。どいつもこいつもひょろひょろのがりがりで、マッチョかでぶを好むヒッジランドの少女には、夫としては受け入れぬ体型だったからだ。
「な、ならいけそうでち。あのこたちにはじゅぶじゅぶのぬっちょりんこをやってもらっているあいだに、みんなでてわけしてぶっこわしてほしいでちよ」
ただ、魔道具の周りにも強固な仕掛けが。魔道の心得が無い並みのニンゲンだと、入った直後に性感帯に強い刺激を受け、その場で悶え続けるというサキュバスの嫌な結界魔法だ。
「でも、あたちがこれからおしえるまじないをつかえば、そんなものはへいきのへっちゃらになるでちよ」
ブランカは彼等に魔界の魔法について教え始めた。サキュバスは魔界では実に肩身が狭い。というより、おちんちんに負けるのが常な、やられ役のザコ種族でち。
彼女達は『ちん負け』を宿命づけられた種族だ。特濃精液を穴という穴にバケツ一杯にまで浴びせられる事こそ生きる目的としている。
ゆえに、彼女達の結界は常に抜け穴というものがある。それを見つけ出した強い相手、つまりは男に征服感を覚えさせ、ひれ伏した自分達にめいいっぱいザーメンを注ぎ込んで肉便器にしてくれるのを待つ、下等存在でもあると。
「ひっどい言い方じゃのう?」
「そういうもんでち。うけとせめでは『せめ』がとくいなすいまのあたちがいうんでち! いつまでも『うけ』ばかりじゃおまたがじんじんとしつづけて、さきゅばすちんみたいな『ざこまぞく』になっちまうでちよ!」
触手姫は外見はぷにぷにとしているが、意気地に関してはがちがちと固かった。子供達は決心する。それから数日後、触手姫と城の子供達全員が脱出したという知らせがコーザの元に舞い込んだ。
□ □ □ □ □
「……ウラスコーの皆さんは?」
「は、はい。それが……かくまわれていた他の町もいくつか襲撃されまして……」
ブランカともども、おおよそ連れてきた者のうち半数が行方をくらました。ウラスコーに戻っていないかと調べたが、あの地方を担当している司祭騎士のジャン=シベリウスからは、見かけたという返事は無かったそうだ。
「そうですか……私は見くびっていたようです」
あの結界は母のクラリスが教えてくれた魔族封じ。それもかなり強固なものだと聞いていた。しかしである。その母の種族であるサキュバスの魔法術式が、水魔族に見切られるものだとはコーザは思ってもみなかった。
「捜索させますか? サイゴークのどこかにいるかと思われますが。あるいは、触手姫の新たな契約者である、マイヤ=カモセンブルグがいるイーガに……」
「よしましょう。ブランカさんと争ってはいけません。和解する時を待つのです」
そう答えた後、コーザは腕に抱くヘラに目を向けた。彼はおむつ以外は何一つ身に着けておらぬこの乳児のそれを外してやる。おしめはべっとりとした大便にまみれていた。
「あはは。知らぬ間に催していたのですね。気づけずに申し訳ありません」
笑顔で喜ぶヘラの尻を、持ってこさせた湯桶で洗った後にコーザは念じた。湯桶から細い触手が二本現れ、清めたばかりの尻穴とヴァギナに入り込んだ。
「きゃは……!」
ヘラは喜んでいた。まだ小さな柔らかい穴を隅々までくすぐられる感覚に意識を向け始め、はうっ、とため息をついてじょろじょろとおしっこを桶の中に放った。
「ふ、ふーう……」
コーザはこの乳児が絶頂に達したのを察した。この子はもうそろそろで1歳になる。そうなれば陰核の周囲を覆う包皮を切り取り、むき出しになったそこを触手に愛でさせようと考えた。
性的快感は魔力を高め、底上げする効果があった。常日頃、この幼い娘に触手による愛撫で『法悦』を与え、身体をほぐしてあげれば良く育つに違いない。
「ひゃあ」
「ヘラさん。貴方は育たなければなりません。私の跡を継ぐ魔道士として。教団を更なる高みにあげる存在として……」
その為の英才教育を、乳児の頃から行っているのだ。しかし彼女だけでは足りないと『声』は言った。体躯立派な無双の騎士と、その恋人であり妻らしい人物が加わらねば。
その3人が揃ってようやく、パラッツォ教団は次世代に渡せる。そして教団の為の国、皇国を立ち上げるのだ。
しかしである。他のもう2人はどこにいるのだろう。コーザは『対話』によって得たその2人の姿を思い出そうとした。
(う……む……)
いくら頭の中からひねろうとしても、一向に思い浮かばない。名前も聞いたはずだしその2人が誰だったのかもわかっていたはずだ。なのに。
(どういうことでしょう?)
あの時見た幻視が思い出せなくなって来た。これが自分の限界なのか。あるいは、神が見捨て始めた証拠でもあるのか?
聖なる魔王はまだ知らなかった。いずれ後継者にと養女にしたその腕に抱く幼な児こそが、彼が築いたものを打ち砕き、世界に恐怖を振りまく魔物になろうとは。
彼等と妻達、子供達はエチウ諸島の西部、アサークラント島に送られる事となった。コーザがこれからの本拠と定めていたカナザワース島の西にある、比較的温暖で豊かな大きな島だ。
マーサは『法悦』の後、母や村の他の女と同じくコーザの子を腹に仕込まれてからアサークラントへと旅立った。10か月後には教典の巫女達が、産まれた子供達を受け取りに来るという。
しかしマーサはその前に赤子との悲しい別離を果たさなければならなかった。夫や義父達とともに旅に出る彼女の腕には、ヘラはいなかった。
「ヘラ……!」
娘と息子とともに馬そりに乗せられた彼女は、寂しくなった胸をかき抱きながら泣き続けた。できれば10の歳までは離れ離れになりたくなかったのに。母を思いやって息子と娘が抱き着いてなぐさめの声をかけた。
その後、彼女達はヘラと逢う事は二度と無かった。
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触手姫とウラスコーの街を制圧した後にコーザが行ったのは、北西にあるイワッミーのドワーフ達の懐柔だった。ヒッジランドを制圧した後はサート鉱山とその周辺の鉱山町を再開発し、得た富の半分を与えよう。
司祭騎士ヘンリック=イプセンとその相棒のドワーフ・トールキンが続けていた調査は完遂し、どの鉱山ももっと深く掘れば沢山の鉱脈にありつくことを知り得ていた。
ドワーフ達はしぶしぶながら引き受けた。本当は姫騎士エリザベスの末裔たる、親しくしていたヴィクトリアに判断を仰ぎたい。しかし彼女はキンキ大陸で死んだという。
もう1人のご意見番たる触手姫のブランカは、コーザの『聖根』にぬちゅぬちゅやられるのに呆けてしまい、何も口出しすることが出来なかった。
移住先のイナーヴァニアで自分専用の城をあてがわれ、彼が訪れて『聖根』を堪能させてくれるまでは、触手に慰めてもらうか、『話し相手』としてつけてくれた馴染みのポールとジミー達に気を紛らわせてもらうしか無かった。
その日もブランカは呼び出した触手達で、己のヴァギナと尻穴とを愛撫しながらコーザの来訪を待ちわびていた。あの『聖根』にはとてつもない中毒性がある。何度貫かれても耐性は出来ない。まさに麻薬だ。
「ふ、ふひーん! お、おまんちょがいらいらするでち!」
彼女は念話で、隣の部屋にて村の少女や妹達と舐めあいっこやハメあいっこを楽しんでいたジミー達を呼びつけた。
どうしたんけえ。男の子はスカートをめくりあげて股を丸出しにする女の子らを伴ってやって来た。その彼等も余った皮がちょん切られて亀頭丸出しになっていたフルチンである。
割礼を受けたのは20日程前だ。しかしもうすでに女の子たちの愛液をぬめりつけるようになれたのは、術後にすぐに傷が治る秘薬によるものだった。
「まーたまたブランカちゃんは、おめこをぐにぐにさせておったんかのう!」
女の子のうち、馬面なのがゲラゲラと笑った。ポーラという名前で村娘だ。イズヴァルトの子を宿したアンの従妹にあたる。彼女は従姉のつてで、かの美少年の『孕ませ棒』で処女を卒業した。妊娠はしなかったが。
「全然飽きないんか? わしはもうおなかいっぱいじゃ。ぺろぺろぐちゅぐちゅやりすぎて、足腰がようけ立たんわい!」
「うそつけ! ポーラはジェフにまたがって、さっきまで激しく尻を振っておったじゃろが!」
ジミーが同い年のジェフに目を向ける。彼はウラスコーの町の子だった。ポーラとは仲が良く、いずれは結婚までするんじゃないかと女の子達の間ではささやかれていた。
「しゅみましぇんでち! ちんちん、ちんちんがほちいでち!」
ブランカは男の子達を手招きした。触手では味わえない生の感覚というものが欲しいでち。太さや長さこそ触手からは味わえぬが、下半身を押し付けられた時の感覚や、上に乗って悶えて放つ、男の子の息遣いでごまかしかったのだ。
「ち、ちんちんをいただかないと、あたちはばかになってしまうでち!」
「しかなないけえのう。じゃあ僕がお相手をつとめるけえ」
ジミーが名乗り出た。彼は短い間に1センチ以上も育ってしまったペニスを屹立させると、どの女の子よりも「赤ちゃん産ませたい」と思わせる、とても小さな魔族の上に乗っかった。
愛らしい『あんよ』を抱きかかえ、ぷにぷにとしたお肌とお腹を楽しみながら、どの少女よりも吸いつきが激しいヴァギナに勃起をめり込ませる。
「そ、そ、そ! こ、このかんしょくでち! できるだけながくもたせてほしいでちよ! あふ~ん!」
「ブランカちゃん、最近色っぽい声が出せるようになったけえのう! マイヤちゃんみたいじゃ!」
「うううう! マイヤちんのことをおもいださせないでほしいでち! とてもかなしいんでちよ!」
ジミーにはまだ、マイヤに対する思慕があった。とはいえ、死んだとされるイズヴァルトの喪をさっさと切り上げて、よくわからん国の貴公子のお妾になるとは言語道断な行いだ。
もし見かけたら頬をおちんちんで引っぱたいてやりたいぐらいに怒っていた。他の少年や少女達も、彼女が泣いて土下座して詫びるまで、フェラチオやクンニリングスを強いたいとまで憤っている。
「うっ、ううう! ブランカちゃん! だいすきじゃ!」
ジミーは今日で7回目だというのに、大量の精液をブランカの中に放ってしまった。ペニスはもうしなしなだ。名残惜しそうにそれを引きずり出すと、ブランカの口をちゅっちゅとついばみ、ぽっこりとしてプルンとしたお腹を撫でさすった。
「も、もういっかいほちいでち……」
「もうだせないけえ。しっかしブランカちゃん。随分とおめこたわけになってしまったのう?」
無理もないでち。彼女はまだまだじんじんとするヴァギナとクリトリスを指でいじくりながら嘆いた。あの『聖根』というやつでガン掘られてから生のペニスと性交したくなってしまった。このままではずっと、きゃつの虜囚のままである。
「こ、こんなことばかりくりかえすわけにはいかないでち……」
皆を連れて脱出したい。この城には200人近くのウラスコーの少年少女達が住まわされていた。彼等を連れ、更にウラスコーの皆を助け出したい。
しかし城には魔族の力を弱める結界が巡らされていた。それをどうにかしないと。ブランカは触手におまんこをなでなでして貰っている間に、どこに結界の魔法具が収められているのか別の触手に調べさせていた。
「では、どうするけえ?」
触手姫の可愛い悶えっぷりに欲情したジョンとポールが、彼女のおっぱいやおしりをぺろぺろとしている時にジミーが聞く。彼は妹に『お清めフェラ』をさせているところだった。
「あなたたちにはこっそり、まほうぐをぶっこわしてきてほしいでち」
「そんなことならお安い御用よ。出来るよ」
ジミーの妹が答える。彼女は姉とその友人達が、監視役の兵士達と毎日ぬちょぬちょしているのを語った。連中をすっかり骨抜きにしていると教えた。
その姉達は監視役の男を宿してしまっていたのだが、あいつらと添い遂げるなんて御免蒙ると愚痴っていた。どいつもこいつもひょろひょろのがりがりで、マッチョかでぶを好むヒッジランドの少女には、夫としては受け入れぬ体型だったからだ。
「な、ならいけそうでち。あのこたちにはじゅぶじゅぶのぬっちょりんこをやってもらっているあいだに、みんなでてわけしてぶっこわしてほしいでちよ」
ただ、魔道具の周りにも強固な仕掛けが。魔道の心得が無い並みのニンゲンだと、入った直後に性感帯に強い刺激を受け、その場で悶え続けるというサキュバスの嫌な結界魔法だ。
「でも、あたちがこれからおしえるまじないをつかえば、そんなものはへいきのへっちゃらになるでちよ」
ブランカは彼等に魔界の魔法について教え始めた。サキュバスは魔界では実に肩身が狭い。というより、おちんちんに負けるのが常な、やられ役のザコ種族でち。
彼女達は『ちん負け』を宿命づけられた種族だ。特濃精液を穴という穴にバケツ一杯にまで浴びせられる事こそ生きる目的としている。
ゆえに、彼女達の結界は常に抜け穴というものがある。それを見つけ出した強い相手、つまりは男に征服感を覚えさせ、ひれ伏した自分達にめいいっぱいザーメンを注ぎ込んで肉便器にしてくれるのを待つ、下等存在でもあると。
「ひっどい言い方じゃのう?」
「そういうもんでち。うけとせめでは『せめ』がとくいなすいまのあたちがいうんでち! いつまでも『うけ』ばかりじゃおまたがじんじんとしつづけて、さきゅばすちんみたいな『ざこまぞく』になっちまうでちよ!」
触手姫は外見はぷにぷにとしているが、意気地に関してはがちがちと固かった。子供達は決心する。それから数日後、触手姫と城の子供達全員が脱出したという知らせがコーザの元に舞い込んだ。
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「……ウラスコーの皆さんは?」
「は、はい。それが……かくまわれていた他の町もいくつか襲撃されまして……」
ブランカともども、おおよそ連れてきた者のうち半数が行方をくらました。ウラスコーに戻っていないかと調べたが、あの地方を担当している司祭騎士のジャン=シベリウスからは、見かけたという返事は無かったそうだ。
「そうですか……私は見くびっていたようです」
あの結界は母のクラリスが教えてくれた魔族封じ。それもかなり強固なものだと聞いていた。しかしである。その母の種族であるサキュバスの魔法術式が、水魔族に見切られるものだとはコーザは思ってもみなかった。
「捜索させますか? サイゴークのどこかにいるかと思われますが。あるいは、触手姫の新たな契約者である、マイヤ=カモセンブルグがいるイーガに……」
「よしましょう。ブランカさんと争ってはいけません。和解する時を待つのです」
そう答えた後、コーザは腕に抱くヘラに目を向けた。彼はおむつ以外は何一つ身に着けておらぬこの乳児のそれを外してやる。おしめはべっとりとした大便にまみれていた。
「あはは。知らぬ間に催していたのですね。気づけずに申し訳ありません」
笑顔で喜ぶヘラの尻を、持ってこさせた湯桶で洗った後にコーザは念じた。湯桶から細い触手が二本現れ、清めたばかりの尻穴とヴァギナに入り込んだ。
「きゃは……!」
ヘラは喜んでいた。まだ小さな柔らかい穴を隅々までくすぐられる感覚に意識を向け始め、はうっ、とため息をついてじょろじょろとおしっこを桶の中に放った。
「ふ、ふーう……」
コーザはこの乳児が絶頂に達したのを察した。この子はもうそろそろで1歳になる。そうなれば陰核の周囲を覆う包皮を切り取り、むき出しになったそこを触手に愛でさせようと考えた。
性的快感は魔力を高め、底上げする効果があった。常日頃、この幼い娘に触手による愛撫で『法悦』を与え、身体をほぐしてあげれば良く育つに違いない。
「ひゃあ」
「ヘラさん。貴方は育たなければなりません。私の跡を継ぐ魔道士として。教団を更なる高みにあげる存在として……」
その為の英才教育を、乳児の頃から行っているのだ。しかし彼女だけでは足りないと『声』は言った。体躯立派な無双の騎士と、その恋人であり妻らしい人物が加わらねば。
その3人が揃ってようやく、パラッツォ教団は次世代に渡せる。そして教団の為の国、皇国を立ち上げるのだ。
しかしである。他のもう2人はどこにいるのだろう。コーザは『対話』によって得たその2人の姿を思い出そうとした。
(う……む……)
いくら頭の中からひねろうとしても、一向に思い浮かばない。名前も聞いたはずだしその2人が誰だったのかもわかっていたはずだ。なのに。
(どういうことでしょう?)
あの時見た幻視が思い出せなくなって来た。これが自分の限界なのか。あるいは、神が見捨て始めた証拠でもあるのか?
聖なる魔王はまだ知らなかった。いずれ後継者にと養女にしたその腕に抱く幼な児こそが、彼が築いたものを打ち砕き、世界に恐怖を振りまく魔物になろうとは。
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