聖騎士イズヴァルトの伝説 外伝 『女王の末裔たち』

CHACOとJAGURA

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第一部 少年騎士と幼き侍女(幼年編から少年編の間のお話)

17 かわいい侍女の肛門

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「べ、ベートーベンどの……」
「イズヴァルト……お前の侍女、寝取ってごめんな? で、でも俺……」

 一度入れたら抜きたくないんだ。この子のけつあな、とんでもない名器だぞ。ベートーベンは感激しすぎてむせび泣いていた。イズヴァルトは恋人を半ば強姦したベートーベンを張り倒して殺そうかと考えた。

 驚きが落ち着き、急に手加減無しの戦いに赴く時の気分が蘇った。頭のつけねがひんやりとして冷静な考えが浮かんでくる。ベートーベンを素手で討ち果たす方法は。

 膂力は向こうが上。しかし鍛錬や彼の試合を見てわかったことがある。守りがへたくそだ。この2歳年上の兄貴分を殺すのはその弱点をつけばいい。

 戦いをつかさどる脳や神経が命令を始め、無言で起き上がろうとする。そこにマイヤが口を開いて呼びかけた。ぬ、ぬいちゃやだ!

「べ、べーとーべんさん、わたしのけつまんこをたーっぷりぐりぐりして!」
「ま、マイヤちゃん……」
「いいの! イズヴァルトさんはねとられるのがとってもだいすきなんだからっ!」
「ま、マイヤどの……」

 寝取られるのは別に好きじゃない。他の男の子のちんちんを美味しそうにしゃぶったりする姿を見るのはむしろ大好きなのだが、おまんこと尻穴の操だけは守って欲しかったとイズヴァルトは思った。

(いや。それは絶対に無理でござる!)

 ベートーベンが甘いささやきに負けて再びマイヤのアナルの挿れ心地のよさに浸り始め、恋人が嬉しそうに腰を動かすのを見て、イズヴァルトの理性が彼に呼びかけた。

 マイヤの姉のトーリを思い出せ。ルッソという大好きな男の子がいるのに、自分と浮気をしたではないか。臨月間近の彼女が「ほしいの!」とせがんで、森の中でやったりもしたではないか。

 そういう女の子の妹である。1本のちんぽに満足するタマではない。イズヴァルトは最低でも8人のおまんこを味わった。自分に言い聞かせる。それが罪ならば許してくれるマイヤの浮気も許せ。

(そうでござった……)

 そして今、おけつをえぐられて「あひん! あひん!」と悶えるマイヤに愛おしさを感じていた。とっても気持ちよさそうで何よりでござる。身体の操は奪われても心の操までは奪わせない。その為に必要なのは寛容さだ。ぐだぐだな。

「マイヤ……」

 最近改まってしまった呼び方で可愛い恋人にささやく。一番の泣き所であるアナルをほじくられて可愛い喘ぎ声を放ち続ける顔の、ふっくらとした頬を愛おしそうに撫でながらイズヴァルトはささやいた。

「今の姿、とってもかわいくていやらしいでござるよ?」
「い、いじゅばるとさん……」
「拙者は気持ちよくなっている貴殿が大好きでござる。それを見ているだけでおなかいっぱい。いいや、ちんちんはいらいらとしっぱなしで心ときめいてしまうでござるよ!」

 ああかわいい拙者の恋人。イズヴァルトは身体を丸めて四つん這いとなったマイヤと鼻を突き合わせ、ちゅっちゅとキスをし始めた。お互いに唇を重ねあい、愛の言葉をささやきあう。時には舌をからめあってのディープキスを。

 尻穴の感触という物理の感覚のみに欲情を続けていたベートーベンは、それを見て何故か虚しくなった。胸に抱いて悲し気に嗚咽し始めた。

「ど、どうしたのでござるか?」
「く、くそっ! 俺はなんてものを見せられているんだ!」
「はひ……? ほひ……?」
「しっかりと心が結びついている奴らの、固い絆ってのを見せつけられているんだぜ! ちくしょう!」

 吹き出るような快感で心の寂しさを埋めたいと思ったベートーベンのペニスが、マイヤの直腸の中で再び爆ぜた。ふにふにのお尻を抱えてベートーベンは泣きだす。マイヤは彼の虚しさに思いを寄せて心配そうに見つめていた。


□ □ □ □ □


「ま、ま、マイヤちゃん! すげえ、すげえ吸いっぷりだ! たまらねえ!」

 マイヤは口をせわしなく動かし、ベートーベンのペニスに激しいフェラチオを与える。これは懲罰だよ。勝手に尻穴にちんちんを入れるなんて。出し枯れるまで飲んでやるんだから!

「おおおおおおおっ!」

 ベートーベンの牡器官が新鮮な精液を流し込んだ。7回目だからちょびっとしか出ない。けれども味はすこぶるいい。少量でも栄養素はたっぷりあった。

 イズヴァルトのものが『万能薬』ならこの少年のは『牡汁の抽出エキス』だ。あまりにも濃くて髭が生えてきそう。マイヤは自分の唇の周りを指で触って髭が生えて来ないか心配した。

「んんん~」

 さっきからヴァギナと尻穴はふにゃふにゃになっていた。イズヴァルトが交互に、猛烈に舐めていたからだ。いい加減やめてくれないかなあ。もう気持ちが良すぎて麻痺し始めた。男の子の嫉妬心ほど怖いものはない。

「いじゅばるとさーん。舐められすぎておちりのあながひりひりするー!」
「ややっ! もうしわけないでござる!」

 イズヴァルトは彼女のアナルから舌を離した。まだ沐浴場の中。かれこれ2時間も入っていた。全身に虚脱感を覚えていたマイヤは、イズヴァルトに抱き着いてお風呂はいりたーいとせがんだ。
 
「それとイズヴァルトさん。お口の周りが私のおしりのあなくさいよ?」
「いつまでも舐め続けたい尻穴さんだったから致し方が無いでござるよ。さあさあ、疲れた身体を湯で癒すでござる」

 イズヴァルトはマイヤとともに湯に入った。ぬるめであったが水質が良いからかとても気持ちが良かった。マイヤにたっぷりと注いでしまったベートーベンが後から入る。彼は何もかも出し切った、とても晴れやかな顔をしていた。

「……ベートーベンどの。マイヤのおしりは、今後は拙者にいったん断ってからでござるよ?」
「あはは……で、どうしてマイヤちゃんの意志を問わないんだよ?」
「マイヤは必ず受け入れるからでござるよ。きもちいいことが大好きな女の子でござるからな」
「ふーんだ!」

 マイヤはイズヴァルトの首筋にキスをすると、離れて行ってベートーベンに抱き着いた。彼は彼女に恋心を抱き始めていたが、イズヴァルトに遠慮して抱きしめることをしなかった。

「……そういやイズヴァルト。お前、魔竜の姿を見たんだってな?」
「その話はしたくはなかったが、本当のことでござる」
「勝てる見込みはあったか?」

 いいや。イズヴァルトは否定した。その一番の配下で唸らせたヤギウセッシウサイにも勝てる気はしなかった。実力が段違いにあり過ぎる。一本取るには20年以上の鍛錬が必要かもしれない。

「そっか。天下無敵の聖騎士団でも無理ってことだな。はーあ……」

 上には上がいるのか、つれえなあ。聖騎士団の団長になっても魔竜に勝てないなら、気持ちよく自分を誇ることは出来ないだろうとベートーベンは嘆いた。

「でも今の任務はヨドッシェシュバイツを渡り、レオナルド=タカトリオさまを奪い返すことでござる」
「河には渡れないみたいだぞ? どうすんのさ?」
「その作戦をエッケイさまが考えているのでござろう。さて……」

 イズヴァルトが腕を組んで思案を始めると、マイヤが戻ってきて彼に抱き着いた。しなだれたペニスに自分の尻をつけて、入れてみろとせがんできた。勃起したので窄まりにあててみたが、ちょっと入れただけで「ぎゃっ!」と悲鳴をあげてしまった。

「ひええええん……」
「しりあながお疲れなのでござるよ。痔になってしまうでござるよ?」
「そうはいっても……」
「痔か。そういやこの宿場町、医者なんていたっけか? 幼い女の子のけつのあなとか診てくれる奴とか」

 ベートーベンが尋ねる。何か変な作戦を思いついた様子だった。イズヴァルトは急に嫌な予感を感じてマイヤを抱き上げると、彼女の尻穴はひどくうっ血して腫れているのを見てしまった。


□ □ □ □ □


「うええええん。いたいよいたいよー! おちりがいたいー!」
「と、いうわけで妹のマライアはついついナスを入れたしりあないじいじで痔になってしまったでござる。とても良いお医者さんに診てもらう為にお城に行かせてほしいでござるよ」
「可愛い妹がこんなに痛がっているんだ。な? いいだろ兵士さん?」

 河の渡しの詰所の兵士は、怪訝な顔をして村の少年達に変装するイズヴァルトとベートーベンとを見た。やけにでっかい子供達だな。渋ろうとするとイズヴァルトは抱えたマイヤのスカートをめくり、きっちりと尻穴を見せてやった。

「うわ、ひでええっ!」
「ナスじゃなくてダイコンを入れたんだろこの子!」
「うえええん。いたいよいたいよー!」
「と、いうわけでござる。渡らせてくれるでござるか?」
「城にならお医者さんがいるんだろ? 宿場町にはいねえんだよ。なあなあ、いいだろ?」

 わかった。彼等は食料を搬出する船に3人を乗せた。無事に対岸に渡った彼等は、すぐさま城に入って医者を求めた。幼子の尻を診てくれる医者はいなかったが、似たような人物が城の中にいた。

「どれどれ。私が診てあげよう」

 護衛の兵を連れた80過ぎの老人だ。名を聞けばナガオカッツェ家の元筆頭家老。レオナルド=タカトリオ本人だった。彼はマイヤを寝台に運び、四つん這いにさせて尻を診た。

「……これはひどい。ちゃんとぬめりをつけずに野菜で肛門自慰をしたのじゃろう。奥まで傷薬をぬりこんであげなくてはな」

 軟膏をつけた指を、幼子の尻の奥まで入れてやる。ひう。あうう。妙に感じやすいアナルのうごめきを見てレオナルドはため息をついた。だいぶ感じやすい尻穴じゃ。これは苦労するわい。

「……手当は終わった。この軟膏を持っていきなさい。それと、お嬢ちゃんにはナスじゃなくてオクラぐらいにしておくように注意するのじゃぞ」
「ありがとうでござる。しかし家老どのはなにゆえ尻穴のお手当も得意なのでござるか?」
「ははは。ちっちゃいころのヨハンナさまに鍛えられたからじゃよ。ナガオカッツェ公夫人様は、それはそれはお尻の穴をいじくるのが大好きでな。よく化粧の瓶をすっぽり入れてしまったり、いじりすぎて痔になってしまったのじゃよ」

 それを守り役であった自分がなんとかしたとレオナルドは語った。イズヴァルト達は礼を言い、部屋を出ようとするとレオナルドがぼそっとつぶやいた。

「……抗戦派があきらめかけておる。矢文を放つなら今がよいじゃろう」
「いきなりなにを? 俺達はただの村人ですよ?」
「体つきをみればわかる。おおかたどこかの騎士団の見習いじゃろう。手の形や剣のタコとかでもばればれじゃよ。潜入役はもう少し鍛錬がおろそかな者を選ぶべきじゃったな」

 まずい、とベートーベンはイズヴァルトにささやいた。レオナルドがそれをなだめる。心配するな。さっきも言った通り、抗戦派はもう疲れ切って意識も薄らいでいるから気づく事も無い。大手を振って砦に戻ればいい。

「それと……そこのお嬢ちゃんに尻穴をいじらせるのを控えさせとくのじゃぞ?」

 イズヴァルト達は城を去った。渡しに戻って船を待っていると、南側から鼻がまがりそうなにおいを嗅いで何事かと思った。

「ごほっごほっ! 風呂に入らぬおっさんの靴下のにおいよりもひどいものでござる!」
「いやいや! 『くさやのひもの』の汁を干からびさせたみたいなにおいだよ!」
「なんだよそのくさやって!」

 いわしの魚醤付けといい勝負の香しいものだ、とマイヤが答えようとしたその時。南の道からボロ布にまとった褐色肌の乞食の一団を目にした。耳が尖っていて黒髪。顔は垢だらけ。なんなんだろあれ。

「……たぶん、シマナミスタンのエルフだぜ?」
「シマナミスタンか。どこの部族でござるか?」
「知らんよ! うわっ、近づいてきた! くっせえくっせえ!」

 皆が若い男と女だったが、その中でもひときわ臭いのがイズヴァルト達に近づいた。ものすごい口臭を放ちながら理解できぬシマナミスタン語で呼びかけると、にっこりと笑って菓子の袋を置いて去って行った。

 やって来た船に乗ってその袋を開けてみると、ピーナッツやひまわりのたねを入れて固めた黒糖のかけらであった。連中の臭さに反してその菓子はとても美味かった。

「す、すげえおいしいぞこれ!」
「虫歯になるほど食べたくなるでござるな! しかし……」
「なんでこんなにおいしいお菓子をくれたのかしら、あの人たち?」

 イズヴァルト達はわからなかった。とはいえこれだけは言える。あの一団は自分達が臭いことをわかっているから、迷惑している子供達にせめてもの償いとしてシマナミスタンの菓子で詫びを入れたのだ。
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