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第一部 少年騎士と幼き侍女(幼年編から少年編の間のお話)
14 遠征行⑬
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東門が落とされた。王国軍が城市になだれ込んでラッパを鳴らせて反乱軍に降伏を呼びかける。東街区は制圧。ライナーは中心地区にある行政庁に向かえと指揮した。
その様子を行政庁の会議場の壁面にいくつも並べた鏡で伺うものがいる。この街に残った首脳部の主戦派達……ではなく、彼等の部下達である。
とうとう王国最強の聖騎士団がここまで攻めて来たぞ。市民にも棒やほうきを持たせて仮ごしらえの兵士にしているが、とてもじゃないが役に立つとは思えない。別の鏡では戦わずに降伏する彼等の姿があった。
「ど、どうするんだよ。ここに残って時間を稼げと言われたが……」
行政庁に籠るのは自分達を含めて300人だ。まさか、降伏勧告を受けずにここを枕に討ち死にするわけでもあるまい。そもそも「絶対に防ぎきれるから」と言われて籠ったんだぞ、と愚痴を言い合う。
「鉄壁の備えの魔法があるからと言われたのに……そこのところどうなんですか、先生方!」
守備隊長の1人が部屋の奥に向かって呼びかける。そこではマットが敷かれており、嫁入り前の娘達が恥ずかげもなく素っ裸になって、自分達より背の低い少年みたいな4人にのしかかられて喘いでいた。
攻城戦が始まる前からこうだ。娘らは13から15までの4名で、わりと乳房と尻が大きなのを揃えていた。主戦派の面々の息女達である。
彼女達にのしかかり腰を振って、膣の中に惜しげもなく精液を注ぎ込んでいるのはニンゲンの少年ではない。ハーフリングだ。セルゲイ達だった。
彼等は本来の目的を隠して反乱軍に近づき、魔道士として雇われた。この街に防諜魔法の結界を張って国王側のスパイを2人……股のゆるい食堂女に化けていた下級サキュバスのカトリとイルダの正体を見破って捕縛してみせた。
壁にいくつもかけられた鏡に映る街の様子や、敵陣を映し出す千里眼の魔法も彼等が施したものである。凄腕の魔道士であることを知らしめた彼等はここに来てからずっと、反乱軍内の嫁入り前の少女達に種付けを施して楽しんでいた。
「おまんこばっかりしていないで何か言ってくださいよ! もう国王軍はここまで迫っているんですよ!」
守備隊長がもういちど呼びかける。その時セルゲイは丁度、組み敷いた娘の体内に3度目となる射精を施し終えたところだった。でもまだやり足りないし娘のほうがせがんでいたので、繋がりながら後ろを振り向いた。
「君ら、俺達の魔法の力を信じていないようだね? 君らの娘さんたちをぞっこんにするぐらいに凄いのに、とろいねえ?」
「うちのかわいいアンジュをひと晩に貸したぐらいに尊敬しておりますよ! アンジュはまだ13歳なのに……」
4日前のセルゲイ達のまる一晩の激しいちんぽによる攻撃で、すっかり色気がついてしまった。淫乱な少女に。おしとやかな子だったのにテーブルの角で自慰をさかんにする。止めても声を荒げて聞いてくれない。
ついでだが、その守備隊長の娘は4人のうち誰かの子を宿してしまっていた。彼等がやって来て凄腕魔道士ぶりをデモンストレーションしてから二週間、とっかえひっかえに夜伽させられた娘達はほぼ全員、10カ月後には母親だ。ハーフリングの精子や卵子とニンゲンのそれとの相性はとても良いのである。
「で、レオナルドさんを含めた首脳部の皆さんがヨドッシェシュバイツ城に逃げ込むまで、時間を稼げるんでしょうね?」
ヨドッシェシュバイツ城はヨーシデン地方の南西部、ヨドッシェシュバイツ平野にある城だ。2つの大きな川の中州にあり、守るのに適している。東にはショーゴニッヒという小さな宿場町があった。
城というよりはヨーシハルトスの別宅。妾のうち1人とその子供達の為に建てたものだ。大公のその妾は魚釣りと川遊びセックスが大好き。元々はショーゴニッヒ近郊の川漁民の娘だという。
ここには反乱軍の最後の希望というべき2000の義勇兵がいた。ヨーシデンの漁民で元海軍の出身が多い。川船での戦いに持ち込めば勝機がつかめるかもしれない。陸では天下無敵の聖騎士団も、水上戦はさすがに不得手だった。
「ここから脚で7日ぐらいの距離だろ? 早馬と川下り船で行けば2日か。最低でも2日は持つさ」
「20日は持ちこたえてみせるといってたじゃないですかっ! 最強の用心棒がいるからむしろ追い払えるとも!」
「あれね? けど、俺らが提示した御賃金を払えないじゃん君達? 万全のサポートを受けたいなら、1日にホーデンエーネン金貨5枚じゃ足りないよ。3倍の50枚は欲しいと最初に提示したけどあれはどうなったのかな?」
守備隊長らはこめかみの血管が切れそうになった。金貨50枚は10倍じゃないか。しかも1日の日当である。そこまでの大金を払う余裕が反乱軍には無かった。
「娘達を提供しても、まだ足りないというのですか?」
「提供じゃないよ。合意の上で仲良くいちゃいちゃしているだけだよ?」
セルゲイは乗りあげていた少女の顔を見て「だよねー?」と呼びかける。女の子は満面の笑みを浮かべながらうなずいた。セルゲイは外見がとても愛くるしい男の子に見えるから愛嬌に不足はなかった。
しかも身体にそぐわぬ太くて15センチある、ずっと硬くいままのペニスをつけていた。しかも腰遣いがとても良い。再び動き始めたので気持ちよい喘ぎ声をあげてしまった。ちなみにだが彼女も10カ月後には彼の子を産む事になる。
「おまんこをやっていないで仕事をしてくださいよ? ねえ?」
「ちゃんとやっているよ。俺達はニンゲンの盆暗魔道士と違っておまんこの最中でも魔法を展開できるのさ。……ま、今回は出血サービスという事で、君達のご希望通りの日まで持ちこたえてやるさ」
ということでいいかい、マリベーラ。彼は念話魔法別室にいる『最強の用心棒』に呼びかけた。その当の人物は湯を張った大きなたらいの中に入り、捕虜となったサキュバス2人の素手による清めで「ふにゅ~」と喜んでいた。
「ふにゅふにゅ~」
「おーい、マリベーラさん。仕事だよー!」
「いまいいところなのよ~」
虜囚だというのにサキュバスらは、金髪のハーフリングの娘のすべりのいい肌に楽しそうに掌を滑らせて気持ちよくなっている姿を楽しんでいた。ちなみにだが彼女達も全裸である。
「おーい、おーい」
「今ね、マリーちゃんは『カトリまま』と『イルダまま』に身体を洗ってもらっているところなの。じゃましないでちょーだい!」
マリベーラはまるで幼子の様に、慈愛のまなざしを向けて自分の身体を拭ってくれる彼女達に身に任せていた。そのうちふくらみの乏しいおっぱいにちょっこんとのった乳首や、童女そのものの割れ目の奥にある肉芽に指が触れると、「うにゅううん!」と愛らしい声をあげてしまう。
1万歳を過ぎたハーフリングだが、その実彼女はこの種族では生理も始まっていない様な子供であった。汗臭い男のちんちんに「おっきい……」とつぶやき貫かれて喜ぶよりも、女の子とよろしくない類のいちゃいちゃしたいタイプの娘でもあった。
「ああ……くるしいよう。おちちとおまめをいじられてだめになっちゃう……」
「女にいじられるよりも男のちんぽのほうが100倍気持ちいと思うぜ? 何なら俺達があいてしてやろうかー?」
「……人が浸りきっているときにうるさいねっ!」
ここ3時間は話しかけてくるんじゃない。割れ目の奥をいじられて涙目になりながらマリベーラは念話魔法を切った。沐浴の後は備えつけのベッドで2人の『サキュバスママ』に添い寝されて、「ひああああん!」と叫ぶ時間が待っているからだ。彼女は昨日もそんなことをしていた。
マリベーラの事情を守備隊長らはもちろん知らない。『最強の用心棒』は動けるのかとセルゲイらに尋ねた。3時間後には追い払うらしいよと答えて組み敷いた娘をよがらせる。それまでにもちろん自分達の魔法でどうにかできるだろう。
□ □ □ □ □
城の本丸にも似た形状の行政庁は、幅3メートルほどの急ごしらえの空掘で囲まれていた。底もあまりない。堀というよりは塹壕だった。
守備側のぱっと見の防護はそれだけである。なかなか降伏勧告に応じない籠城側に、突入部隊の指揮を命じられた聖騎士団員らはかかれ、と歩兵らに呼びかけた。
工作隊が街の家屋の扉や屋根板でもって組み立てた急ごしらえの橋を持って来て空掘りに橋をかける。その部隊の一番勇ましいのから橋を渡ろうとする。が、途中で突如として横から吹いてきた強い風に吹き飛ばされ、2メートル近くの空掘りの下に落とされてしまった。
「なぜあんな風が吹く!」
「構うな! 橋を渡り切れ!」
次々と新しい橋がかけられて渡り始める。すると必ず横殴りの強い風が吹いて堀の中に放り込まれた。ならば堀からよじ登ろうとすると、今度は手をかけるとつるんと滑ってしまい、うまくよじ登れない。
「さては魔法だな!」
「短剣を突き刺して足場にしてよじ登れ!」
堀からよじ昇ろうとした者達がとうとう上がりきった。すると目の前の灌木から蜂の大軍が飛んできて彼等に襲い掛かる。堀の中に入り込んで次々と刺していくから兵士達はたまったものじゃなかった。
悲鳴を上げるうちの1人が攻め手側の壁から逃げた。蜂は追って来なかった。それを見た他の者らも続いた。相当に嫌な魔法を仕掛けていると皆は嘆いた。
「仕方が無い。大石弓や投石砲を市内に持ち込んで撃ちかけるしか無いだろう。ライナー様に具申しよう」
知らせを受けたライナーはすぐさま、投石砲を城内に運び入れた。煉瓦や石を砲門に詰め込んで行政庁を狙わせる。そこに突然、庁舎のてっぺんからいくつも火炎球が飛んできて投石砲部隊に襲い掛かった。
火の玉は投石砲の手前で落ちるとあたり一面を火の海にした。木製の大石弓が燃え、投石砲の土台に火がついた。
「俺達が手におえる魔法じゃない!」
「奴ら、風の結界や毒虫だけでなく、火炎の魔法も使えるのか!」
魔道士らはライナーのもとに駆けつけ、意見を申し立てた。敵は城壁にでなく行政庁に魔法による防備を強固に張り巡らせている。毒虫を追い払う為の火矢は堀を上で吹く風の魔法で吹き飛ばされ、頼みの投石砲も火に巻かれて使えぬ状態だ。
「わかった……力攻めは中止だ! 取り囲んでの我慢比べでいく!」
ライナーの横にいたボルヘスが、今こそイズヴァルトの手を借りるべきだと告げるが、ライナーはあくまで我らの力でどうにかすると返した。彼の魔剣の力はどうにも威力がありすぎる。死傷者が出ない方法でなんとかしたい。
「多少の犠牲は仕方が無いのではありませんか?」
「ここでイズヴァルトを出して活躍してみせろ。のちのち彼が狙い撃ちをされる事になるだろう。横からの毒矢を受けるかもしれん」
「……となれば、仕方がございますまい」
ライナーは古くて脆い家屋を壊して防護壁を作れと命じた。崩れかけた煉瓦や腐った木板で包囲陣が設けられる。ここからは交代制にして敵の反撃に備える事にした。最低でも一晩はかかると思ってだ。
見張りには見習いの騎士も加わることになった。イズヴァルトは夜の不寝番に。マイヤと一緒に北側の封鎖帯の側で、星空を見あげてため息をついた。
「マイヤどの。お星さまがきれいでござるよ?」
呼びかける当の相手は彼のズボンをずり下げて、大きなペニスを美味しそうに咥えてしゃぶっていた。星空を見るのはざあめんみるくを飲んでからでいいかな。
「あうう。夜空をみながらちんちんぺろぺろをされるのは素晴らしいことでござる……おおう。おおお!」
夜空を見上げながらの射精はいつもの倍近く出した様な快感だった。事実、いつもより倍近い量の『ごちそうミルク』を飲み込んだマイヤは、彼のズボンのベルトを締めながらにんまりと笑っていた。
「もっと飲みたいけど任務中だからね。行政庁はどうなっているの?」
「動きが全く無いでござるよ。何も仕掛けてこないからとてもやっかいでござる。守りに徹されると付け入る隙が見えぬでござるからな」
「じゃあ、今夜はここでのんびりと監視だね。ふわーあ…おいしいものを飲んだから眠くなっちゃった」
マイヤは大あくびをしながらイズヴァルトに抱き着く。彼女の小さな身体を抱き上げたイズヴァルトは彼女に星空を見せてやった。かがり火はもっと後ろにあったから明りで邪魔されず、より多くのきらめきが見えた。
不寝番を任されたがイズヴァルトは眠たくて仕方が無かった。射精したのとマイヤの可愛いにおいでいくさの事を忘れ、気が緩みそうになった。
いかん、と思ってこめかみに手をやったところで東側から奇襲を告げるラッパの音が。それから怒号と悲鳴が聞こえてきた。何事が起きたのだろうかとイズヴァルトはバリケードから身を乗り出した。
その様子を行政庁の会議場の壁面にいくつも並べた鏡で伺うものがいる。この街に残った首脳部の主戦派達……ではなく、彼等の部下達である。
とうとう王国最強の聖騎士団がここまで攻めて来たぞ。市民にも棒やほうきを持たせて仮ごしらえの兵士にしているが、とてもじゃないが役に立つとは思えない。別の鏡では戦わずに降伏する彼等の姿があった。
「ど、どうするんだよ。ここに残って時間を稼げと言われたが……」
行政庁に籠るのは自分達を含めて300人だ。まさか、降伏勧告を受けずにここを枕に討ち死にするわけでもあるまい。そもそも「絶対に防ぎきれるから」と言われて籠ったんだぞ、と愚痴を言い合う。
「鉄壁の備えの魔法があるからと言われたのに……そこのところどうなんですか、先生方!」
守備隊長の1人が部屋の奥に向かって呼びかける。そこではマットが敷かれており、嫁入り前の娘達が恥ずかげもなく素っ裸になって、自分達より背の低い少年みたいな4人にのしかかられて喘いでいた。
攻城戦が始まる前からこうだ。娘らは13から15までの4名で、わりと乳房と尻が大きなのを揃えていた。主戦派の面々の息女達である。
彼女達にのしかかり腰を振って、膣の中に惜しげもなく精液を注ぎ込んでいるのはニンゲンの少年ではない。ハーフリングだ。セルゲイ達だった。
彼等は本来の目的を隠して反乱軍に近づき、魔道士として雇われた。この街に防諜魔法の結界を張って国王側のスパイを2人……股のゆるい食堂女に化けていた下級サキュバスのカトリとイルダの正体を見破って捕縛してみせた。
壁にいくつもかけられた鏡に映る街の様子や、敵陣を映し出す千里眼の魔法も彼等が施したものである。凄腕の魔道士であることを知らしめた彼等はここに来てからずっと、反乱軍内の嫁入り前の少女達に種付けを施して楽しんでいた。
「おまんこばっかりしていないで何か言ってくださいよ! もう国王軍はここまで迫っているんですよ!」
守備隊長がもういちど呼びかける。その時セルゲイは丁度、組み敷いた娘の体内に3度目となる射精を施し終えたところだった。でもまだやり足りないし娘のほうがせがんでいたので、繋がりながら後ろを振り向いた。
「君ら、俺達の魔法の力を信じていないようだね? 君らの娘さんたちをぞっこんにするぐらいに凄いのに、とろいねえ?」
「うちのかわいいアンジュをひと晩に貸したぐらいに尊敬しておりますよ! アンジュはまだ13歳なのに……」
4日前のセルゲイ達のまる一晩の激しいちんぽによる攻撃で、すっかり色気がついてしまった。淫乱な少女に。おしとやかな子だったのにテーブルの角で自慰をさかんにする。止めても声を荒げて聞いてくれない。
ついでだが、その守備隊長の娘は4人のうち誰かの子を宿してしまっていた。彼等がやって来て凄腕魔道士ぶりをデモンストレーションしてから二週間、とっかえひっかえに夜伽させられた娘達はほぼ全員、10カ月後には母親だ。ハーフリングの精子や卵子とニンゲンのそれとの相性はとても良いのである。
「で、レオナルドさんを含めた首脳部の皆さんがヨドッシェシュバイツ城に逃げ込むまで、時間を稼げるんでしょうね?」
ヨドッシェシュバイツ城はヨーシデン地方の南西部、ヨドッシェシュバイツ平野にある城だ。2つの大きな川の中州にあり、守るのに適している。東にはショーゴニッヒという小さな宿場町があった。
城というよりはヨーシハルトスの別宅。妾のうち1人とその子供達の為に建てたものだ。大公のその妾は魚釣りと川遊びセックスが大好き。元々はショーゴニッヒ近郊の川漁民の娘だという。
ここには反乱軍の最後の希望というべき2000の義勇兵がいた。ヨーシデンの漁民で元海軍の出身が多い。川船での戦いに持ち込めば勝機がつかめるかもしれない。陸では天下無敵の聖騎士団も、水上戦はさすがに不得手だった。
「ここから脚で7日ぐらいの距離だろ? 早馬と川下り船で行けば2日か。最低でも2日は持つさ」
「20日は持ちこたえてみせるといってたじゃないですかっ! 最強の用心棒がいるからむしろ追い払えるとも!」
「あれね? けど、俺らが提示した御賃金を払えないじゃん君達? 万全のサポートを受けたいなら、1日にホーデンエーネン金貨5枚じゃ足りないよ。3倍の50枚は欲しいと最初に提示したけどあれはどうなったのかな?」
守備隊長らはこめかみの血管が切れそうになった。金貨50枚は10倍じゃないか。しかも1日の日当である。そこまでの大金を払う余裕が反乱軍には無かった。
「娘達を提供しても、まだ足りないというのですか?」
「提供じゃないよ。合意の上で仲良くいちゃいちゃしているだけだよ?」
セルゲイは乗りあげていた少女の顔を見て「だよねー?」と呼びかける。女の子は満面の笑みを浮かべながらうなずいた。セルゲイは外見がとても愛くるしい男の子に見えるから愛嬌に不足はなかった。
しかも身体にそぐわぬ太くて15センチある、ずっと硬くいままのペニスをつけていた。しかも腰遣いがとても良い。再び動き始めたので気持ちよい喘ぎ声をあげてしまった。ちなみにだが彼女も10カ月後には彼の子を産む事になる。
「おまんこをやっていないで仕事をしてくださいよ? ねえ?」
「ちゃんとやっているよ。俺達はニンゲンの盆暗魔道士と違っておまんこの最中でも魔法を展開できるのさ。……ま、今回は出血サービスという事で、君達のご希望通りの日まで持ちこたえてやるさ」
ということでいいかい、マリベーラ。彼は念話魔法別室にいる『最強の用心棒』に呼びかけた。その当の人物は湯を張った大きなたらいの中に入り、捕虜となったサキュバス2人の素手による清めで「ふにゅ~」と喜んでいた。
「ふにゅふにゅ~」
「おーい、マリベーラさん。仕事だよー!」
「いまいいところなのよ~」
虜囚だというのにサキュバスらは、金髪のハーフリングの娘のすべりのいい肌に楽しそうに掌を滑らせて気持ちよくなっている姿を楽しんでいた。ちなみにだが彼女達も全裸である。
「おーい、おーい」
「今ね、マリーちゃんは『カトリまま』と『イルダまま』に身体を洗ってもらっているところなの。じゃましないでちょーだい!」
マリベーラはまるで幼子の様に、慈愛のまなざしを向けて自分の身体を拭ってくれる彼女達に身に任せていた。そのうちふくらみの乏しいおっぱいにちょっこんとのった乳首や、童女そのものの割れ目の奥にある肉芽に指が触れると、「うにゅううん!」と愛らしい声をあげてしまう。
1万歳を過ぎたハーフリングだが、その実彼女はこの種族では生理も始まっていない様な子供であった。汗臭い男のちんちんに「おっきい……」とつぶやき貫かれて喜ぶよりも、女の子とよろしくない類のいちゃいちゃしたいタイプの娘でもあった。
「ああ……くるしいよう。おちちとおまめをいじられてだめになっちゃう……」
「女にいじられるよりも男のちんぽのほうが100倍気持ちいと思うぜ? 何なら俺達があいてしてやろうかー?」
「……人が浸りきっているときにうるさいねっ!」
ここ3時間は話しかけてくるんじゃない。割れ目の奥をいじられて涙目になりながらマリベーラは念話魔法を切った。沐浴の後は備えつけのベッドで2人の『サキュバスママ』に添い寝されて、「ひああああん!」と叫ぶ時間が待っているからだ。彼女は昨日もそんなことをしていた。
マリベーラの事情を守備隊長らはもちろん知らない。『最強の用心棒』は動けるのかとセルゲイらに尋ねた。3時間後には追い払うらしいよと答えて組み敷いた娘をよがらせる。それまでにもちろん自分達の魔法でどうにかできるだろう。
□ □ □ □ □
城の本丸にも似た形状の行政庁は、幅3メートルほどの急ごしらえの空掘で囲まれていた。底もあまりない。堀というよりは塹壕だった。
守備側のぱっと見の防護はそれだけである。なかなか降伏勧告に応じない籠城側に、突入部隊の指揮を命じられた聖騎士団員らはかかれ、と歩兵らに呼びかけた。
工作隊が街の家屋の扉や屋根板でもって組み立てた急ごしらえの橋を持って来て空掘りに橋をかける。その部隊の一番勇ましいのから橋を渡ろうとする。が、途中で突如として横から吹いてきた強い風に吹き飛ばされ、2メートル近くの空掘りの下に落とされてしまった。
「なぜあんな風が吹く!」
「構うな! 橋を渡り切れ!」
次々と新しい橋がかけられて渡り始める。すると必ず横殴りの強い風が吹いて堀の中に放り込まれた。ならば堀からよじ登ろうとすると、今度は手をかけるとつるんと滑ってしまい、うまくよじ登れない。
「さては魔法だな!」
「短剣を突き刺して足場にしてよじ登れ!」
堀からよじ昇ろうとした者達がとうとう上がりきった。すると目の前の灌木から蜂の大軍が飛んできて彼等に襲い掛かる。堀の中に入り込んで次々と刺していくから兵士達はたまったものじゃなかった。
悲鳴を上げるうちの1人が攻め手側の壁から逃げた。蜂は追って来なかった。それを見た他の者らも続いた。相当に嫌な魔法を仕掛けていると皆は嘆いた。
「仕方が無い。大石弓や投石砲を市内に持ち込んで撃ちかけるしか無いだろう。ライナー様に具申しよう」
知らせを受けたライナーはすぐさま、投石砲を城内に運び入れた。煉瓦や石を砲門に詰め込んで行政庁を狙わせる。そこに突然、庁舎のてっぺんからいくつも火炎球が飛んできて投石砲部隊に襲い掛かった。
火の玉は投石砲の手前で落ちるとあたり一面を火の海にした。木製の大石弓が燃え、投石砲の土台に火がついた。
「俺達が手におえる魔法じゃない!」
「奴ら、風の結界や毒虫だけでなく、火炎の魔法も使えるのか!」
魔道士らはライナーのもとに駆けつけ、意見を申し立てた。敵は城壁にでなく行政庁に魔法による防備を強固に張り巡らせている。毒虫を追い払う為の火矢は堀を上で吹く風の魔法で吹き飛ばされ、頼みの投石砲も火に巻かれて使えぬ状態だ。
「わかった……力攻めは中止だ! 取り囲んでの我慢比べでいく!」
ライナーの横にいたボルヘスが、今こそイズヴァルトの手を借りるべきだと告げるが、ライナーはあくまで我らの力でどうにかすると返した。彼の魔剣の力はどうにも威力がありすぎる。死傷者が出ない方法でなんとかしたい。
「多少の犠牲は仕方が無いのではありませんか?」
「ここでイズヴァルトを出して活躍してみせろ。のちのち彼が狙い撃ちをされる事になるだろう。横からの毒矢を受けるかもしれん」
「……となれば、仕方がございますまい」
ライナーは古くて脆い家屋を壊して防護壁を作れと命じた。崩れかけた煉瓦や腐った木板で包囲陣が設けられる。ここからは交代制にして敵の反撃に備える事にした。最低でも一晩はかかると思ってだ。
見張りには見習いの騎士も加わることになった。イズヴァルトは夜の不寝番に。マイヤと一緒に北側の封鎖帯の側で、星空を見あげてため息をついた。
「マイヤどの。お星さまがきれいでござるよ?」
呼びかける当の相手は彼のズボンをずり下げて、大きなペニスを美味しそうに咥えてしゃぶっていた。星空を見るのはざあめんみるくを飲んでからでいいかな。
「あうう。夜空をみながらちんちんぺろぺろをされるのは素晴らしいことでござる……おおう。おおお!」
夜空を見上げながらの射精はいつもの倍近く出した様な快感だった。事実、いつもより倍近い量の『ごちそうミルク』を飲み込んだマイヤは、彼のズボンのベルトを締めながらにんまりと笑っていた。
「もっと飲みたいけど任務中だからね。行政庁はどうなっているの?」
「動きが全く無いでござるよ。何も仕掛けてこないからとてもやっかいでござる。守りに徹されると付け入る隙が見えぬでござるからな」
「じゃあ、今夜はここでのんびりと監視だね。ふわーあ…おいしいものを飲んだから眠くなっちゃった」
マイヤは大あくびをしながらイズヴァルトに抱き着く。彼女の小さな身体を抱き上げたイズヴァルトは彼女に星空を見せてやった。かがり火はもっと後ろにあったから明りで邪魔されず、より多くのきらめきが見えた。
不寝番を任されたがイズヴァルトは眠たくて仕方が無かった。射精したのとマイヤの可愛いにおいでいくさの事を忘れ、気が緩みそうになった。
いかん、と思ってこめかみに手をやったところで東側から奇襲を告げるラッパの音が。それから怒号と悲鳴が聞こえてきた。何事が起きたのだろうかとイズヴァルトはバリケードから身を乗り出した。
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