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第一部 少年騎士と幼き侍女(幼年編から少年編の間のお話)
05 遠征行④
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この出征には聖騎士団の見習い騎士達も全員が加わる事となった。武勇だけでなく特別な行軍について経験させる為にである。イズヴァルトを含む50人近くの見習い達がナントブルグを出発した。
その急ぎの旅路の中にマイヤの姿があった。イズヴァルトが乗る馬にいっしょになってまたがっている。こりゃあどういう事だよとルートヴィッヒ=ベートーベンが教導役の隊長に尋ねた。
「聞いておらんのか? 見習いでも従者1人は連れて行っていいとされている。もちろん馬に乗れる者だけというかっこつきだがな」
正式な騎士は皆、ベートーベンと歳が近い小姓を1人連れていた。彼等は従者として馬に乗れて剣や弓の術も学んでいる。身の回りの世話だけでなく、夜は己の口や尻穴で主人に奉仕するのだ。
「そうだったんですね。まあ俺に従者がいねえけど。国元から1人でもいいから連れてこられればなあ」
しかし実家には召使1人をナントブルグに寄越すお金は無かった。他の見習い達も似たようなもの。皆がこの日まで休暇を取り、仲良くなった平民の娘の身体を散々に貪ってきたのだ。見習い騎士の中で10カ月後に赤ん坊を産ませる予定の者達は、ほぼすべてだった。
「で、あの女の子がマイヤっていうあいつの侍女なんですか?」
「なんだ。イズヴァルトくんの可愛い侍女に懸想しているのかい?」
「あんなガキは御免ですよ」
見てくれはいいみたいだが俺の趣味じゃねえ。そう返そうとしたがマイヤをよく見ると心の中で唸ってしまった。あの子、大人になっても愛らしさを備えた美人になりそうだ。イズヴァルトめ、だいぶ後の事まで考えて選んだな。出し抜かれた気がして怒りを覚えてしまう。
ベートーベンはイズヴァルトの前に乗るマイヤの方に振り向き、あっかんべーをしてみせた。マイヤは気づいたらしく腕を組んで偉そうにふんぞり返り、挑発して見せる。いかんでござるよ、とイズヴァルトにたしなめられた。
「……やっぱかわいくねえおこちゃまだ。ていうかガキんちょのくせに俺より年上に見える。なんでだろ?」
「さあな。でもあのお嬢ちゃんをいじめてはいけないよ。正団員の中には我が子の様にかわいがる者がたくさんいる。我らにとってあの子はちょっとしたお姫様だよ」
「女に甘い顔を見せると苦労しますよ? おっと……」
見習いの中のうち数名が、イズヴァルトの近くに寄って来ていた。マイヤの愛らしい姿を間近に見たいからだろう。笑顔を振りまくマイヤに男の子たちはでれでれだった。
「へっ。小娘の股座の穴欲しさに言い寄っているのかよ。情けねえなあ。それともイズヴァルトよりも先に、処女膜を破ろうって魂胆かな?」
「少々下品に過ぎるぞ。が、そういう目的であのお嬢ちゃんに言い寄るなら要注意だ」
「……なんでです?」
首を傾げたベートーベンに騎士は言った。下手すると吸い取られるかもしれないぞ、と。
□ □ □ □ □
聖騎士団は出発した。けれども近衛騎士団は未だに王都を出ることができない。これを聞いて憤りを覚えていたケノービ=スカルファッカーは、王都にあるソーロー家の館に向かった。
供の者を連れて門の前に立つと、たまたま館の2階のバルコニーにいた、婚約者であるチュバッカ姫が目ざとく見つけて彼を迎え入れた。
「本日はどうなされたんですの、ケノービさま?」
「義父上に、近衛騎士団の出発を早めたらいかがと申し上げに来たのですよ。聖騎士団に先を越されて悔しくは無いのですかと言いたくてね」
「まあ! チュバッカはお妾さん2人に憤りを覚えておりますわ! 赤ちゃんがお出来になったなんてなんともくやしい!」
そこの小屋でいいからチュバッカにも赤ちゃんを、と彼女は扇で示す。ぼろっちいその小屋は、中庭の掃除器具置き場だった。
「……あんなところでですか?」
「チュバッカはとってもくやしくてたまりません! いいから、さあさあ!」
この時代、婚約者との婚前交渉は当然あった。ケノービも彼女と4回ほどしたことがある。ただ、結婚式でボテ腹の花嫁披露するのはとても嫌だった。
あんな埃っぽいところで、と渋るケノービを彼女は強引に手を取って引っ張り込む。肥満した身体とブルドッグと豚を混ぜ合わせた顔に発情のにおいを漂わせ、ケノービに前をはだけさせた。
「チュバッカ姫。私はいそぎ、お義父上に……」
「すぐ終わりますことよ?」
チュバッカはべろんと出たケノービのペニスに顔を近づけて検分する。雁には垢がごっそり。彼女は嫌な顔をせず、むしろ嬉しそうだった。
亀頭の先端に鼻を近づけ、すんすんすんとにおいをかぐ。うふっ、と笑ったつもりだがふがっ、と鼻息を鳴らしているかの様に聞こえた。
「おちんちんから、とても濃厚な若い男の子の匂いがいたしますわね?」
「は、恥ずかしいですよチュバッカ姫……」
「恥ずかしがる事はございません。はあ、いいにおい……」
チュバッカはペニスを掴み、ぐっと握りしめて雁の縁と肉軸の溝に貯まる恥垢のにおいを嗅ぎ続けた。
すんすんすん。彼女は愛おしそうに嗅ぎ続ける。婚約者への媚びではなく衝動で。彼女はクサイもののにおいを嗅ぐのが大好きだった。
3日間履きっぱなしの靴下や取り替えていない女の月経帯など。さっきバルコニーにいたのは、その趣味の一環であることを試す為だった。
昨日かがせてもらった女友達の妹の女陰臭が、とても得も言われるぬ悪臭を放っていた。その友人の妹は貴族の内でも指折りの美少女。でもおまんこがとてもくちゃい。
だが、チュバッカは感激してしまい、頼み込んでその美少女のあそこをかいで舐めまくり、5度も果てさせてしまった。
とても感激してしまったその悪臭が、何に似ていたのかを思い出す。うん。ヤギさんのお肉ですわ。しかもくっさりかけの。
というわけでバルコニーにて、侍女に命じて腐りかけのヤギの肉を網焼きにさせていたという次第。
そんな彼女である。恥垢がたっぷりとついた少年の割礼済みペニスの悪臭は大の好物でもあった。ケノービが恥ずかしがるぐらいに丹念に嗅ぐ。
ブサイク極まりない姫なのだが、ケノービはこの仕草に欲情を覚えてしまっていた。ペニスに血が集まって膨張を。それをチュバッカが美味しそうに頬張った。
「ううっ。おおおっ……!」
チュバッカの肉厚で柔らかな口内と舌によるフェラチオだ。ケノービのような少年にとってたまらない感触だった。
耳によろしくないぬめっとした吸着音が続き、ケノービはペニスに熱いものが通り過ぎるのを感じた。無言のままでたっぷりと、許嫁の口の中に注いでしまった。
「はうう……」
チュバッカはごくりと飲み干した。彼女は精液を飲み込む行いも大好きだった。おいしかったですわ、でも、まだまだですことよ。
誘う目つき。醜怪と言って差し支えない顔立ちから浮かんでくる欲深い淫婦の貌(かお)。身体から甘ったるくて淫らなにおいが立ち込め始めていた。
わきがも若干混じっていたが、それほど気にならない。上の口でも下の口でも、精を飲みこんだ後の彼女からは必ずこういう匂いが常に漂う。
そのにおいこそが、ケノービの性欲をたぎらせる催淫剤になった。彼女は容姿の悪さでこの歳までケノービとしか媾わった事が無かったが、セックスにおいては天性があった。
チュバッカがスカートをめくりあげ、ぶっとくて肉がたっぷりついた脚をさらけ出した。その上にでっぷりとした尻が。
「さあ、挿れてくださいませんか?」
にきびがあちこちにあるが、真っ白くて大きな生尻。掌を置くだけで食い込んだ。彼女の容貌に比して肌はなめらか。吸いつくような感触だ。
「はやく。はやくきてくださいませんこと?」
巨尻を触り続ける。足を広げて腰をあげ、股の付け根を顕にする。きれいに手入れされていたそこからは、彼女の女陰臭がむわっと立ち込めていた。
腐りかけのヤギの肉を焼いたようなもの、とはまるで違う。そこだけは容貌の醜さと反比例して、鼻につかぬ芳香を漂わせていた。
大輪の花が漂わせるしつこい香りではなく、可愛い野花の様なのにおいだ。
それを鼻孔に吸い込むとケノービは、生唾を飲み込んでつるつるとした割れ目を指で広げ、その奥にある秘園をのぞいた。
肉のはざまは女の蜜だらけになっていた。前に致した彼女との交合の感覚が、脳髄とペニスとで再生された。ぎゅいんとペニスが弾いた。
精液混じりの先走り汁が垂れている。もうたまらない。彼はその中に突き込んだ。醜怪な肉の塊の中は、貪欲な淫婦の密室だった。
「ふあっ。け、ケノービさまあ!」
醜女(しこめ)が悶え、叫ぶ。下半身に響く心地よい声で。あえぐ時の彼女の声はとても柔らかくて可愛らしい。
チュバッカは驚くほどに感じやすかった。彼女のクリトリスとアナルもかなりの感覚器だが、女性器の中で一番鈍いとされるヴァギナも負けず劣らずだった。
巨体の女は汗だくになって、身体から甘ったるい娘の匂いを漂わせて腰をくねらせる。ケノービとの呼吸はぴったりだった。
肉まみれの体を波打たせ、そして絶頂する。すすり泣いてもっと、とせがむとケノービは無茶苦茶に腰を振り続ける。
彼女の奥は恐ろしいまでの吸精ぶりだった。たちまちに彼女の中で果てた。放出の喘ぎをケノービが放つと、チュバッカはもっとして、とねだった。
「でも……私は……」
「チュバッカを愛してくださいませんか、ケノービさま?」
その声には愛欲をたぎらせる響きがあった。ケノービはペニスに力を込め、渾身の力を振り絞って動き始めた。
この時に排卵を終えたばかりの彼女の子宮は、ケノービとの子を宿すこととなった。これより彼女はその妻として、10人の子を産む事となる。
□ □ □ □ □
ケノービはつい、頑張りすぎてしまった。チュバッカと交わり狂ったので風呂を借りてから義父と会う事にした。
湯上がりで性交にやつれた顔の義理の息子を見て笑うハン=ソーロー。ソーロー=カツランダルク家当主。当年42歳。ケノービの父の5歳年下。
しかし父に比べてだいぶ老けているように見えた。実父の急死で若干11の歳で当主になってから、彼は早く跡継ぎを得ろと周囲に急かされ、過労とも言える性交を続けたからだろう。
正妻以下、10名以上の女に次々と子を産ませた。総勢50人近く。しかしどれも娘で息子は1人だけだった。子息は病弱で、自領で静養の日々を送っている。
「チュバッカにかなり飲まれたようだね?」
「ええ、まあ……しかしすごいお方です」
「ははは。あの娘は祖母がサキュバスだからな。下位の淫魔らしいが『でぶせん』と『ぶすせん』を手玉にとるのが得意だったらしい。とはいえ、私の娘たちの中で一番出来がいいだろう」
ごほっと、咳をしてからハンは言う。我々のカツランダルク党の一族は、サキュバスを祖とする。しかも高位の。
淫魔の血が流れるから、同じく淫魔の血を濃く持つ伴侶と相性が良い。生まれる子は健康に育ち、幸運に恵まれると。
「チュバッカは私の愛娘。この歳まで処女を守らせた最高の息女と思っている」
スカルファッカーの家来に悪し様に言われるチュバッカでも、ソーロー家の娘たちの中では一番に出来が良かった。
ブサイクでデブで習い事をすっぽかす、という欠点はあったが、至って健康。しかも丈夫な子を産める安産型だと医者の見立てもあったからだ。
他の娘は政略結婚や有力家臣へ降嫁させたが、病気がちで子供にも恵まれない。ハンには今年12歳になるはずだった末娘がいたが、去年の暮に突然亡くなっていた。
「……ケノービ。ソーロー家を継がないか? スカルファッカー家はアナキンに任せればいい。君がわが家の当主となれば、国元のレンも……」
「またその話ですか? だったらアナキンに頼めばよろしいのでは?」
「アナキンは善良過ぎる。我が家の『しきたり』を全う出来ないだろうよ」
ソーロー家はカツランダルク御三家のうち、主に謀略を巡らす役目を持っていた。敵対勢力の妨害や暗殺など。
政界に強い権限を持つオルガスムナ家と代々近衛騎士団の要職につくスカルファッカー家の掩護を行うのがソーロー家だった。
ケノービはソーロー家に、今度のナガオカッツェ領での反乱について相談したかったのだ。このままでは近衛騎士団が功をあげられなくなってしまう。
「騎士団にはオルガスムナとソーロー、スカルファッカーの一族がおられるのですよ。ここでいくさに勝利をし、陛下からお褒めの言葉をいただけられねば、カツランダルク党の恥にもなるかと思われますが?」
「一族の名誉のことをあまり気にするな。しかし手はちゃんと打ってある」
ごほっごほっ、と空咳をしながらハン=ソーローは、書斎の机に置いてあった手紙の下書きをケノービに見せた。
「……これは!」
「ヨーシハルトス様への密書だ。近衛騎士団カツランダルク派閥の署名は一切書かない。しかし手紙の中には、我々が送ったものだとわかる隠語が散りばめられている」
カツランダルク党であることを示す隠語とはこうだった。
「我らが仰ぐのは女ではなく、男である」
「新たなしもべはすべてあなたの一族の忠実な奴隷」
「ナントブルグから夜の女神の支配を追い払った光こそ、尊ぶべきものである」
手紙の本文に途中で挟み込まれるそれらの文章には、何の脈略も無かった。いいや、手紙自体、気がおかしくなった者が書いた内容である。
「これがソーロー家が得意とする『符丁の便り』だよ。全くのデタラメな手紙。しかしこれは先日にナガオカッツェ公あてに送り届けた手紙に、こっそりと解読の方法を忍ばせておいた」
それがこれだと1枚の紙を持たせてケノービに教える。概要はこうだった。
「ホーデンエーネンの『本家』は講和を望んでいる様子。本家の代理たる聖騎士団は、すでに出発し急行軍で10日以内に現地に到着するとのことです。しかし貴方様は決して反乱軍を許さないことでしょう。もしよろしければ、我々カツランダルク党は手っ取り早くことを為し得る、『解決策』を用意してこの手紙を携えさせました」
その急ぎの旅路の中にマイヤの姿があった。イズヴァルトが乗る馬にいっしょになってまたがっている。こりゃあどういう事だよとルートヴィッヒ=ベートーベンが教導役の隊長に尋ねた。
「聞いておらんのか? 見習いでも従者1人は連れて行っていいとされている。もちろん馬に乗れる者だけというかっこつきだがな」
正式な騎士は皆、ベートーベンと歳が近い小姓を1人連れていた。彼等は従者として馬に乗れて剣や弓の術も学んでいる。身の回りの世話だけでなく、夜は己の口や尻穴で主人に奉仕するのだ。
「そうだったんですね。まあ俺に従者がいねえけど。国元から1人でもいいから連れてこられればなあ」
しかし実家には召使1人をナントブルグに寄越すお金は無かった。他の見習い達も似たようなもの。皆がこの日まで休暇を取り、仲良くなった平民の娘の身体を散々に貪ってきたのだ。見習い騎士の中で10カ月後に赤ん坊を産ませる予定の者達は、ほぼすべてだった。
「で、あの女の子がマイヤっていうあいつの侍女なんですか?」
「なんだ。イズヴァルトくんの可愛い侍女に懸想しているのかい?」
「あんなガキは御免ですよ」
見てくれはいいみたいだが俺の趣味じゃねえ。そう返そうとしたがマイヤをよく見ると心の中で唸ってしまった。あの子、大人になっても愛らしさを備えた美人になりそうだ。イズヴァルトめ、だいぶ後の事まで考えて選んだな。出し抜かれた気がして怒りを覚えてしまう。
ベートーベンはイズヴァルトの前に乗るマイヤの方に振り向き、あっかんべーをしてみせた。マイヤは気づいたらしく腕を組んで偉そうにふんぞり返り、挑発して見せる。いかんでござるよ、とイズヴァルトにたしなめられた。
「……やっぱかわいくねえおこちゃまだ。ていうかガキんちょのくせに俺より年上に見える。なんでだろ?」
「さあな。でもあのお嬢ちゃんをいじめてはいけないよ。正団員の中には我が子の様にかわいがる者がたくさんいる。我らにとってあの子はちょっとしたお姫様だよ」
「女に甘い顔を見せると苦労しますよ? おっと……」
見習いの中のうち数名が、イズヴァルトの近くに寄って来ていた。マイヤの愛らしい姿を間近に見たいからだろう。笑顔を振りまくマイヤに男の子たちはでれでれだった。
「へっ。小娘の股座の穴欲しさに言い寄っているのかよ。情けねえなあ。それともイズヴァルトよりも先に、処女膜を破ろうって魂胆かな?」
「少々下品に過ぎるぞ。が、そういう目的であのお嬢ちゃんに言い寄るなら要注意だ」
「……なんでです?」
首を傾げたベートーベンに騎士は言った。下手すると吸い取られるかもしれないぞ、と。
□ □ □ □ □
聖騎士団は出発した。けれども近衛騎士団は未だに王都を出ることができない。これを聞いて憤りを覚えていたケノービ=スカルファッカーは、王都にあるソーロー家の館に向かった。
供の者を連れて門の前に立つと、たまたま館の2階のバルコニーにいた、婚約者であるチュバッカ姫が目ざとく見つけて彼を迎え入れた。
「本日はどうなされたんですの、ケノービさま?」
「義父上に、近衛騎士団の出発を早めたらいかがと申し上げに来たのですよ。聖騎士団に先を越されて悔しくは無いのですかと言いたくてね」
「まあ! チュバッカはお妾さん2人に憤りを覚えておりますわ! 赤ちゃんがお出来になったなんてなんともくやしい!」
そこの小屋でいいからチュバッカにも赤ちゃんを、と彼女は扇で示す。ぼろっちいその小屋は、中庭の掃除器具置き場だった。
「……あんなところでですか?」
「チュバッカはとってもくやしくてたまりません! いいから、さあさあ!」
この時代、婚約者との婚前交渉は当然あった。ケノービも彼女と4回ほどしたことがある。ただ、結婚式でボテ腹の花嫁披露するのはとても嫌だった。
あんな埃っぽいところで、と渋るケノービを彼女は強引に手を取って引っ張り込む。肥満した身体とブルドッグと豚を混ぜ合わせた顔に発情のにおいを漂わせ、ケノービに前をはだけさせた。
「チュバッカ姫。私はいそぎ、お義父上に……」
「すぐ終わりますことよ?」
チュバッカはべろんと出たケノービのペニスに顔を近づけて検分する。雁には垢がごっそり。彼女は嫌な顔をせず、むしろ嬉しそうだった。
亀頭の先端に鼻を近づけ、すんすんすんとにおいをかぐ。うふっ、と笑ったつもりだがふがっ、と鼻息を鳴らしているかの様に聞こえた。
「おちんちんから、とても濃厚な若い男の子の匂いがいたしますわね?」
「は、恥ずかしいですよチュバッカ姫……」
「恥ずかしがる事はございません。はあ、いいにおい……」
チュバッカはペニスを掴み、ぐっと握りしめて雁の縁と肉軸の溝に貯まる恥垢のにおいを嗅ぎ続けた。
すんすんすん。彼女は愛おしそうに嗅ぎ続ける。婚約者への媚びではなく衝動で。彼女はクサイもののにおいを嗅ぐのが大好きだった。
3日間履きっぱなしの靴下や取り替えていない女の月経帯など。さっきバルコニーにいたのは、その趣味の一環であることを試す為だった。
昨日かがせてもらった女友達の妹の女陰臭が、とても得も言われるぬ悪臭を放っていた。その友人の妹は貴族の内でも指折りの美少女。でもおまんこがとてもくちゃい。
だが、チュバッカは感激してしまい、頼み込んでその美少女のあそこをかいで舐めまくり、5度も果てさせてしまった。
とても感激してしまったその悪臭が、何に似ていたのかを思い出す。うん。ヤギさんのお肉ですわ。しかもくっさりかけの。
というわけでバルコニーにて、侍女に命じて腐りかけのヤギの肉を網焼きにさせていたという次第。
そんな彼女である。恥垢がたっぷりとついた少年の割礼済みペニスの悪臭は大の好物でもあった。ケノービが恥ずかしがるぐらいに丹念に嗅ぐ。
ブサイク極まりない姫なのだが、ケノービはこの仕草に欲情を覚えてしまっていた。ペニスに血が集まって膨張を。それをチュバッカが美味しそうに頬張った。
「ううっ。おおおっ……!」
チュバッカの肉厚で柔らかな口内と舌によるフェラチオだ。ケノービのような少年にとってたまらない感触だった。
耳によろしくないぬめっとした吸着音が続き、ケノービはペニスに熱いものが通り過ぎるのを感じた。無言のままでたっぷりと、許嫁の口の中に注いでしまった。
「はうう……」
チュバッカはごくりと飲み干した。彼女は精液を飲み込む行いも大好きだった。おいしかったですわ、でも、まだまだですことよ。
誘う目つき。醜怪と言って差し支えない顔立ちから浮かんでくる欲深い淫婦の貌(かお)。身体から甘ったるくて淫らなにおいが立ち込め始めていた。
わきがも若干混じっていたが、それほど気にならない。上の口でも下の口でも、精を飲みこんだ後の彼女からは必ずこういう匂いが常に漂う。
そのにおいこそが、ケノービの性欲をたぎらせる催淫剤になった。彼女は容姿の悪さでこの歳までケノービとしか媾わった事が無かったが、セックスにおいては天性があった。
チュバッカがスカートをめくりあげ、ぶっとくて肉がたっぷりついた脚をさらけ出した。その上にでっぷりとした尻が。
「さあ、挿れてくださいませんか?」
にきびがあちこちにあるが、真っ白くて大きな生尻。掌を置くだけで食い込んだ。彼女の容貌に比して肌はなめらか。吸いつくような感触だ。
「はやく。はやくきてくださいませんこと?」
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腐りかけのヤギの肉を焼いたようなもの、とはまるで違う。そこだけは容貌の醜さと反比例して、鼻につかぬ芳香を漂わせていた。
大輪の花が漂わせるしつこい香りではなく、可愛い野花の様なのにおいだ。
それを鼻孔に吸い込むとケノービは、生唾を飲み込んでつるつるとした割れ目を指で広げ、その奥にある秘園をのぞいた。
肉のはざまは女の蜜だらけになっていた。前に致した彼女との交合の感覚が、脳髄とペニスとで再生された。ぎゅいんとペニスが弾いた。
精液混じりの先走り汁が垂れている。もうたまらない。彼はその中に突き込んだ。醜怪な肉の塊の中は、貪欲な淫婦の密室だった。
「ふあっ。け、ケノービさまあ!」
醜女(しこめ)が悶え、叫ぶ。下半身に響く心地よい声で。あえぐ時の彼女の声はとても柔らかくて可愛らしい。
チュバッカは驚くほどに感じやすかった。彼女のクリトリスとアナルもかなりの感覚器だが、女性器の中で一番鈍いとされるヴァギナも負けず劣らずだった。
巨体の女は汗だくになって、身体から甘ったるい娘の匂いを漂わせて腰をくねらせる。ケノービとの呼吸はぴったりだった。
肉まみれの体を波打たせ、そして絶頂する。すすり泣いてもっと、とせがむとケノービは無茶苦茶に腰を振り続ける。
彼女の奥は恐ろしいまでの吸精ぶりだった。たちまちに彼女の中で果てた。放出の喘ぎをケノービが放つと、チュバッカはもっとして、とねだった。
「でも……私は……」
「チュバッカを愛してくださいませんか、ケノービさま?」
その声には愛欲をたぎらせる響きがあった。ケノービはペニスに力を込め、渾身の力を振り絞って動き始めた。
この時に排卵を終えたばかりの彼女の子宮は、ケノービとの子を宿すこととなった。これより彼女はその妻として、10人の子を産む事となる。
□ □ □ □ □
ケノービはつい、頑張りすぎてしまった。チュバッカと交わり狂ったので風呂を借りてから義父と会う事にした。
湯上がりで性交にやつれた顔の義理の息子を見て笑うハン=ソーロー。ソーロー=カツランダルク家当主。当年42歳。ケノービの父の5歳年下。
しかし父に比べてだいぶ老けているように見えた。実父の急死で若干11の歳で当主になってから、彼は早く跡継ぎを得ろと周囲に急かされ、過労とも言える性交を続けたからだろう。
正妻以下、10名以上の女に次々と子を産ませた。総勢50人近く。しかしどれも娘で息子は1人だけだった。子息は病弱で、自領で静養の日々を送っている。
「チュバッカにかなり飲まれたようだね?」
「ええ、まあ……しかしすごいお方です」
「ははは。あの娘は祖母がサキュバスだからな。下位の淫魔らしいが『でぶせん』と『ぶすせん』を手玉にとるのが得意だったらしい。とはいえ、私の娘たちの中で一番出来がいいだろう」
ごほっと、咳をしてからハンは言う。我々のカツランダルク党の一族は、サキュバスを祖とする。しかも高位の。
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「チュバッカは私の愛娘。この歳まで処女を守らせた最高の息女と思っている」
スカルファッカーの家来に悪し様に言われるチュバッカでも、ソーロー家の娘たちの中では一番に出来が良かった。
ブサイクでデブで習い事をすっぽかす、という欠点はあったが、至って健康。しかも丈夫な子を産める安産型だと医者の見立てもあったからだ。
他の娘は政略結婚や有力家臣へ降嫁させたが、病気がちで子供にも恵まれない。ハンには今年12歳になるはずだった末娘がいたが、去年の暮に突然亡くなっていた。
「……ケノービ。ソーロー家を継がないか? スカルファッカー家はアナキンに任せればいい。君がわが家の当主となれば、国元のレンも……」
「またその話ですか? だったらアナキンに頼めばよろしいのでは?」
「アナキンは善良過ぎる。我が家の『しきたり』を全う出来ないだろうよ」
ソーロー家はカツランダルク御三家のうち、主に謀略を巡らす役目を持っていた。敵対勢力の妨害や暗殺など。
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ケノービはソーロー家に、今度のナガオカッツェ領での反乱について相談したかったのだ。このままでは近衛騎士団が功をあげられなくなってしまう。
「騎士団にはオルガスムナとソーロー、スカルファッカーの一族がおられるのですよ。ここでいくさに勝利をし、陛下からお褒めの言葉をいただけられねば、カツランダルク党の恥にもなるかと思われますが?」
「一族の名誉のことをあまり気にするな。しかし手はちゃんと打ってある」
ごほっごほっ、と空咳をしながらハン=ソーローは、書斎の机に置いてあった手紙の下書きをケノービに見せた。
「……これは!」
「ヨーシハルトス様への密書だ。近衛騎士団カツランダルク派閥の署名は一切書かない。しかし手紙の中には、我々が送ったものだとわかる隠語が散りばめられている」
カツランダルク党であることを示す隠語とはこうだった。
「我らが仰ぐのは女ではなく、男である」
「新たなしもべはすべてあなたの一族の忠実な奴隷」
「ナントブルグから夜の女神の支配を追い払った光こそ、尊ぶべきものである」
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「これがソーロー家が得意とする『符丁の便り』だよ。全くのデタラメな手紙。しかしこれは先日にナガオカッツェ公あてに送り届けた手紙に、こっそりと解読の方法を忍ばせておいた」
それがこれだと1枚の紙を持たせてケノービに教える。概要はこうだった。
「ホーデンエーネンの『本家』は講和を望んでいる様子。本家の代理たる聖騎士団は、すでに出発し急行軍で10日以内に現地に到着するとのことです。しかし貴方様は決して反乱軍を許さないことでしょう。もしよろしければ、我々カツランダルク党は手っ取り早くことを為し得る、『解決策』を用意してこの手紙を携えさせました」
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百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
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