プリティでキュアっぽいやつ(全)

CHACOとJAGURA

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サマーバケーション的な水着回 1

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臨海学校回です。今回のは2話分です。


□ □ □ □ □

 世界征服を企む悪の帝国からみんなを救う為に戦う、リリピュア達にも夏が来た。

 7月の夏休み、最初の4日間に林間学校が行われる。場所は神奈川県三浦市あたりの海岸であった。

 神奈川県民の生活排水が流れ込む、うすぎったない湘南の海であるが、泳ぐのは可能だ。

 この林間学校、学校とは名ばかりである。ゴミを散らかさない、周辺住民に迷惑をかけない、夕飯の時間には戻ってきてね。

 それだけ守れば何をやってもよし。生徒どもは教師たちから監視されない。

 教師たちは海の家で、賭け麻雀や子連れの若妻ビキニウォッチングをして楽しんでいた。アクティブな教師や女教師は海釣りに。

 生徒達はただただ、湘南の海で思い切り泳ぎ、飯をくい、ホテルの便所でシコるか擦るかして、ぐーすか眠るだけである。

 ただそれは、健全な『おこちゃま』のやることだ。おませさんな女子達は、地元の輩系の若者にナンパされ、真夏の肉便器体験を行っている。

 対して男子たちは、地元ギャルのビキニ姿を視姦するのみ。地元と違って痴女情報が圧倒的に足りないので、ナンパして童貞を卒する事は難しい。

「湘南黒ギャル姉さん達の、きわどい水着!」
「ちっぱいなのに、とってもセクシー! ああっ、あああっ!」

 そうして海の中でシコる。母なる海は幼い性春を己の身体の中で発散する少年たちに、寛大だ。対して黒ギャルは身持ちがかたい。

「うほ! 黒い肌、おふおふおふおふ!」
「た、たまんねえようっ!」

 海の中で海パンを脱ぎ、ちんこを立ててシコシコシコぴゅ。お魚達が精液を食べに群がってきた。それを見て、かわいいなあ、と和む。

 黒ギャルというか、彼女達も少年たちのこの行いを見抜いていた。林間学校の翌日あたりから、よく魚が釣れるんだよねーと話す。

「てゆーかあの子達、毎日来てくれねえかなー」
「無理無理。この時期だけだよ」
「えー? でもばっちゃんが言ってた。この時期のこの海でとれる魚、とっても味がいいんだってさ」
「あはは! あの子たちのザーメンをいっぱい食ったからかもしれねえー!」

 実家が漁師や海産物加工業の黒ギャル達は、若々しい栄養を海中に与えよう、限りある若さと色っぽさを中学生男子たちに振りまき続ける。

 潮の音がさざめく砂浜。小さなカニが穴から出てきてちょこちょこと餌場へ向かう。夏の日差しが照りつけ、まさに青春の一幕にうってつけだった。

 海岸で行われる輝かしい光景を、海岸からやや離れたところにあるペントハウスで、監視モニターごしに見ていた者達がいる。

 世界征服をたくらむ悪の帝国。その戦闘員達10名と、幹部の男と幹部の女2名。

 部屋はクーラーをがんがんにかけ、冷え切っていた。悪の帝国のメンバーは、とても暑さに弱かった。

 幹部の男は歳は40ぐらいで、身長2メートル近くの美男子だった。ひげが濃く、シャツの胸元からたくましい胸板が覗いている。

 女幹部は、1人はピュアブロッサムと戦った、身長170ぐらいでバスト120以上のものすげー美人。

 ドM男達に是非ともうんこや恥垢を食わせて欲しいと思わせる、美貌と妖艶さを漂わせていた。

 もうひとりは黒いゴスロリ服の、これまた目が醒める様な美人。歳は20前ぐらいか。病的に色が白かった。

 身長150センチぐらいで細身だが、実は巨乳である。しかし服と補正下着を用い、貧乳に見せかけている。かわいいを目指すためだ。

「で、今日はここを襲うんですの?」

 ゴスロリ服の女幹部が尋ねる。男幹部がもちろん、とうなずいた。

「でも私達、夏季休暇中でしたよね?」
「上からのお達しだ。ここにリリピュア達をおびき寄せ、3人でやっつけろとな」
「誘い込み作戦ね。でも、リリピュアは3人まで揃っただけでなく、わたし達の浅はかな策略もすぐに見破って逆襲するわ。そろそろ……」

 悪の帝国の民間軍事会社から、いいのを雇ってくれないかしらとデカパイプリケツの女幹部が嘆いた。

「いやいや。それが出来ないみたいだ。地球征服に予算がかさみすぎて、帝国本土の至る所でデモが起こっているらしい」

 中には暴動も。議会では今の皇帝を退位させ、和平派のいとこを次の皇帝位に差し替えるという動きも出ていた。

「なので、皇帝陛下は非常に戦果を欲しておられる。リリピュアの1人か2人、首をあげてほしいと全裸土下座するビデオまで送って来られた」
「陛下が全裸土下座を……」
「じゃあ、なんとかしなくちゃね。休日勤務、がんばろ!」

 ゴスロリ服の隠れ巨乳の女幹部が立ち上がる。本当は仕事なんかしたくなかった。

 この休暇は保養所の自室に、ネットでポチった名作女児向けアニメのブルーレイボックスを全巻制覇するという、壮大な野望があった。

 男幹部も戦いなどせず、知り合いの模型店で50ほど買い求めた、SD〇ン◯ムのプラモを造りたかった。彼の部屋はシンナー臭い。
 
 世の男の75%程が、種付けをしたくなる様な肢体を持つ女幹部も同じくである。

 彼女はネットで見つけた改造◯ラ◯エ7にはまっていた。全モンスターを仲間にでき、職業につかせられるという廃人仕様。

 全ての仲間のレベルを99にまで上げる。その上でゴッドハンドと天地雷鳴士、裏職業で熟練度が極めてあがりにくい『たびげいにん』の職業レベルを最大にするという過酷なチャレンジを、この夏に成し遂げたかった。

「見つけ出すのね、手伝うわ!」
「俺もだ。3人で探せば素晴らしい魔物の素材が見つかるだろう」

 3人はそれぞれの決意を抱きながらうなずく。魔物にうってつけの存在は、すぐに見つかった。

 海岸の浜辺で、擬人化海戦ゲームのキャラのむっちりボディなフィギュアを置いて、カメラ撮影していた30半ばの男だった。

 そのフィギュアは『ていとく』じゃないほうである。マイナーな船の名前を冠した、下品に過ぎる爆乳のそれを、スマホのカメラでパシャパシャ。

「ああ、いいよう。かわいいよう。海に来ているから、君の水着姿がとっても決まっているね!」

 思わずその場で精液をぶっかけたくなる淫乱ボディ人形を撮影するが、本当の目的は別にあった。

 黒ギャルや林間学校の女子が近くを通り過ぎた時に、音が鳴るのだ。とどのつまり、フィギュア撮影を装った、水着ギャルの盗撮である。

 ただこの男は相当にあくどい。コミケやコスプレ撮影会で、金にものを言わせて、未成年コスプレイヤーをパコる常連だった。

 町役場の職員だが、不動産で儲けて財産があった。ちなみに嫁と娘がおり、こっそりヌードを盗撮してネットで売りさばいている。

「くっ……も、ものすごい闇を感じる、この人に!」

 ゴスロリの女幹部は、平たく見せていた胸を押さえて苦しむ。相当な心の闇、ぐつぐつ煮た闇鍋が、この盗撮男から感じられた。

「だ、大丈夫? ものすごく、つらそうだけど……」
「う、うん。ものすごい瘴気を感じたから、ちょっと身体が悲鳴をあげてしまったの」
「わかるよ。俺も相当なプレッシャーを覚えている。この男ならば

 陰キャばかりの悪の帝国の三幹部は、この人物に狙いを定めた。暑いのを我慢して、庭に出る。

 3人が杖や剣や魔法少女のステッキみたいなもの取り出す。力を合わせて、と叫び、怪光線が放たれ男にあたった。

「あわわわわわわ! あわわわわわわっ!」

 膨れていた男の体はますます膨れ、10メートル程の体長の、巨大な魔物と化した。

 とある海戦ゲームに、艦船の砲台を模した、浮き輪をつけたキャラクターがある。それによく似ていた。

 ただ、その魔物だが、その浮き輪が女性器のような複雑かつ猥雑な形になっていた。手にあたる部分はびらんして長くなった女の襞。

 それから、砲塔についていた2本の長いものは、むけきった男根であった。反っておらず、真っ直ぐである。亀頭の鈴口から先走り汁がこぼれていた。

 突如現れた赤銅色の怪物に、海岸にいた者達が悲鳴をあげる。きゃーたすけて。連装の砲門からどぴゅどぴゅと真っ黒い粘液が。

 それにあたった者は、やる気パワーを失われてへなへなとなった。夏だるい。海だるい。青春の海は瞬く間に、倦怠に包まれる。

 連装のちんぽを生やす魔物は、海を楽しむ者達に容赦なく毒粘液をかけまくる。

 林間学校の生徒達、黒ギャル、地元の若妻と子供たち、中学生ヴァギナに肉茎を入れようと目論むヤンキー達が犠牲になった。

 皆が照り着く太陽のもとで、やる気を無くしてへなへなに。今度のはとんでもなく強いぞ。リリピュアに勝てる、と三幹部は確信した。
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