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新番組のスタート回的な話 4
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ぬいぐるみみたいな妖精による、けたたましい喘ぎがまた轟いた。しかし外の状況は、そろそろやばくなり始めた。
ちんぽの怪物は竿を振り回し、でかい半剥け亀頭でガラスを破ったり通路の床をぶっ壊し始めたからだ。
喫煙所のガラスも亀頭にぶつかって割れてしまった。小室はハイボールを吐いて、人妻が置き去りにしたスマホをぶん投げた。
「ちょちょちょ! あぶねーぞコラ! せっかくのゴールデンウィークなのに病院で過ごすなんざまっぴらごめんだ!」
「そろそろだよね。インスタにこのでかいちんぽこをあげようと思ったけどやめることにしたよ。ゆーりちゃん。逃げよう!」
桜樹と小室は、喫煙所から脱出。ゲームコーナーの便所で今もクルクルンを抱いていた兄に、「そろそろ帰るよ!」と呼びかけた。
兄はチープなキャラ物くさい妖精に、頬ずりしながら現れた。クルクルンはアクメの連続のせいで、へろへろでへらへらだった。
割れ目はすでに開いたままで、ぬいぐるみくさい身体の割に、えらく生々しくてえげつないのがぱっくり、と開いていた。
「お、おちんちん。だいしゅきーくりゅん……」
「お、すっかりメスの顔になってやがる。お兄ちゃん、その淫獣にっひどいことされなかった?」
「ううん。この子、とってもおとなしかったよ? それにとっても、狂おしいぐらいに可愛かった……」
そう言って桜樹の兄はクルクルンにディープキスを。しかしそれはある種の眠れるお姫様を目覚めさせる、王子の接吻でもあった。
クルクルンは外で起きていることを察知。伝説の戦士になる為の、駄菓子屋のおもちゃみたいなプレスレットを渡した桜樹に呼びかけた。
「ルイ! 今こそ伝説の戦士、リリピュアに変身するときが来たくりゅん!」
「あ、ホントにそうなの?」
「さあ、ブレスレットをつけたみぎうでを掲げて、リリピュア、臨戦態勢モード、と叫ぶくりゅん!」
「……なにそれだっさ。もっと端折れない?」
「イメージすればいいらしいくりゅんだけど、クルクルンはわからないくりゅん」
「しゃあねえな。おらああっ、へんしんだっ!」
右腕をあげて叫んだ桜樹は、一瞬にして変身した。ミニスカートとタイツとトレーナーという、まあまあ女の子らしい格好だったのに大変貌。
スパッツとブーツを穿いていたが半袖の、ひらひらした装飾が余計にあるコスチューム。髪も黒だったのにピンク色に染まり上がってしまっていた。
「なにこれ? うわ。だっせえ……」
桜樹は不満でたまらない。こりゃあ頭くるくるぱーな女が着るもんだぜ。これ着て戦えってのかよ?
「それが伝説の戦士、リリピュアの姿くりゅん!」
「これ、絶対守備力が紙だよね? もちっと鎧とか、そういうのつけてくれねーの? へそも出しちゃってるし……」
「細かいことは気にしないくりゅん! さあ、ルイ、悪の帝国の怪物をやっつけるんだくりゅん!」
というわけで瑠偉は1人で、巨大化したちんぽに襲いかかった。身体能力がとんでもないことになっていた。
脚がチーター並に早くなり、ちんぽが繰り出した怪液を全てよける。「はっ!」と叫んでジャンプすれば20メートルの高さまで。
さらにパンチやキックをお見舞いすれば、怪物は遠くまで弾き飛ばされた。伝説の戦士の力に、ぶっちゃけありえねえと思う瑠偉。
しかし、そこに襲撃を指揮していた『パイケツくそグラマー』な女幹部と、なんだか雑魚そうな戦闘員が桜樹に襲いかかった。
「おのれ! こんなところに桃色のリリピュアなどがいるとは!」
それを聞いて桜樹は、他にもこんな格好したのがいんのかよと嘆いた。
「知らされなかったぞ、私はッ!!」
「うん、わたしもよ!」
「どういうことだ、桃色のリリピュア?」
「同じ格好したアホがこの世界に他にもいるなんて、聞いたことも無かったよ!」
「そ、そうなの。ふ~ん……新人さんなのね? うん。いるのよ、あなたのようなリリピュアが」
女幹部が攻めてきた。こっちはかなり強い。鞭を振るい、瑠偉の右脚をすくって投げ飛ばした。
そこを倒れていたはずのでかちんぽの怪物が、待ち構えていた。
鈴口を大きく開き、瑠偉を飲み込んでしまった。ごくり、ごくごくと粘液とともに竿の奥へ送られてしまうのを見て、女幹部は笑った。
「おっほほほほほ! 新人でトーシロのリリピュアめが! ……ぬなにぃ!」
奥まで飲み込まれた瞬間、でかちんぽの怪物のきんたまぶくろが、突如破裂し、四散した。
そこから粘液まみれ、血まみれの瑠偉が現れ、立ち上がったのだ。
「うわ、きったね! ……くそめ。ぶっ殺す!」
そこへクルクルンが飛んできて、まだ開きっぱなしの陰裂から精液を垂らしながら瑠偉に呼びかけた。
「伝説の戦士リリピュアには、必殺技があるんだくりゅん!」
瑠偉は言われたとおりにそれを放った。ちんぽの怪物はまたたく間に元の男に元通り。他の人々も正気を取り戻した。
ただ、ショッピングモールはぶっ壊されたままだったけれど。瑠偉は女幹部を見て、手まねきしてにやりと笑った。
「まだやるかい、おばさん?」
「おば……まあ、あなたの歳ぐらいの子から言われるなら仕方ないけど……」
「こっちはまだまだ余裕だぜ?」
「リリピュア! これで勝ったと思うなよ!」
エロエロムチムチをありったけぶちこんだ様な女幹部と、なんだかやられ役くさい戦闘員は逃げていった。
瑠偉は変身を解き、すっかりクルクルンに恋心を抱いてしまっていた兄と、はなくそをほじりながらやって来る小室有里に手を振った。
かくして桜樹瑠偉はクルクルンの導きのもと、伝説の戦士リリピュアの1人、ピュアブロッサムとして戦いに日々を送る事になる。
それから他のリリピュア達と知り合い、共に手を取り合って悪の帝国打倒を目指す。
ちなみにだが妖精は人間界で成長すると、人間みたいな姿になるそうである。ぬいぐるみにも人型にも、両方なれる。
桜樹の兄は底知れない趣味を持っていた。果たして桜樹の相棒かつ居候となるクルクルンには、過酷な運命が待ち受けていたのだが、さて……。
つづく
□ □ □ □ □
新番組のスタート回的な話はここでおしまいです。次回はいきなり夏の臨海学校回になります。
ちんぽの怪物は竿を振り回し、でかい半剥け亀頭でガラスを破ったり通路の床をぶっ壊し始めたからだ。
喫煙所のガラスも亀頭にぶつかって割れてしまった。小室はハイボールを吐いて、人妻が置き去りにしたスマホをぶん投げた。
「ちょちょちょ! あぶねーぞコラ! せっかくのゴールデンウィークなのに病院で過ごすなんざまっぴらごめんだ!」
「そろそろだよね。インスタにこのでかいちんぽこをあげようと思ったけどやめることにしたよ。ゆーりちゃん。逃げよう!」
桜樹と小室は、喫煙所から脱出。ゲームコーナーの便所で今もクルクルンを抱いていた兄に、「そろそろ帰るよ!」と呼びかけた。
兄はチープなキャラ物くさい妖精に、頬ずりしながら現れた。クルクルンはアクメの連続のせいで、へろへろでへらへらだった。
割れ目はすでに開いたままで、ぬいぐるみくさい身体の割に、えらく生々しくてえげつないのがぱっくり、と開いていた。
「お、おちんちん。だいしゅきーくりゅん……」
「お、すっかりメスの顔になってやがる。お兄ちゃん、その淫獣にっひどいことされなかった?」
「ううん。この子、とってもおとなしかったよ? それにとっても、狂おしいぐらいに可愛かった……」
そう言って桜樹の兄はクルクルンにディープキスを。しかしそれはある種の眠れるお姫様を目覚めさせる、王子の接吻でもあった。
クルクルンは外で起きていることを察知。伝説の戦士になる為の、駄菓子屋のおもちゃみたいなプレスレットを渡した桜樹に呼びかけた。
「ルイ! 今こそ伝説の戦士、リリピュアに変身するときが来たくりゅん!」
「あ、ホントにそうなの?」
「さあ、ブレスレットをつけたみぎうでを掲げて、リリピュア、臨戦態勢モード、と叫ぶくりゅん!」
「……なにそれだっさ。もっと端折れない?」
「イメージすればいいらしいくりゅんだけど、クルクルンはわからないくりゅん」
「しゃあねえな。おらああっ、へんしんだっ!」
右腕をあげて叫んだ桜樹は、一瞬にして変身した。ミニスカートとタイツとトレーナーという、まあまあ女の子らしい格好だったのに大変貌。
スパッツとブーツを穿いていたが半袖の、ひらひらした装飾が余計にあるコスチューム。髪も黒だったのにピンク色に染まり上がってしまっていた。
「なにこれ? うわ。だっせえ……」
桜樹は不満でたまらない。こりゃあ頭くるくるぱーな女が着るもんだぜ。これ着て戦えってのかよ?
「それが伝説の戦士、リリピュアの姿くりゅん!」
「これ、絶対守備力が紙だよね? もちっと鎧とか、そういうのつけてくれねーの? へそも出しちゃってるし……」
「細かいことは気にしないくりゅん! さあ、ルイ、悪の帝国の怪物をやっつけるんだくりゅん!」
というわけで瑠偉は1人で、巨大化したちんぽに襲いかかった。身体能力がとんでもないことになっていた。
脚がチーター並に早くなり、ちんぽが繰り出した怪液を全てよける。「はっ!」と叫んでジャンプすれば20メートルの高さまで。
さらにパンチやキックをお見舞いすれば、怪物は遠くまで弾き飛ばされた。伝説の戦士の力に、ぶっちゃけありえねえと思う瑠偉。
しかし、そこに襲撃を指揮していた『パイケツくそグラマー』な女幹部と、なんだか雑魚そうな戦闘員が桜樹に襲いかかった。
「おのれ! こんなところに桃色のリリピュアなどがいるとは!」
それを聞いて桜樹は、他にもこんな格好したのがいんのかよと嘆いた。
「知らされなかったぞ、私はッ!!」
「うん、わたしもよ!」
「どういうことだ、桃色のリリピュア?」
「同じ格好したアホがこの世界に他にもいるなんて、聞いたことも無かったよ!」
「そ、そうなの。ふ~ん……新人さんなのね? うん。いるのよ、あなたのようなリリピュアが」
女幹部が攻めてきた。こっちはかなり強い。鞭を振るい、瑠偉の右脚をすくって投げ飛ばした。
そこを倒れていたはずのでかちんぽの怪物が、待ち構えていた。
鈴口を大きく開き、瑠偉を飲み込んでしまった。ごくり、ごくごくと粘液とともに竿の奥へ送られてしまうのを見て、女幹部は笑った。
「おっほほほほほ! 新人でトーシロのリリピュアめが! ……ぬなにぃ!」
奥まで飲み込まれた瞬間、でかちんぽの怪物のきんたまぶくろが、突如破裂し、四散した。
そこから粘液まみれ、血まみれの瑠偉が現れ、立ち上がったのだ。
「うわ、きったね! ……くそめ。ぶっ殺す!」
そこへクルクルンが飛んできて、まだ開きっぱなしの陰裂から精液を垂らしながら瑠偉に呼びかけた。
「伝説の戦士リリピュアには、必殺技があるんだくりゅん!」
瑠偉は言われたとおりにそれを放った。ちんぽの怪物はまたたく間に元の男に元通り。他の人々も正気を取り戻した。
ただ、ショッピングモールはぶっ壊されたままだったけれど。瑠偉は女幹部を見て、手まねきしてにやりと笑った。
「まだやるかい、おばさん?」
「おば……まあ、あなたの歳ぐらいの子から言われるなら仕方ないけど……」
「こっちはまだまだ余裕だぜ?」
「リリピュア! これで勝ったと思うなよ!」
エロエロムチムチをありったけぶちこんだ様な女幹部と、なんだかやられ役くさい戦闘員は逃げていった。
瑠偉は変身を解き、すっかりクルクルンに恋心を抱いてしまっていた兄と、はなくそをほじりながらやって来る小室有里に手を振った。
かくして桜樹瑠偉はクルクルンの導きのもと、伝説の戦士リリピュアの1人、ピュアブロッサムとして戦いに日々を送る事になる。
それから他のリリピュア達と知り合い、共に手を取り合って悪の帝国打倒を目指す。
ちなみにだが妖精は人間界で成長すると、人間みたいな姿になるそうである。ぬいぐるみにも人型にも、両方なれる。
桜樹の兄は底知れない趣味を持っていた。果たして桜樹の相棒かつ居候となるクルクルンには、過酷な運命が待ち受けていたのだが、さて……。
つづく
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新番組のスタート回的な話はここでおしまいです。次回はいきなり夏の臨海学校回になります。
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